映画・海外ドラマ・本 ひとこと言いた~い

映画・海外ドラマ・本 ひとこと言いた~い

カレンダー

お気に入りブログ

クレイマー、クレイ… New! ジャスティン・ヒーハーフーさん

父との別れ。 天野北斗さん

イタリアンランチと… ちーこ♪3510さん

松河屋老舗☆ fujiうさぎ=^・^=さん

憂きも一時 小烏丸の”てる”さん

プロフィール

hoshiochi

hoshiochi

キーワードサーチ

▼キーワード検索

全て | 料理&お菓子&旅&演劇&その他2 | フランス映画 | 韓国ドラマ・赤と黒(ナップンナムジャ) | その他の地域の映画&ドラマ | アメリカ映画 | 韓国映画 | 真田広之 | 韓国ドラマ | アメリカドラマ | その他のジャンルの日本の小説 | 日本のミステリー小説 | イギリスドラマ | よしながふみ漫画&ドラマ&映画大奥 | 漫画・アニメ | 日本ドラマ | 中国&台湾映画 | 日本の作家が書いた歴史小説 | 海外のノンフィクション・エッセイ・その他のジャンル | 東欧・ロシア映画 | イギリス&アイルランド映画 | オランダ映画&オランダドラマ | 北欧映画 | その他のジャンルの海外小説 | 日本の絵本・童話・児童書・ティーンズ小説 | 日本作家によるノンフィクション&エッセイ・その他のジャンル | 日本映画 | 海外の絵本・童話・児童書・ティーンズ小説 | カナダの映画&ドラマ | ドイツ映画&ドイツドラマ | 日本のファンタジー小説 | 海外のミステリー&ファンタジー小説 | 堺雅人 | 日本ドラマ:歴史ドラマ&時代劇 | 三浦しをん:まほろ駅前シリーズ | 山田風太郎 | 香川照之 | 松山ケンイチ | 海外の作家が書いた歴史小説 | ジェイク・ギレンホール | イギリスドラマ:SHERLOCK | 塩野七生 | 吉田鋼太郎 | イタリア映画&イタリアドラマ | ローズマリー・サトクリフ | 大杉蓮 | ベネディクト・カンバーバッチ | インド映画 | 長谷川博己 | 内野聖陽 | 林遣都 | ムロツヨシ | ジョシュ・オコナ― | 井浦新 | 菅田将暉 | ディーン・フジオカ | 台湾ドラマ&中国ドラマ
June 15, 2022
XML
みなさん、こんばんは。作家の早乙女勝元さんが亡くなりましたね。今日もシュテファン・ツヴァイク作品を紹介します。

ツヴァイク全集 8 三人の巨匠
Drei Meister Balzac,Dickens,Dostojewski Montaigne
シュテファン・ツヴァイク
みすず書房

 バルザックについては、鹿島茂さんも書いているように、ナポレオンの影響をもろに受けた世代である。生まれ落ちた1799年が帝政の始まりで少年時代は
「ナポレオンの権力に渇えた手はヨーロッパの半ばをおさえ、彼の栄誉に憧れる夢は鷲の如く力強くはばたいて、アジアからヨーロッパに至る全世界をおおっている。」
「名もない一人の男が、何の伝手も持たぬよそものが、素手一貫でパリを得、そしてフランスを、そして全世界を手に入れる」
と、こうして文章を読んでいてもえらくかっこよく見えるナポレオンを見ていた。我こそは!と思っても不思議はない。ところが

作品で、いくら成功の秘訣を描いたとしても、本人が実践できるわけではない、という皮肉な結果に。

 規格外上等主義のバルザックに対してディケンズは伝統重視主義だ。それはバルザックが革命と動乱を経験したフランス人であり、ディケンズが革命に遭遇していないイギリス人であることにも関係する。
「イギリスは一八四八年前後のヨーロッパで、革命を経験しなかった唯一の国家である。したがって、彼も転覆や新しい創造を夢みず、訂正と改善で満足した。」
「ディケンズは直線的性向の人物を描けばたしかに成功する。善人から悪人へ、神から動物へと抵抗なく移行し得るような、興味深々たる人物は不向きである。つねに黒白の明らかな人間、模範的な主人公でなければ陋劣の悪党、はじめから神の光を放つか、さもなければ罪の烙印をいただいている、それがディケンズの人物だ」
わかりやすいが、その分先が見えてて面白みがないという意見も。

巨匠のトリを飾るドストエフスキーは、死一歩手前の経験をした事でよく知られている。しかしツヴァイクはその経験こそが彼を作家なさしめたと断言。
「運命はドストエフスキーを永遠の人間像に彫りあげようと思えばこそ、すすんで苛酷な形をとったのであり、強大な人間に相応するために運命も強大になったのだ。」
「彼はヤコブのように永遠に天使と闘わなければならず、ヨブのように永遠に神に反抗し、そして永遠に屈服しつづけなければならない。」
いや死んでもそんな苦労したくないです、と言いたくなるようなあらゆる苦難が降りかかってくるドストエフスキーだが
「彼ドストエフスキー自身も、自分におおいかぶさっているこの運命の強大な意思をおぼろげに感じとっていたらしい。というのは、彼は一度も自分の運命に対して抵抗したことがないのである。」
ということは彼にもMっ気が?破れ鍋に綴蓋的な(違う)。








お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  June 15, 2022 12:00:19 AM
コメント(0) | コメントを書く
[海外のノンフィクション・エッセイ・その他のジャンル] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR


© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: