2026.10.04
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カテゴリ: AI小説



まだ風邪が抜けきっていない。
朝起きてもまだ眠い。
それでも、昼前からでかけてきた。
ドトールでコーヒーを買って帰りに回転寿司に寄って帰ってきた。
天気が良くていい日だったね。
ほんとは風邪っぽいので寝ていたかった。

今日は何の日

世界動物の日
イワシの日

古書の日
里親デー
陶器の日
証券投資の日
天使の日
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104の日
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糖質ゼロの日
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ロールキャベツの日
ピザ テン.フォーの日
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豊(とよ)の日
動物ソングの日
シャツの日
みたらしだんごの日
素十忌
世界宇宙週間
古紙リサイクル週間
受信環境クリーン月間

タイトル『魔王からの就任祝い』

聖剣を抜いた翌朝、魔王から荷物が届いた。
箱には金色のリボン。
中には焼き菓子の詰め合わせと、三日月のラベルが貼られた発泡酒。
カードには、流麗な文字でこう書かれていた。
〈勇者ご就任、おめでとうございます。今後とも末永く、よろしくお願いいたします。魔王〉
「末永く、は困るんじゃない?」
私はカードを裏返した。
「私、この人を倒すんだよね」
「そうだ。そして今、お前が食べているのも、その人の菓子だ」
足元の毛玉が言った。
毛玉の名前はモグ。聖剣の守護精霊だ。
長い耳と、大きな目と、撫でられるためにあるような腹をしているが、本人は「畏怖される姿」と主張している。
「毒見してるだけ」
「三個目からは食事だ」

*

聖剣は、どんな鎧も結界も斬れる。
ただし、条件があった。
持ち主が、本気で敵だと認めた相手にしか刃が通らない。
怒っているふりでは駄目。
王様に命令されたから、でも駄目。
剣は持ち主の心を読み、そこに敵意がなければ、ただの光る棒になる。
「誤って人を傷つけないための仕組みだ」
モグが胸を張った。
「安全だね」
「極めてな」
私はロールケーキに剣を当てた。
刃は、ふにっと跳ね返された。
「不便だね」
「最初に使う相手が菓子とは思わなかった」

*

昼には、魔王から連絡が来た。
箱に入っていた通信板が鳴り、画面に黒い兜が映った。
『お菓子は、お口に合いましたでしょうか』
「はい。特に、真ん中に栗が入ってるやつ」
『それは何よりです』
魔王の背後には、禍々しい玉座と、跪く骸骨兵。
魔王自身は、手元の帳面に何か書き込んでいた。
たぶん、栗、と。
「贈り物で懐柔する気だな!」
モグが叫んだ。
魔王は画面に顔を近づけた。
『おや。モグ殿。お久しぶりです』
「知り合い?」
「歴代の勇者に付き添っておるのでな」
『前回は肉の干物がお好きだったと記憶しておりますが』
「好みは変わっておらん」
「懐柔されかけてるよ」
モグは咳払いをした。

*

もちろん、私も馬鹿ではない。
菓子をくれるからといって、悪い人を見逃すわけにはいかない。
私は王様から渡された討伐命令書を開いた。
「あなた、国境の村を焼いたんですよね」
魔王の筆が止まった。
『東の村でしょうか』
「そうです」
『我が軍の仕業です』
部屋が静かになった。
私は剣を握った。
柄が、じわりと熱くなった。
「どうしてそんなことを」
『軍の食料庫が襲われた報復に。私が許可しました』
「村の人たちが全員、襲ったわけじゃないでしょう」
魔王は黙った。
「焼けた家は?」
『……そのままです』
「冬、どうするんですか」
魔王は帳面を見た。
焼き菓子の好みを書いた頁を、そっと閉じた。

*

一週間後、国境の村に材木が届いた。
大工も来た。
怪我人には薬が配られ、失った収穫の代わりに麦が運ばれた。
魔王からは、工事の進捗報告が届いた。
〈本日、屋根の修繕が完了しました〉
添えられた写真には、足場の上で板を担ぐ骸骨兵が写っていた。
「やればできるじゃん」
「気をつけろ」
モグが言った。
「奴は善人になったのではない。斬られたくないだけだ」
「うん。でも、村の人たちは雨に濡れなくなったよ」
モグは口を閉じた。
その夜、村長からも手紙が届いた。
〈魔王軍が来ると聞いて逃げかけましたが、今回は釘を打って帰っていきました〉

*

それから、私は調べた。
魔王軍に捕らえられた人たち。
奪われた土地。
魔獣に荒らされた畑。
確かめたことを、一件ずつ魔王に送った。
最初は渋った。
次に値切った。
最後には直した。
ある日、通信板の向こうで魔王が言った。
『こちらからも一件、申し上げてよろしいでしょうか』
「何ですか」
『人間の王が、西の鉱山で魔族を働かせております。賃金なしで』
私は討伐命令書を見た。
そんなことは書いてなかった。

*

王様は、最初は笑った。
「魔王の戯言だ」
調べたら、本当だった。
私は鉱山の記録を持って、もう一度王宮へ行った。
王様は笑わなかった。
「勇者よ。お前は、どちらの味方だ」
私は腰の剣に触れた。
抜いてはいない。
ただ、少し腹が立っていた。
鞘の隙間から、金色の光が漏れた。
王様の視線が下がった。
モグが、私の後ろから言った。
「陛下。その剣、人間を斬れないとは一度も言っておりません」
翌日、鉱山の賃金が支払われた。
過去の分も含めて。

*

三か月後、戦争は止まった。
私は魔王城へ行っていない。
王様も魔王も、私に斬られていない。
その代わり、私の部屋には各地からの手紙が積み上がった。
橋が壊れた。
役人が横領している。
魔獣の放し飼いをやめてほしい。
私は手紙を読み、調べ、関係する方へ連絡した。
返事が遅いときは、剣を持って訪ねた。
「勇者とは、こういう仕事だったか?」
モグが首を傾げた。
「世界をよくする仕事でしょ」
「ものすごく広く解釈すればな」
私は菓子の箱を開けた。
今では王様からも届く。
贈り物では判断しないと、二人とも知っている。
それでも送ってくる。
敵に回したくない相手には、とりあえずおいしいものを届けておこうと思うらしい。
人間も魔族も、そのあたりは似ている。

*

ある午後、魔王から通話が来た。
いつもより、声が小さかった。
『勇者殿。少々、込み入った相談が』
「何か悪いことしました?」
『いえ。今回は、まだ』
「まだ?」
『実は、そちらの王から書簡が届きまして』
同じ頃、机の上の別の通信板が鳴った。
王様だった。
『勇者よ、落ち着いて聞いてほしい』
私は二枚を並べた。
「お二人で何を?」
二人とも黙った。
先に魔王が口を開いた。
『貴殿に、これほど力が集中している現状は、その、双方にとって』
王様が引き継いだ。
『長期的な安全保障上、少々、問題があるのではないかと』
私は、二人の顔を見た。
モグも見た。
「つまり?」
魔王が言った。
『共同で、新しい勇者を選ぼうという案が』
王様が続けた。
『もちろん、お前を倒すと決めたわけではなく――』
その瞬間、聖剣が眩しく光った。
通信板の向こうで、王様が椅子から転げ落ちた。
魔王は兜を押さえた。
「お前たち、せっかく平和になったのに!」
モグが叫んだ。
私は二人を指さした。
「違う、見て!」
王様と魔王が、並んで頭を下げていた。
人間と魔族が。
生まれて初めて、同じ意見になっていた。
私は嬉しくなって、剣を持ち上げた。
「こんなに仲よくなったんだね!」
聖剣の光が、すっと消えた。
モグは長いこと黙っていた。
それから、小さく言った。
「……この勇者を倒すの、思ったより難しいぞ」

おわり





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最終更新日  2026.10.04 19:53:12
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