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夕方きれいな夕日が見れそうでしたので屋根に上がって写してみました。実は先日も赤くてきれいな夕日が出ていたのですが、あまりにもきれいでそれが山に沈むまでずーっと見ていてしまい、写すことが出来ず後になってやっぱり写していればよかったと反省していたんです。今日はその時よりも赤さは弱かったですが、それでもきれいに沈むところが見れる"ハズ"でした。↑D780に150-500mm望遠ズームレンズを着けて、その500mmで早速写してみました(太陽を直視することは大変危険ですのでライブビューを使っています)。↑どんどん沈みゆく太陽を写していると、アラっ(・・?。↑え゛っ(-_-;)。↑屋根に上がったばかりの時は太陽の強い光で判らなかったのですが、写真で写してみたら太陽が沈む所にちょうど建物の屋上の手すりがありました。移動範囲に制限のある屋根からではどこから写しても手すりを外すことが出来ませんでした(-.-)。よりによって今日そこに沈まなくても…(-.-)。↑でも太陽の前に何か映っているところも面白いので一緒に写してみました(トリミングしています)。…なのですが電柱(新幹線の電線塔)にピントが合ってしまいました。↑急いでマニュアルにて太陽にピントを合わせましたがあまり変化はないですね^^;。↑これはライブビューでも見えていたのですが、緑色を強調してみたら矢印付近に緑色が写っているのが判るでしょうか。太陽が水平線に沈む瞬間に緑色の光が見れる事があるのですが(グリーンフラッシュ)、まだ太陽の高度も高いためにそれだとは思いませんが、でもこの高さで緑色が見れたということはこの時海岸に行くことが出来ればグリーンフラッシュが写せたのカモ知れません。グリーンフラッシュはいつかシャッキラと写してみたい対象の一つです。↑太陽が沈んだので、まだ薄明るい中の月を写してみました。↑トリミングで大きくしてみました。夜の月のようにバックが黒いのは画像処理によるもので、実際はまだ青空っぽい中で写しています。ピントを合わせる為にライブビューの拡大像で見ていた時にはまだ暖かさの残る大気の為に結構ユラユラとしていたので、ISOを400まで上げて1/500秒と速めのシャッターで切ってみました。その甲斐あってかやっとそれなりの像で写せましたが、これだけ写るのなら望遠鏡で写したくなってきました(仕事の関係で今日は手元に望遠鏡は無く…(-.-))。
2024/06/14
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先日にホタルを写していた後に暑い日が続いていたので、そろそろ飛び始めているかな…と、再び管理人的蛍ポイントに行ってみました。↑らっ、いましたいました、結構飛んでいました(10秒露出の1枚物)。ここはホタルの養殖や保護はしていないと思われ(多分)、ここで見れる蛍は全て自然に増えてきたものと思っているのでここの蛍がお気に入りなのですが、それでもこれまで写してきていた中では一番いっぱい飛んでいたように感じました。↑当日は少し太った三日月の月明かりがあったので露出加減も難しかったですが、ISO1600・露出10秒で写したものを31枚重ねたらこんなになりました^^;。奥まったところで飛んでいるホタルの光が特に明るいですが、実際にその付近で一番いっぱい飛んでいるようでした。尚、手前側で飛んでいるホタルの総数は20~30匹と思われました。↑撮影しているところは長さ5mらいの橋の上で、そこより下流(上の写真)の方が蛍もいっぱい飛んでいましたが、下流側には町明かりもあり、対して上流側はほぼ町明かりも無いので星も写す前提で写してみました。こちらは暗い空に合わせてISOを2500に上げて、露出時間も15秒にして写したものを21枚重ねています。尚、上のところの明るい星(おり姫)のすぐ上で光っている線状のものは人工衛星です。流れ星なら良かったのですけどね。↑ちなみに上の写真も1枚だけを抜き出すとこんな感じです(薄くですが天の川も写っています)。↑星の写真を写しながらも下流でいっぱい飛んでいるホタルを写したくてしょうがなかったので、70mmで再び写してみました。現場でも感じたことですが、この写真を見るとホタルは川の真上を避けているようですが、実際にもそのように感じました。また、光の点滅も同調しているように見えました。↑やっぱり星も気になったので^^;再度15mmで写してみました。月が出ていなければ天の川と蛍とを一緒に写せたはずですが、月明かりの景色も面白いですし田舎の山の麓の田んぼ地帯の雰囲気も写せたので(と思います)これはこれでいいかな。ここへ来る道中の車の温度計は24度でしたが、現場ではシャツに薄手のダウンジャケットを着て夜風が気持ちよいと感じました。その風に当たりながらもっと星や蛍を写していたかったところですが、居座るとキリがなくなる性格なので21時過ぎに帰ってきました。今週末も暑くなりそうですがここの蛍ももっと増えるのかな?。月はさらに明るくなりますが、時間が取れればもう1度くらい写しに行ってみたいところです。
2024/06/14
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2024年も早半分過ぎる、6月の肉眼で楽しめる天体イベント情報です。↑まず、20日の夕方に月とさそり座の1等星のアンタレスが接近します(20時30分の図)。実は関東よりも西の地域ではアンタレスを月が隠す食現象が起きるのですが、アンタレスが隠される時間が18時40分過ぎでこの時期ではまだ空も明るく、観測には双眼鏡や望遠鏡が必要と思われます。また、アンタレスが月の裏から出て来る時間も19時ころでまだ明るく、肉眼ではアンタレスは判らないかもしれません。ですが夜になって暗くなってくれば、月とは離れるものの明るく赤い1等星と月が近づいているシーンは面白く見れるものと思います。↑27日には月と土星が接近します(23時30分の図)。月の大きさの1~2倍程度の近い接近ですので、東の地平線から昇ってくるところは特に面白く見れるものと思います。月の大きさですが、6日が新月(夜空に月が出ない日)、14日が上弦の月(これから満月になる半月)、22日が満月で、29日が下弦の月(これから新月になる半月)になります。テレビなどで話題になるかどうかは微妙ですが、1つ流星群があります。その名は6月うしかい座流星群。2024年のピークは27日の14時と予想されていますので、26日の夜から27日の夜前後に夜空を見上げて頂くと良いかと思います。この流星群は普段は活動もパッとしないのですが、1時間に100個レベルの流れ星が突然流れることがあるので、見た者勝ちの流星群になるようです。今年は当日の月の出も遅いですので、流れ星観測に挑戦されてみて下さい。昼間の話しになりますので最後に書きますが、6月は惑星が面白いことになっています。↑例えばこれは6月2日の朝5時30分の空を太陽の明かりを消した状態で作ったものですが、東の空にはこの図のように太陽と月も含めて水星から海王星までの全ての惑星が集まっているんです。この中で月と水星と金星は結構早く移動しますので6月でもこの図の中から消えることはありますが、他の火星から海王星までの5つの惑星はほぼこの並びで昼間の空に出ています。こんなところも覚えていて頂けるとありがたいです。
2024/06/03
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この度低緯度オーロラが撮れていたカモしれない件に関することですが、実は前夜というか11日当日の早朝にも写してみてはいたんです。今回の低緯度オーロラに際し、あれは北海道とか国内でも高緯度での話であり、新潟からでは無理では…との先入観から観測するもどこまでで考えていたのですが、10日を過ぎた11日の3時過ぎに偶然トイレで起きて(決してトイレが近い訳ではありません決してっ)、再び寝ようと床に入りましたが、せっかく起きたのだしダメもとで空を写してみるかと、コンデジのG7Xを持って屋根に上がってみました。↑その時に写した北方向(無補正)。我が家からも北の方向には30km離れた地方都市の明かりが立ち上っていました。↑上の写真の赤身の成分を補正してみました。この補正は赤い色が無いと反応しませんので(多分)、空の色が変わっていないところを見ると5月11日の3時過ぎ現在ではオーロラ現象は新潟からは見れなかったものと思います。この時は現場にて写した後でカメラのモニターでオーロラが写ったかどうか確認しただけでしたが、やっぱりダメか…と思いながらも実際に写してみたのでダメだと判ったことは収穫でした(←このことにより11日の夜には真面目にオーロラを写そうとは思わなくなりました(-_-;))。↑ついでに写していた北斗七星と北極星方向。人工衛星が1つ写りました。↑ほぼ頭の真上に来ていた夏の大三角(無補正)。夜中にはもう夏の大三角も頭の上に来ているんですね。↑上の写真を補正すると天の川も浮かび上がってきました。我が家の屋根からも肉眼でギリギリ天の川が見れる事はありますが、でも子供のころは玄関前から七夕でもない日に天の川を見つけて驚いたことがありますので、この程度の見え方ではやっぱり寂しさを感じます。それでも自宅から天の川が判るだけ良しとしなくてはならないのでしようかね。今年はまだ赤道儀を使った星空本気撮影は写していませんが、今期はあまり熱くならないよう、マイペースで写していこうと思っています、今のところは。
2024/05/16
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まだ"始まって"はいませんが^^;。先日、新潟県内よりオーロラが撮れたカモ知れない写真が写せたことで、もう少しバシっとしたオーロラ現象の写真を写したくなり、ふと夜中に家を抜け出してみました。↑まず向かったところはこんな所。新潟平野にある田んぼ地帯です。一身上の都合で山奥へ行くことが出来ず(-_-;)、では暗い所を…ということでここに来てみたという次第です。周りを地方都市に囲まれているとはいえ広い田んぼ地帯の真ん中になり、半径500m内に家や街灯などは無く良く晴れていれば足元も見えないくらい暗い場所ではあるのですが、オーロラが写せるはずの北方向を写してみたら30km先にある大きな街の明かりで雲が明るく浮かび上がってしまいました。オーロラの光は淡いはずなので、これだけ街明かりが空に伸びていてはそれを写すことは難しいかな(-.-)。↑でもせっかく抜け出してきたのでしばらく周りの暗い景色を写して遊んでいました。尚、一番上真ん中辺の明るい星はこと座のベガ(おり姫)になります。↑まだ大きく欠けている月も出ていました(月の右下の明るい2つの星は冬の星座のふたご座の星です)。しかしここも田んぼなのですが、水深は10cm程度と思われますが夜中につきその深さが判らず、まるで大きな湖の湖畔に居るような錯覚を覚え、しばらくその錯覚を楽しんでいました。これにて帰ろうと思いましたが、やっぱりオーロラの赤い空を撮りたくもう1か所回ってみることにしました。↑次に来た所も田んぼ地帯の真ん中なのですが、こちらは山を1つ越えた所にあるのでさらに暗いところに、肝心の北の空には逃れられない街明かりが伸びていました。やっぱり空も暗い所となると実家方面に行かないと無理なのかな(-.-)。↑東の方向を見ると天の川が淡く見えていました。↑南の空には夏の星座の大代表であるさそり座も昇っていました。↑管理人的に今年初めてさそり座が見れました。…って、今年はまだお星様撮影に出ていないってことなんですけどね。ここからの東の空と南の空は結構暗く見れますので、これが北の空であってほしかったところ。↑この周辺の昼間の景色も見てはいるのですが、夜中の、それも田んぼに水が張ってある景色となるとやっぱり普段とは違う景色で面白く見れるものですね。この写真では雰囲気は伝わらないかもしれませんが、実際にこの景色を見た時は何故か昔の村の祭りの景色を遠くから見ているように思えて、まるでタイムスリップでもしたかのような不思議な感覚になりました。この妙な感覚はくせになりそうです。↑星に限らずとも肉眼では暗くてわからい景色を写すことも面白いですね。↑結局23時過ぎまで撮影していて、最後の最後にダメ元で北の空を写してみたらダメでした(-.-)。どうやらオーロラ現象も落ち着いてきた模様。でも新潟以南でもオーロラ現象が見れることが判って、またいつか太陽が元気になった時にはその準備をして撮影場所も選んで狙ってみようと思います。ちなみに厚手のカーディガンとウルトラライトダウンを着ていましたがそれでも寒く、帰ってきたら部屋で暖房を使った新潟でした。
2024/05/14
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昨日のブログにて取り急ぎ上げていた、現在話題になっているオーロラ現象が新潟でも写せたかも知れない写真ですが、こんな顛末があったんです。まず、今回低緯度オーロラが見れる"かも知れない"ということは管理人も聞いておりました。でも10年くらい前にも低緯度オーロラが見れるかもしれないタイミングがあり、冬の寒空の中をわざわざ夜中に起きて北の空を写してはみたものの写ってなくて、その時は話題にもにならなかったということがあったんです。それもあり今回もオーロラを気にするもどこまでで特に写しに行くつもりではなかったのですが、未だに使い方を覚えない(-_-;ゞスマホを触っていた時に間違って写真の先輩へLINE電話を掛けていたようで(かけた自覚は無し)、1時間くらいしてからその先輩より「電話に出られなくて悪かったね~」とのLINE電話を頂いたんです。で、間違い電話でしたと言うと実はこれからISS(国際宇宙ステーション)が通過するから写しに行こうと思うのだけど…とお伺いし、それなら管理人も写したいとご一緒させて頂くことになったんです。ISSの通過は11日の20時38分頃。まずは20時に現地着を目処に管理人の車1台で周りが暗い山間へ向かいました。↑当日は月も出ていたので赤道儀は用意せずに三脚でパパっと写して長居はせずに帰るつもりでいました。↑先輩もオーロラのことは気にしていましたが、お互いまさか新潟から見れる訳はないとの先入観から、オーロラよりもまずは星空を写していました。しかし現在って本当に人工衛星がいっぱい飛んでいて、わずか20秒露出の中にも3機も写ってしまいました。もうこれからは星空の写真には人工衛星が写って当然の時代になってしまうのでしょうかね(-_-)。↑ISSがやってくるまでこんな写真を写して遊んでいました。今から思えば…ですが、この時もダメもとで北の空を写していたら面白いことになっていたのかもしれません。↑そして時間通り20時38分になったら南の空に明るい飛行物体が見えてきました。そこでカメラをその方向へ向けてパシャリ。↑ISSは月の上を通ってゆきました。ちなみに普段三脚で星空を写す場合はISO1600から3200を目安に設定するのですが、それだとISSの軌跡が短くしか写らないので(星空が白けてしまう)、ISOを800とわざと暗くして、その分軌跡が長く写るように設定を変えて写していました。↑そして北極星をかすめるように移動していって↑北の空に飛んでゆきました。でっ、この写真を補正してみたら北極星の下付近の空に赤い色が浮かび上がってきたという次第です。↑上の写真から80秒後の写真でも赤は映っているようですが、でも原版では上の写真よりも薄くなっているように感じます。この赤い色は肉眼では全く分かりませんでしたっていうか肉眼で判ったらISSもそっちのけでオーロラを写していたと思います。ただし管理人はどうしてもこれが100%オーロラだと言い切る自信がありません。それは…↓↑上の写真から10分後に再び同じ方向(北側)を写してみたものを無補正で載せてみますが、全体的に黄色っぽく写っているところは流れてきた薄雲に写真では左側に30km離れている街(町ではなくて)の明かりが反射したものになります。これは肉眼でも判りましたので、ひょっとすると赤いものも実は街明かりの影響だったのではないかな…と。↑とはいうものの上の黄色い写真も補正すると「言われて見れば」赤い色が出ているような気もするので、やっぱりオーロラ現象が写せたのでしょうかね?。この写真が写せたのは、まずは先輩に間違い電話を掛けてしまって、さらにその先輩がISSを写しに出かけるからと誘って頂けた偶然が重なったお陰になりますが、でも翌日の各地から写せたオーロラの写真を見れば海辺(1時間半くらい掛かります)まで行っていれば…と今になって思ってしまっています。テレビによると今夜もう一度オーロラ撮影のチャンスがありそうな模様。でも当地は思いっきり雨のようです(-.-)。
2024/05/13
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令和6年5月11日23時現在、北海道でオーロラ現象が観測されていることはご存じでしょうか。ザックリ言うとこの数日間太陽が元気で、それにより低緯度オーロラと呼ばれている南極や北極よりも赤道寄りの所でも赤い光が見れるかも…と言われていたところに、只今モノノミゴトに北海道でも観測されているようです。今回低緯度オーロラが発生するかも…ということは管理人も聞いてましたが、どうせ北海道辺りでのことだろうと新潟からは見れないものと気にするもどこまで…でいました。そんなところに写真の先輩からISSを写しに行こうとお誘いを頂き一緒に写しに行ってきたのですが、その中で「っぽい」ものが写っていたので載せてみます。先にお断りしておきますが、まだ管理人はオーロラが写せたという確信はなく、ひょっとして遠くの街明がそう見えていたのかも…と半分疑っている状態です。↑先輩が調べてくれていた時間に南側方向からISSがやってきたので、それを北方向で写していたものですが、この写真よりシャッター速度を20秒にしてまずはISO800で7枚連写しておりました。この写真の彩度のみ上げてみると…↓↑ISSの左下に明るい所が浮かび上がってきました。ちなみに20時32分32秒(カメラ内の時計の時間)から20秒写しています。↑1枚目のシャッターが閉じたときに間髪入れず次のシャッターを切ったもの(32分53秒から20秒露出)。これにも上の写真と同程度の彩度補正を加えるとまだ明るく写っています。↑その次のカット(33分14秒から20秒露出)。上の写真と同程度の彩度補正していますが、明るい所が薄くなっています。↑その次のカット(33分35秒から20秒露出)。さらに暗くなっています。↑その次(34分1秒から10秒露出)。これも彩度を上げていますが明るいところはほぼ判らなくなっています。※ここからISO1600で写しています。↑その次(34分12秒から10秒露出)。↑そして最後(34分23秒から10秒露出)。一応北極星の真下付近の色が変わっていて徐々に暗くなっているのでまさか…と思いたいところですが、まだ何とも言えません。正式に新潟県内からでもオーロラが観測されたとのアナウンスでもあれば「かもしれない」…くらいまで一歩前進するのですが…。
2024/05/12
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ゴールデンウィークを有する5月の肉眼で楽しめる天体イベント情報です。今月はイベントの数こそ少ないもののそれらがちょうど連休の期間に起きるようです。↑まずは4日の日の出前の東の空で、月と土星が接近します(3時の図)。結構近い接近になるので、実際に見た場合では月のすぐ近くに明るい1等星があるように見れると思いますが、それがあの輪のある土星になります。ちなみに今年の土星の輪は望遠鏡で見た場合線のように細い輪として見ることが出来ます。↑翌5日の日の出前には、東の空で月と火星が接近します(3時30分の図)。火星も1等級で明るいですが、前日の月と土星との接近よりも薄明るくなってから昇ってきますので朝焼けとの競争になるかもしれません。でも月はさらに細くなっていますので(月齢2レベル)面白く見れるものと思います。尚、観測には大きな望遠鏡が必要ですが、お昼頃には月が火星を隠す現象があります。普段は流れ星の情報は末尾に書いているところに今月はゴールデンウィーク中のイベントになるので先に書かせてもらいますが、6日の早朝にみずがめ座η流星群があります。今年のピークは6日の午前6時と予想されていますので、6日の日の出前(5日の夕ご飯を食べた後の真夜中)辺りに観測をされると良いかと思います。特にいっぱい流れる流星群ではありませんが、それでも空の暗い条件の良い所なら1時間に空全体で最大10~20コ程度の流れ星が流れるかもしれません。また、今年は月が3時30分近くにならないと昇ってきませんし、その頃には朝焼けの明るさも気になり始めますので、流れ星を観測する条件としては良いということが出来ます。もちろん6日を中心としてその前後2~3日はみずがめ座η群の流れ星が見れる可能性がありますので、朝でも夜でも星空を見上げてみて頂ければと思います。月の大きさですが、1日が下弦の月(これから細くなってゆく半月)、8日が新月(夜空に月が出ない日)、15日が上弦の月(これから満月になる半月)で、23日が満月、そして31日にもう1度下弦の月となります。昼はエアコンが必要なくらい暑い日も出てきますが、夜はまだ寒いですので暖かい格好を用意して春の星空を楽しまれてください。
2024/05/01
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先日のネタですが、月と木星の間にボンブルックス彗星がやってくる10日の夕方に、西の空を見てみたらその月と木星の並びがきれいで思わず声が出てしまいました(゜o゜)。↑D780に150-500mmを着けて急いで屋根に上がり、その150mmでまずはパシャリっ。…なんだけど、このような写真は景色と一緒に撮った方がきれいなようですね。月が沈む前に写そうと急いで屋根に来たものだからレンズは150-500mm1本しか用意がありませんでした。ところどころに雲も出ていましたし、これからレンズを取りに降りてまた屋根に来たら月が雲に隠れていたなんてことになってもアレなので、今回は景色との写真は諦めて細い月を写すことにしました。↑ちなみに上の写真を明るく補正してみるとボンブルックス彗星も写っていましたが、本来であれば暗い所へ遠征して赤道儀を使って月と木星と彗星を同時に写したかったところに、そんな時に限って翌日に朝イチで仕事が入り、遠征すると朝がきついですので彗星も諦めました(-.-)。↑レンズを500mmにして月を狙ってみました(写したまま)。高度が低くなっていたところに薄雲が張っていたのか赤っぽくなっていました。↑トリミング+画像補正してみました。当日の月齢は1.7。"写し易い細い月"としては一番細いレベルでした。これよりも細い月となると薄明るい中で望遠鏡を使っての撮影となります。↑ISOをグンっと上げて地球照を写してみました(トリミング・画像処理しています)。実際には地球照の見え方は薄かったので、やはり薄雲が出ていたものと思われます。一度部屋に戻ってから、夜の桜を写しに行ってみました。↑D780+24-70mmレンズと、星は太らせながらも街明かりには"さほど"影響しないプロソフトンクリアというフィルターを着けて、携帯の三脚を持って現場に向かいました。月はもう沈んでいたので桜を浮かび上がらせる光と言えば街明かりしか無し。まずはそれだけでどの程度桜が写るか試しに写してみるとこんな感じでした(写したまま)。↑冬の大三角と一緒に写してみました。本当はオリオン座も一緒に写したかったのですが、オリオンも入れようとするとビルが写ってしまいます。やっぱり山の公園とかで写したいですね。↑春の星の北斗七星(北斗七星は星座ではありません)と春の桜をパシャリ。一応北極星も意識しています。本来はG7Xも使って星が伸びて写る写真や他にもいろいろと写してみたかったのですが、街中からでは写していてもイマイチ楽しくないので30分程度で帰ってきました。実家の裏山の桜はこれから満開になりますが、その頃にはおそらく月も明るくなっているはずで星がきれいに写りません。今年は星と桜はこれで終わりかな(-.-)。
2024/04/12
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毎月の月初にこのブログにて情報を発信している「天体情報」にも書いてあるように、現在夕方の西の空の低い所を明るい彗星が飛んでいるんです。当ブログでは先月の27日に一度撮影に成功しており、その時よりも徐々にですが明るくなってきているものの今度は同じ時間に観測したとすると高度が低くなってきており、さらに日も長くなってきているので先月よりも観測の条件としては厳しくなってきています。そんなところに昨日の日曜は夕方まで天気が続き、時間も取れましたので赤道儀を使ってそのボンブルックス彗星を写してみることにしました。まず、写真の先輩に連絡を入れると管理人クンが写しに行くのなら自分も行こうかなとのうれしいお言葉を頂きました。さらに当地は山間部に位置しているので西の空が開けている所と言えば山の上になり、でもまだ山の上には雪が残っていて行くことが出来ないので、一体どこで写せばいいのか聞いてみると良い所を知っているから一緒に写そうとのこと♪。前もって先輩が下見をしていてくれたその場所を教えてもらい、まだ明るいうちに撮影道具のセッティングを終わらせたかったので、18時ころに現場へ行くと…↓↑その撮影ポイントに向かう入口に雪が積もっていました。積雪は15cmくらいで、スタッドレスタイヤを履いていればFFの管理人の車でも乗り越えられるのですが、でも既に夏タイヤに換えていて、夏タイヤで雪の上を走ることがどれだけ危ないということは良~く知っているので、ここはまだスタッドレスで走っているであろう先輩(早朝の野山を良く写しに行っている為)が来るのを待つことにしました。↑先輩が来るまでに現場まで歩いて行って様子を確認すると、なるほど結構西の空まで開けていました。管理人も他に西の空が開けている所は知っていますが、でもまだそこへは残雪のために4WDでも行くことはできません。さすがはそこいら中を走り回っている先輩です、良くこんな所も知っていたものです。待つこと20分くらいで先輩がやって来ました。がっ、先輩も既に夏タイヤに換えてあるとのこと(-_-;)。勢いをつけて突っ込めば夏タイヤでも通れそうでしたが、でも万が一途中で滑ってしまうと夏タイヤではコントロールが効きません。2人ともその危なさは知っていましたが、でもここを突破しないとラチが開きませんので、先輩が突破に挑戦してくれることになりました(万が一雪で抜けられなくなっても大人が2人いれば何とかなりますし)。結局5回くらい勢いをつけて突っ込んで少しずつ道を着けていって、最後はケツを振りながら突破してゆきました。一度道が付いてしまえば管理人も上れましたが、でも少しの雪で夏タイヤがスリップしまくりでした。やっぱり夏タイヤでは少しの雪の上でも走ることは危ないですね。↑さて、無事撮影現場に着いて早速2人して撮影の準備をして、まだ薄明るい中で彗星を見つけるべく彗星が飛んでいそうなところへレンズを向けてパシャリ。居ないっ…(-.-)。↑少し場所をずらして今一度パシャリっ。居たっ\(-o-)/。ちなみに探していた天体が望遠鏡に入ると、何故か皆さんが「居た」って言うんです^^;。一度写せればそれを目印に彗星を写野の真ん中にもってきて、暗くなるところを待って撮影を始めました。↑そして今回写せた彗星がこれになります。D780に70-200FLを着けて、その200mmにてf2.8→3.5・ISO800・露出時間6秒で8枚写して平均加算したもの。ちなみに画像補正はしていない写したままのものになります。↑彗星をトリミング+画像処理してみました。しっかりと上方向に尾が伸びておりました。トリミングしているとはいえ200mmでもこのくらいに写せるところは、立派な大きな彗星ということが出来ます。尚、双眼鏡で確認してみましたが、薄雲が広がっていた為か少し町明かりの影響がある中では肉眼で確認はできませんでした。↑その後もカメラに任せてパシャリパシャリと写していましたが、彗星がどんどん低くなっていってしまいには地上の立木が写るくらい高度も低くなってしまいましたので、そこで撮影をやめました。尚、毎年の初めの撮影や観測の時は何かしら忘れ物をすることがあるのですが、管理人は今年既に一度天体観測会を経験していたのでミスも無かったところに、先輩があっ…っと言ったので何かと聞いたらSDカードを忘れてきたとのこと。どうやら景色を写していたカードをパソコンに差したまま忘れてきてしまったようです。そんな時に万が一に備えている完ぺきシュギの管理人は4GBですがSDカードの予備を持っておりました♪。それを先輩に使ってもらうことにして、我ながら準備が良いな♪とひとり悦に浸ってた中で写していた写真を確認すると、何枚かの写真のガイドが停止していて星が伸びて写っていました(・・?。…あ゛っ(゜o゜;)、そういえば管理人が使っているSXP赤道儀は自動導入が出来る赤道儀で、その性質上電源を入れるスタートの位置が決まっていて、そのままで星空を写し始めると20分くらいで望遠鏡が地平線の下を向いたと認識してしまいガイドのモーターが止まるんだった(-_-;)。星空を写す場合はあらかじめ東の方向へ赤道儀を動かしておかなくてはならないことをすっかり忘れておりました(-_-;ゞ。まったく信用のおけない管理人です(-.-)。↑彗星の撮影も出来なくなって、せっかく赤道儀を立てたのだからと春先の星空を写すことにしました。がっ、薄雲が広がっていて雲が写らないように写すことは無理な条件でした。↑ざっくりと星座を書き込んでみました。この写真にも1つ人工衛星が写っていますが、彗星を写していてた200mmの視野の中でも、50枚くらい写してその中に20カット位人工衛星が写っていました(-_-;)。ほんの数年前までは人工衛星が写ったとしてもここまでひどくはありませんでした。某スペースX(バツ^^;)という会社が現在大量に人工衛星を打ち上げていて、それが天文台レベルで問題になってきているのですが、管理人如きの写真でも無視できないくらいの数になってきたようです。このままで行ったら来年の星空はどうなっているのでしょうか(-_-;)。↑いつものように彗星を写している傍らでコンデジのG7Xでも星空を写してみましたが、この写真が春先の星空というイメージに一番近いような気がします。
2024/04/08
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そろそろ暖かくなってきた4月の肉眼で楽しめる天体イベント情報です。今月は彗星が目玉となりそうです。↑まずは6日の早朝の東の空に、細い月と火星と土星が集まります(4時30分の図)。最近は朝も早くなってきていますので朝焼けとの競争になりますが、火星も土星も1等級ですので、月の近くに明るい星が2つあるところは面白く見れると思います。↑10日には現在夕方の西の空を飛んでいるボン・ブルックス彗星が月と木星の間にやってきます(19時30分の図)。上の図はイメージですので実際にこの図のように彗星がはっきりと見れるものでもありませんが、当日は周りが暗い所からであれば木星の右下にボワっとした彗星が見れるかも知れませんし、さらに月は月齢1.4と肉眼で見れる一番細い月のレベルですので、こちらも木星を目印に探して頂ければと思います。↑11日の早朝には、東の空で火星と土星が大接近します(4時の図)。満月の大きさのイメージを並べてみましたが、ご覧のように満月の大きさくらいの近い接近になります。こちらも朝焼けとの競争になりそうですが、明るい星が2つくっつくように並んでいるところは面白く見れるものと思います。↑13日の夕方には、ボン・ブルックス彗星が木星の真下にやってきます(19時30分の図)。この図の彗星もイメージですのでここまではっきりと夜空で見れるものではありませんが、木星は当日の空であれば一番明るく輝いている星になりますので、木星を見つけて頂いてそこから彗星を見つけて頂ければと思います。月の大きさですが、2日が下弦の月(これから細くなってゆく半月)、9日が新月(夜空に月が出ない日。北アメリカでは皆既日食)、16日は上弦の月(これから満月になる半月)、そして24日が満月になります。また、4月は1つ流星群があります。それは4月こと座流星群。こと座流星群は1時間辺り5~10個程度の小規模の流星群ですが、明るい流れ星が流れることがあり、また、過去には1時間辺り100個の流れ星が流れたこともあります。今年のピークは22日の16時ころと予想されていますので22日の夜に夜空を見上げて頂ければと思いますが(当日の前後2~3日もチャンスがあります)、今年は明るい月が出ていますので条件としては良くありません。ですが前述のように明るい流れ星も流れることがありますので、まだ夜は冷えますので暖かい格好をして安全に夜空を見上げて頂ければと思います。4月は深夜になれば天の川も見れるようになってきます。桜の開花も始まりますので、夜桜と共に星空も見上げてみて下さいね。
2024/04/01
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今年度初めての天体観測会に行ってきました。それはお世話になっているグループさんよりわざわざお声がけをいただいたもの。現場は管理人の家からは2時間近くかかる所で距離的にはちょっと遠いのですが、この話をもらった時はちょうどその方面に仕事の予定があり、その帰りに立ち寄れば20分くらいの移動で済むので快諾していたのですが、フタを開けてみたら前日に仕事の予定がキャンセルになったんです(^^#)。でもせっかく誘ってもらってもいましたので望遠鏡の道具満載で現地へ向かいました。今年初めて望遠鏡を組むので、その準備もひとつひとつ確認しながら行いたくて予定時間の2時間前に現地へ行きました(結局仕事は休み♪)。その時にはすでに他のメンバーも集まっていていたので管理人も早速望遠鏡の準備を開始。現場は新潟平野にあるので西方向(日本海側)の眺望が良く、実は現在西の空を飛んでいるボンブルックス彗星を見る為に早く現場へ来たというところもありました(他のメンバーも同じ理由のようでした)。まだ木星も見れないくらい空は明るかったですが、普段望遠鏡を組む時はいち早く暗い所に目を馴染ませる為に真っ暗な中でも手探りで望遠鏡を組み上げてゆくところに、明るい中での望遠鏡の準備は楽でいいですね♪。毎年初めて望遠鏡を組む時は何かしら失敗をするのですが(-_-;ゞ、明るい中で組めたおかげかミスもなく設置することができました。↑管理人の望遠鏡の観測会バージョン。水色に丸いドットの描かれている筒は押し入れシート^^;を流用した自作の迷光予防のフードなのですが、大事に使いながらも修繕も加えてもう20年以上使っているんじゃないかな。…って、いい加減作り直せよって話しですよね(^^ゞ、物持ちのいい管理人です^^;。空もうす暗くなってきて、経験上この位の明るさ(暗さ)なら望遠鏡や双眼鏡を使えば木星なら見つけられるので、赤道儀の自動導入でザックリ木星の方向へ望遠鏡を向けて、その付近にあるはずの木星を探しても見つからない(・・?。空には霞むくらい黄砂が来ていたことは判っていたのでそのせいかな…と、もう少し暗くなる10分くらい待ってから探しても見つからず、さらに10分待っても同じ(-_-)。その時には結構空も暗くなっていて、この暗さならあの辺に木星があるはずと目星を点ければ肉眼でも見つけられるはずなんだけど…と悩んでいると、目のいい人が木星を見つけてくれました、望遠鏡が向いているところから10分(時計の針の10分の角度)くらい東側の方向に。っかしぃなぁ、望遠鏡を立てるときにちゃんとスマホアプリのコンパスで調べて北に向けていたつもりなんだけど…。家に帰ってきてから改めてスマホアプリを確認すると、位置情報がOFFになっていました。それでもザックリ北を示していましたが、望遠鏡で使う場合ではわずかなズレでもそれが大きく影響してしまいます。今年はこれからも明るい中で望遠鏡を組むことがあると思いますが、その時にミスをしないようここで失敗を経験してよかったところです。木星を望遠鏡に入れてしまえば、SXPの自動導入なら次の天体(今回はシリウス)に向ければその方向付近を向くので、向いたところを双眼鏡で探してシリウスを見つけて望遠鏡に導入し、3つ目の星としてオリオン座のベテルギウスへ向けたら40倍の視野の端に導入することができました。その後は星図を頼りに現在西の空を飛んでいる肉眼彗星のボンブルックス彗星を導入。今回の観測会の目玉にしようと思っていたのですが、黄砂の影響もあり元々ボヤっと見える彗星がさらにボヤっとしてしまい、"彗星の見え方がわかる人"でなければ望遠鏡で見ても分からない状態だったので、今回はその存在は参加者さんにはナイショにしておきました。観測会が始まったころには天気予報通りの雲が出てきて、後半は雲の切れ間に見える星を見てもらう観測会になりましたが、参加者さんに星を見つけてもらってはその星を導入して(ガキ…ぢゃなかった、子供は目がいいですね^^;)、ある意味ワイワイと楽しい観測会となりました。観測会も終了予定時間をオーバーして望遠鏡を片付けた時には22時近くになっており、帰りの運転も面倒くさくなったので高速を使って、車の自動運転に任せて70kmでトコトコと走って帰ってきました。ガソリンと高速代を自腹で払って夕飯もテイクアウトの牛丼になってしまった観測会になりましたが、せっかく持っている望遠鏡でもっと多くの人に星を見てもらうべく、今年もちょくちょく観測会のお手伝いにお邪魔(思いっきり邪魔しに^^;)に行ってこようと思います。
2024/03/31
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昨日ボンブルックス彗星を屋根に写しに上がる前にコンデジのG7Xを使って1時間のタイムラプスを録ってました。↑G7Xに付いているタイムラプス撮影機能にて、1時間写してそれが16秒の動画になっています。管理人としては木星と水星を写したくタイムラプスを録っていたのですが、木星は明るい星なので最初から写っているものの水星は現在0等級とはいえ夕焼けに埋もれてしまって6秒くらいから見えてきます。また、この写真には現在空を飛んでいるボンブルックス彗星の位置を示していますが、タイムラプス上ではその姿は判りませんでした。クリック → 沈みゆく木星・水星 ← クリック昨日三脚で写していたボンブルックス彗星ですが、もっとはっきりと写したく赤道儀を使って再撮影したいところに、今夜は時間も取れ♪外に出られるところに天気は晴れのち曇りで、仕事で出かけることはできない明日は雨のち晴れの予報となっています(-_-;)。全く、持っていない管理人です(-.-)。
2024/03/28
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先日にいつもの棚田が写せなかった代わりに写していた彗星ですが、今回は場所をもう少し良く調べて望遠レンズで写してみました。↑ステラナビゲーターによると本日のボンブルックス彗星は上の図の所にいる模様。まずは明るい木星の右下におひつじ座があり、おひつじ座なら管理人もその形が判りますのでこの図のように2つの星と三角形を形作るところと目測を付けて、双眼鏡と望遠レンズを持って屋根に上がりました。↑双眼鏡を使えばおひつじ座はすぐ判りましたが、そこから三角形を作ったところを探してみてもこれかな…程度にしか判らない。そこで望遠レンズで写してみるとモノノミゴトに彗星でした(写したまま)。今回は屋根から写したとはいえそこは市内の住宅街なので周りは明るく、それで尾までは見えなかったものと思われます。↑上の写真に強めの画像処理をしたら右上に尾のようなものが出ているところが写っていました。尾の延びている方向も一番上のステラナビゲーターで描写した図とほとんど同じでした。さすがはステラナビゲ―ターです。↑今回も赤道儀は使わずに三脚で写しており、5秒も露出をすると星や彗星も動いて写ってしまいますのでISOを3200まで上げて、2秒で8枚写してそれを彗星を中心として重ねて画像処理したものがこの写真です。周りの星と比べて彗星がボワっと膨らんでいますが、これは彗星のガスが写せたものと思われます、多分。また、尾も結構伸びでいることが判ります。今日現在では陽が落ちて暗くなってからもまだ彗星の高度は高かったですので、次は暗い所から赤道儀を使って写してみたいところです。↑今回彗星を写していた中で1枚興味深いものが撮れました。真ん中の彗星の周りに3つの線状のものが判るでしょうか。これらは人工衛星なのですが、望遠レンズの狭い画角の中でも3つもの人工衛星が写ってしまうくらい現在宇宙空間では人工衛星渋滞が発生しています。人工衛星は出来る事なら星空の写真の中には写ってほしくないもの。でも現在では人工衛星が写っていない写真を写すことの方が至難の業ですので最近は映ったとしても諦めています。実際に天文学の世界でも人工衛星の多さは問題になってきており、現在は外装の金属の色のまま(ほぼ銀色。少しでも重さを減らすために塗装もしない)のところに光を反射しない塗装をする話も出てきています。がっ、今まで打ち上げている多くの人工衛星は光を反射するままなんですよね(一一")。人工衛星の寿命は大体10~20年と言われているので、黒く塗装された機体に代替わりするまで我慢しなくてはならないのかな(-.-)。子供のころは星空を見ていて人工衛星を見つければうれしかったものなんですけどねぇ…。
2024/03/27
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先日望遠レンズにて太陽を写してみたら思いがけず黒点がいっぱい出ていましたので、改めて写してみました。↑D780+150-500mmの500mmにて、NDフィルターを400+16+8の3枚重ねで減光して写しています。↑トリミングして大きくしてみました。昔は昼間にちょくちょく望遠鏡を出して黒点を見ていましたが、それも近年無黒点の時期が続き黒点の事も忘れていたところに一度にこれだけの数の黒点を見たことは何年ぶりになるでしょうか。やっぱり太陽には黒点があってシカリですね。↑黒点の部分をさらに拡大してみました。右下に1つある黒点の下に白い斑点が見えると思いますが、これも白斑と言って太陽表面の模様になります。※写真を上下に動かしてみると黒点かモニターに付いたホコリか判別することが出来ます。このくらいの焦点距離(拡大率)になると結構天体の動きは早く、三脚を使っての撮影では3枚写したら太陽を中心に入れ直すくらいしょっちゅう調整していました。尚、太陽の撮影は失明も含めた危険な場合がありますので、もしもこの写真を見てご自身も写される場合は太陽を直視しないように十分以上に注意して、自己責任でお願いします。
2024/03/27
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昨日は珍しくお休みの日に夕焼けが見れそうでした。そういえば今年は雪も少ないけれど毎年通っている棚田は今年はどんななのか、この天気のついでに様子を見に行ってきました。↑まずは棚田へ行く道中からの景色をパシャリ。ザックリ標高400mのところから見下ろしていますが、正面の2000m級の山はまだ真っ白ですが足元は見渡すと雪も無くなっているところも出てきていました。例年ならまだ一面真っ白になっているはずの景色です。↑続いて棚田への入口へ来てみました。らっ、ご覧の通り雪でまだ入れませんでした。去年は4月の頭に様子を見に来ていてまだ雪も残っていたようで、それからするといくら少雪の年とは言っても雪が残っているであろうことは想定内。ある意味雪が残っていて安心したというところか。棚田へ行けないのなら行けないで写したいものがありましたので、まずはこの周辺の景色を見て周ることにしました。↑ここからも下界をパシャリ。↑山と山に挟まれた所にある田んぼなのでまだ一面雪が残っていましたが、でも畔も見えていましたので雪が無くなる日も早そうです。↑写したかったものその1。辺りを探し回ってやっと見つけたふきのとうです。管理人的に今年お初にお目にかかりました♪。ふきのとうは出始めのころは小さいものでも根こそぎ採られてしまうので、これが写せただけでも奇跡です。管理人は採らずにこのままそっとしておきました、多分今日はもう採られていると思うけど。↑周囲にはまだ雪も残ってましたが、雪の上を歩いていたらその下に側溝があったようで踏み抜いてしまい、靴(メレルのジャングルモック)がビショビショになってしまいました(-_-;)。春先に雪の上を歩く時はこんな所にも気を付けなくてはなりません。まさにリアルクレバスですな。↑周辺の景色を写していて時間をつぶして、こんな所に来てみました。ここは鯉池になるのですが、ご覧のように池が水鏡になり易く、さらに正面に夕日が落ちる知る人ぞ知る場所になります。↑ここで夕日が赤くなるまで三脚を立てて待っていましたが雪虫が凄くてそれを吸い込まないようにマスクをしてました。雪虫はブヨみたく刺すことは無いので同居していましたが、それにしてもあの大群は一緒にはいたくないレベルでした。ちなみにポチャって音がしたので見てみると結構大きなカエルが池に飛び込んでいました。あれっ、もうふ化したのかな?。あっそうか、カエルって冬眠するんだった。↑写したかったものその2。この、夕日の赤から空に上がるにつれて蒼くなってゆく景色は管理人の好きな色の一つです。↑夕日が暗くなっていましたので、天体観測の知識の下に300mmにて太陽を写してみました(トリミングしています)。そしたら現在って結構黒点が出ていたんですね。これなら近いうちに超望遠レンズで写し直してみたいところです(写真を上下に動かすと黒点かモニター上のヨゴレ^^;か判別できます)。↑そして雲に隠れないまま太陽も低くなり↓↑太陽も沈んで行きました。そしてこの後に写したいものがまだありました。↑写したかったものその3。水星です。原則として毎月の月初に書いている天体情報に、25日前後には水星が見易いと書いてはあるもののそれを管理人自身が確認することはあまりないので(-_-;ゞ、責任上たまには(^^ゞ見てみることにしました。↑ちなみに水星は矢印の先にポツンと光っています、この写真では判りづらいですが。さらにこの辺と記してあるところにもうひとつ、今回写してみたかったものその4があったんです。↑ソレはコレ。判りますかね?。現在肉眼彗星(双眼鏡などで見ることの出来る明るい彗星)のボンブルックス彗星という物が飛んでいるんです。それを家を出る前にステラナビゲーターにて位置を調べていたのですが、木星と水星との三角形を形作るその頂点付近…と調べていて、でも今回は双眼鏡の用意が無かったので肉眼ではどこにいるか判らず、適当にその付近をパシャパシャと写して偶然写せればラッキー♪…と思ってシャッターを切ったらモノノミゴトに写っていました。↑トリミングで大きくしてみました。写野の中に他の星も写っていますが、それらと比べると何となくボワっとしている"ように"見れると思います。また、言われて見れば上方向にガスのようなものが出ている"ように"見れると思います、多分。一応ステラナビゲーターにて周りの小さな星々と彗星との位置関係を調べたら、まさにボンブルックス彗星で間違いないようです。今回は三脚で写していたのでその位置が検出できただけでも満足♪です。↑もう少し星空を写していたかったのですが、当日は満月前の大きな月が出ていましたし腹も減ってきたのでこれにて撤収してきました。ボンブルックス彗星はこれから少しずつ明るくなってゆく予報ですが、でも日も長くなってきているので夕焼けの明るさとの戦いになりそうです。尚、来月の13日には明るい星である木星のすぐ下に位置しそうなので、その時には木星を目印に見つけやすくなると思います。今のところ10月ころにもっと明るい彗星が来そうとの予報が出ていますが、その前にまずは彗星という天体を見てみて下さいね。
2024/03/25
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管理人はその時間に見れる星の位置により春の近さを計ることがあります。それは3月の夕方に東の空より昇って来る春の1等星のアルクトゥルスだったり同じく3月の夜中にやはり東の空より昇って来る夏の星のベガ(おり姫)だったり…。星なんてそれこそ星の数ほどある訳ですが、これらの星が見れるようになるとやっとこの長い雪の季節も終わるのか…と前途に光が見えるようになります^^;。そんな中で一番それが見れるのを楽しみにしているものが夕方に見れるオリオン座なんです。↑先ほどの19時40分頃に屋根から写してみたものですが、オリオン座が右に傾いているのが判るでしょうか。星は東から昇ってきてだんだん高度を上げてゆき、今度は高度を下げながら西に沈んで行く訳ですが、冬の星座であるオリオン座が夕方に西側の空で見れるようになる日を毎年の冬の一番の楽しみにしているんです。それを今年お初で確認できました♪。星(星座)って毎日同じ時間に見てもその位置はほぼ変わりませんが、でも夕方に西に傾いたオリオン座は何度見ても妙に安心できるんです。多分これでもう雪への心配もしなくて済むようになると体が実感するのでしょうね。今日も細かな雪がチラついていて、週間天気予報でも週の半分にまだ雪ダルママークが付いていますが、星の世界では季節も確実に春に近づいているようです。
2024/03/18
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雪国新潟でもそろそろ雪への心配も薄らいでくる3月の肉眼で楽しめる天体イベント情報です。今月は日の出の直前や天体が沈む直前など、水平線のすぐ上での現象が多いようです。↑まずは8日の日の出前の東の空で細い月と赤い火星が接近します(5時10分の図)。特に近い接近ではありませんが、月は月齢2レベルと肉眼で見れるギリギリの細さですし、火星も赤い1等星として薄い朝焼けの中でも見れると思いますので、その2つの色や形を確認されてみて下さい。↑11日の日の入り後には西の空の低い所でものすごく細い月と水星が接近します(18時40分の図)。ご覧のように月の大きさの5倍程度の接近と近いものになりますが、ただし月は月齢1以下と視力の良い方でないと判らないかもしれません。また、水星が沈むのも空が暗くなる時間との競争になりそうですので、視界の開けたところで2つの天体を見つけてみて下さい(双眼鏡があれば使われてみて下さい)。↑14日には夕方の空で月と木星が接近します(20時の図)。こちらは特に近い接近ではありませんが、きれいな三日月と明るい木星が面白く見れるものと思います。↑22日の早朝には、東の空の低い所で金星と土星が大接近します(5時10分の図)。満月のサイズのイメージを書いてみましたが、満月の中に2つの惑星が入ってしまうくらいの近い接近になります。ただしこちらも空が明るくなるのとの競争になりますので、東側が開けたところでご覧になられてください。↑25日の夕方の西の空では水星が見易くなります(19時の図)。水星はいつも太陽の近くを周っていますのでなかなか見れる機会がないのですが、今回は水星が沈む時間も19時30分と好条件で水星が見るようですし、25日の前後1週間は見つけやすそうです。これを機会に天体ファンでも見たことがない人もいるくらいの水星を見つけてみて下さい。月の大きさですが、4日は下弦の月(これから細くなってゆく半月)、10日は新月(夜空に月が出ない日)、17日が上弦の月(これから満月になる半月)、そして25日が満月になります。昼は暖かい日も出て来るでしょうが、夜は意外と寒くなりますので暖かい格好をして安全に星空を楽しまれてください。
2024/03/01
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夕方窓の外を見るときれいな夕焼けになっていたので、久しぶりに屋根に上がってみました。↑もう夕焼けも終わる頃の18時過ぎにパシャリ。当地の今朝の気温は快晴による放射冷却で-6度。そこに昼はいい天気で気温も12度くらいまで上がった模様。例年なら今ころ屋根から星を写すとなるとそれなりに厚着をしなくては寒くて長居できないところに、フリースのカーディガンだけでちょっと寒いかな程度で10分くらい夕焼けを見ていました。1年で一番雪が厳しくなるのは本来であればちょうど今ころ。それが今のところ週間天気予報の1週間先でも特に雪に気を付けなくてはならなそうな日も無く、少しだけ頭の中が軽くなっています♪。本当に雪ももう大丈夫かな…と思えるのは3月も半ばを過ぎてからになるのでそれまでは気を抜けませんが、個人的にはこのまま大降りも無く春になってもらいたいところです。…って、ひょっとすると皆さんのところではそろそろ桜の便りが聞こえてくるのではないでしょうか(-.-)。
2024/02/13
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朝の6時というと結構明るくなってきた2月の肉眼で楽しめる天体イベント情報です。↑まずは5日の日の出前の東の空で、月とさそり座の1等星のアンタレスが接近して昇ってきます(3時10分の図)。アンタレスは赤く明るい星ですので面白く見れるものと思いますし、西日本以南では昼間の現象になりますが、この後にアンタレスが月に隠されるアンタレス食が起こります。↑8日の日の出前には、東の空で細い月と明るい金星が接近します(5時50分の図)。特に近い接近ではありませんが、月齢2レベル(27.6)の細い月はなかなか見れるものではありませんので、金星を頼りに月を探されても面白いと思います。↑15日は月と木星が接近します(20時の図)。こちらも特に近い接近ではありませんが、月が見えていれば観測出来ますし、木星も-2等級と明るい星ですので面白く見れると思います。↑22日の早朝には、東の空で金星と火星が大接近します(5時30分の図)。金星は-4等級で火星は1等級と明るい2つの星の接近は興味深く見れるものと思います。直ぐ太陽が昇ってきますので明るさとの競争になりますが、見晴らしの良い所で2つの星を探してみて下さい。月の大きさですが、3日が下弦の月(これから細くなってゆく半月)、10日が新月(夜空に月が出ない日)、17日が上弦の月(これから満月になる半月)、そして24日が満月になります。2月も後半になると早朝の日の出前の東の空に夏の大三角も見れるようになってきます。北日本では春はまだまだ遠いですが、星空の世界では夏の星も昇ってくるようになります。今月も暖かく安全に星空を楽しんで下さいね。
2024/02/02
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今年最初の肉眼で楽しめる天体イベント情報です。毎年の1月は新年明けの早々に1つ大きな流星群があるのですが、それは最後に回してまずは星空での見ものを紹介します。↑9日の早朝の東の空で、細い三日月と赤い1等星のさそり座のアンタレスが接近します(5時30分の図)。接近といっても特に近いものではありませんが、月は月齢2レベルとなかなか見ることの出来ない細い月になりますし、アンタレスは赤い星ですので白い月とのコントラストは面白く見れるものと思います。また、当日は月の左上に明るい金星もありますので、にぎやかな星空として見れそうです。↑14日には月と土星が接近します(18時30分の図)。夕方の西の空の低い所での現象になりますが、こちらは結構近い接近になるようです。↑18日には月と木星が接近します(19時30分の図)。こちらは土星の接近よりも離れていますが、木星は当夜の星の中では月の次に明るく輝いていますので面白く見れるものと思います。尚、月が沈む24時ころにはさらに接近します。↑28日の日の出前の東の空では、水星と火星が結構な接近をします(5時50分の図)。満月の大きさを描いてみましたが、今回は満月の中に納まる接近になるようです。ただし日の出との競争になりそうですので、東の空が開けている所での観測が必要になりそうです。月の大きさですが、4日は下弦の月(これから新月になる半月)、11日は新月(夜空に月が出ない日)、18日は上弦の月(これから満月に向かう半月)、そして26日が満月になります。さて、冒頭で紹介していた流星群ですが、1月4日にしぶんぎ座流星群というものがあります。これは先月来ていたふたご座流星群と夏にあるペルセウス座流星群と並んで3大流星群の1つになり、ザックリ1時間辺り50個レベルの流れ星が流れると言われています。今年のピークは18時と予想されているので、4日に空が暗くなれば観測の好機ではあるのですが、実はその時間ではまだ流れ星の輻射点が地平線の下にあり、どこまで流れ星が見れるかは期待値としては低そうです。↑この図は翌5日の午前3時の星空を描いたものですが、この図のようにこの頃になると輻射点も高くなるので流れ星の数も期待できますが、ただしその時間帯には半月の明るい月が出ています。また、しぶんぎ座流星群はピークが鋭いと言われていますので、ピーク時間の予測が合っているとすれば18時から過ぎれば過ぎるほど流れ星の数も減ってくる可能性があります。とはいうものの輻射点がまだ地平線の下にあったとしても、当日は夜の12時過ぎまで月は昇ってきませんので暗い星空の中での観測ができますし、明るい流れ星が多いとも言われている流星群ですので、当日が晴れていたら充分な暖かい恰好と安全な所から星空を見上げてみてください。この流星群のネタを早く紹介したいので早めにアップしますね。
2024/01/01
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皆様におかれましては穏やかな年末をお過ごでしょうか。まぁ静かな年末を過ごされることは今では稀有なことと思いますが^^;。でも周りのごちゃごちゃもよそに日付だけは着実に年末に向かっていますね。さて、年末ではなくて年始のネタになりますが、2024年の1月1日の日本各地の初日の出の時間を天体シミュレートソフトのステラナビゲーターにて調べてみました。↑まず、日の出とはこの図のように太陽の上部が水平線に着いた瞬間のことを言うのだそうです、多分。皆さんが初日の出を見る場合は山や家の屋根の上に見ることになると思いますので時間はズレると思いますが、ご自身の住居地の近くの時間でザックリのその時間を測って頂ければと思います。まずは北から。★北海道では地図上で一番東の納沙布岬の突端付近 6時48分※あくまでも"付近"での時間で書かせて頂きます(以後同義)。また、時間は秒は切り捨てています。★本土では地図上で一番東の岩手県宮古市のとどヶ崎付近 6時51分★本土で一番日の出の時間が早いらしい千葉県の犬吠埼付近 6時45分★本土を南北で見て真ん中辺の静岡県の御前崎付近 6時53分★和歌山県の潮岬 6時59分★四国で一番太平洋に突き出ている足摺岬付近 7時9分★九州では一番太平洋側の佐多岬付近 7時14分★沖縄で一番南の糸満市荒崎付近 7時15分★特異点として富士山の山頂付近 6時42分★ブログ管理者の特権として管理人の生息地付近 6時55分※もしも時間が間違っていてもご容赦願いますm(__)m。これらを見ると本土で一番日の出の早い犬吠埼と一番遅い沖縄とでは30分と結構な差があるものですね。それだけ日本は南北に長いということか。前は富士山の麓や伊豆とかでも初日の出を見ていた管理人も今年は地元で静かに過ごす予定です(-.-)。万が一出かけたとしても初"夕陽"を見に行くくらいかな。明日から日を追うごとに忙しくなってゆきますが、そのバタバタも楽しんでしまおうと"今は"思っている管理人です。
2023/12/27
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ふたご座流星群という失敗したら1年間撮り直しの効かない大事な撮影でオオボケをかましてしまいました(-.-)。↑こちらはD500とレンズに星を太らせて目立せられるフィルターを着けて、その11mm(16mm相当)で写していた"つもり"の写真ですが、画角から飛び出るくらいの長い流れ星が写せたラッキー♪っ…て思っていたら、16mmにしてはオリオン座が大きく写ってね(・・?。恐る恐るExjf(写真データに付いている撮影情報)を確認してみると16mm"相当"ではなくて、モノノミゴトに「16mmで」(24mm相当)写していたようでした(-_-;)。管理人は星の撮影の時は暗い所に目を慣れさせる為にライトは使わずに手探りで準備をするのですが、昨日は大事な撮影でしたのでレンズの焦点距離は明かりを点けて11mmになっていることを確認していたんです。ですがその後にピントを合わせる時に、手探りでピントリングに触っていたものだから間違ってズーミングリングを回してしまっていたのカモ知れません、多分。原因は何にせよ16mm相当で広く写すつもりが24mm相当の(超広角レンズの中では)狭い画角で写してしまったことは事実で、写せたはずの流れ星も写野の外で写せなかった可能性は高いということが出来ます。実際にD500でも200枚くらい写していましたが、流れ星が写っていたカットは4枚のみでした。↑D500では雲の無い所を探してそこを中心にして写していたのですが、24mmという狭い(24mmは立派な広角レンズですが)写野のお陰で雲が無い部分だけを写せたという怪我の功名にはなりました。↑これも16mm相当で写しているつもりでノールックファインダーで冬の大三角から冬の天の川を写していたものですが、結果としては星座的にまとまりのある写真になったような気がします。D500にはソフトンフィルターを使って写していた訳は、とにかく流れ星を写すことはD780に任せて、D500では星空を写しながらもあわよくば流れ星が写れば…と思っていたのですが、それを考えればある意味24mm相当で良かったのかも知れません(ということにしようと思います、ウン、ウンウン)。↑以下はコンデジのG7Xの星空夜景モードで写していたものですが、こちらはD780とD500のレリーズを押してからはカメラが勝手に撮影してくれるので、その間は写している方向を流れ星が流れたか確認しているところに、でも暇なので晴れ間を探してはその方向へカメラを向けて三脚で写していました(カメラにて+2/3明るさ補正以外無補正)。↑G7Xでは星空以外の景色も含めて50枚近く写していたようですが、その中で流れ星が3枚写っていました(流れ星が目立つようにコントラストを上げています)。ひょっとすると今回使ったカメラの中では流れ星が写せた歩留まりが一番良かったかもしれません。↑一応こんな所で写していましたよの図。周りの明かりが明るいように見えますが、赤道儀を浮かび上がらせるために写真を明るく補正した為で、実際はライトが無ければ足元が見えないくらい暗い所です。田んぼの真ん中を通っている道路で幅は2車線。車は片側を原っぱに突っ込んで通りの邪魔にならないように停めていました。この道路の道中には家は無いので夜にここを走る車は無いだろうと思っていたところに結果的に5~6台通りましたが、相手さんもこんな所に夜に車が停まっていることが異様に感じたのか皆さん速度を落として恐る恐る通り過ぎて行ってました^^;。
2023/12/15
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今年も無事新潟県にてふたご座流星群を写すことか出来ました。今週に入ってからずーっと14日の天気予報を気にしていましたが、1週間天気が悪い中で14日のみ晴れ時々曇りという奇跡のような予報が出ていました♪。そして当日になると朝から快晴で、天気予報では夕方から曇って来るところが夕方も晴れっ。…なんだけど、"今"晴れていてもどうしようもなくて、実際に観測を始める19時以降が晴れていないと意味はないんですよね。仕事が終わってバッテリーの充電もして防寒対策も用意して、さて空を見上げると曇りっ(-_-;)、天気予報が当たったのか雲が出ていました。がっ、木星や1等星など明るい星は見えていたので、一縷の望みを賭けて出かけることにしました。…とはいうものの天気予報と雲の流れと実際の空の様子を総動員して推測するに近所で晴れの期待が出来る場所は2カ所あり、でもそれは北方向と南方向の両極端で、例えば北へ向かって曇っていたとしても、そこから南に向かうにも移動に40km1時間は掛かり、さすがにそこまで移動して見直すかと言えば疑問だったので、熟慮に熟慮を重ねて南方向へ向かってみました。↑そして向かったところはこんな所。お酒の銘柄で有名な八海山の麓で、でもここが星の観測として良い場所という訳ではなくて町から外れた田んぼの中に道が1本通っていて、その道中で民家の明かりと街灯からなるべく離れていて、さらに車を停めていても邪魔にならない所を陣取ったという次第です。上の写真は現地に着いて早速コンデジのG7Xの星空夜景モードに+2/3明るさ補正をして写してみたもの(無補正)。東側の空の暗さは期待できましたが、管理人の地元よりは晴れていたものの「星空の写真を写しに来たとしたら」この雲の状態では写真を撮ろうとは思わないくらいの天気でした。19時にこの写真を写して30分くらい空の様子を眺めていると、1つの長いふたご座流星群の流れ星が流れて行きまた。前述のようにこのくらい曇っていると普段は星は写さないのですが、ふたご座流星群の夜でしたしこれから晴れることを期待して、赤道儀を準備してカメラを2台載せてレンズの曇り止めのヒーターも着けて、準備万端で晴れ間を待つことにしました。↑そして現場に来てから1時間くらいすると空が晴れてきましたので本撮影を始めました(X7Gで+2/3補正にて写したまま)。今回はD780には15-30mmを着け、その15mmにてf2.8開放でISOは6400とグンっと上げて、それでこの場所としては空が白く写らない10秒露出の「なんとしても流れ星を写すんだバージョン」の設定で同じ画角をパシャパシャととにかく連写をさせて、D500には11-16mmの11mm(16mm相当)のレンズに星をホワっと太らせて写せるソフトンフィルターを着けて、f2.8開放・ISO6400でこちらは20秒(現場で試写して決めた時間)で、画角を変えて写すことにしました。↑これはD780で写していたカットの中で結構明るい流れ星が写ってくれたもの(これ以降の写真は全て画像補正しています)。↑上の写真の流れ星の所をトリミングしてみました。15mmの画角は1つ1つの流れ星は小さく(短く)写りますが、その代わり空を広く写せますので写野の外を流れた場合のような取りこぼしを少なくできるメリットがあります。↑今回D780では都合400枚写しましたが、その中で流れ星が写っていた18カットを比較明にて重ねて1枚にしてみました。赤道儀で星の動きを追いかけていた為にバックの山の景色がブレていますし、雲が出てきた時でも撮影を続けていた為にその雲も写ってごちゃごちゃしていますが、それでもパッと見ても10コくらい流れ星を数えることが出来ます。尚、暗い空とf2.8レンズとISO6400で流星群の夜に都合3時間写しても、この程度くらいにしか流れ星は簡単には写ってくれないものになります。↑ちなみにこの流れ星も流れていたところを確認していたのですが、ふたご座流星群とは左上の赤い×印付近から四方八方に飛び出て行くように流れるものですので、この流れ星はふたご座流星の流れ星ではなくてそれ以外の流れ星(散在流星)ということになります。でも見れた流れ星は1コは1コですけどね。都合19時から23時近くまで写していて、実際に見れた流れ星は10コくらいで、D780で写せたものは18コという結果になりました。一応のピーク時間は15日の午前4時と言われていたのでその前後ならもう少しいっぱい見れたのカモ知れませんが、天気予報では3時ころから雨と出ていましたし無理も出来ないので日を跨ぐ前に帰ってきましたが、実際に遅くなった方が時間辺りの流れ星の数は増えていたように感じました。家に帰ってきて機材を片付けて、一息ついて空を見上げたら今日1番のきれいなオリオン座が見えていました(-_-)。※D500で写していたものは後日改めてアップするカモしれません。
2023/12/15
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今夜がピーク予測のふたご座流星群ですが、現在我が新潟県はいい天気です♪。↑霧に包まれていた当地も日の出とともにその霧も一気に晴れて、雲一つない青空が広がっていました。…と、そんなところに天気予報では夕方から晴れ時々曇りで、夜は曇りとなりそう(-_-)。今年は新潟が曇りで隣県さんが晴れていれば遠征も考えていますが、今のところ隣県も夜は雲が広がりそうです。ただ、いつぞやのふたご座流星群の時は新潟は雪の予報で、でもフタを開けてみたら所々で晴れ間があり、その少しでも星が見れる所を50kmくらい探し回って何とか流れ星が写せたことがあります。今のところ近所の晴れ間を探して星を写す予定。さて今夜はどうなるでしょうか。
2023/12/14
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いよいよ3大流星群の1つのふたご座流星群が14日にやってきます(前後2~3日は流れ星が見易くなります)。その為でしょうか、普段はせいぜい1日に10件前後で推移している当ブログへのアクセスも、昔書いていた星の写し方のページへのアクセスが増えておりますったって20件くらいですけどね。でも検索でお越しになられたであろう昔のブログにもアクセスを頂けるとはありがたいことですし、それだけ流れ星の写し方を検索されている方も多いものと思われます。ただ、前に書いていたものはライブビュー機能も着いていない時代に書いていたものですので、今ではもっと楽に写せるようになってきていますので、イマドキのカメラでの写し方をここに書いてみようと思います。尚、お約束事ですが当ブログの記事に関して管理人は一切責任は取らないこととしますので、参考にされる場合は自己責任でお願いしますね。↑まず、本来は星の動きを追いかけてくれる赤道儀を使いたいところですが、赤道儀を持っている方がこのページへお越しくださることはほぼ無いと思いますので、ここでは最低限の道具で星空(流れ星)を写す場合で説明させて頂きます。↑その必要なものは、「1」のカメラ本体と「2」のレンズは当然として、三脚もぜひ用意してください。また、お持ちであれば「4」のレリーズを使えばシャッターを切る時に手振れを防止できますし、「5」のフードも着けて頂けると周りからの光の影響や、寒さによりレンズが曇ることを多少防げる場合があります。↑カメラの三脚への付け方ですが、一般的には上下を調整するハンドルが手前に来るようにカメラを取り付けますが、これだとレンズを空の高い所へ向ける時にハンドルが三脚の足にぶつかってそれ以上上に向けられなくなるところに↓↑カメラを逆に付ければハンドルも邪魔にならずレンズも真上まで向けられるようになりますので、試して頂ければと思います(取り付け時のカメラの落下に注意してください)。↑レンズですが、なるべく明るいレンズ(fの数字が小さい)でさらに単焦点(ズームが出来ないもの)のレンズがあればさらに良く写せる期待が持てますが、今ではズームレンズを使われている方が多いと思われますので、ここではズームレンズを使って説明させて頂きます。ズームレンズの場合の焦点距離ですが、なるべく広角(数字が小さい側)で写されることをお勧めします。確かに望遠側(50mmとか)で写して流れ星が写せると大きく立派な流れ星として写ってくれますが、流れ星はどこを流れるかわからないものですので、広角で広く構えていてその中を流れてくれたら…と写した方が効率が良いと思います。↑カメラの撮影モードは原則としてM(マニュアルモード)を使います。↑また、ピント合わせもマニュアルで、さらに手振れ補正が付いているのであればOFFにしてください。これは星程度の明るさではオートフォーカスが効きませんし、手振れ補正がONのままだと誤動作で逆にブレてしまう場合があるためになります。↑撮影の設定ですが、まず、流れ星とは一般的にはとても暗いものになります。空を眺めていて流れたっ…と思ってもそれが写らないことはしょっちゅうあることです。その為に絞り(f値)は開放で、ISOも出来る限り高くして、上記の設定で写して「空が白っぽく写らない程度の」写りになるようにシャッター速度を決めます。ただし三脚で写す場合は、露出時間がだいたい20秒を過ぎると星が線を引いて写るようになりますので、もしも星を点として写したいのであれば、露出は10秒程度にして空が白けないようにISOを調整されると良いかと思います。ちなみに山奥など周りが真っ暗なところであればこの写真の設定でも写真が白けることはありませんが、少しでも街明かりがあれば3~5秒程度でシャッターを閉じないと写真が白くなってしまう場合があります。ですが前述のように流れ星とはとにかく暗い存在ですので、なるべくISOを高めに、短いシャッター速度でパシャパシャと何十枚何百枚と写して、その中で何枚か流れ星が写ったら…と力業で写される方法も1つの写し方になります。↑ピントはカメラの視野内に明るい星を入れて、ライブビューにてその星の像を拡大させて、マニュアルでピントを合わせて下さい。例えばこれは実験的に家の電球をボカして写したものですが↓↑それを手動で星が一番小さくなるようにピントを合わせます。尚、空に適当な星が無かったりライブビューの画面が見ずらい時には、現場から見えるなるべく遠い街灯などでもその代用になります。また、カメラにライブビューが付いていない場合はファインダーを覗いてなるべくピントを合わせるか、レンズの無限遠(∞マーク)に合わせて試写をしてみて、モニターにてピントを確認してまた試写をしてみて…とピントを出してみて下さい。基本的な撮影法は以上になりますが、それ以外にカメラの設定でノイズリダクション(高感度で写した時にザラザラするところを軽減する機能)は、撮影者がそのザラザラを許容できるのであれば、OFFで写されるとパッパッとすぐ次の写真を写せるので効率は良くなります。また、シャッターディレイというシャッターを押した後の2~3秒後にシャッターが切れる機能が付いていれば、それを使えばシャッターボタンを押した事によるブレを防げます(レリーズを使っていてもさらなる効果が期待できます)。さらにレンズとフードの部分に電池式カイロなど自ら発熱するものをゴムひもなどで着ければ、レンズが夜露により曇ることを防ぐことが出来ます(使い捨てカイロなどは立ち消えする場合があるようです)。また、カイロが無くてもレンズの部分にタオルなどを巻いてもらっても、曇りの発生を遅らせることが出来ます。↑これは前に夏のペルセウス流星群の時に、流れ星観測会の参加者さんに対してこんな感じで写せますよと上記の設定で三脚にて写していた流れ星になります。一般的に流れ星はすーっと太くなっていってスッと細くなって消えるように写ります。↑また、撮影していてこのような線状のものが写る場合がありますが、これは人工衛星になります。人工衛星はモニターで大きくして確認すると線の両端がスパっと切れているように写ります。また、点線のように写った場合は飛行機の可能性が高いです。実は流れ星はなかなか写ってくれなくて人工衛星は知らぬ間に簡単に写ってしまいます。星空を写していて線状のものが写ると、偶然流れ星が写せました…とSNSなどに載せている写真をよく拝見しますが、このブログをご覧になられた方には、流れ星と人工衛星をしっかりと見極めて頂きたいところです。厳密に言えばふたご座流星群の流れ星とは、ふたご座付近から四方八方へ飛び出てきたように流れる流れ星の事を指すので、もしも流れ星が写せたとしてもその流れてきた方向にふたご座が無ければそれは"ふたご座流星群以外の流れ星"ということになります。がっ、でも流れ星は1つは1つですので当日は少しでも多くの流れ星が写せると良いですね。この時季の夜は尋常では無いくらい冷えますので、充分な暖かい格好をして安全に流星群を楽しまれてください。※後日加筆・修正する場合があります。
2023/12/11
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水星を写した翌日もいい天気になりました♪。実は管理人は冬の星空を写せる機会があまりないんです。理由は当地は日本海側の天気によりとにかく冬は晴れないから(それと寒いですしね^^;)。とはいうものの冬の星空はきれいですし、この晴れ間の機会に今月の14日にやってくるふたご座流星群の撮影ポイントの候補を探してみようと近所を周ってみました。ふたご座流星群は家の近くが晴れればもちろんそこで撮影しますが、もしも新潟全域が曇りで星が見れないのであれば(←この公算が高いですが(-_-;))西高東低の晴天が期待できるお隣の群馬県さんまでの遠征も考えております。でも翌日も当然お仕事の訳で、県外へ行っても遅くまで撮影は出来ないでしょうから、保険として遅くまで居座れそうな所も探したという次第です。↑昼間に走るとここの夜空は暗そうだな…と前から目星をつけていた田んぼ地帯へ向かって、農家さん用の砂利道をあっちこっちとさまよって良さげな所(街灯から遠くて車が来ても邪魔にならない所)を探して車を停めました。今回は下見でしたのでお手軽に三脚にD780+24-70mmと明るい星をホワっと太らせて写せるソフトンクリアフィルターを着けて、その24mmでほぼ真上を写してみました。本当に暗い空でこの付近を写せば冬の薄い天の川も写せるのですが、まぁこのくらい星が写せれば流れ星の撮影ポイントとしてはギリギリ何とかなりそう。雪国では冬は雪が積もる訳で、星空を写す条件の良い所には行くことができなくなるので、雪が無くてソコソコ星空が写せるポイントがえらいありがたいんです。なので多少の妥協は仕方ないかな。↑東の空にオリオン座と冬の大三角が昇ってきたので写してみました(24mm)。画角にはふたご座も入れてあります。↑ちなみにこんな感じね。↑こちらは冬の大三角を主体に縦位置でパシャリ。家の窓明かりもありまずが、東の空の条件は街に近いところとしては良い所のようです。↑レンズを15-30mmに換えて、その15mmで写してみました。星空を写すのであればこのくらい広く写せた方が管理人としては好みです。この場所もいい感じですが、ふたご座流星群の当日はここには来ることもないような天気であればいいところです。
2023/12/10
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今月に見易くなっていた水星を写してみました。水星は太陽の近くを回っているためになかなか太陽から離れなくて、普段は太陽の光が邪魔をして暗い空の中で見れるチャンスが少ないんです。でもその中でも太陽から離れることがあり、夕方の日没後の西の空か早朝の日の出の東の空で見れる場合があります。今月は夕方に見れるチャンスがあったので屋根から写してみました。↑先日(8日)の夕方に窓から赤い光が差し込んできて外が晴れていることを知り、ふと水星のことを思い出して屋根に上がるときれいな夕焼けになっていました。水星が見れる可能性があるとは言ってもそれは地上に近い高さの話で、地平線まで良く晴れていないとなかなか見ることはできません。でもこれくらい晴れていれば大丈夫なので、さっそくD780と28-300mmで写してみました。↑水星が西の地平線の上に出ているであろうことはわかっていましたが、果たしてピンポイントでどこに出ているかまではわからなかったので、まずは適当に地平線の上付近を写して明るい星が写るか力業で探してみました。↑でもそう簡単に見つからず、双眼鏡があればいいのですがそれも車の中で取りに行くのも面倒で、改めて広く写して今一度カメラのモニターで右から左まで探していると写野のギリギリ端のココにポツンと光る星がありました。↑その付近を28-300mmの300mmで写してみると、この高さでこの時間にこの明るさの星は水星でほぼ間違いなさそうです。↑アンテナが邪魔だったのでそれが写らないところから再度写すと、遠くの山の右上に、その左下に小さな星と一緒に光っていることがわかりました。↑家に帰ってきて天体シミュレートソフトのステラナビゲーターの、地上の山の景色も一緒に描写する機能を使って撮影していた緯度経度と時間を打ち込んで表示させると、モノノミゴトに水星と左下の小さな星と、山の形まで写真と同じに表示されました。冒頭に書いていたように水星とはなかなか見れないもの。管理的には水星を見ることは流れ星を見ることよりもうれしいかもしれません。本当は今回水星の高度が一番高くなる4日に写したかったところですが、日本海側特有の冬の天気によりずーっと曇っていたころに、ギリギリでも写せたからよかったところです。
2023/12/10
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このブログは天体のネタをメインとしているハズなのですが、寒くなってきてさらに空も冬の天気で曇りがちになってきた当地では星を写すことも叶わず(-_-;)、チカゴロは星以外のネタで埋まりかけています。なので無理やり天体ネタとして来年度の天体現象を上げてみます。まず、もしも予想通りになったら…という前提ですが、10月ころに明るい彗星が見れる"カモ"しれません。その名は紫金山・アトラス彗星。これからのその軌道を計算すると、どうやら10月の夕方の西の空の低い所で長く伸びた尾が見れるくらい明るくなるかも知れません。ただし彗星とは今後の軌道は計算できてもちゃんと核(雪ダルマのようなもの)が壊れずに進むのかまでは未知数なので、地球に近づくまでははっきりとは言えないものでもあります。実際に2020年に肉眼でも見れるくらい明るくなるかもと予測されていた彗星が、太陽に近づいた時にその熱で崩壊して見れなくなったということもありました。もしも現在の予測通りに彗星が明るくなったら恐らく2024年の一番の天体の話題になると思いますので、今から期待しているところです。晴れてさえいれば必ず見れる現象として、12月に月が土星を隠す現象が1番の話題となりそうです。↑その日は12月8日の夕方。これは天体シミュレートソフトのステラナビゲータでそのシーンを描写した図ですが、18時20分に土星が月に隠れ始めます。↑そして18時30分に全部隠され↓↑18時53分に再び月から土星が出てきます。土星の輪はさすがに望遠鏡がなければ見れませんが、当日の土星は1等星ですので、明るい星が月に出入りするシーンは肉眼でも面白く見れるものと思います。↑ちなみにこれは2002年の3月に起きていた月の土星食を写していたもの。これは当時唯一持っていたデジカメのコンデジで写していたものなので、それが一眼デジカメで改めて写せると思うと今からワクワクしております。尚、月は翌日の9日には海王星を、さらに12月25日の早朝にはおとめ座の1等星のスピカを覆い隠すという、掩蔽(えんぺい:天体が天体を覆い隠す現象)が立て続けに起こります。↑日時は前後しますが、8月15日には火星と木星が大接近します(15日の2時の図)。参考として満月の大きさを丸く描いてみましたので、その接近の近さも判ると思います。火星は再来年(当日から見ればザックリ半年後)の2025年1月に中接近になるので、近付きつつはありますが特に大きい訳でもありません。ですが0.8等と1等星よりも明るいですので、-2.2等の木星とピッタリくっ付いているような見え方は注目されることと思います。これも望遠鏡の低倍率で1枚に2つの惑星を写してみたいところです。毎年コンスタントに多くの流れ星が見れる可能性が高い3大流星群ですが、1月4日にあるしぶんぎ座流星群は下弦の月があり条件的にはイマイチ、8月12日のペルセウス流星群は22時過ぎに月が沈むのでそれからであれば条件は最良、12月14日のふたご座流星群は満月前の月があるので条件的には悪そうです。日本国内で見れる日食は無く、月食は3月25日に半影月食という月食のニアミスのようなものがあるにはあるのですが、月が昇ってきた時には食も終わっているようです。蛇足として昼間の現象になるのですが、5月5日には月が火星を隠す現象が、7月25日には月が土星を隠す現象があります。他にも月と明るい星の接近など、肉眼で見ても面白いイベントはいくつかあるようですが、それらは原則として毎月の月初に書いている天体情報にて説明しようと思います。また、10月には面白そうな彗星が来ることは判っていますが、その他にも今はまだ見つかっていない大きな彗星がやってくる可能性は0ではありません。2024年は日食や月食など誰でも楽しめる大きなイベントは無いようですが、そのようなものは無くても晴れに恵まれていつもの星空を普通に見ることの出来る年であればと思います。
2023/12/05
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唐突ですが、本来天体撮影は真面目に写そうとするとすげぇシビアな設定が必要なんです。例えば撮影する前にピントを合わせる訳ですが、カメラのレンズや望遠鏡のレンズはガラス出てきている訳で、気温によって超微妙に収縮することがあり、レンズが外気温に馴染むまでは1枚写すごとに再度ピント合わせをしなくてはならない場合があるんです(本来はレンズが馴染んでから撮影を始めます)。また、望遠鏡は原則として金属製の金具1~2本で赤道儀に取り着けられていますが、金属なのでちょっとやそっとでは歪まないところに、それでもシビアな撮影をされる方は金属同士をプレートで繋いで補強をするくらい本当は0.01mmのズレでもその影響の排除を考えなくてはならないんです。そんなところに管理人は面倒なことがキライなのでそこまでは気も使わずお手軽に天体を写しているのですが、先日ちょっとしたことが実際にはやっぱりえらい影響をしていたことを再認識しました。↑それはネジの緩み。これはSXP赤道儀用の三脚が土台に接続されている所。写真のようにここに一つと↓↑その裏に2つのネジで土台に着けられています。実はこのネジが緩んでいたことは気付いていたのですが、夏にSXP赤道儀の足を修理した時に、キッチリと取り付けるよりは多少の遊びがあった方が各部に無理も掛からず"お手軽観測では"その方がいいかな…と、わざとネジが緩いままにしていたんです。しかし同時にスターブックTENの自動導入の精度が落ちているように感じていました。精度が落ちているとはいっても観測や撮影には支障も無かったのですが、スターブックTENを使い始めた頃は星を自動で導入させるとC-8望遠鏡+LV20mm(100倍)の視野の中心付近に星が導入されていたところに、最近は視野の端かギリギリ視野外に天体が来ることがあったんです。管理人は自分の赤道儀のそのクセを知っているのでそれでも頭で補正しながら使っていたのですが、でも昔はちゃんと導入できていたものがズレるようになっていては気分的に良くありませんでした。そこで冒頭の金属をプレートで繋がなくてはならないくらい本当は天体観測ではシビアな精度が必要なものということが気にかかり、ネジをしっかりと締めてみたんです。そして先日星を写してきた時、実はこのネジを締めたことにより自動導入の精度が変わるか試してみたいところもあったのですが、その結果は確かに自動導入で星がより中心部に導入されるようになりました(のような気がします)。そりゃそうですよね、ネジが緩んでいたと言っても、ではそれで三脚を揺らしてみてもガタは感じられないくらいだったのですが、でも微妙にガタは出ていたはずで、そんなところに実際に100倍で星を見ている時に三脚を指ではじいた程度でも視野がフルフルと揺れるくらい望遠鏡はシビアに取り付けられているので、手には感じられないガタでも導入の精度に影響していたであろうことは容易に考えられます。恐らく望遠鏡が左右(東西南北)に動く度に重心が動いて、それにより微妙なガタにより0.01mmのレベルで望遠鏡が動き、それが自動導入の精度に影響していたものと思われます、多分。自動導入がビシバシ(死語?)決まると観測していても気持が良い訳で、これで今後の観測会も楽しくなりそうですったってさすがに寒くてもう天体観測会の依頼もきませんけどね^^;。
2023/12/04
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ついにこの文言の「今年最後の」天体イベント情報を書く時期となりました。12月というと毎年14日前後にやってくるふたご座流星群がメインのイベントになりますが、その他にも今年はどんな肉眼で楽しめる天体イベントがあるでしょうか。↑まずは4日の夕方の西の空の低いところで水星が見易くなります(17時20分の図)。このブログでは良く書いていることなのですが、水星が見易くなってそれが何?っていいますと、水星は太陽のすぐ近くを回っているので普段は昼間の星となり、空が暗い中で見ることのできる機会が少ないんです。実際に管理人の星仲間でもまだ水星を直接見たことがないという人は多いのですが、それが太陽から比較的遠ざかるようになりますので、見れるチャンスがやってきます。今では17時を過ぎれは空も暗くなってきますが、それでも水星を見つけるには西の空の低いところまで見渡せる環境が必要になります。ただし水星は現在0等級(0.4等星)で輝いていますので、当日はキラっと輝く水星が見つけられるかもしれません。ちなみに今回は10日過ぎくらいまで水星が見れるチャンスがありそうです。↑10日の早朝の東の空では月と金星が接近します(5時の図)。月はほぼ三日月(27日月)で、金星も-4等級と明るいので、その2つの天体の接近は面白く見れるものと思います。↑18日は月と土星が接近します(20時の図)。今回は少し離れていますが、当日は月の周りに明るい星は土星しかないので、月を目印に輪のある惑星の土星をご自身で探されてみてください。↑22日には月と木星が接近します(20時の図)。こちらは月の大きさの4倍程度の近い接近となります。木星は-2.7等星と早朝に見れる金星の次に明るく輝いているので、明るい月と明るい星の接近は目を引く景色になると思います。月の大きさですが、5日が下弦の月(これから細くなってゆく半月)、13日が新月(夜空に月が出ない日)、20日が上弦の月(これから満月になる半月)、そして27日が満月となります。さて、冒頭でも書いていたふたご座流星群ですが、今年は15日の早朝の4時がピークと予想されていますので、14日の夜から15日にかけて観測されるとよろしいかと思います(14日の前後3日くらいは流れ星を見れるチャンスが高まります)。ふたご座流星群は夏のペルセウス流星群と冬のしぶんぎ座流星群と並んで3大流星群の一つに数えられていますが、管理人の個人的な印象では、毎年定期的に見ることの出来る流星群の中では、一番いっぱい流れ星が見れるというイメージを持っています。さらに今年は月が夕方には沈みますので、流れ星を見るには最適な条件でもあります。↑これは2021年のふたご座流星群の夜にふたご座を写していた時に流れてくれた流れ星です。この時期の夜は尋常ではなく冷えますので、充分過ぎる暖かい恰好をして安全に星空を見上げてみてください。また、23日にはこぐま座流星群があります。こちらの流星群は普段はあまり流れ星も流れないのですが、時として1時間に100個レベルの流れ星が流れることもある流星群になります。今のところ今年は数は少ない(例年並み)と予測されており、さらに24日の3時ころまで月も出ているので、当日は見れたらラッキー程度で夜空を眺めていただければと思います(突発的にいっぱい流れる可能性は0ではありませんが)。今年も残すところ30日を切り寒くなってきましたが、冷たい空気により澄んでキラキラときれいに瞬く星空を暖かくして見上げてみてくださいね。
2023/12/03
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先日、個人的に星が見たいというリクエストを頂きました。その方には大変お世話になっているのでぜひお受けさせていただき、せっかくなのでお友達(50年くらい前ならおきれいだったと思える方々^^;)もご一緒にどうぞ♪ということで、望遠鏡の機材一式を車に積んで出勤しました。当日は月が大きく、でも月は月で望遠鏡で見ると面白く見れるので手軽に会社の駐車場から月や土星を見てもらう予定でいて、仕事が終わってからその準備を始めるとメールが入り(実はメル友♪)、申し訳ないがどうしても断れない仕事の用事が急にできたと書いてありました。その方の仕事も良く知っているのでこれは仕方のないこと。ではまた晴れの日があれば望遠鏡を持ってくると返信してその時はそのまま帰ることにしました。…なんだけど、こっちは星を見せる気満々で望遠鏡を積んでいたのでどーも欲求不満状態。帰り道の暗い峠でも月が煌々と輝いていてこのまま帰ってももったいないので、軽く月でも見て帰るかと山へハンドルを切りました。管理人的月・惑星撮影ポイント(家から近い山の上)に来れば月明かりの中にもある程度星が見れて、大気がきれいなことがすぐわかりました。でもすぐ帰るつもりだったので赤道儀の極軸も合わせないでスターブックTENの"極軸を合わせていない"モードでお手軽に観測することにしました。しかし木星を見るとヤケに縞が良く見える。撮影をすれば時間がかかるし、でもこの条件はもったいないし…と星を見ながらしばらく考え(熊避けでスマホで松山千春♪)、やっぱり撮影をすることにしました。↑まずはNLV9mm(約220倍)を着けて、D780で土星を写してみました(写したまま)。↑トリミングで大きくしてみました。土星は高度も低くなっていたせいか輪もユラユラと揺れていましたが、このくらい写せれば良しとしたところか。ちなみに極軸はちゃんと合わせていませんでしたが、スターブックTENの2軸補正でちゃんとガイドされていたのでそのままで写してあります。↑次に同じ倍率で木星を写してみました(写したまま)。↑こちらもトリミングで大きくしてみました。2本の太い縞模様は大体いつでも見ることができますが、その上下に2~3本写っている細い縞模様は大気の状態が良くなければなかなか見ることはできません。これが写せてこの時無理をして山へ来た自分をホメてやりたくなりました♪。尚、上の土星の写真と同程度のトリミングしていますので、同じ倍率で見た場合の土星と木星の大きさも比べられます。↑続いて月に望遠鏡を向けました。これは望遠鏡を望遠レンズのようにして写す直焦点で写していますが(ザックリ40倍)、この大きさでもいつもより良く見えていたように感じました。↑再びNLV9mmアイピースを着けてクレーターを写してみました(220倍)。赤い矢印の先の丸いクレーターをアルキメデスクレーターと呼びますが、管理人はそのすぐ上の2つのクレーターと一緒にタコと呼んでおります。↑月面で一番カッコイイと言われている(多分)コペルニクスクレーターを写してみました(220倍)。これで直径90kmだそうです。↑月や惑星を写していると東の山のすぐ上に恒星の中では一番明るいシリウスが昇ってきたので写してみました(220倍)。シリウスは青白い色の星なのですが、高度が低い時は大気の揺れによりこんな色合いで見れる場合があります。これは高度が高くなってゆくとともに白く見えるようになります。月も惑星も写したのでそろっと帰ろうかと思ったところに、ひとつ試してみたいことを思いついたので写してみました。↑それがこれ。望遠鏡を望遠レンズとして使ってM42オリオン大星雲を写してみたらどうなるかな…と。そしたらあらビックリ(゜o゜)、結構写せるのですね(左下の光の線状のものはゴースト)。一応データはC-8望遠鏡の2000mm直焦点にて、D780でISO25600にして20秒で写してあります(赤道儀のモーター任せのノータッチガイド)。そもそも星雲とは明るいレンズで長時間掛けて写すようなものなので今まで試そうとも思わなかったのですが、そんなところにM42は明るい星雲ですのである程度は写せるかと思いましたが、まさかここまで写せるとは思ってもいませんでした。これも高感度に強くなったカメラさんのおかげだと思います。管理人の中では今年1番の木星が写せましたしオリオン大星雲がこれだけ写せることも分かったので、収穫のある時間にもなりました、ちょっとだ月を見て帰るつもりが結局2時間撮影していましたが。この時間が作れたのも天体観測会をキャンセルしてくれた50年前は女学生だった^^;おばちゃんのおかげかな。でもやっぱりいつかはこんな月や木星を管理人の望遠鏡で実際に見てもらいたいところです。
2023/11/23
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夜中にトイレで起きました(注:夜トイレに何度もいくような身分ではまだありませんっ(-_-;ゞ)。部屋に戻ってきて何気なく窓の外を見たら、真正面に木星が輝いていました。ん~やっぱり木星は明るいな。…んっ?、木星(・・?。良く見るとその星が瞬いていたんです。星が瞬くことはご存じと思いますが、それは星はいくら太陽の何百倍の大きさで輝いているとはいえ光の速度で何十年~何百、何千年も掛かるえらい遠くで輝いているために、その光は地球にはほぼ線(長さがあって面積が無い)の状態で届いているんです。なので地球の大気にその細い線がゆすられて瞬いて見えているのですが、そこにきて金星や木星などの惑星は近い所で輝いているためにその光の線も面積を持っていて太く、ビシっと地上に届くのであまり瞬かないんです、多分。話しを戻して、その星の瞬きが気になったので改めて見てみると星の中(恒星)では一番明るく輝いているおおいぬ座のシリウスでした。シリウスと言えば冬の大三角を形作る星の1つで、冬の大三角にはオリオン座のベテルギゥスも含まれています。実は管理人はオリオン座に特別な感情があるんです。オリオン座とは冬を代表する星座になり、それを見ることは冬(雪の季節)が近くなってきたということになり、毎年なるべく遅い時期まで見ないようにしているんです。まぁ見なくても季節は確実に来るわけですけどね^^;。ただ、オリオン座はご存じのように立派な形の星座で、例えば秋に山の上で星空を写していた場合では、オリオン座を写してから帰ることもあります。今年は最近星空は写していないので夜中に起きていても空を見ないようにしていたのですが、シリウスを見てしまっては星見人のサガが疼いて屋根から今年お初のオリオン座を写してみることにしました。↑まずは服を着こんでコンデジのG7Xを持って、いつも屋根への出口に置いてある三脚を使ってパシャリ。オリオン座~冬の大三角を写してみました。※今回の写真は注釈が無い限りG7Xの星空夜景モードで写したままで載せてあります。↑冬の大三角とはコレね。↑最初見間違っていた木星は西の空の低い所にありました。しかし木星は明るいですね。↑東の空にはもっと明るい金星が昇っていました。これを写す時に左下の明るい星(うしかい座のアルクトゥルス)に気付き、ひょっとして…とシャッターを押していましたが、案の定山のすぐ上に肉眼では見えなかったおとめ座のスピカも昇っていました。↑しし座の星とうしかい座の星と、そしておとめ座の星の3つで春の大三角というものが形作られます。今の時期でも早朝の東の空はもう春の星空なんです。…あぁ、早く本当の春にならないかなぁ(-.-)。↑北の空では北斗七星が目立っていましたので北極星と一緒に写してみました。ちなみに北極星のある星座はこぐま座と言い、その形はまるでミニ北斗七星とも言えるくらい並び方が似ているんです。実は北斗七星とは星座の名前ではなくておおぐま座を形作る一部なのですが、おおぐま座とこぐま座と同じ熊の名の付く星座にこれまた同じ形の星の並びがあるとは、偶然とはいえ面白い話だと思います。↑北斗七星から北極星を探し出す方法はご存じと思いますが、同様にカシオペア座からも北極星を見つけられますが、その2つの星座(星の並び)を同時に写してみました。G7Xは星空は24mm相当で写せますが、24mmではギンリギリ北斗七星の7つの星とカシオペア座の5つの星を写すことが出来ました。↑頭のほぼ真上のふたご座付近を写したものですが、この写真のみ強めの画像処理をしたら淡い冬の天の川が浮かび上がりました。2つの矢印方向にある星の流れが判るでしょうか。もちろん山の上など暗い所で写せば冬の天の川をもっと濃く写すことは出来ますが、街中の屋根からでも"一応"写すことは出来たので、当日は大気も澄んでいたものと思われます。↑久しぶりに見る冬の星空はきれいで、出来る事なら本気撮影をしたいところでしたが、当然今日もお仕事の訳で大切な睡眠時間をあまり短くすることも出来ず、最後に冬の空の7つの1等星の中の6コを写野に収めて屋根から下りてきました。↑上の写真に写っている1等星はこんな感じね(もう1つはふたご座のポルックス)。今になって写真のデータを調べてみたら、3時50分からほぼ1時間写していたようです。防寒着は部屋に掛かっていたMA10を着て上がりましたが、途中から寒さが防寒着の綿を突き抜けて背中まで届いておりました。屋根から下りる時に手すりに触ると夜露で濡れてはいましたが霜は降りていませんでした。ということは2~3度くらいはあったものと思われますが、屋根に上がる前は寒く感じていた廊下の暖かいこと♪。オリオン座を「見てしまった」ということは管理人も冬を受け入れる心構えが出来たということ。車は1台タイヤをスタッドレスに替えたし、もういつでも雪が降ってきても…でもやっぱりあまり大雪は来ないで下さいね。
2023/11/16
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昨日の夕方、窓の外を見ると空がきれいに赤くなっていましたので屋根に上がってみました。↑D780にニコンの28-300mmズームレンズを着けて、その28mmでパシャリ。屋根に上がるまで10分くらい掛かりましたが、その間に赤がグンっと薄くなっていました。※このご時世ですので民家さんにはボカしを入れさせて頂いております。↑反対側の東の空には明るい星が1つ、木星でした。↑木星は夜に見ることの出来る天体の中では月と金星の次に明るく見れる星で、一般の方なら金星と間違っても仕方の無いくらいの明るさで見えていました。朝の東の空に見える金星を明けの明星と呼び、夕方の西の空に見える金星は宵の明星と呼ぶことはご存じと思いますが、真夜中でも見ることの出来る木星を夜の明星と呼ぶこともあるようです。この写真(135mm)でも木星の両脇に小さな衛星が写っていることが判りましたので、改めて写してみました。↑28-300mmの300mmで写したままの大きさです。↑上の写真をトリミングで大きくしてみました。↑天体シミュレーションソフトのステラナビゲーターで写した時と同じ時間の木星を表示させたら、モノノミゴトに同じ配列で衛星が描かれていました。木星の衛星は望遠鏡が無くても200mm以上くらいの望遠レンズがあれば写すことが出来ます。ただ、衛星を撮るために明るめに写すと木星は真っ白に写ってしまいます↓。↑そこで再度改めて300mmで木星の模様が写せるか挑戦してみました。まずは300mmで写したまま。これではただの1つの星ですが↓↑こちらもトリミングで結構大きくしてみると丸く面積を持った姿で写すことが出来ました。して模様は…、これでは木星らしい茶色っぽく見れるだけで縞模様までは判りませんね。↑ちなみにこの時は木星はこんな傾き方をしていたようです。500mm(750mm相当)では木星の縞模様が1本くらい写せている"ような"気がしますが、さすがに300mmでは難しいかな。でもまだ夕方だったということもあり大気が安定していなかった可能性もありますので、また300mmでの木星の縞模様に挑戦してみようと思います、多分。
2023/11/02
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今年も残すところあと1回になった、11月の肉眼で楽しめる天体イベント情報です。↑まずは9日の早朝に、東の空で三日月と明るい金星が接近します(3時30分の図)。特に近い接近ではありませんが、現在金星は異様に明るく輝いていますので、面白く見れるものと思います。↑また、翌日の10日の早朝には、月が金星の下に来てやはり接近して見ることが出来ます(3時30の図)。今ころの日の出前は寒いですが、空気も澄んできていますのでギラギラとした金星をご覧になられてみて下さい。↑20日の夕方には月と土星が接近します(20時の図)。こちらも特に近い接近ではありませんが、20日には月のすぐ近くにある明るい星があの輪のある土星と思いながら星空を見上げてみて下さい。↑25日には月と木星が結構近い接近をします(20時の図)。木星は夜空に見れる天体の中では月と金星の次に明るく輝いていて、さらに今月は-2.8等級と特に明るい木星として見ることが出来るので、月と一緒に輝いているところは面白く見れるものと思います。月の大きさですが、5日は下弦の月(これから新月になる半月)、13日は新月(夜空に月が出ない日)、20日は上弦の月(これから満月に向かう半月)、そして27日が満月になります。流星群ですが、13日はおうし座北流星群のピーク日になります。このおうし座流星群とは、一応ピーク日はありますが特にはっきりとしたピークがある訳でもなく、1ヶ月の長きに渡りポツリポツリと流れる流星群と言われています。さらに10月11日にもおうし座南流星群があったのですが、こちらも北群と同様1ヶ月の長きに渡り流れ星が流れ、どちらも1時間辺り5コ前後の小さな流星群としても、それが2つ重なる時期ですので星空の写真を写していると結構流れるという印象の流星群です。また、18日はしし座流星群のピーク日になります。こちらは33年周期でいっぱい流れる流星群で、次のその時期は2033年前後ですので今年は流れる数も少ないと予想されています。ピークの時間は18日の14時とされていますので、18日の夜に空を見上げて頂ければと思います(ピーク日の前後3日程度はチャンスがあります)。今年は数も少ないとはいえ1時間に数個くらい見れる場合がありますし、前述のおうし座流星群と一緒に条件が良ければ1時間に10個くらい流れ星が見れることもあります。この秋は暖かい予想とはいえ夜の気温は別の話しですので、真冬並みの防寒対策をして夜空を見上げてみて下さい。
2023/11/01
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先日、上弦の月を写してきた時のネタですが、月面を動画でも写していました。↑C-8望遠鏡にNVL15mmを着けて、ザックリ175倍で写していましたが、当日は大気の状態が悪く月面が常にユラユラと揺れていて写真を写してもきれいに写せませんでした(と言い訳を言っておきます(-_-;ゞ)。↑ではそれはどんな状態だったかというところをD780の動画で録ってみました。クリック → 月面の動画 ← クリック※動画が出てくるまで時間がかかるカモ知れません。C-8望遠鏡にNVL15mmと写真を写した時と同じ条件で、半月の欠けているところを右から左へ、さらに上に上がって左から右へ…と、月面の全面を録って下に下がって動画も終わります。動画自体はザックリ3分30秒になっていますが、実際はもう少しゆっくり動かして録っていたものを1.2倍速に変換してあります。月面が常にユラユラとしているところが判ると思いますがこれが大気の揺れによる現象で、大なり小なりいつでも起きているものですが、でもこのレベルでは撮影は諦めるレベルでもあります。でも動画ならそれも臨場感として面白く見れ…ますかね?^^;。写真は「写す」や「撮る」と書いて、動画は「録る」と書けば静止画や動画のどちらで写したか伝わる日本語って良く出来ていますね。
2023/10/30
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先週末の日曜に、夕方空を見上げると気持ちの良いくらい晴れ渡っていました♪。実は前日の土曜にはオリオン座流星群を写すべく準備をしていたのですが、フタを開けてみればどうしたらあれだけ降るのだと思えるくらいの雨っ(-_-)凸。せっかく車に積んでいた望遠鏡の道具もあの雨では下ろせず車に積みっぱなしにしていたので、これを好機と捉えてまだ明るいうちに山へ上がってみました。夕日も始まっていた空を見ながら星空撮影の準備をしようとするとなんときれいな上弦の月がポッカリと出ていました(^^#)。…ヘタこいた(某芸人さんのパクリではありませんっ)、昨日は雨だったこともあり月の大きさまでは確認していませんでした(-.-)。上弦の月(月齢9。これから満月になる半月)が地平線に沈むのは23時前。明日がお休みなら月が沈んで暗くなってから撮影を始めてもいいですが、今から現地で5時間も月が沈むのを待つのも嫌だったので、今回はせっかく持ってきていた望遠鏡を組んで、星空は諦めてその月や惑星を写して帰ることにしました。19時ころまで望遠鏡を外の気温に馴らして撮影開始。↑C-8望遠鏡を望遠レンズのようにして(2000mm直焦点撮影)、D780にてパシャリ(40倍)。やっぱり500mm望遠レンズよりも細部が写せているようです。がっ、実は風は吹いていなかったものの上空の大気は不安定なようで、この倍率でも月がフワフワしているのが判ったんです(この写真でもピントが来ていません。…と言い訳を書いておきます(-_-;ゞ)。↑今回はD780の機能の一つの電子シャッター(無振動シャッター。1年使って初めてこの機能が付いているのが判りました(^^ゞ)の効果も試してみたくて175倍にて写してみたもの。明るい月の撮影にも関わらずISOを400まで上げてシャッター速度を稼いで、何枚も写した中でやっと1枚だけこの写りです。↑ここまでくれば撮影よりも実験だと、220倍まで上げてISO800にてパシャリ。※通常であればこの大気の状態では月や惑星の撮影はやりません。↑せっかく望遠鏡と撮影の準備もしていたので、やけくそで土星に望遠鏡を向けてみました。↑これも何十枚も写した中の1枚。↑木星に至っては丸く写ればいいやとダメもとでシャッターを切ってみました。↑フィルムで写していたころはこれくらい写せれば良しとしていましたが、今ではデジタルの力である程度のものなら簡単に写せるようになったので、これでも満足できません。透明度は良かったし大気の状態も星の瞬き方である程度予測は出来、期待していたのですがまさかここまで条件が悪いとは思いませんでした。これだったら部屋でギターを弾いていた方が良かったよ(-.-)。
2023/10/24
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昨日は久しぶりに快晴の星空が見込める天気でした。お仕事が半日ということもあり♪早くから準備をして、18時半頃現地に着いて19時前には1枚目のシャッターを切りました。今回はレンズで試してみたかったものを写してみました。尚、今回の写真は注釈が無い限り画像処理はせずに載せてあります。↑まずはこれ。実はこれは1秒で写しているんです。夏にスターリンクトレインを見ていましたが、その後にもう1度見ることが出来たんです。それを写そうにも人工衛星は動いている訳で、星を写す要領で長くシャッターを開けておくとせっかくの列を成した姿が伸びてしまうので、いつか写せる時の為にD780なら短いシャッターでどのくらい星が写せるのか試してみました。15-30mmの30mmにて、絞りは2.8開放でISOを51200に上げて無補正で写したものですが、星空の写真としてはもう少し明るく写ってもらいたいところですが、スターリンクトレインを写すのなら使えそうな手応えを感じました。しかしわずか1秒でこんな星空が写せるようになるとは、デジカメの性能も凄くなっていたんですね。↑他には先月買っていたトキナの11-16mmレンズの描写も試したく、天の川を写してみました。この写真はその写し比べの為にD780と15-30の15mmで写していたものですが↓↑こちらがD500に11-16mmを着けて、その11mm(16.5mm相当)にてIOS2500・f2.8→3.5・露出45秒で写したもの(2枚とも撮影設定は同じ)。2枚を比べると(当たり前なのでしょうが)このレンズも星空を広く写す場合に充分使えると感じ、f値が2.8なので流星群の撮影にも便利に使えそうです。↑レンズの描写性能を見るひとつの目安に四隅の画像を見るやり方があります、多分。これはD780にタムロンの15-30mmレンズを着けて、その15mmにてf2.8→3.5・ISO2500で45秒で写したものの、左隅の角を等倍で切り出したもの。右下が中心方向になり、そこから放射状に星が伸びてしまうことはどんなレンズにも少なからずあるのですが、これを見る限りこのレンズは個人的にはもうこれで充分と思えるほど良く写ってくれると思います。↑こちらはD500にトキナの11-16mmを着け、その11mm(16.5mm相当)で上の写真と同じくf2.8→3.5・ISO2500・露出45秒で写した、やはり左隅の角を100%で切り出したもの。こちらも中心部から放射状に星像が伸びていますが、多少サジタルコマフレア(明るい星がボテっとしている、それ。多分)が出ているしさらに一番隅ではピンボケにもなっていますが、四隅とも同じ状態ですのでこれがこのレンズの特徴のようですし、何よりも23000円くらい♪でこのレンズが買えていたことを思えば全然許容範囲です。↑何よりも11-16mmレンズで一番うれしいのはこれ(上に載せているカットとは別に写していたものです)。まずはこのレンズで天の川を普通に写してみたものですが↓↑これにソフトンという明るい星をボワっと太らせて大きく写せるフィルターを使って写してみたものがこちら。ひとつ上の写真と比べてこちらの方が星の位置が良く判ると思いますし、管理人としても各星座はこちらの方がその形を繋げ易いです。ソフトンフィルターは画像に補正を加えるものですので星空の写真としては個人的には本来使いたくないものなのですが、でも星空の写真を一般の方にも見てもらうとなると恐らくこちらの写真の方が判り易いと思うので、最近は適宣適所で使うようになっています。これまで使っていた最広角レンズの15-30mmではそのフィルターを着けることが出来なかったので、広々とした天の川の写真でもソフトン系のフィルターが使えるこの11-16mmは買って本当に良かったと思います。↑そしてもう1つ。7月に中古で買っていたニコン純正の28-300mm便利ズームレンズにて、星がどの程度写せるか、その望遠端(300mm)ですばるを写してみました。この写真のみf5.6→6.3・ISO6400・露出45秒で写したものを4枚重ねて画像補正していますが、普段管理人が星雲や星団を写す時に使っている70-200mmFLと比べると確かに星がいまひとつ太く写ってしまいますが、でもパソコンの画面程度で見るのであればとても高倍率ズームレンズで写したとは思えない写りだと思います、個人的には。今回は45秒と短めの露出で写していますが、もう少し長めに露出を掛ければすばるを包んでいる淡いガス星雲ももっと良く写せると思います。さすがにこのレンズをメインとして星雲・星団を写すことは無いでしょうが、でもこのレンズの性能の良さ(高倍率ズームレンズとしては)を垣間見れた気がします。今回は結局2時間写して機材を撤収して、車に乗ったら21時10分でした。夏至のころなら空の明るさが取れて星空を写せるようになる時間自体が21時過ぎで、それから撮影を始めることになるところに今ではその時間には撮影を終えて帰ることも出来るので、秋はある意味天体写真が写し易い時季ということが出来ます。とはいうもののこれから月明かりの影響のない星空を写せるチャンスは数えられる回数しかありません。当地はこの後降雪により山の上など暗い所へは行けなくなってしまいます(-_-)。その少ないチャンスにあと何回撮影に出かけられるでしょうか(-.-)。
2023/10/13
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もう過ぎ去ったネタになりますが、今更に中秋の名月の月を載せてみます。その日は9月29日。私ども星見人にとっては月は明るくて天の川や星雲などをかき消してしまう存在ですし、月が出ていると星空の写真も写せなくなるので特に満月は嫌い"気味"の存在なのですが、でも同じ満月としてもスーパームーンや中秋の名月など特別な名前の付いているお月様は写してみたくなります。さらに特に中秋の名月の場合はただ月を写すのではなくてススキや周りの景色などと一緒に写したくなるものなのですが、今年に限っては当日は早くから予定が入っていて、山の稜線から昇って行く満月を恨めしく眺めながら車を走らせておりました。そんなところに用事も終わると月も高いところに昇っており、せっかくなので家の裏より写してみることにしました。尚、今回は先月と同様にD780の電子先幕シャッターを使って望遠鏡で満月を写すことを目的としてみました。ちなみに管理人が今使っている望遠鏡(C-8)で満月を写すことなど10年以上ぶりのような気がします(シャッターブレにより写すことを諦めていた)。↑望遠鏡に直接カメラを着けて、望遠鏡を望遠レンズとしてパシャリ。失敗っ^^;。普段管理人が使っている撮影用アダプターをそのまま使うと微妙に月の上下が切れてしまいました(ピンボケですが上下が切れた証拠写真として写していました)。↑改めてアダプターを付け替えて(のちにリング地獄。←判る人には判る事です(-_-;))満月を写してみました(2000mm)。管理人の持っている150-500mm望遠レンズでも結構大きく月を写すことは出来ますが、やっぱり天体は天体望遠鏡で写したいですね、写すのも面倒ですし(Mだ^^;)。↑ちなみに今年のスーパームーンをD500と150-500mmの500mm(750mm相当)で写していたものを載せてみます。↑スーパームーンを望遠鏡で写した満月と同じ大きさになるように拡大してみました。画像調整で拡大しているので細部の描写は不利になりますが、それでも望遠鏡で写した方が細かな描写が写せていると思います、多分。これは望遠レンズは直径(一番大きなレンズの径)86mmでさらにレンズも10枚以上使っているところに、望遠鏡は直径が20cmありますしさらに使っているレンズも鏡が2枚とガラスが1枚ですので、透過率が高いので良く写ってシカリという理由もあります。でも一昔前なら望遠レンズで月がこれだけ写せること自体が信じられなかったのですけどね。↑実は今回中秋の名月に際しひとつ望遠鏡のパーツを買っていたんです。それはムーングラスというmono。特に満月を望遠鏡で見るとまぶしすぎてとても月面の観察など出来ないくらいなんです。なのでそれを暗くして見ることの出来る言わばサングラスのようなもになります。↑某巨大通販サイトさんにて調べていたら、一般的なものが1枚3000円くらいで売られていたのですが、そんなところに暗さが変えられるものが2980円で売られており、原則として画質はガラスが少ない方がきれいに見れますので管理人的に3000円の方が良かったのですが、でもこれを使って月を写すことは無いので(明るさはシャッター速度で調整します)三日月でも満月でもこれ1枚で観測できるものを選んだという次第です。…して結果は、20cm+NPL40mmで満月を見ても楽に観測することが出来ました。さらに一番暗くすると20cmでの満月としても暗くなりすぎるほど。こりゃ使えますな♪。でも満月を望遠鏡で見ることなど年に何回あるんだろう…。
2023/10/05
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先日、「月明かりの景色をカメラで明るく写すとまるで昼間の写真のように写すことができる」と書いていましたので、それを実践してきました。その景色として選んだところはこんな所↓。↑日本百名山の1つの駒ケ岳(越後駒ケ岳)です。道路脇の駐車帯から写すことが出来、夜の交通量もほぼ0なのでここに来てみたという次第です。当初はカメラをしっかりセットするのも面倒くせぇからコンデジのG7Xでチャラっと写そうかとも思いましたが、管理人もこのような景色はなかなか写す機会も無いのでD780を取り出して、24-70mmを付けてf=2.8→3.5・ISO1600で15秒で写してあります(無補正)。↑上の写真ではあえて夜の写真のイメージを残していましたので、その写真を明るく補正してみました。するとパっと見では昼に写した写真と同じように写っています。これは月の明かりは太陽の光が月に反射して地球に届いているものになるので、光の成分(虹の7色とか)は太陽の光と同じということになり、昼間と同じ色合いで見れる事に依ります、多分。↑こちらは写野内に月を入れてパシャリ。月のすぐ右上に明るい点が写っていますが、これは月明かりのゴースト(レンズ内の光の乱反射)ではなくて当日にそこで輝いていた木星になります。↑越後駒ケ岳は2003mの山ですが、その頂上は薄っすらと紅葉している…のかな?、と思える色が着いていました。この時の外の温度は13度。車の窓を閉めていても少し涼しく感じましたが、今から暖房を使うのも悔しい(謎)ので空調も止めて帰ってきましたが、当地では朝晩はそろそろ暖房を使いたいと思えるような陽気になってきました。
2023/10/04
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先日、とある山奥の宿泊施設さんより天体観測会の依頼を頂きました。現場は新潟県内でも星がきれいに見れる所の一つ。山をいくつも越えた先にあり、町明かりもその山に遮られて空には第一級の天の川を見ることが出来ます。当日は現地に着いた時は暑い雲が出ていたものの時おりフっと星が見えていて、このまま曇る可能性もあったところに1つだけでも本物の星を望遠鏡で見てもらうために準備をしていたら、徐々に雲も晴れてきました♪。↑その観測会の現場にて、会が始まる時間を待っている時に望遠鏡と天の川を写してみました。この時は施設の玄関先の照明が点いていましたが、それでも天の川が写っています。ちなみに真っ暗な時にここで天の川を見ると光っている天の川として見ることが出来ます。今回の天体観測会はとあるツアーの参加者さんに、その中の一環として星を見てもらうというもの。このような観測会の場合は参加者さんの中には別に星に興味はない方もいる訳で、そのような方にも星を興味深く見てもらうようにするために結構気を使い疲れる場合が多いのですが、今回の参加者さんも最初は別に星を見ても…という空気感があったところに最初の1つ目に土星を見てもらった全員スイッチonっ^^;。あの星は何だ…とか木星はどこだ…とか質問攻めに遭いました^^;。最初は相手は星には詳しくないだろうと思って初心者向けの説明をしていたのですが、そんなところに「赤道儀が…」との声が聞こえてきました(゜o゜)。え゛っ?素人さん(失礼っ)が赤道儀なんて単語を知っているの(・・?。話しを聞けば昔は星を見られていた方でした。また、孫^^;がスバルに行っているという方がいらっしゃり、群馬のスバル自動車の事とばかり思っていたらハワイなんて言葉が出てきて、確認したらなんとハワイのすばる望遠鏡で仕事をされているとのことでした(゜o゜)。すばるでの仕事なんて出来る事なら管理人も携わってみたいもの(英語話せませんが^^;)。一応職員を募集することがあったら声を掛けて下さいとは伝えておきましたが、こんな出会いも天体観測会の面白いところではあります。観測会は時おり曇りながらも天の川から後半には山から昇ってきた月や木星も見てもらうことも出来、当初は観測会も1時間の予定が気が付けば2時間星を見てもらっていて、さらにまだ星を見ていたい居残り組も出て結局3時間の会となりました。予定時間を過ぎても星を見てもらっていたということは管理人も楽しかったということ。こんな観測会ならまた声を掛けて頂きたいところです。
2023/10/03
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朝晩と急に涼しくなってきた10月の天体イベント情報です。今月は部分月食と気になる流星群があります。↑まずは2日に月と木星が接近します(21時の図)。特に近い接近ではありませんが、夜空を見上げると月のすぐ近くに明るい星があり面白く見れそうです。↑10日の早朝には惑星を含めた俗に言うお星様の中では一番明るい金星と、恒星(自ら光っている星)の1等星の中では一番"暗い"しし座のレグルスが接近します(4時の図)。レグルスは暗いとはいえ1等星ですので、明るい金星と並んでいるところは面白く見れるものと思います。↑また、翌11日には金星とレグルスの接近にさらに細い月が接近します(4時の図)。10日も月が近いですので、10日・11日とも早く起きていたら星空を見上げてみて下さい。↑24日は月と土星が接近します(20時の図)。月の大きさの5~6倍の結構近い接近となり、当日に月に近い明るい星があったらそれがあの輪のある土星と想像して空を見あげてみて下さい(300mm程度の望遠レンズでも土星に輪が"あるように"写すことは出きます)↑そして29日の早朝には部分月食があります(5時14分の図)。今回は4時35分から月食が始まり、5時14分に食の最大となり(1割程度の欠け)、多少欠けたまま地平線に沈んでゆきます。空が明るくなり始めるころの現象ですが、3時過ぎ頃からカメラで写すと月の端が暗くなって写せる場合がありますので、その辺にも挑戦されてみて下さい。↑また、29日の夜には月と木星が接近します(20時の図)。こちらは24日の月と土星の接近よりも近い接近ですし、月も満月のところに木星もその時間に見れる星の中では一番明るいですので、面白い見ものになると思います。月の大きさですが、6日が下弦の月(これから細くなってゆく半月)、15日が新月(夜空に月が出ない日。ブラジルなどでは金環日食)、22日は上弦の月(これから満月になる半月)、そして29日が満月(早朝に部分月食)になります。流星群ですが、まずは9日にりゅう座流星群があります。これは今でこそりゅう座流星群と呼ばれていますが、昔はジャコビニ流星群と呼ばれていて1時間辺り100コもの流れ星も期待できた流星群になります。最近は流れ星の数も減ってきたようで名前が変わったという事情があるのですが、それでも2018年には北欧にて1時間に100コレベルの流れ星が観測されたそうです。今のところ9日の16時がピークと予想されており、流れる流れ星の数も少なそうと言われていますが、前述のように突発的に多くの流れ星が流れる"カモ"知れないので、当日は夜空に注目してみて下さい。また、21日にはオリオン座流星群があります。こちらの流星群は1時間辺り最大20コ程度の中規模の流星群ですが、流れ星が明るいことが特徴の流星群でもあります。ピークは22日の6時と言われていますので、21日から22日の朝方にかけて観測されると効率がいいかもしれません(もちろんそれ以外でも流れ星が見れる可能性はあります)。10月に入り急に気温も下がるようになってきましたので、昼が暑かったとしても防寒着を用意して星空を見上げてみて下さいね。
2023/10/02
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管理人は天体観測会などに出向く時、いつもこんな道具を車に積んで向かっています。↑車の荷室に積んだところを写してみました。1は一番大事な望遠鏡(セレストロンC-8)2はアイピースを入れたカバン3はSTARBOOK TENコントローラー4は赤道儀のモーターを動かすためのバッテリー(SG3000)5は撮影用のアダプターとその他の小物6は椅子(これが無いと観測時間中ずーっと立ちっぱなしになります)これに望遠鏡の次に大事(撮影なら一番大事)なSXP赤道儀を後部座席の足元に置き、望遠鏡のフード(押し入れマットを使った自作^^;)を積むのですが、豪邸に住んでいる管理人の場合望遠鏡を置いてある所から駐車場の車まで結構歩かなくてはならず(ホントは片道20mくらい^^;)、これらの重い道具を5~6回に分けて積み込んでいます。撮影をメインに向かう場合では、この道具群に加えてカメラバック2つとカメラを赤道儀に載せる為のプレートと、レンズの曇り止め用のヒート―とオートガイダーなど、さらに2~3往復分の道具を積んでおります。↑これが管理人の望遠鏡天体観測時バージョン。番号は上の写真に準じており、これにフードを付けて参加者さん達に星を見てもらっております。これを組むのはもう慣れているので月明かりの無い真っ暗な中でも手探りで15分くらいで準備はできるのですが(って言うか15分くらいで準備できるように道具を揃えています)、でも重いものですので結構体力を使います。そこに家に帰り次第また全て仕舞いますので、1度観測会に出ると道具の出し入れで結構疲れるんです(-_-;)。まぁ、これも日ごろ運動不足の管理人にとっては良い運動にもなっているのですけどね。
2023/09/27
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昨日映していたものですが、ぎょしゃ座の1等星のカペラを写してみました。明るい星が地平線から昇って来る時は、夕日と同じ原理(多分)で赤っぽく見れることがあるのですが、昨日のように大気の状態が不安定だとこんな色で見れることもあるんです↓。↑これは地平線の上に昇ってきてからまだ10分くらいしか経っていないカペラを動画で映したものを写真に切り出したものですが、こんな感じの赤や青や緑(おそらく光の三原色)でまるでミラーボールのように色が変わって見ることが出来るんです。これを見るには地平線まで良く晴れていることが条件で、さらに星が強く瞬いて見える時に望遠鏡を向けると見れる場合があります。これが見れたとしても星が高く昇ってゆくにつれて色も薄くなってゆき、例えばカペラであればこの後は白(ちょっと黄色)い普通の星の見え方に戻ってゆくので見れる時間も限られるものになります。もしも星が白くなったとしても、明るい星を望遠鏡で見るとそれはそれで明るくてきれいに見れるんですけどね。写真でも面白いですが、動画で録っていたものを載せてみます。クリック → カペラのまたたき ← クリック※いつものように再生されるまで時間がかかったたらゴメンナサイ。天体観測会でもタイミングが合えばこれを見てもらうようにしていますが、これをご覧になられた方は実際に星がこの色で光っているように思われるみたいですね。かく言う管理人も星が爆発しているところ^^;と冗談を言っておりますが。これを見るのは管理人も好きですが、前述のように大気が不安定な時に見ることが出来、そのような夜は月や惑星の写真が撮りづらいので、痛しかゆしではあります。
2023/09/25
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今日の夕方は雲一つない夕焼けになりましたので、上弦を過ぎた月を写しに山へ行ってみました。↑本日、空に太陽の影響がなくなる時間は19時7分。どうせお休みなので早めに山へ来て、まだ薄明るいうちに望遠鏡を組みました。↑半月過ぎとはいえ月明かりで影ができていましたので、月明かりで望遠鏡を写してみました。月の明かりは太陽の光が月面に反射して地球に届いているものですので、月明かりの景色をカメラで明るく写すとまるで昼間の写真のように写すことができます。↑ついでに望遠鏡と北斗七星を一緒に写してみました。星見人の自己満足ですな^^;。今回山へ来た理由のメインはD780で月を写すこと。望遠鏡で月や惑星を写す場合は振動(シャッターが動くことによるブレ)との戦いになるのですが、低倍率で月を写す場合は1/30秒や1/500秒とか速いシャッターを切ることになり、D750ではどうしてもシャッターブレが発生していたのですが、D500ではシャッターブレを防げる電子先幕シャッターが使えるところに管理人の使っている望遠鏡とD500では焦点距離が1.5倍になり月が写野からはみ出してしまい、その為に半月や満月は望遠レンズで写すようになっておりました。そんなところにD780も電子先幕シャッターが使えるので、それを試してみたかったんです。↑しかし望遠鏡で月を見るとまるで雨に濡れるガラスを通して月を見ているような、安定しない大気に常に月がユラユラと揺れていました。その揺れのレベルは普段なら撮影をあきらめるレベル。でも前述のように望遠鏡とD780で月を写すことは今回が初めてなので、ダメもとで写すだけ写してみることにしました。↑月を写すことと同時にクレーターのコペルニクスも大きく写したかったので、NLV15mmを着けて写してみました(約175倍)。↑クレーターがいっぱい写せるところを写してみました。ピントが眠いようですが、これは大気の揺れによるものになります。↑月をシャッキラと写せそうになかったので、せっかく望遠鏡を組んだのだから最後に土星を写して帰ろうと何枚か写してみたら、その中の1枚が意外ときれいに写ってる?。↑上の土星をトリミングで大きくすると、あの大気の揺れにしては結構輪がきれいに写りました。ちなみに肉眼で見ていると常に輪がフラフラとしていたので、揺れが安定した瞬間の奇跡の1枚が写せたのかもしれません。↑意外と土星がきれいに写せたので、今一度月を写してみたらそれでも最初に写した時よりも良く写すことができました。ひょっとするとこれから急速に大気が安定してくるのかもしれませんでしたが、明日は朝イチで仕事だし形だけでも月が撮れましたので、今回はこれにて撤収してきました。ちなみに車に乗り込んだらちょうど21時の時報が鳴りました。夏なら21時からが星空撮影を始められる時間になるところに今では21時には写真を撮り終えて帰ることができるので、星見人にとっては早い時間に暗くなる時季はある意味ありがたかったりします。↑望遠鏡をしまって最後にD780と28-300mmの300mmで月を写してみました。↑月をトリミングで大きくしてみましたが、これまで使っていたT社の28-300mmよりもきれいに写せるようです。さすがは純正レンズですね、中古でしたが。↑なお、帰ってきて写してきたカットをパソコンの画面で確認していたら、望遠鏡を使ってコンデジのG7Xを手持ちでカメラ任せで写していたこのカットが1番きれいに写せていたようでした(-.-)。※望遠鏡の関係で月が鏡像で写っています。
2023/09/24
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最近天気予報が外れます。外れると言っても晴れの予報が曇るのではなくてその逆で、悪い(雨方向)予報がフタを開けてみたら晴れていた…みたいなもの。管理人は一身上の都合で望遠鏡などの撮影道具を置いてある自宅から1時間離れたところで寝起きすることがあり(2号さん宅という訳ではないよ^^;)、そんな時でも晴れの予報が出ていればお星さまの撮影に帰りたいところに曇りの予報なら出かけない訳で、でも結局は晴れていたことが多々起きているんです。昨日も朝から曇り時々晴れの予報がずーっと晴れで、夜も曇りがちの予報が出ていたところにひょっとして晴れるかも…と、明日もお休み♪(今日のことね)なので撮影道具一式を積み込んで出かけてみました。↑夕方には結構晴れていたところに車を走らせているとやっぱり雲が広がってきている模様(-.-)。当初は山奥まで行く予定がさすがに心配になってきて、もしも曇ってもすぐ帰ってこれるように近所の山へ行ってみました。↑山に上がっても天気は微妙。こんな天気でも雲の晴れ間があれば土星くらいは写せるので、望遠鏡を組み始めると雲の隙間にすーっと明るい光点が飛んでいるのが見えました。ん(・・?、あの明るさはISS?。↑急いで三脚を出してコンデジのG7Xを着けて、その星空夜景モードで写してみました(上の2枚の写真はこの後に写していました)。人工衛星なんて今ではそこいらじゅうを飛んでいるので別に写したいとは思いませんが、ISSだけは何故か写してみたくなります(それとスターリンクトレイン)。↑望遠鏡の設定も終わり椅子に座ってしばらく気持ちの良い風と虫の鳴き声で時間をつぶしていると、あれっ、晴れてきた(・・?っと、ISSを写したときに立てていたG7Xで空を写してみるとモノノミゴトに天の川が写りました。現場が町に近いところなので町明かりが雲に反射して空全体が白く見えていたようです。ちなみに昨日(9月17日)の星空の写真が写せるような空が暗くなる時間は19時過ぎ。例えば今年の夏至の6月21日ならその時間は21時を過ぎるので、この時期は実は天の川が写し易い時期ということができるんです。↑暗くなっても天の川の見え方が弱かったので今回は望遠鏡で星を楽しむことに徹して、土星の高度が十分高くなるのを待ってから土星を写してみました。D500を望遠鏡に着けてNLV9mm(ザックリ330倍相当)にてIOO800・露出時間1/5秒で写しています(画像補正しています)。↑トリミングで大きくしてみました。大気も安定していたようで、こんな時は高倍率(200倍以上)で土星をずーっと見ていても飽きがこないものです。↑先日getっしていた11-16mmの星空への適用性を見てみたかったので、一度望遠鏡を下ろしてその11mm(16mm相当)で星空を写してみました。写したと言っても空の条件は良くありませんでしたので、カメラで設定できる30秒で写したために管理人としては手抜き撮影ではありますが、ちゃらっと写してみたところではザックリ23000円でこの写りなら大満足♪。今一度山奥での撮影や流星群の時に試してみたいところです。星空の写真は20枚くらい写して、再び望遠鏡を載せて今回写してみたかったもうひとつの木星を待ちました。↑今頃なら木星は20時ころ水平線を昇ってきますが、写真で写すとなると高度が高くなるまで待たなくてはならないので、また望遠鏡で星を見て時間をつぶして、22時を過ぎて撮影を始めました。撮影をする高度的にはまだ低く望遠鏡で見ても木星がフワフワしていましたが、ISO400・露出1/10秒で何枚か写した中でこれくらいには写せました。↑こちらもトリミングで大きくしてみました。イマイチの条件の中では縞が良く写ってくれたと思います。翌日も休みなのでもっと写したかったところですが、前述のように今頃なら19時を過ぎれば撮影を始めることができ、木星を写したときには22時を過ぎていて都合3時間星を見ていた訳で、空の状態も妥協の範囲でしたのでこれにて帰ってきました。この週末にも天体観測会があり参加者さんたちと一緒に望遠鏡で星や土星を見ていましたが、自分1人で自分が見たい星を自分のペースで見れることはやっぱり楽しいですね。昨日はシャツ1枚で過ごすことができましたが、これからは防寒着も必要になってきます。今年も雪が降るまでの残り少ない星が写せるチャンスにいろんな星空を写してみたいところです。
2023/09/18
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先月に人工衛星のネタとしてスターリンク衛星のことを書いていましたが、実は今空では人工衛星がすげぇいっぱい飛んでいる事態になっているんです。現在では人工衛星は生活に無くてはならないもの。天気予報が正確になってきているのは人工衛星からのデータのお陰ですし(多分)、車のナビも人工衛星が無ければタダの箱になってしまいます。ありがたい存在ではあるのですが、星空の写真を写すとなるとこれが邪魔になってきているんですよね、コレが(-_-;)。↑これは先日300mm相当の望遠レンズで写していたさそり座のアンタレス付近と呼ばれている領域ですが、1枚につき40秒露出で12枚連射で写していた写真の中に人工衛星が6カット写っていたので、その6枚を抜き出して比較明にて重ねてみたものです。左上に1つ同じ機体が2回写っていますが、良く見るとこの中に6機人工衛星が写っています(真ん中下のアンタレスを突き抜けて1機写っています)。これがどのくらいの範囲での出来ごとかというと↓↑30mmで写していた写真にその空間を書き込んでみました。たったこれだけの空域でもわずか8分間の間に6機もの人工衛星が飛んでいるんです。実は人工衛星にも通り道があり、さすがに空全体がこのようになっている訳ではありません。管理人の使っている天体シミュレーションソフトのステラナビゲーターには人工衛星を表示させる機能も付いていますのでそれを使ってみました。↑まずは今夜9月6日の21時の空を描いてみましたが、ここにその時間に飛んでいる人工衛星を重ねてみると↓↑これだけの人工衛星が飛んでいるようです。この中ではさそり座は沈んでいますが、1本繋がっている人工衛星の通り道にちょうどアンタレスがあるので1番上の写真のようになった訳ですね。では、これではどれが星でどれが人工衛星かわかりづらいのでここから星を消してみると↓↑白い点は全て人工衛星になります。画面に表示させるために人工衛星の明るさを2等星(北斗七星くらいの明るさ)にしていますので実際にこれが全部肉眼で見れる訳ではありませんが、今夜の21時の空を見上げて実はここにこれだけの人工衛星が飛んでいるはずと思うとゾっとしそうですね。現在ではこんな状態になっていますので、広角レンズで星空を写した場合、その写野の中に人工衛星が1つも写っていないカットを撮ることは至難の業(ほぼ無理?)となっています。チラっと調べたところ現在では判っているものだけで8000機くらい飛んでいて、判っていない(発表されていない)人工衛星も含めると1万機は超えると言われております、多分。さらに近年では1年間で1000~2000機近い人工衛星が写上げられるようになっており、毎年毎年空を飛び行くその数も増えていっていることになります。実は人工衛星とは自分から光を出しているのではなくて、太陽の光を反射しているものになります。エネルギーに限りがある中でわざわざエネルギーを使うこともありませんからね。また、機体も塗装はせずに(塗料の重さも節約して軽くしています)外装の色は素材の色ですので(ほとんど銀色、多分)、良く光を反射するんです。この状況は天文界でも問題になってきているようで、これから打ち上げられる人工衛星には光を反射し辛くする塗装を施すとか聞いたことがあります。星空を写している者にとってこれはありがたい処置ですが、でも既に打ちあがっている1万機近い人工衛星とは、その寿命(落下して燃え尽きるらしいです)がくるまで付き合わなくてはなりません。子供のころは星空を見上げて人工衛星を見つければ流れ星を見たようなうれしさがあったものですが、今では星空の中に人工衛星が見れることが当たり前になっていますし、写真に人工衛星が写ったとしてもそれも天体現象と思うようにしておりますっていうか思うしかないのですけどね。夜空が明るくなってきて星空を守る運動が始まってから時間も経ちますが、人工衛星の問題にもやっと世の中の目が行ったということか。まぁ一般の方にとっては人工衛星が飛んでいたって何の支障も無い訳ですけどね。
2023/09/06
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カレンダー上では秋になる(多分)、9月の肉眼で楽しめる天体イベントです。↑まずは4日の夜は月が21時ころ地平線から昇って来るのですが、そのすぐあとから明るい木星が昇ってきます(21時10分の図)。この後も2つ並んで昇ってゆきますので、1夜中月と明るい木星の接近として面白く見ることができます。↑21日には月がさそり座の1等星のアンタレスを隠す現象が起こります(18時49分の図)。食の始まりはまだ明るい中で起きますので見るには望遠鏡が必要ですが、月からアンタレスが出てくるところはもう暗くなっていますので肉眼で見ることが出来ます。アンタレスは赤く明るいですので肉眼でも判りますが、双眼鏡があればさらに面白く見ることが出来ます。↑27日には月と土星が接近します(20時の図)。4日の月と木星の接近よりは離れていますが、27日の月のすぐ近くにある明るい星があの輪のある土星と思えば面白く見れるものと思います。↑そして29日は満月ですが、中秋の名月になります。中秋の名月とは月の満ち欠けで暦を作っていた時代の名残なのですが(多分)、月がきれいに見れる頃の満月をそう呼んでいたようですので、お月見をされても面白いと思います。ちなみに現代では中秋の名月は満月ではないことの方が多いのですが、今回は満月での中秋の名月となります。月の大きさですが、7日が下弦の月(これから新月に向かう半月)、15日が新月(夜空に月が出ない日)、23日は上弦の月(これから満月になる半月)、そして29日が満月(中秋の名月)になります。昼はまだまだ暑い日が続きそうですが、9月の夜はグンっと涼しくなることがありますので、1枚服を用意して星空を楽しまれてくださいね。
2023/09/01
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今年度のスーパームーンを写してきました。夕方から撮影の準備をしていたのですが、当初は曇り空で雲の向こうに月が透けて見えることがせいぜいだったところに、21時を過ぎると雲も消えてゆききれいな満月が出てきました。↑厳密にいうと今回の満月の時間は昼の10時36分。それからザックリ11時間経ってから写した月。今回もD500に150-500mm望遠レンズを着けて、その500mm(750mm相当)で写したもの。それをトリミングして画像補正をしています。この写真だけを見ても普通の満月でしかないので、実は天体写真的にはスーパームーンがどうしたの…って感じなのですが、これがスーパームーンの写真だよと一般の方に見せるとウケるので最近は写すようにしております。↑ちなみに上の図はステラナビゲーターで描いた8月31日の月と今年の満月で一番小さかった2月6日の満月を重ねてみたものですが、これだけ大きさが違います。実は2月6日の月も写しておきたかったところですが、新潟は悲しいかなその頃は絶賛降雪の時期ですので写せていなかったようです(-.-)。
2023/09/01
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夕方、仕事も終わってまだ赤の残る空を見上げると大きな月が出ていました。あっ、明後日の31日はスーパームーンだっけ。スーパームーンは確かに普通の満月(普通の満月っていつのことなのかな?^^;)よりは大きく見えるのですが、でも地平線から昇ってきてまだ間もない月が大きく見えるのは、実は目の錯覚の方が影響が大きいんです、多分。月の高度が低いと山やビルと一緒に見ることが出来る訳で、それらの大きさと月を比べて大きく見えるのだとかナントカ。先ほどその月を写すために屋根に上がってきましたが、既に空高く昇っていた月はいつものような大きさでした。今回もD500に150-500mm望遠ズームレンズを着けて、その500mm(750mm相当)で三脚を使って写してみました。※今回の写真は全て無補正で載せてあります。↑まずは一般の方が写されているであろうP(プログラム)モードで、オートフォーカスを使い測光だけスポット測光にして写してみました。ちなみにデータはISO100・絞りf6.3開放・露出1/160秒で写されていました。↑月をトリミングで大きくしてみました。これでもそれなりに写っていると思いますが、原版を大きくして確認するとピントをもう少し追い込めそうでした。↑そこで管理人的いつもの月の写し方の、全てマニュアル設定(ピント・絞り・シャッター速度・ISO)にして再度写してみました。こちらは設定はISO100・絞りf6.3→9・露出1/100秒で写してあります。↑こちらもトリミングで大きくしてみました。2枚上の月と比べてもこちらの方がクッキリ写っています。イマドキのデジカメにはオートフォーカスでのピントも自分で調整できる機種もありますが、特に天体系に関してはマニュアルで写した方が安心感があります。そして月の左側には土星も出ていましたので、そのままレンズを土星に向けてみました。↑それで写した土星がコレ^^;(750mm相当)。↑上の写真をトリミングで等倍まで拡大すると、輪があることが判ります。望遠鏡で土星を写す時は少しでも輪がクッキリと写せるように試行錯誤しますが、望遠レンズなら輪が写るだけでも満足できるものですね^^;。ちなみに本日の月までの距離は、31日のスーパームーンの時に比べ300kmしか違わないようです。
2023/08/29
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