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戦前の予想では三戦全敗かと思っていただけにグループリーグ二勝一敗で突破は望外の喜びだが、2014年のワールドカップを考えると前途は多難だ。現在のシステムは本来の意味でのフォワードが存在しない、いわゆる0トップシステムだと思っているので、両サイド及び中央に居るミッドフィルダーの攻撃参加は必須の条件だが、その中盤の選手で点の取れる人間がまるで見当たらない。強国相手に粘り強く守ることは出来ても、得点を獲得する手法が確立されていないために、一試合、流れの中で得点する場面が驚くほどに少ないのだ。大量失点を防ぐことは出来てもあまり多くの得点機を生み出すことが出来ないシステム。もちろん個人の力量にもよるところが大きいのは分かっているが、このままでは早晩手痛いしっぺ返しを食らうことは確実だ。
日本に負けたことに対して初回は言い訳が出来る。相手を甘く見ていた、慢心していた、自分たちに隙があった等等。が、二度も負けることに対して言い訳は出来ないからこそ、次回2014年ワールドカップではそれこそ必死になって逆襲してくることは間違いないだろう。韓国が日本とやる時は目の色を変えてやるのと同様に、欧州中堅国やアフリカ諸国もこと日本戦に限っては復讐しなくてはとばかりに、それこそ持てる力を出し切って戦ってくるのだ。次の監督に誰が就任するかによって戦い方は大きく変わることになるだろうが、これだけの好成績をあげた今が大物監督を招聘する絶好の時期だと思う。今までだったら日本に見向きもしなかった監督たちが、ワールドカップの好成績を見て関心を持つ可能性は非常に高い。
現時点での0トップシステム、内容に拘らず目先確実に結果を出すためには現時点の日本代表にとってはベストなのかもしれないが、ベスト16の他の試合、アルゼンチン対メキシコ、ドイツ対イングランド、スペイン対ポルトガル、ブラジル対チリ、ウルグアイ対韓国と比較すると明らかに見劣りするのも事実なのだ。個人的にはチリのビエルサ監督に率いてもらうのもとても面白いと思うが、果たして次期監督は誰になるのだろう。面白くなってきた。
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