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モウリーニョ監督がいくら 「スペイン代表について話すことは、バルセロナについて話すこととされている。だが、あの代表チームにはマドリーの選手が5人もいるんだ。(スペイン代表とバルセロナを)なぜ混同するのか、私には理解できない。両チームはまったく違うものだ。スペインはバルサじゃないんだ」
と発言しても、やはり今のスペインを見ていると、アロンソ・ラモス・アルベロア・カシージャスが居ても実態はバルセロナ。ただメッシが居ないだけなのだ。
フィールド全体を写し出すテレビカメラを見ていると、フランスディフェンスはまるで軍隊の整列のように規則正しく配置され、時折間隙を突いて繰り出されるスペインの縦パスに対する警戒心がありありと。トーレスが先発を外れたのは驚きだったが、腐っても鯛よりはバルセロナミッドフィルダーの調和によるパス交換を選択したということなのだろう。それにしてシルバは卓越したテクニックを持っている。シャビ・イニエスタ・セスク・ブスケツと攻撃を担うのはバルセロナミッドフィルダーなのに、初戦から見ているとあたかもバルセロナ所属選手のような印象を受けてしまう。
1点目はイニエスタのタイミングが読みにくい縦パスからだったが、走り込んだアルバがディフェンスを振り切った瞬間でもう勝負はあったもの。反対側から走り込んだアロンソも見事だったが、このレベルの選手にあれだけの時間を与えたら、凄まじいほど正確なクロスが放たれるのだ。アロンソの欲しいところにピンポイントで合わせたアルバも素晴らしかった。まるでヘディングシュートのお手本のようにワンバウンドで叩きつけられたは、もうキーパーはお手上げだ。
変幻自在、神出鬼没、自由自在にポジションを変更しながらパス交換を連続し、針の穴を通す縦パスを常に狙い続けるスペインの攻撃は見ていて楽しいが、思ったほど得点が入らなかったのはビジャが居ないせいか、それともメッシが居ないからなのか。やはりこれだけ引かれるといくらスペインといえども切り崩しはそう簡単にはいかないのは分かるが、局面打開、難攻不落を計るときに必要なのは卓越した個の能力だ。その意味で今のトーレスにそれを期待するのは少々荷が重すぎるような気がする。
セスクと交代で入ったトーレスの動きを見ている限り、まだジョレンテの方が期待が持てるが、次の対戦相手はポルトガル。ロナウドさえ抑えれば今のポルトガルはさほど怖くないだけに、最初は中盤を厚くしてフランスと同様に試合の支配を狙うのだろう。順当に言えば2-0、2-1でスペイン勝利だと思うが、ようやくエンジンがかかってきたロナウドも充分に警戒することが必要だ。意外にもといったら失礼かもしれないが、ラモスが要所要所を抑えた守備をしているのを見ていると、こちらも同じチーム同士。見ものといっていいかもしれない。
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