ふさの国から 晴走雨読パパの日記帳

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2026.03.22
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司馬遼太郎さんは、著書の中でイコン画の天才・山下りんに触れ、こう言っていた。
「芸術の才能とは病名のことではないかと思ったりする」
さらには、
「とりわけ大いなる才能が宿る場合、宿主の魂を高貴にする一方で、宿主をたえず動かして尋常ならざる人生を送らせてしまう」
のだと。

本作は、突出した才能が宿主たる芸術家を動かし、「最高に美しい姿を芸術に残す」という犯罪をテーマにした映画である。
といっても、平凡な才能しか有しない我々には、その世界観は理解しかねる。
但し、尋常ならざる事件の事実には、親子の情があり、人をかばうために、毒があるように擬態という嘘を身にまとう。こちらこそが、本作のモチーフであって、我々の共感できるところである。

ラスト、息子の至が父への思いを書いたメッセージを油絵の中に上書きして隠す。

実は、本作は、親子の物語そのものなのである。
だから、子どもを持つ親の琴線に触れるのである。






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Last updated  2026.03.22 19:59:55
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