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2026.04.13
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カテゴリ: 小説

刺青殺人事件 (光文社文庫 たー4-46) [ 高木 彬光 ]



*あらすじ*



大蛇丸の刺青を背負った女、野村絹枝は怯えていた。
そして彼女は密室と化した浴室で、胴体のない遺体で発見される。

彼女を知る元軍医・松下研三はこの謎に挑むも、次々と発生する新たな事件に翻弄されていく。
やがて自らの限界を悟った研三は、旧知の仲である天才・神津恭介に助けを求めるのだった。



*感 想*
探偵役の登場まで、主役のひとり 松下研三 をはじめほとんどの登場人物に視点があり、話が進むごとに視点が切り替わっていく構成でした。

その中に犯人のものも混ざっており、そこで「ん?」と感じればトリックはともかく犯人の目星は早い段階でつけられられるようになっていたと思います。
私は「ん?」と思っただけで終わりました笑


全ての事件が発生してしまったあと、研三は事件解決の糸口を見出すために、これまでの経緯をまとめた覚え書を作成します。
するとそのあと作者から「あらゆる資料は提供された。洞察力があれば事件も犯人も即時に見やぶれるはずだ(要約)」と急に挑戦状をたたきつけられました。
私は「え!」と思っただけで終わりました笑
私は無力です。


そして次の章(終盤)に来てようやく探偵役の 神津恭介 が登場します。
その章から神津がポンポンと密室トリックの解明や事件の全容、そして犯人を指摘していくので、まさに先ほどの挑戦に対する答え合わせという感じでした。

神津の言う、 心理の密室 の話は面白かったです。
だから犯人はわざわざ密室を作ったのか、と納得できました。
( 知らなかったのですが、日本家屋は浴室以外で密室を作ることは非常に難しいようです。
 サザエさんちを想像すると確かに難しそうですよね )


神津はクセのないタイプの探偵かつシュッとした容姿であるのも相まって、この解決章は爽やかな風が吹いている感じでサラっと読めました。




今回の本、去年の秋ごろ書店にて 光文社創業80周年 のフェア本のひとつとして並んでいました。
帯の「 時代を超えて読み継がれる1冊 」という言葉に興味をひかれたのと、探偵ものであることから手に取りました。

本を開いてすぐにある作者の簡単なプロフィールで、この作品が1940年代に発表されたものと知りました。
かなり前なので、昔の言い回しなどで読みづらいかなと思いきやそうでもなかったです。

これも恥ずかしながら知らなかったのですが 神津恭介 は、 金田一耕助 明智小五郎 と並んで 日本三大名探偵 と呼ばれているそうです。
今作は神津恭介の初登場作であり、このあともシリーズが続いていきます。



こうして、昔の作品やシリーズ原点に触れるきっかけを作ってくれる出版社のフェアってありがたいですよね。
次は夏の文庫フェアでしょうか。

でも秋に購入したものをやっといま読んだので、夏に購入したものは冬に読むのかもしれません笑

読みたくて購入したはずなのに積み本にしてしまうのって毎度不思議に思います。
( 自分のことなのに😅 )






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最終更新日  2026.04.13 15:51:33
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