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4月14日 木曜日。午前中で仕事を終え一旦自宅に戻る。4歳の健吾は幼稚園から既に帰っており家内と一緒に家にいたが、そろそろ出発しようかと思っていた矢先、小学校2年生の彩花が、親父である僕の見送りに間に合うようにと息をはあはあ言わせながら小学校から走って自宅に戻ってきた。思わず抱きかかえる。「パパ頑張ってくるよ!」と妻と二人の子ども、それからこれから生まれてくる子どもに声をかけながら車に乗った。彩花は家内の背中に隠れて泣いている。昨年は家族全員で宮古に行ったが、彩花は宮古で高熱にかかり現地で緊急入院して全く楽しめなかったのである。今年も家族全員で宮古に行くはずだったのだが3人目ができたこともあり、私一人で行くことになった。彩花は今回の宮古行きを恐らく一番楽しみにしていたはずで、自分も行きたいという思いと寂しさがこみ上げてきたのだろう。別れ際に小学校からの帰り道で摘んできた花を後ろの方から差出してくれた。「本当に身勝手で申し訳ないな~。ケガなんて絶対できない。絶対完走するぞ!帰ったらたくさん遊んであげるからね。」なんて思いながら車で関西空港に向かう。が、やっと休みに入ったという安堵感で緊張感が途切れたのか、喉が痛くやや熱っぽい。マスクとのど飴が手放せない。少し不安になりながら空港の薬局で薬を買い、飛行機に乗り込む。那覇のホテルに着き、市内を観光する訳でもなく、携帯の週間天気予報をチェックした後まずは風邪を治すことを第一に考え、早めに就寝。4月15日 金曜日。午前中に宮古に到着。行きがけにプロアスリートである田村選手に会う。優勝目指して頑張ってくださいねと声をかける。練習をかなり積んできたのだろう。かなりの自信が窺える。でもまだまだトライアスリートの姿はまばらだ。恐らくこれから続々と宮古入りをするのだろう。数日間は地元の人に加え、大会主催者と1,500人の選手、5,000人のボランティアが宮古をトライアスロン一色にするのだ。楽しみだが、今ひとつ気分が乗らない。体調のせいか・・・。空港からタクシーで大会会場に直行する。登録を済ませ、IDカードを首からぶら下げてみる。バスが出発する時間まで大分あるので、ブースでトライアスロングッズを物色しながら暇をつぶす。メイストームの大西店長と久しぶりの再会で会話がはずむ。そうこうしているうちに続々とトライアスリート達が会場に入ってくる。ケンズで一緒だった落合直希さんと会う。東急に勤めているという現地の方とvo2MAXの落合伸昭さんと一緒だ。運良く便乗させてもらうことができホテルに向う。一旦荷物を置いてから東急リゾートホテルで落合伸昭さんと食事。初対面ながら本当に気さくな方だ。落合さんも超多忙な方で土日、休日が殆どなく宮古にくるまで殆ど練習していないという。それでも1月に宮古100キロマラソンを完走しているというツワモノだ。本当にトライアスリートは信じられないような人がたくさんいて面白い。海岸沿いを歩いて一旦ホテルに戻る。白い砂浜と青い空、それに透き通った海。いつきてもこの美しい島は感動がいっぱいだ。お土産にと海岸に打ち寄せられた貝殻や珊瑚を拾いながらいつまでもこのようにきれいであってほしいと願う。そして自宅に残してきた家族を来年は是非また連れてきたい、と思う。ホテルでチェックインをして少し昼寝をし、バイクを組んだ後夕方開会式とワイドーパーティーにむかう。東京の仲間や奈良の仲間と合流する。D-51のライブで会場は相当ヒートアップしてきた。トライアスロンというスポーツを通してこうしたできた仲間は自分にとって本当にかけがえのない人たちだ・・・。いつまでも大切にしたいものだ。(ただまだ体調が今ひとつ戻らずおとなしく帰って寝ることとした。)4月16日 土曜日。大会前日。朝飯前にウェットスーツで軽く300~400mほど試泳。ケンズのプロ選手、河原君に会う。彼は明日のコースをゆっくり1周するという。本当に彼はバケモノだ。でもよく知っているだけに優勝しないかなと期待する。朝食をとってから落合さんたちとバイクライドで来間大橋まで往復したが、途中偶然見つけた『PANI PNAI』というカフェで見つけた貝殻のアクセサリーを買う。彩花と健吾に約束していた品だ。連れてきてあげたかったな~と改めて思う。ついつい家族のことが気になってしまう・・・。その店で以前ケンズスクールで一緒だった村上さんと金田さんに出会う。彼女らは悠々とマイペースでお茶をしている。かなりリラックスしている様子。店の人も全選手の名簿が乗った新聞を広げ、「ゼッケンは何番ですか?頑張ってくださいね」と声をかけられる。島の人たちみんなが明日のレースを楽しみにしているようだ。南の島ならではのこの開放感、のんびりしたムード。仕事でナーバスになっている自分が本当にちっぽけな存在に思えてくる。最高のストレス解消だ・・・。一度ホテルに戻り、vo2MAXの、マフェトン理論ならぬマサトン理論推奨者である佐々木政人君と東ちゃん、落合さんの奥さんたちとおちあい一緒にホテルの部屋で弁当昼食。佐々木君が年上の落合さんに突っ込みをいれるのだが、そのやりとりが妙に面白い・・・。緊張も大分ほぐれる。佐々木君も宮古島での強豪選手だが昨年の大会でケガをしたため今回は応援に徹し、10月のいぜな大会で復活するという・・・。お腹が落ち着いてからバイクを預けに行く。仲間たちと明日の健闘をたたえあう。記念写真もパシャパシャ。選手、応援の人たちともにリラックスした前日である。早めにホテルに帰り、ゆったりと風呂につかってから夕食をとり明日のシミュレーションをとりながら早めに寝床につく。喉の痛みも疲れも大分とれてきた。いよいよだ。
June 1, 2005
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10時間40分49秒 総合242位・・・。自分では信じられないような結果だった。昨年もそうだったが今回の宮古はもっと自信がなかった。何故かといえば12月にテニスの実業団の試合中に左足ハムストリングスの肉離れで1月中旬まで何もできず、練習が再開できたと思ったら、今度は持病の腰痛が悪化、殆ど走れない状態が2月中旬まで続き、練習が思うようにつめなかったからだ。10月に転勤で東京から奈良に引っ越して環境に漸く慣れてきたところであり、今までの練習不足を何とか挽回しようと意気込んでいただけにこのケガはかなりショックだった。この時点でエントリーキャンセルという2文字が脳裏をよぎったが、「去年も1月に帯状疱疹で10日間の入院生活を強いられながら何とか完走できたのだから」というように何とか気持ちを前向きに持ち、完走目的に2月後半から練習を開始した。結果として宮古に向けたトレーニングは、下記のとおり十分に満足とはいえないものだったが、何とか完走レベルの体にぎりぎりで仕上がった。〔単位:キロ/時間〕 スイム バイク ラン距離 時間 距離 時間 距離 時間1月 28.8 12.2 104.0 34.5 15.0 1.52月 30.7 13.8 97.0 4.7 62.0 6.43月 16.8 6.5 564.4 25.1 146.0 14.34月 11.2 5.3 274.1 11.1 27.5 2.7総合計 87.5 37.8 1,039.5 75.4 250.5 24.9東京在住の時はチームケンズのスクール生として、朝スイムと週末のバイク・ランというように練習環境、そして練習ペースが出来上がっていたが、奈良に引っ越してきてから、慣れない仕事環境の中で練習時間の確保とペースを掴むのには結構骨が折れた。練習時間を確保するために毎朝7時前に出社し、夜8時半くらいから10時半位まで自宅近くのエグザス学園前で練習し、平均睡眠時間は4~5時間というような生活スタイルに変えていった。「ここでケガをしてしまっては」という思いもあり、練習前後のストレッチとアミノ酸補給は今まで以上に行い、また整骨院にも何度も通い体のバランスと疲れをためないよう特に体のケアに気を使うようにした。
June 1, 2005
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