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昨日、田中知事は、郵政民営化関連法案に反対し今回の衆院選で自民党の公認を得られなくなった小林興起前自民党衆院議員ら4人とともに、新党「日本」を結成し、その代表をつとめることが発表された。知事自身は衆院選には出馬せず、知事職を続けるとのこと。 田中知事は、国政にかかわる理由について、「永田町や霞ヶ関が変わらなければ、どんなに地方のものが手を取り合っても難しい部分がある。」と述べているが、その意見には私も全く同感だ。現に、長野県が、公共事業の見直しや職員給与の抑制をはじめ、「財政改革推進プログラム」による努力の結果、ここ数年連続して県の借金を減らすことに成功したとは言うものの、「三位一体改革」の名による地方交付税や補助金の大幅削減と言う地方切り捨ての国の政治のもとで、長野県政のがんばりにもかかわらず、借金の総額は1兆6000億円台からやっと1兆5000億円台になったにすぎない。 地方政治の場で、どんなにがんばっても、国の政治のおおもとが変わらなければ、地方の苦労もなかなか報われず、国民が安心して暮らせる社会にはならないと言うことは、日頃から、私自身もいやと言うほど感じていることだ。 しかし、今回田中知事が新党「日本」を結成したメンバーを見る限り、彼らこそ、まさに、国レベルの無駄な公共事業を推進し、地方切り捨ての「三位一体改革」なるものを、政権党の一員として推進してきた人々ではないのか。 田中知事の思いとは裏腹なこの矛盾したメンバー構成の新党が、果たして行き詰まった自民党政治を変えることができるのだろうか、と疑問に思う。 何よりも、田中知事は、「県政の改革」を願う県民から選挙で選ばれた知事である。くれぐれも県政の改革に本腰を据えて取り組んでほしい。 前回の総選挙でも、田中知事は、民主党の閣僚名簿に地方分権担当大臣として名を連ね、長野1区の民主党候補の応援もした。しかし、その結果、県政改革のために、民主党と田中知事が協力し合うようになったわけでもなく、結果として民主党に利用されただけだったのではないだろうか。 今回の新党「日本」の代表就任は、前回のような結果にならないのだろうか。 今日は、午後1時半から以前から予定されていた各会派代表者会議があった。 議題は、9月2日に予定されている知事と各会派代表者との懇談会の懇談テーマ、知事から提起されている、本会議以外の場での党首討論的な「政策討論」について、議会棟内の禁煙問題の3つ。 懇談テーマについては、各会派の考え方が様々でまとまらないため、議長に一任することに。「政策討論」については当面見送り。 議会党内の禁煙問題については、6月県議会前の知事と各会派代表者の懇談会の席上、知事から、現在各会派に運用が任されている議会の会派控え室を禁煙とするのであれば、敷地内全面禁煙としている県庁の敷地内に喫煙スペースを設ける考えもあり、知事部局側と議会側から数名づつの代表を出して協議したらどうかとの提案があったもの。 健康増進法では、「公的な建物における受動喫煙の禁止」を義務付けているのだから、議会棟と言えども、県民や職員が立ち入る会派の控え室は当然「公的な建物」として禁煙にするべきだと思うのだが、これが、会派によっては意見がまちまちでなかなかまとまらない。結局、議長案として、当面議会棟内に喫煙できる分煙室を設けて、会派の控え室は禁煙とすることでどうかと言う提案があり、残念ではあるが、一歩前進として賛成した。 最後に、知事の新党「日本」代表就任について、知事の職務がおろそかになるだけであり、議会として抗議の申し入れをしたほうが良いのではないかと言う提案が、県民協働・無所属ネットの宮沢宗弘議員からあったが、私も「議会としての見解は議長がすでにコメントしているし、必要があれば議長に一任したら。」と発言し、当面静観することとなった。
2005年08月22日
衆議院が解散した8月8日以後、長野3区、4区で公然と行なわれている自民党の違法ポスターの貼り出しについて、厳正な処置を求める申し入れを、日本共産党長野県委員会書記長の山口典久さんと私の2人で長野県選挙管理委員会に対して行なった。 長野3区では、上田市や佐久市などで、衆院解散後の13日から自民党前議員の岩崎忠雄氏の単独の顔写真と名前が入ったポスターが、公然と組織的に貼りだされ、「解散後、候補者単独の顔写真と氏名を大書して、ベニアに裏打ちしたポスターで、演説会などの会場名も日時も書いてない公職選挙法第143条、第16項、19項に違反するもの。」という現地の日本共産党などの再三の指摘にもかかわらず、各選挙管理委員会は、「違法と断定できない。」「県に聞く。」「国に聞く。」とたらいまわしして、違法ポスターは1枚も撤去されずに違法状態が続いていると言う。 長野4区では、やはり自民党の前衆議院議員の後藤茂之氏の顔写真、氏名入りの単独ポスターが16日(衆院解散後)から岡谷市、諏訪市などで白昼、公然と組織的に貼り出された。指摘に対して岡谷市選挙管理委員会は、「公示後に、証紙を貼ったポスターと入れ替わるのではないか。」と、違法行為を容認しているかのような対応だったと言う。 長野県選挙管理委員会は、8月8日付で「公職の候補者等および後援団体の政治活動のために使用されるポスター等の掲示の禁止について」の通知を出しており、それによれば、「予定候補者の政治活動のために使用されるポスター(氏名または氏名が類推されるような事項を表示するもの)については、衆議院の解散の翌日(8月9日)から当該選挙の期日までの間、掲示することは禁止されます。」としており、これに違反してポスターを掲示したものまたはポスターの撤去命令に従わなかったものは、公職選挙法の規定により処罰される、とされている。 私たちは、佐久市や岡谷市の岩崎氏や後藤氏の違法ポスター掲示の現場写真を示して、厳正な対処を申し入れた。長野県選挙管理委員会の事務局を担当している市町村課の吉沢課長は、直ちに現状確認の上、通知の趣旨を徹底すると回答した。同席した担当係長は、今日の申し入れについて昨日私が連絡したあと、今朝、岡谷警察署などにも、厳正な対処をとるよう連絡したとのことだった。 参考までに、「処罰」の具体的な内容を聞いたところ、「2年以下の禁固、または50万円以下の罰金」とのこと。罰金以上の刑に処せられた場合、期間によっては選挙権、被選挙権を失うこともある。 選挙は本来自由に行なわれるべきではあるが、一定の法律による規定がある以上、選挙の公正の上からも、法は守られなければならない。政権党による違法行為と居直りは許されないことだ。
2005年08月17日
全国的には、震度6を記録した宮城県の地震が大きなニュースとして報道されているが、昨夜来の雨で、飯山市では、無数の土砂崩落や農業用水や側溝があふれての床上・床下浸水の被害があった。 連絡を受けて、早速、日本共産党飯山市委員会の事務所へ駆けつける。 衆議院長野一区予定候補者の中野早苗さん、小林喜美治、高橋正治両飯山市議と合流し、すでに何箇所かの現場をまわって来た中野さんや両市議に状況を聞いた。市内いたるところで、小河川の崩落や浸水の被害があり、住宅の裏山が崩れたところもあるとのこと。 午前8時30分に市長を本部長とする対策本部が設置されており、対策本部の概況報告によると、時間雨量では、飯山で午前3時から4時で33.5ミリ、4時から5時で49.5ミリ、瑞穂で午前3時から4時が39.5ミリ、4時から5時が34.5ミリ、岡山で午前3時から4時に22ミリという短期集中型の豪雨が観測されている。飯山市の第一次配備は午前4時15分、第二次配備は5次10分とのこと。 千曲川については上流での降雨量が多くないため、心配となるような増水はない見込み。JR飯山線は土砂崩れのため運休となったが、午後のニュースでは戸狩野沢温泉駅までは復旧したとのこと。飯山線は昨年の台風にひき続きの被害だ。 増水や土砂崩落のため、一時避難している家庭もあるが、幸いにして人的被害はなかったとのこと。 市役所の対策本部に行くと、助役さんはじめ職員の皆さんがあわただしく、対応に追われていた。中野さんたちが見てきた現場の中で、住宅の裏山が以前から危ないと言うことで、急傾斜地滑り指定地に隣接していることから、4年程前から隣接地と連続しての指定を要望していた場所が今回崩れてしまったとのことなので、一日も早い指定の申請をお願いした。部長さんは、「明日にでも建設事務所へ行って来ます。」と迅速な対応を約束してくれた。 早朝からの消防団や市の職員、関係業者の皆さんなどの奮闘で、すでにかなりの土砂が除去されたり、道路などが復旧されていたが、崩落した土砂で農業用水がせき止められ、用水の流れが変わってしまってせっかく穂が出始めた稲がほとんど土砂や水につかってしまった田んぼがあり、一人暮らしのおばあさんが一生懸命作ってきた田んぼだとお聞きして胸が痛む。 テレビのニュースでも報道された岩崎さんのお宅。住宅の裏山が崩れ、土砂が壁を突き破り、まだ改装して新しいという住宅は、畳はめくれ上がり、柱はゆがみ、基礎まで1メートル以上ずれてせり出し、押し出した土砂の力のすざまじさを思わせる無残な姿。 寝ていたご主人のうえにたんすが倒れ、壁と障子とたんすの間にできた三角の隙間に体がはいって助かったものの、そこから奥さんを何度も呼んだが、なかなか見つけてもらえなかったとのこと。寝たきりのおばあさんもいるとのことで、本当に無事でよかった。 命からがら脱出した岩崎さんのお話によると、「今までも、この程度の雨は何度も降ったが、こんなことは初めてだ。俺は、山の保水力や木の力が落ちているように思えてしょうがない。素人考えだけどね。」「山の斜面が急で、木が倒れると危ないからと、去年山の持ち主がカラマツの木を少し切った。切ったことで保水力が少し落ちたかも知れん。」「一番大きな変化は、最近カイガラムシの大量発生で、木が弱っている。カイガラムシは、木の体力が弱まるとつくと言われている。近所にある堆肥センターから有毒ガスが出ていることが影響したんじゃないかと思うが・・・」 堆肥センターから出される汚染物質と、この山の木に大量発生したカイガラムシとに直接の因果関係はないというのが県の林業センターの見解とのことだが、土砂崩れや復旧の様子を見に来ていた近所の人たちも、「あんなにカイガラムシがつくのは自然現象とは思えない。」「堆肥センターから消毒の塩素ガスが出されたと言うが、その影響じゃないか。」と、口々に言っていた。 納得のいく真相の解明が求められると思う。そして、仮に、堆肥センターからの有毒ガスなどの影響で山の木が弱り、そのことが原因で保水力が落ち、今回の土砂崩れにつながったのだとしたら、これは明らかな人災だ。そこまでは考えすぎだ、という意見もあるかもしれないが、岩崎さんはじめ、ご近所の皆さんは、みんな納得できない気持ちを抱えたままだ。 寝たきりのおばあちゃんを抱え、岩崎さんご夫妻自身が、もう、若くはない年齢で、とりあえずは市営住宅に住むことになったとのことだが、駆けつけた親戚の方や私たちを前に、途方にくれて泣き崩れる奥さんの姿が痛々しい。「困ったことがあったら、遠慮なく連絡してくださいね。」と激励しながら、行政としてもできる限りの暖かい支援を心から望みたい。
2005年08月16日
夕方6時半から県庁の行動で、県議会主催の「こんにちわ県議会です。」が開かれた。これは、県議会を県民にとって身近な存在にすることを目的に、正副議長が主催し、各地区持ち回りで行なっているもので、今回は6回目、長野地方事務所管内の長野地区15名の県会議員が当番である。6月県議会開会中に、担当の県会議員で話し合い、6月県議会でも最大の論議になった「高校改革」を今回のテーマにすることを決めた。 約100名の参加者だった。 最初に県教育委員会の松沢教育次長から、「高等学校改革プラン」について説明を受け、続いて「県立高校の発展と存続を願う会」の代表、中条高校校友会代表、長野南高校同窓会長からそれぞれ意見発表をしていただき、参加者からの意見も活発に出されて、私たち県会議員も質問に答えたりして、あっという間の2時間がすぎた。 意見発表者の3名に共通した意見は、「たたき台」とは言え、何の説明もないまま、突然具体的な学校名を出されて「統廃合」の対象とされた当事者として、そのことによる失望や不安、怒りだった。また、5月に立ち上げた推進委員会が12月までに方向をまとめ、来年3月には県教育委員会としての方針をまとめ、再来年からの募集停止に間に合わせようとするかなり強引な「スケジュール主義」への批判だった。長野市北部の進学校が、何の検討の対象にもなっていないことへの批判もあった。 一般参加者の発言の最初は、元高校の先生。通学区制の拡大や高校入試の変更などで、ますます経済的に困難な子や心のケアが必要な子は高校から締め出され、格差が広がるる傾向が進んでいること、「削減ありき」の改革でないのなら、長野高校、深志、上田、伊那北などのいわゆる進学校を統廃合すれば、良い改革が進むかもしれないと逆説的。 高校進学前の年齢の子供さんをもつ母親も父親も発言した。「高校改革」と言いながら、県教委が示した「たたき台」は、統廃合対象校名を示しただけで、その他の改革の提案が具体的でないことへの疑問が示された。 「少人数では教育的効果に疑問がある。部活などにも支障がある。教員の配置も不充分になる。今回、県教委が悪者になった形だが、結果的に高校改革が県民的議論になるきっかけになったのは良いこと。今年中に結論を出してしまうと言うやり方には賛成できないが、少子化や財政難の中で、高校を減らすこともやむをえないこと。県民的な活発な議論と提案が必要。」と言う男性の発言もあった。 定時制高校を統廃合してつくる単位制・多部制高校の候補となった坂城高校のPTA会長は、「第一通学区(北信)に一つつくると言う単位制・多部制高校の地理的な条件として、しなの鉄道の沿線と言うだけで、通学区全体のはずれであるもっとも上田よりの坂城高校は適当ではない。高校生の通学は自転車通学が大部分。実情にあっていない。」と主張した。 参加者からいくつかの質問が出た。そのうち、「県議会は、県教委案の白紙撤回を求める決議を可決したが、今後どのような取り組みを具体的に進めるのか。」と言う質問には、私が答えた。 「6月県議会では、高校改革についての質問が集中しましたが、その中で、議会側からも、いくつかの具体的な提案もしています。たとえば、富山県などが、機会的に高校を減らさず、クラスの人数を減らす方法で、40人学級を基本としながらも、農業科を30人学級にしたり、地域の実情に柔軟に対応した少人数学級の組み合わせで対応している事例も紹介し、『富山方式長野県版』の提案や、『高校改革プラン検討委員会』の最終報告でも提案されている(校舎は残したまま統合する)ジョイント高校などの提案です。 県議会が、白紙撤回を可決したのは、統廃合の具体的な学校名を『たたき台』で示し、5月に立ち上げたばかりの推進委員会に12月までには結論を出させ、県教委案を来年3月までにまとめ、再来年からは募集停止もかけていくと言う『先に統廃合ありき』の強引なやり方に反対し、県民参加の十分な議論で、改革の提案を具体化していくべきだと考えているからで、高校は一校も減らしてはいけないと言うような感情的なものではないことをご理解ください。 今、議員同士で、まだ非公式ですが、勉強会などを超党派で行い、議会側からも県民の皆さんのご意見もお寄せいただきながら、ご一緒に具体的な提案をしていきたいと考えていますので、よろしくお願いします。」 活発な県民的議論の結果の提案が、生かされる高校改革であってほしい。
2005年08月01日
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