オッキークラコブ

オッキークラコブ

2019年11月13日
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11月13日(水)河村尚子のコンサートに行ってきました(紀尾井ホール)。

・ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第30番、第31番、第32番

河村の定点観測を開始します。
河村はゴツゴツしていて繊細さはあまり感じないのですが、パンチがあるのです。音色はベーゼンドルファーの特徴なのでしょうか、響きに伸びは見られませんが暖かみを感じました。30番はゴツゴツ+右手がもごもごしていてハッキリしませんでした。加えて1、2楽章はテンポが目立って速かったことでボリューム感も出ていませんでした。31番はそこまでではありませんでしたが、やはりしっくり感がありませんでした。ひたむきにベートーヴェンと向き合い独自性を持って表現していることはひしひしと感じるのですが、一方で更なる繊細さやハッとするような美しさをこの2曲に対しては正直期待していたのです。

しかししかし、32番は文句なく素晴らしく聴き入ってしまいました。河村のスタイルと曲が合致していた部分は無きにしもあらずですが、前半と何かが変わったという訳ではなく河村の本質がより表現された印象でした。決して綺麗なピアノではなく前述の通りゴツゴツしているのですが、内面がストレートにピアノに伝わり深みや絶妙なコントラストを感じさせました。時には体をスウィングさせながらジャズ調とも思わせる表現も見られましたが、個性が味わいとなって現れており、先日の「皇帝」のような違和感はありませんでした。自分の好みで言えば決して好きなタイプのピアニストではないのですが、どういう訳か引き込まれてしまいました。
今後どのように進化していくのか、強く興味を持ったのです。





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最終更新日  2019年11月13日 23時52分40秒
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