オッキークラコブ

オッキークラコブ

2019年12月07日
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12月7日(土)マリインスキー歌劇場管弦楽団のコンサートに行ってきました(東京文化会館)。

・チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第2番(藤田真央)、交響曲第5番

藤田真央圧巻でした!!
当初コンチェルトを弾く予定だったセルゲイ・ババヤンは、主催者の発表で「本人の都合により出演ができなくなりました」とのことで急遽藤田真央に変更となりました。ババヤンの来日リサイタルは予定通りのようなので健康上の理由では無いものと推測されます。キャンセル魔として有名だったミケランジェリでさえ協奏曲をキャンセルするのは稀であったと聞きますが(事実私もミケランジェリのリサイタルは運悪く全てキャンセルとなりましたが、協奏曲は無事実演に接する機会がありました)、今回のキャンセルは何らかのトラブルが発生した等のよんどころない理由があったということなのでしょうか?。

藤田は重々しさはないのですが決して軽いと言う訳ではなく、音に暖かみがあって心地の良いピアノです。明らかにこの若手が主導する形で進行していく中、テクニックは申し分ないばかりか全く機械的ではなく、情感豊かかつ冷静、明快明晰で見事なパフォーマンスを見せました。直前の代役起用でこの大曲をどう仕上げてくるのか注目していたのですが、「仕上げる」とは極めて失礼な表現であると猛省したほどの驚異的な完成度を示し、唖然とさせられた程でした。加えて、2楽章で抜群の存在感を見せたヴァイオリンとチェロのソロをはじめ伴奏の質の高さも申し分なく、私がこれまで聴いたピアノ・コンチェルトにおいては最も強く印象に残った実演となったのです。

ゲルギエフのチャイ5は過去に何回か聴いているのですが、4楽章を除いて「こんなんだったかな~?」と何度も自分の記憶に問いかけました。テンポの動きが目まぐるしく、落とすところは極端に遅くすることでより強調を際立たせる等、以前にも増して個性的な印象でした。先日の「悲愴」ではそのような印象を受けなかったことから余計強く感じたのかもしれませんが、正直一部にややくどさを感じました。しかしながら、オケは2楽章のホルンが頼りなった等の些末な綻びはありましたが、一貫して安定した力量を発揮したことで細部への拘りを包み込み、全体的には聴き応えがあり満足度が高いパフォーマンスでした。





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最終更新日  2021年08月18日 20時43分31秒
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