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10日ぶりに茨城県南部の水田地帯のシギ・チドリを探索しました。蓮田の状況は前回と同様で蓮田でネットが貼られていない、外敵がきても退避できるスペースがある箇所にシギの仲間が羽をやすめていました。コチドリ、アオアシシギ、タカブシギ、イソシギと出会えました。アオアシシギは、胸から喉まで粗い斑があり上面は軸斑に黒色部があったことから夏羽から冬羽に換羽し始めた個体と思われました。また、タカブシギは上面の各羽に黒い軸斑と白点があることから夏羽と思われました。このほか、イソシギは翼にうっすら黒班があり、雨覆の羽が擦れて黒班や縦斑が目立つことから夏羽の後期個体と思われました。(写真)2021年7月31日撮影
2021.07.31
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今週に入って三番瀬にオバシギの姿を観察したと鳥友から情報をもらいました。例年ですと、8月に入ってから飛来することが多いのでが、少し早い時期の渡来です。そろそろ、干潟でコオバシギとオバシギの姿を見かける時期となります。コオバシギの羽色のいろいろを復習し、オバシギの羽色との復習をしてみました。皆さんの参考となれば幸いです。一枚目は2019年8月に出会ったコオバシギ夏羽です。夏羽は頭部から胸にかけて赤褐色ですが、8月は胸から腹のみ赤褐色です。二枚目は2015年9月に出会った幼羽です。白い羽縁が目立ち黒くて細かいサブターミナルバンドがありました。三枚目は2013年9月に出会った幼羽ですが、二枚目と比べると大雨覆が黒く変化しています。四枚目と五枚目はオバシギです。四枚目は2020年8月に観察した成鳥夏羽で肩羽に赤褐色の羽があり、胸の黒班がはっきりしています。足は黄色味がかった褐色に見えました。(図鑑によって足は淡い黒と記載されているものがありますが、三番瀬で出会った個体ではそうは見えません)五枚目は、2019年8月に観察した幼羽です。胸が黒褐色の模様が密で上面の羽は黒い軸斑が目立ちます。
2021.07.30
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野田市にあるコウノトリの里では、こうちゃんとこうくんが育てた若鳥が今日放鳥されると聞いていたので現地を訪ねました。しかし、台風8号の影響もあり放鳥は延期となり観察舎に立ち寄って若鳥の様子を観察してきました。一羽は右脚にB・K、左脚にR・Rのリング、もう一羽は右脚にB・K、左脚にR・Bのリングが装着されていました。食欲旺盛でゲージの中の小さな池で小魚を何度も頬張っていました。このほか、若鳥を育てたこうちゃん、こうくんのペア、2017年に放鳥されたヤマトがケージ外に飛来していました。若鳥をガイドするつもりなのかしら・・(写真)2021年7月28日撮影
2021.07.28
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昨日、大磯町照ヶ崎海岸でアオバトとの出会いを楽しみました。復習で過去の撮影画像を整理してみました。(雌雄の比較)一枚目は成鳥雄で小雨覆・中雨覆は赤紫色、下腹は白く初列風切と次列風切、外側尾羽は黒いのでわかります。これに対して二枚目は雌で成鳥全身が黄緑でひと目見て識別することができます。写真1)2)(翼に注目)三枚目と四枚目は翼を広げた光景です。表から見た場合と裏から見た場合です。若鳥では雨覆に二本の白帯があります。写真3)4)(喉から胸にかけて赤くなつている個体)五枚目は2018年7月に観察したもので右端の個体の喉周辺が赤くなっています。六枚目は同じ年に観察したもので喉から下が子供がグレープジュースをのぼしたような感じになっていました。七枚目は2017年7月に撮影した個体で喉より少し下方の部分が赤くなっています。八枚目は2019年8月に撮影した画像で七枚目とほぼ同様です。写真5)6)7)8)(嘴の先端が紫色)嘴の先端が紫色になっていました。写真9)(市街地で見かけた個体)松戸市八柱霊園で観察した個体です。写真10)(喉の周辺が赤くになっている個体の考察)亭主の蔵書を見ていたら、BINOS(2017)にアオバトの喉の周辺が赤くなっている点についての調査報告が掲載されていました。それによると、果汁が赤い色の果実が食べられている時期、および幼鳥が巣立つ時期とに関連が認められたと記されています。具体的にはアオバト幼鳥の巣立ち~自立するまで(親鳥が果実を吐き戻して幼鳥に与える際に潰れた果実の赤い果汁が親鳥の口からこぼれ落ち喉や胸に赤い果汁が付着したと考えるのが妥当と結んでいます。私が過去撮影した個体で喉周辺の色のつきかたがいろいろなのは、こんなことによるのだと改めて学びました。(写真:撮影地のコメントがないのはすべて照ヶ崎)1)2018年7月3日撮影2)2019年8月3日撮影3)、4)2019年8月3日撮影5)、6)2018年7月3日撮影7)2017年7月22日撮影8)2019年8月3日撮影9)2018年7月3日撮影10)2016年10月23日撮影(引用文献)BINOS.2017喉周辺が赤くなっているアオバトの飛来について.日本野鳥の会神奈川支部研究年報 第24集.p15-25.
2021.07.27
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神奈川県大磯町のアオバト飛来地を訪ねました。昼前の到着時間帯は、台風8号の影響もあり、やや波は高めでなかなかアオバトが磯に飛来してくれませんでした。しかし、12時半前後から13時半の時間帯では最大65羽の群れで飛来する姿を目撃できました。雄の小雨覆・中雨覆は赤紫色、雌は緑ががった色などの特徴をじっくりと観察。観察していたら気がついてことがあります。それは、下腹から下尾筒にかけての模様が雄のほうが太い縞模様で、雌は縞模様が細いことです。(写真)2021年7月26日撮影
2021.07.26
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昨日、渡良瀬遊水池周辺のアオバズクの飛来地に立ち寄りました。出会う楽しみはもちろんですが、プレゼント品を探すのも密かな楽しみです。親鳥がじっと巣の方向を見守っている木や暗くなって餌を捕獲する街灯のまわりを探すとその羽毛を発見できるからです。昨日は、長4センチ程度の小翼羽を発見しました。(写真左側)拙宅の亭主によると、第一指骨に生えている羽毛でもともとは初列風切と同じような役割をしていて滑空するときの安定さに貢献しているのだそうです。写真右側の2枚は、初列風切で内弁な丸い黄白色の斑点が見られます。もう一枚の画像は、裏雨覆羽と思われるもので下からアオバズクを仰ぎ見るとちらっと見えるのだそうです。(こちらは2018年7月に千葉県で撮影)
2021.07.25
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二週間ぶりに渡良瀬遊水池周辺のアオバズクの飛来地に立ち寄りました。まだ、ジュニアの姿はなく、雄と思われる個体が木の上部の枝にとまり周囲を警戒していました。到着したからしばらくはリラックスした表情を見せていましたが、15時前になんとアオバズクがいる直下で県議会議員候補が人の姿がまばらなところで演説を開始。アオバズクは声のする方向をぎろっと凝視し、違う枝に移動。怪訝そうな表情で演説者の方向をぎろっと注目。アオバズクの抱卵は22日前後とされていますので仮に10日に訪ねた日が産卵日とすると来月にはいって若様の姿が見られるかも。(写真)2021年7月24日撮影
2021.07.24
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久しぶりに葛西臨海公園に立ち寄りました。公園の一角にコムクドリが飛来しているよと教えていただいたので、園内と東渚、西渚を探索して歩きました。西渚で開催されていた里海まつりで子供連れの方がが海に入っていたので東渚・西渚の鳥影は薄く、ディスニーシー方面の干潟にもカワウ、コサギ、アオサギ以外の鳥しか見当たらず、鳥類園周辺に移動しました。下の池ではコチドリ、シロチドリ、チュウサギが餌を探し歩いていました。また、淡水池と水路でつながっているエリアではカワセミが木陰から水路を移動する獲物を凝視している姿やアオサギの若鳥が餌をねらっている姿を発見。#下の池で観察したチュウサギについて2羽のチュウサギの画像をアップしました。一羽は嘴全体は黄色で先端のみ黒色で冬羽から夏羽に換羽している途中のもの、もう一羽は基部に近い部分が黄色となっていてあとは黒色でした。(写真)2021年7月23日撮影
2021.07.23
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真夏の太陽がじりじりと照りつける中、茨城県南部の水田地帯のシギ・チドリを探索しました。今シーズンは、ほとんどの蓮が栽培されていてシギ・チドリが降り立つ箇所が限られていました。蓮田でネットが貼られていない、外敵がきても退避できるスペースがある箇所にアオアシシギ、クサシギ、イソシギ、そしてヒバリシギが羽を休めていました。ヒバリシギは、赤褐色の上面とキャップ、嘴が少し下に曲がっていて初列風切が尾から突出いていないなどがよくわかりました。背の一部が白くなっていましたがV字には見えなかったことから若鳥ではない個体でした。また、帰り道の途中、干拓地を探索しましたら、ノスリの若鳥、コジュリンがソングポストにとまり自慢の喉を披露してくれました。(写真)2021年7月22日撮影
2021.07.22
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猛暑が続いていて野外活動は難しいことがあり、自宅にこもっていたら鳥友k_tsuminetさんからツミの羽毛のいろいろを見てみませんかとお誘いをいただき伺いました。これまで15年以上もツミの暮らしを観察していらっしゃる中で、収集されてきた羽毛コレクションを拝見しました。写真は、初列風切、次列風切、脇腹、裏雨覆を撮影したものです。最左が初列風切、その隣が次列風切、その隣の上段が裏雨覆(白地に縞模様)、裏雨覆の列の最下段が脇腹の羽で褐色味がありました。脇腹の羽の右隣にあるのは裏雨覆が換羽した後に用意されている羽と考えられると教えてもらいました。このほか、初列風切と次列風切の比較についても教えていただきました。初列風切は内弁が膨らんで丸みのある次列風切と比べると形、模様ともにバランスがいいものと印象を持ちました。画像サイズが大きくなってしまったのでこちらは割愛しました。なお、今シーズンは7月15日に末っ子若鳥が林で姿が確認できたのが最後と思われると教えてもらいました。
2021.07.21
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青空が広がる猛暑となりましたが、埼玉県南部の河川敷にあるサギのコロニーを訪ねました。サギ科の鳥たちの羽色のいろいろやその仕草などを観察してきました。コロニーは中世以前から稲作地帯として発展してきた町に隣接する河川沿いにあります。道路沿いの河川敷から見える範囲で約300羽前後が羽を休めていました。猛暑の中、河川の浅瀬で水に浸かって時折水浴びをしていたコサギ、河川の中を凝視し餌を狙うダイサギ、親鳥が餌を持ち帰るたびに争奪戦が繰り広げるアマサギ、ダイサギと並んで水中の獲物を狙っていたゴイサギの若様、コロニーの高い場所に巣のあるアオサギの若鳥が親の帰還を待つ仕草など、飽きることがありません。(写真)2021年7月19日撮影
2021.07.19
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二週間ぶりにホームグランド手賀沼を訪ねました。下手賀川沿いでヨシゴイ、猛禽類ノスリ、コブハクチョウ、カワウ、草木のてっぺんで懸命に囀るホオジロとの出会いを楽しみました。ヨシゴイは複数の営巣が認められ、幼鳥が巣のそばで親鳥の帰還を待っているもの、まだ親鳥と一緒に巣の中に入っているものなどといろいろでした。ノスリは5月末にサシバのすむ谷津田で見かけた個体と同様に上面、下面ともに褐色で腹に縦斑がある幼鳥でした。(写真)2021年7月18日撮影
2021.07.18
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昨日、栃木県戦場ヶ原に出かけたリポートをさせてもらいました。過去、観察した個体を含めて羽色のいろいろを復習してみました。一枚目、二枚目は雄成鳥個体です。胸のオレンジ色は腹にかけて段々淡くなる個体が多いように思いますが、写真のようにワンポイントの個体やあまり目立たないものも見かけます。(一枚目は2017年7月、二枚目は2015年7月に撮影)三枚目は雌夏羽です。頭上から背は黒褐色の粗い縦斑が目立ち、喉は白く胸以下が淡いオレンジ色です。大雨覆の白斑は小さいものが多いように思います。(2018年6月撮影)四枚目は一見すると雌夏羽りように見えますが、大雨覆に白斑があり頭上から背にかけて縦斑はなかったので雄の若鳥ではと思います。(2015年7月撮影)五枚目、六枚目は昨日撮影の個体です。五枚目は上面の黒色部が成鳥に比べて濃くないことから雄の第一回夏羽と思われます。六枚目は、上面が黒褐色で淡褐色の斑があり、口角が淡色であり幼羽と思われます。
2021.07.17
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栃木県奥日光に出かけてきました。一昨年の台風19号の影響で自然遊歩道のあちこちが損壊していたのが、関係者の皆さんの尽力で今シーズン復旧していました。7月に入っているので鳥影は最盛期に比べると少なめですが、ノビタキ、ホオアカに関してはあちこちにその姿があり、ヒヒョロ、ヒリーシャツというノビタキ、ホオジロに似ているけれど少し濁った声のホオアカは堪能できます。このほか、2種に続いて鳴き声が目立つたキビタキ、高原モズとモズの雌、小川で子育てをしていたオシドリの姿を見つけました。(写真)2021年7月16日撮影
2021.07.16
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久しぶりに埼玉県伊佐沼に立ち寄りました。そろそろ移動の途中のアジサシ類が立ち寄る時期だからです。現地に到着すると平日にもかかわらず沿岸には複数のカメラマンの方の姿。お話しを聞かせてもらうと7月10日から13日頃まではクロハラアジサシの姿があった由。しかし、今日はその姿はないとのこと。それでも、コアジサシをよく観察してみると、下嘴が長い個体と上嘴が長い個体を見つけました。なぜ違いがでるのだろうと帰宅してからの宿題となりました。このほか、沼にある葦の中からヨシゴイの若様がにきっと首を出していました。まだ産毛が残っていますが、食欲旺盛で葦の上部に姿を現し親鳥が餌を持って帰還するのを心待ちにしていました。その近くには頭頂が青味のある黒色の雄の姿。帰りがけ、沼の北側を探索していましたら、カイツブリの若鳥を発見。まだ、目がくりくりとまん丸であどけない顔つきに魅了されました。(写真)2021年7月15日撮影
2021.07.15
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昨日、柏の葉キャンパス駅近郊で生息しているヒメアマツバメ3羽が飛び交う姿を観察してきました。上空を活発に飛びまわていたかと思うと、うち2羽は羽だけを集めて作った休憩場所に入り、1時間近く休憩。産卵はしていないようですが、巣の中に入り休憩するといった行動をとる、それ自体が不思議な鳥です。アップ画像は、休み場所、休み場所にヒメアマツバメが入り尾が見えている光景、顔を出した光景、うとうととした表情の光景です。このほか、隣接する公園の池ではバンの姿や夏羽となっているカルガモ、親鳥に餌をねだるハクセキレイの若様などの姿を見つけました。(写真)2021年7月11日撮影
2021.07.12
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流山市北部の中野久木地区では2008年流通団地があちこちに造成されています。かつては、ケリ、タゲリ、オオタカたちの県内でも重要な生息地でしたが、造成と共に姿をほぼ消しました。そんな中、絶滅が危惧されているコアジサシが一昨年頃から造成中の一角にある池の片隅で繁殖しています。また、同じ場所にコチドリ、イソシギなどの姿もあり、都市化の中で野生生物の数が減少している千葉県の中にあって貴重な環境となっています。(写真)2021年7月11日撮影
2021.07.12
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5月おわりに訪ねた渡良瀬遊水池周辺のトラフズクとアオバズクの飛来地に立ち寄りました。アオバズクは、木の上部の枝にとまっており、時折巣中から雛の声がするのか目をぱちっと開けることがありました。しかし、眼下を人間が通行するとその方向をぎろっと凝視。雛たちに危害を与えないことがわかると再びねむねむ。アオバズクに出会った後、場所をかえてトラフズクが飛来地に移動。前回は葉と枝に隠れて全身は観察できずでしたが、今日はその表情をしっかり観察できました。鳥というより小動物に似た表情。撮影した写真では鮮明に記録できていませんが、睫毛が長くへえ~と感心。(写真)2021年7月10日撮影
2021.07.10
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一ヶ月ぶりに都内の公園のササゴイを見に出かけました。すでに今年生まれの子たちが複数いるよと教えてもらいましたので、池の水面をわくわくしながら探索してみました。すると、小さな島の一角にササゴイの若様の姿がありました。到着してから待機していると、成鳥が4羽、若様5羽がの姿を見つけました。親鳥が餌を捕獲してキュウキュウと鳴きながら帰還すると、島の中から若様が我先にと駆け寄ってくる光景が何度となく繰り広げられました。特に、興味深かったのが、若鳥が水面に浮かんでいる葉を嘴でさらいとり、また水に戻す行動を自分よりも若く鳥に教えているような素振り。葉を使って魚をおびき寄せるルアー釣りの練習と思われました。親鳥から教わるものと思っていたので新しい発見でした。(写真)2021年7月05日撮影
2021.07.05
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雨降りが続き、野外に出かけられない日が続いており、過去撮影した画像の整理と復習に明け暮れています。昨日手賀沼沿岸の谷津田の一角でハクセキレイの若鳥を見かけました。口角が黄色で耳羽、眉斑があり、頭から上面がバフ色でした。同様の個体を2020年8月に柏市正蓮寺で見かけた個体と2008年8月に柏の葉公園で見かけましたが、これらの個体は耳羽の部分が黄色くなっていて耳羽を囲む不明瞭な線もありました。四枚目の写真は、2021年手賀沼沿岸で観察した個体で、上面は黒色で胸の黒色は広く白黒のコントラストがはっきりとした成鳥夏羽です。五枚目の写真は、2020年8月に柏の葉で観察した個体です。嘴がグレーで、喉の黒色部は広いものの、背が灰色で黒い羽がまじっている個体でした。成鳥雄の若鳥から成鳥への換羽中の個体ではと思います。六枚目の個体は、2007年に手賀沼沿岸で撮影した個体です。過眼線がほとんどなく、一見するとハクセキレイの亜種ホオジロハクセキレイ似に見えました。あとにも先にも同様の個体は見かけておらず、未だに?がノートについたままです。
2021.07.04
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昨日から今日未明にかけて強い雨、その後も昼前まで小雨が降り続いていたので野外に出かけるのは無理と思っていたら13時すぎに雨がぴたりとやんでくれました。ホームグランド手賀沼沿岸のサシバ親子がどうしているか気になり、愛車で現地に向かいました。いつも谷津田上空にはサシバが何度も登場しており、雨で餌がとれずこの時間になって餌を捕獲しジュニアのところに持参しているようでした。しばらく、姿をみせなかった成鳥雌が谷津田の一角にある荒れ地に降り立ち、草のかげにいた昆虫を捕獲し、ジュニアの待つ林へ一直線。このほか、谷津田ではハクセキレイの若鳥が田んぼで餌を物色。サシバが暮らす林で誕生したかは不明ですが、次のシーズンのテーマがひとつふえました。アップしたサシバの画像のうち、最後のものは先月13日に同地で観察した雄個体です。今日観察した雌個体は胸が斑状ですが、雄は胸全体が褐色です。参考としてアップしました。(写真)2021年7月3日撮影
2021.07.03
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6月30日にさいたま市彩湖で高原モズを見かけました。その羽色をいくつかのフィールドで見かけたものと比較してみました。参考になれば幸いです。一枚目は、6月30日に彩湖で見かけた高原モズです。頭部はグレー、黒い過眼線、背は灰色、風切は黒色、胸の一部に橙色が残っていました。二枚目は2015年7月に戦場ヶ原で見かけた高原モズです。頭部が橙色、背は灰色、黒い過眼線、風切の黒い部分が少し見えていました。三枚目は2019年6月に戦場ヶ原赤沼近くで見かけた高原モズです。頭部は橙色、黒い過眼線、黒色の風切が目立ちました。四枚目は、2021年4月手賀沼沿岸で見かけた高原モズです。頭部の橙色を除くと、彩湖で見かけた個体とほぼ同様です。5枚目は、2018年2月に手賀沼沿岸で見かけたモズです。頭部は橙色、黒い過眼線、黒い嘴、初列風切基部に白斑、胸から腹が橙色、下尾筒が白い雄成鳥冬羽です。なお、観察記録を振り返ってみると、春以降は標高の高いところで高原モズを見かけることが多い傾向にあります。皆さんのところではいかがでしょうか?
2021.07.03
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コマドリが囀るときは、岩や木、低木などの地上近くで上をむいて囀ることが多いと記述している図鑑、書籍が圧倒的だと思います。その記述は何からスタートしているのだろうと思いました。気になると、調べないと気がすまない性分なので、亭主に聞いたり、文献を調べてみました。拙宅の亭主によると、日本野鳥の会の会報野鳥1968年6月号p3-5に樹梢上で囀るコマドリと題して横田義雄さんが記事をかいてしらっしゃるよと教えてもらいました。また、蒲谷鶴彦さんの日本野鳥大鑑に文献を紹介している部分があるとも教わりました。調べてみると、羽田健三さんと工藤悦男さんが1976年発行の信州大学志賀自然教研業績P9-19に報告している内容と蒲谷さんが引用として紹介なさっていました。蒲谷さんの記述している内容によると、コマドリが囀るときには低い枝や倒木の上など地面に近いところでのことが多く、2m以下のところで囀るのが79%、2から4m6%、4から8mの高さが0%、8から16mほどの木の梢で囀るのが16%とありました。ということは、コマドリの姿と遭遇するには、地上2m以下のソングポストにとまる姿を待つか、木の梢にとまるりを待つのがポイントですね。
2021.07.02
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上高地の土産を持参し鳥友k_tsuminetさん宅に立ち寄らせてもらい、ツミの暮らす林に一緒に向かいました。朝から昼前まで降り続いていた雨が一時的にやみ、真っ暗を覚悟していたのに意外にもツミの行動をよく観察できました。若鳥3羽は、林全体を飛び回っていていました。母さんツミが父さんツミから餌を受領した後、真っ先に餌をねだるのは体の一番大きい個体です。もう単独で餌を受け取って食べていました。あとの2羽はまだ母さんが食べやすい大きさにしたものを食べるのみなので、カラスに襲撃されない林の一角で食べさせていました。例年でしたら、幼鳥は林のなかにいるセミを捕獲して食べるのですが、今シーズンはセミの姿がまだないのでその光景は見られずです。(写真)2021月7月01日撮影
2021.07.01
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上高地でコマドリと出会い、記録した画像を復習してみました。鳴き声は何度も聞いていたのですが、今回のように姿をじっくり見たのははじめてなので羽色のいろいろを拙宅の亭主にレクチャーを受けました。(1)今回観察した個体の性別胸の境界線が雌よりも明瞭で濃い、頭部の橙色が鮮やかであり、雄の特徴がわかります。(雌では喉から胸の橙色と腹部の白灰色の境界線がはっきりとしていない、頭部の色は地味な色)(2)囀りの姿勢現地で囀っていた個体はいずれも地上近くの樹や低木の枝にとまり、胸をはって囀っていました。いわば決めのポーズなのだそうです。「ヒンカララララ」「チッツルルルル」と、よく響く大きな声でさえずりが特徴ですが、地鳴きは、「ピッ、ピッ、ピッ」「ツン、ツン、ツン」と細く高い声とのことです。そういえば、囀り前にいくつかの木を移動していたときに聞こえていました。(3)行動圏コマドリは、「一沢一駒」と言われ明確な縄張りを持つと聞いていましたが、上高地のコマドリは200メートル程度の範囲内に複数の雄の囀りが聞こえました。繁殖環境が狭くなってきていることで密集してきいているのではないかと仮説がたてられるのではとのことです。(4)コマドリの求愛ダンス亭主も鳥見をはじめた頃に師匠から教わったのだそうですが、雄が求愛ダンスを行うのだそうです。雄が、倒木の上などで尾を上げて扇形に広げ、頭を下げ、尾を広げたまま下げて翼を半開きにして震わせ、ルルル・・・と小声で鳴きながら同じ場所で一回転するの行動を求愛ダンスと呼んでいる由。雌は、求愛ダンスを見て、雄のプロポーズを受けるかどうかを決めるのだとか。亭主と出かけたフィールドは、福島県裏磐梯から米沢にぬける峠道の谷、国民休暇村裏磐梯近郊、長野県白駒池、亜種タネコマドリが生息する三宅島で出会ったことがあります。それらのフィールドで求愛ダンスを披露してくれるような舞台を探してみたいと思います
2021.07.01
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