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2026.08.10
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フライイングキャッチ行動を繰り返し空中の昆虫を捕食するツバメチドリは、細長く先端の尖った翼をもち、多くのファンのいるツバメチドリ科の鳥類です。3月17日に環境省が公表した「第5次レッドリスト(鳥類及び爬虫類・両生類)」の解説版である第5次レッドデータブックに絶滅危惧Ⅱ類と区分され掲載されています。その内容の一部を紹介すると共に過去の観察記録を整理してみました。
(1)レッドデータブック
(概要)
環境省(2026)は、「モニタリングサイト1000シギ・チドリ類調査2004-2017年度 とりまとめ報告(2020)では、Amano et al. 2010と同様の分析を行い、最大個体数指標を算出した。2000年を基準値1.00とし、2017年時点で、平均0.90(春期0.79、秋期1.01)。継続して春期・秋期とも減少傾向が見られている。特に春期の減少が著しい」と報告しています。
(存続を脅かす要因)
環境省(2026)は、「本種は河川敷や埋立地など、被植率の低い環境で営巣するが、ダム建設によって河川が氾濫しにくくなったため被植率の低い河川敷は減少している。また、河川敷はレジャー等による人の影響もある。そして埋立地などの人工的な環境は開発が進むため安定しない。渡りの際にも利用される荒れ地状の草原や耕作地も全国的に減少傾向にある」と述べています。
(2)過去の観察・繁殖記録について
a.観察記録
蜂須賀(1953)は、ツバメチドリの観察記録を整理し報告しています。
報告では、1889年9月28日茨城県にて幼鳥1羽採集、年月日不明、神奈川県(相模)酒匂(松平頼孝氏のコレクシヨン)、1927,黒田長礼が山城国採集の幼鳥1羽を購入したもののほか、1930年5月19日-21日北硫黄島石野村、1930年9月23日東京都洲崎の埋立地で繁殖、1931,年7月中旬-下旬に大阪湾住吉で20数羽の飛翔を観察(以下省略)したなど11件を記しています。このほか、日本野鳥の会(1993)には、1992年4月24日埼玉県本庄市、1993年5月1日埼玉県本庄市の観察記録が報告されています。
b.繁殖記録
環境省(2026)には繁殖記録は南西諸島の記録のみと断言されていますが、遠藤ほか(1987)が1986年6月12日に成鳥2羽とふ化直後のヒナ3羽の報告をしており、大阪市立自然史博物館に1986年7月28日堺2区埋立地での繁殖、1990年8月26日幼鳥を含む10羽以上の記録、1992年7月5日守口市淀川での巣立ちビナ2羽の記録が寄せられています。
(引用)
蜂須賀正.ツバメチドリの記録.日本鳥学会誌.第13巻.第62号.p52-55.
遠藤孝一・高橋英樹・藤田幸子.栃木県におけるッバメチドリの繁殖記録.
日本鳥学会誌.第35巻.p166-168.
環境省(編).2026.第5次レッドデータブック
:絶滅のおそれのある日本の野生生物 鳥類.環境省.東京.911pp.
(写真)
1枚目、3枚目:2020年8月24日稲敷市、2枚目:2014年8月18日茨城県稲敷市、
4枚目:2014年7月20日稲敷市で撮影














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最終更新日  2026.08.10 17:06:05
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