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世の中には大変なサプライズがある。その昔、OPEC(石油輸出国機構)が予想もしない決議をして世間を驚かし、記者たちに「OPECにはサプライズがある」と言わせたことがある。 おっと、ご免。石油関係に長いとつい思わぬところに感慨があったりしていけない。今度のサプライズはご存知の通り米議会の金融救済策の拒否だ。これには本当に驚いた。 議会首脳も合意して誰もがすんなり議会通過と思っていただけにショックはより大きい。ダウは777ドルの急落だった。これはトリプルセブン?本来なら大変ラッキーな数字なのに・・おっと、今度は馬鹿なことを言ってしまった。 そんなこんなで原油価格は大暴落だった。一応、経済の先行き懸念、石油需要減退とこう読んだ結果だそうだ。本当に世界の石油需要が減退するのかな?まあ、それはどうでも良い。原油価格が100ドルを切ったのは誠に結構なことだ。 今日は、思わず興奮して前置きが長くなってしまった(笑い)。 29日のNYMEX/WTIは、そんなことで10.52ドルの大暴落でバレル当り96.37ドルとなった。これは惜しくも史上最高の下落幅とはならなかったが、1991年1月17日の10.56ドルの大暴落に次ぐ史上二番目の大幅下落となった。 誠に異常だ。一体今年はどうなっているんだ、いや2004年以降一体どうなったんだと言いたい。それもこれも今回破綻した金融界のなせる業だ。 今回は、そんな勝手な利己的な、暴利をむさぼるような動きで破綻した銀行をどうして自分達が救わなければならないのだという庶民の怨念が噴出したのではないか。 そろそろ原油価格暴騰の看板を降ろした方が宜しいのではとまた誰かに言われそうだが、まだまだ降ろすわけにはゆかない。まだまだ原油価格は高いのだ。暴騰のままだ。それを忘れてはならない。
2008年09月30日
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まだ、ニューヨークは昨日・日曜日の夜だ。ただ、既に現時時間午後6時から電子取引は始まっている。 ここではNYMEXの日中、その日の終値を追っているので、暫くは参考程度に価格関連のHPを覗いてみるだけだが気になる。 電子取引は開始早々69セントの低下でバレル当り106.20ドルだったが、その他情報収集をして先ほど、また覗いたところでは、106.57ドルへと僅か上昇していた。現在は先週末の終値より32セント安ということになる。 米政府の金融支援策が議会の了承を得て、法案化される見通しとなったことから株式市場は安堵しているようだ。本日、米議会で法律として成立すると、その安堵感が広がることになる。 石油市場はそれをどう見るのか、それからハリケーンの動き、在庫の動きが気になるところだ。低在庫は、低需要だから当然ではあろうが、今週も増えないようなことがあれば、冬場の需要期を目前にして暖房油の供給に不安が出るようだと困る。 10月からは、北半球では石油需要期に入る。低下傾向になった原油価格の動向に水を差さなければ良いがと心配だ。
2008年09月29日
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さっきは一気に書いてしまって読み直してみて、ちょっと興奮していたかもしれないなどと考え(笑い)、ちょっと補足説明をすることにした。 頭の良い方々には、批判を受ける前に言っておいた方が良いと思われることがある。統計を処理し、分析する際には、対象とする期間が重要となる。一応、さっきは過去5つの重要と思われる時点を選んだ。これはまあ妥当だろう。 しかし、それは単月ではないかという批判があるだろう。それは先刻承知だ。しかも、これは原油価格が最も高いときのものだろうといわれればその通りだ。通常、原油の場合出荷から到着までは一ヶ月弱かかるので、7月中旬からの原油価格大暴落が表れるのは8月になることだろう。従って、そのフォローアップは必要だ。 単月については、いい面と悪い面があり、それは考え方一つだ。強いて言えば、一月というのはそんなに短い期間ではない。また、日毎の集計はない。これを把握しているのは石油会社でしかも自社分だけだ。 旬間からは公式の統計にある。従って、まあ、一月というのはまあそれなりの長い期間だと思う。勿論、経済への影響を考える場合には、年、年度でのフォローも必要だろう。 他に貿易統計の場合は為替も重要な要因だというものもいるだろう。その通りだ。しかし、戦後からずっとフォローするならそれも必要だろうが、円建てで紹介したのだから、まあ、それも目をつぶってもらおう。今からさらに円が例えば1ドル50円にまでなることは殆どないと思われるからだ。 さっき書いた2000年あるいは2004年以降では、ほとんど為替レートを考える必要はないといって良いだろう。取り敢えずはそんなことでお許し願いたい。済みません。
2008年09月28日
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NYMEXの立会いは土、日がお休みだ。ここで何回も紹介した通り電子取引も米東部時間の土曜日の夕方には終了する。日曜日の夕方まではお休みだ。NYMEXのHPでは原油価格の欄はn/a(入手不能)となっている。 他方、ロンドンICEのHPではWTI価格がバレル当り107ドルとなっている。ICEは金曜日(26日)午後5時に終了しているからこの時点の価格だと思われる。 ICEのHPでは一日の動きが時系列で紹介されている。これは便利だ。それでみると26日は米東部時間午前中に104ドル付近まで落ち込んでからしばらくそれで推移して昼過ぎには上昇に転じた。 この動きはNYMEXも一緒だろうから、最後はNYMEXの立会いの終値(106.89ドル)よりは幾分高めで終わったのだろう。因みにOGJ誌でも最終価格は107ドルとなっている。 そのようなことで、今日は幾分リラックスしている。そこで、つらつら考えてみた。このHPで分かったように「原油価格暴騰」なる項目を作って始めてみたが、自分だけ分かったようではまずいのではないかと思い直した。 そういえば、2004年に原油価格が異常な動きをして異常に高くなったと言った時に、友人さえ首をかしげた。「えっ」と言った意外な顔をしたものもいた。そうかもしれない。ずっと原油価格を見つめたものとそうでないものとにはそのような認識の差があってもおかしくはない。 多くのエコノミストも日本経済は強靭であり、原油価格の高騰などめじゃないと言ったような論調だった。エネルギーに詳しい政治家さえもそうだった。友人の中には「ガソリン価格が150円を超えなければ高いという実感が湧かないと言ったものもいた。 そうかもしれない。そこで、ちょっと日本の貿易統計を紐解いてみた。 すると、原油の輸入量、輸入金額、総輸入金額に占める比率の推移は以下のようなことになっている。注釈を入れれば、2004年7月までは確報で、2008年は速報だ。もうすぐ8月の速報が出るだろうが最も新しい7月の速報までしか出ていない。8月の確報は来月になる。 2000年7月 18202千kl 356,513百万円 総輸入金額の10.8% 2001年7月 18718千kl 405,401百万円 総輸入金額の11.2% 2003年7月 20128千kl 413,291百万円 総輸入金額の10.7% 2004年7月 20191千kl 506,922百万円 総輸入金額の12.1% 2008年7月 20285千kl 1,794,611百万円 総輸入金額の23.8% 因みに日本の総輸入金額は2000年7月が3,312,744百万円、2001年7月が3,619,999百万円、2003年7月が3,780,476百万円、2004年7月が4,178,830百万円、2008年7月が7,543,178百万円だ。2000年7月に比べて、輸入数量は11.4%増にしか過ぎないが、輸入金額は約5倍になっている。総輸入金額に占める比率が10.8%から23.8%へと約倍増しているだけだと考え勝ちだが、総輸入金額が約2.3倍となっていることを忘れてはならない。 確かに2004年の時にはそれほどではなかったではないかというかもしれない。しかし、今日の問題点は既にその時に表れてきているのだ。だから、異常だといったのだ。それを放置した結果がこれだ。 これをみて、まだ首を傾げたり、意外な顔をしたり、日本経済は強靭だ、めじゅないなどと言う奴がいれば、それは相当の金持ちか全くの阿呆だ。それを2004年に認識するべきだったのだと思う。
2008年09月28日
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「石油はいつまで持つの?」が思わず長く続いてしまった。前にも書いたが、私のHPの冒頭で問題として掲げていることなので、それに免じてお許し願いたい。 石油の起源には有機説と無機説があり、前者なら寿命があるが後者ならないと書いたが、多少分かり難かったのではないかと反省している。 有機説とは、一般に言われている、石油は恐竜などの生物が死に、それが堆積されたところに熱による化学変化が起きたものあるいはプランクトンなど海中の生物が堆積されたものに熱による化学変化が起きたものということだ。後者については堆積する時の様子を誌的に「マリーン・スノー」などと表現したものもいた。 そうとすれば、確かに有限だ。これは分かり易い。 無機説とは、地球の奥深く、地殻に存在するマグマの熱により水素、炭素など無機の物質が石油ガスになり、それが染み出して来たとするものだ。 従って、厳密に言えば、無機説も無限ではなく有限だが、仮にマグマが無くなる時は地球も存在しないだろうから、その意味では無限と考えても良いかもしれない。 更に言えば、どうも油田によると必ずしも有機説では説明出来ないものもあるようで、その点が無機説に注目する人々を徐々に多くして行っているようだ。 また、石油はともかく、ガスは無機説、というかガスは無機だから無機・無機だが(笑い)、マグマ由来とする人が多くなってきた。 まあ、ガスから石油を作ろうというGTLが既に実用段階にあり、その意味では液体燃料自体の資源量は膨大と言えるのではないだろうか。
2008年09月27日
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26日のNYMEX/WTIは、米政府の金融救済策が石油需要を回復させるには不十分とみられたことを主因として1.13ドル低下し、バレル当り106.89ドルとなった。 理由はともかくとして、低下傾向にあることは極めて好ましいことだ。 昨日もそうだったが、米経済が失速すればドル安となり、そうなれば他通貨でみると原油価格が割安となる。と、言ったことを理由にして、それ以上の価格上昇となったことがしばしばあった。何でそんなことで価格が上昇しなければならないのだ。これも投機家の為せる業だった。 消費者からすれば別に安くなって良いんじゃないかとしか思われないのに、この世界は誠に変なことになってしまっている。その点、実質の石油収入が目減りするOPEC諸国には打撃となるだろうが、短期間のうちに一時は7倍以上となった原油価格、石油需要もそれなりに増大した状況の中で、こんなことを非難すれば「ばちが当る」と言って良い。 全体的に何かがおかしい。狂っていると言っても良いかもしれない。 ともかく、原油価格は異常に高い水準にあると認識して、原油価格を適正と思われる水準にまで一刻も早く引き下げることが肝要だ。それなしに、世界経済の再生は無いと思っている。
2008年09月27日
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25日のNYMEX/WTIは、米政府の金融救済策の進展を好感して2.29ドル高のバレル当り108.02ドルとなった。 と、言われている通りに書いてはみたが、納得のいかない上昇理由だ。投機の行き過ぎがなければと言った途端にこれだ。 このような動きを見て、最初に浮かんだ言葉が「理不尽」だった。自分でそう直感的に言葉が出たが、慌てて電子辞書版広辞苑で調べてみた。二つ目の意味に、「道理にあわないこと。無理無体。」とあった。一番目に書かれていたのは、「道理を尽くさないこと。」だった。 そうか、ちょっと違うなとは思ったが、思い直した。そうだ。「投機家さん、それは理不尽な」で良いのかなと・・・そう言えば、この数年間ずっとそうだった。お陰で世界中の消費者、エネルギー集約産業、日本の漁業などが大被害を蒙った。世界経済の凋落もそのせいかもしれない。 だって、20ドルがこの4年間で150ドルだから、でたらめだ。そうだ「出鱈目」が適当な言葉かもしれない。「そんな理不尽な。出鱈目はほどほどにして欲しい。」とこうなるのか・・・ おかしいと思えばおかしいので、その後、投機家がプロフィットテイキング(利ざや稼ぎ)で売り逃げ、107.19ドルとなり、日本時間午前11時(GMT午前2時)では106.74ドルだった。やはり、石油需要の冷え込みが効いている。ハリケーン被害を吹き飛ばし、政府の救済策も吹き飛ばしている。幸いといえば幸いだが複雑な気持ちもする。 それはそうだ。格好は良いが、「ニューエコノミー」なる実態のない経済による出鱈目な利己的投機でもう少しで大恐慌というところだったのだから・・・その結果としての原油価格高騰は決して、健全な環境対策、経済的措置の導入による高価格と混同されてはいけない。
2008年09月26日
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24日のNYMEX/WTIは、記録的な米石油在庫の低水準にも係わらず、88セント安のバレル当り105.73ドルとなった。 米エネルギー省エネルギー情報局が昨日発表した週次石油統計によれば、米ガソリン在庫量は1967年以来の最低を記録した。OPECの減産も伝えられており本来ならば、原油価格は相当の上昇幅を記録してしかるべきだったが、僅かながら低下した。 それは、市場で現在の低水準をハリケーン被害に伴うものでいずれ増加に転じると捉えたこと、ハリケーンの影響による需要減退を含め需要の冷え込みが相当なものであると認識したことによる。いわば冷静な対応だったと言える。 しかし、それには、政府当局が、今週記録した乱高下を経験して、これまで原油価格の高騰を需給のファンダメンタルズによるとして投機の行き過ぎ論を排除してきた姿勢を覆したことも微妙に影響しているように思える。 それに、経済の冷え込み、金融混乱が、投機にブレーキをかけることになったことも、勿論、効いている。 新たな、ジオポリティックス要因、行過ぎた投機がなければ、本格的な需要期入り前の時期には、再度、100ドル割れの可能性が高い。結構なことだ。
2008年09月25日
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私のHPで最初に書いた「本当に石油は無くなってしまうのだろうか」という問いについて遅ればせながら触れてきた。曖昧な答えかもしれないが、それなりに分かりやすく書いたので正しく理解してもらえたものと思う。http://www.ne.jp/asahi/kappa/kawataro/index.htm 石油は有限な資源と言われており、その限りにおいては使い続ければ「必ず無くなるもの」であることは間違いがない。しかし、その無くなる日はそんな近いものではない。今日明日なくなると怯えなければならないものではない。 石油は有限な資源と言われておりという表現はおかしいのではないか、有限な資源ではないかと言う人もいることだろう。しかし、それは石油の起源が無機か有機かということで変わってくる。今のところ、有機説が主流なのでそのような表現をとらせてもらったのだ。 それもあり、今すぐに必要以上にその対価を支払わなければならないというほどのものではないし、決して投機家がそれを利して巨利を得てよいものではない。その結果として、この使い易い、福祉に貢献できるエネルギーを放棄して良い筈もない。 しかし、それは、浪費してよいというものでもない。環境対策、特に地球環境対策とも相まって無駄を省き、大事に末永く使用しなければならないことは言うまでもない。それとこれとは別問題だ。 産油国も短期的な利益に捉われず、より長期的視点に立って政策を講じるべきだろうと思う。消費国もそのような政策が実現可能なように協力すべきだろうし、そのように認識しなければならない。 産油国は原油価格が安い時に消費国が何もしてくれなかったから原油価格が高くなっても何もしないと言う国もある。これは強硬派だけではない。穏健派と言われる国の中にもそのような発言をするものもある。そのような攻撃合戦は止めたいものだ。 変な話を書いてしまった。それと石油がいつまでもつのかという問いとは関係ないじゃないかと言う人もいるかもしれない。しかし、実は、そのようなことも大きく関連してくるのだ。産油国が意図的に減産すれば、「石油は市場から無くなってしまう」のだ。
2008年09月24日
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23日のNYMEX/WTIは、限月代わりを抜きにすれば14.31ドル安、通常用いている同限月ベースでは2.76ドル安のバレル当り106.61ドルとなった。前日が16.37ドル高だったから、このような乱高下は異常としか言いようがない。誠に腹が立つ。 昨日は、22日の暴騰についてCFTCが調査に入ったことを伝えたが、このような乱高下について市場関係者さえ市場の信頼性を損なうものだと嘆いている。 ここで、これまでも言い続けてきた異常な動きが極まった感がある。米政府よ、しっかりして欲しいと言いたいが、これまでの動きを見ていると空しい。政権交代が必要かもしれない。米国の場合は、受け皿が十分に整っているからそう主張するのは合理的なことだ。 とにかく、NYMEXの動きが世界を決めることになるのだから、そう主張することには正当な権利もある。米政府には「ちょっとしっかりしてよ」と言いたい。「狡猾な大投資銀行のあまりに利己的な動き、その帰結としての破綻に対する保身と責任転嫁」にも目を光らせて欲しいものだ。 投機の行き過ぎについては民主党主導の米議会の動きに期待をしたいが、残る会期は少なく重要法案の成立、大統領の拒否権覆しには暗雲が漂っているだけに心もとないものがある。誠に困ったことだ。
2008年09月24日
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22日のNYMEX/WTIは、ドル安などを主因として16.37ドル上昇し、バレル当り120.92ドルとなった。これは1983年にNYMEXが開場して以来最大の値上がり幅となった。 その異常な暴騰振りには、長年投機に携わってきたトレーダーからも驚きの声が上がった。特に期近物とその翌月物との値差にその異常さを感じたようだ。因みに11月限りは6.62ドル高の109.37ドルだった。 昨日は、10月限りの最終日で、投機家は、このところの暴落により、どのように手仕舞うか必死だっと思われる。普通に考えれば、相当の損失が生じることになる。 ただ、ここでも再三言ってきたように、ハリケーンの影響が市場に出ていなかったこと、ドル価値の変動、それからこれから需要期に向かうということも注意しなければならない強気要因であったことは確かだ。しかし、それにしてもおかしいとしか言いようがない。 これも投機の為せる技だ。誠に困ったことだ。 その異常振りには米当局も調査を始めている。
2008年09月23日
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石油がいったいいつまで持つのだろうかという問いとピークオイル論とを分けて考えなければならないということは分かってもらったものと思う。 因みにピークオイル論には早く来るものから遅いものまで結構なばらつきがある。大雑把に言えば、既に、その時期は通り越したとするもの、2010年頃に訪れるとするもの、それに2030年程度とするものとがある。しかし、いずれもそこで原油が無くなってしまうという訳ではない。また、通り越してしまったという点では、その事実はないと言っておこう。それは原油についての議論であって、より広い石油、あるいは液体燃料というものではないことも付け加えておこう。 その議論の中で、いったいどれほどの原油が地中に眠っているのだろうかということが問題となる。これも大雑把に言えば、約2兆バレル~約3兆バレルまでと結構その幅は広い。そこから取り出せるものということで、これまでに触れた原油確認埋蔵量が目安となる。普通OGJ誌の数字が良く使われている。そこにはカナダのオイルサンドの一部が含まれていると考えて良い。
2008年09月22日
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米国は未だ日曜日の夜でNYMEXの立会いはない。米東部時間月曜日の午前9時に始まるから日本時間では今日の午後10時に始まることになる。ただ、電子取引は既に、現地時間日曜日の午後6時、即ち日本時間月曜日の午前7時に始まっている。 ほぼ開始から2時間が経過しようとしている現在NYMEXでは1.11ドル安のバレル当り103.44ドル、ICEでは102.27ドルだ。 PIW誌、FT、OGJ誌は、当然のことながら先週末の情報から変わりはない。MEES誌は102.76ドルといきなりフォローを始めた。MEES誌の本拠キプロスは日本との時差が7時間だからどうしてフォロー出来たのか不明だ。あるいはイスラム圏がラマダンだからお休みでなかった昨日、日曜日に遅く、あるいは本日未明まで起きていたのか?いずれにしてもフォローが早い場合と遅い場合があり、ばらつきがみられることは明らかだ。アラブ圏らしい?というと怒られるかもしれない。 これから欧州、米国の順で月曜日が始まる。現在の軟化気味の趨勢が維持されるのかどうか気になるところだ。
2008年09月22日
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NYMEXは日本時間の日曜日にはさすがに全く動きがない。安息日は必要だ。絶え間なく市場が動くのは、市場関係者の夢だろうが、24時間テレビ同様、年中歓迎というわけにはゆかない。 とはいえ年中無休で社会奉仕をしてくれている方々、社会を支えてくれている方々には頭を下げざるを得ない。そんな方々には不届きな発言であったことだろう。お許し願いたい。 さて、年中無休により近い電子取引中心のロンドンの抜け穴ICEを覗いてみると、時点は定かではないが、バレル当り102.64ドルとなっている。104ドル台に上げた勢いは失速したようだ。大変結構なことだ。 そんなこともあり、今回は「いったい石油いつまでもつの」を続けてみたい。 2004年に遡ってみれば、いわゆるピークオイル論が新たな論議を呼び、それも今回の原油高騰劇の一因となった。意図的だったかどうかは不明だが、この議論が誤解され、人々の間、特に投機家達の間では「石油はすぐにでもなくなる」といった印象が高まってしまったことは事実だ。 そもそもピークオイル論というのは、「石油がなくなる」ということを議論したものではない。「石油生産がいつピークを迎えるか」という議論だ。そこはまず確認しなければならない点だ。それに、その際、原油と石油を混同している点も大問題だった。 厳密には原油と言っても広うござんすとなる。西アフリカで生産されるもののようにシャブシャブのものから、ベネズエラやクウェートで生産されるどろどろ、場合により、かちかちに固い石炭のようなものまである。かちかちは極端でこれは原油の範疇ではないと言う人もいる。 普通、原油といえば少なくとも流動するものと言いたいが、中国の大慶原油のように常温では流動しないものもあるので、簡単にそういうわけにもいかない。そこも議論の内だ。 ピークオイル論ではその当りを明確にしないで議論してはいけないのだろうが、極めて曖昧だったところが問題である。最も狭い定義で論じれば当然のことながらピークは早めになる。 専門的にならないように心がけるが、ここで伝統的あるいは在来(コンベンショナル)原油と非在来的(アンコンベンショナル)原油とに分けると多少、この点がわかりやすくなる。しかし、やはり、軽い原油と最も重い原油とわける場合に、これをどう位置づけるかが問題となってくる。 それはさておき、以上は原油について触れたのだが、最初に石油と原油と区別しなければならないと言った。勿論、石油は原油よりより範疇が広い。ということは単純に考えて、石油は原油より多いということだ。原油を地中から取り出す技術が進歩すれば埋蔵量は増えると以前に述べたが、天然ガス、石炭を液化した場合の油も含むわけだから、普通に考えるよりさらに多くなると考えた方が良い。 その辺りはまたまた曖昧になるので、ここで石油という言葉ではなく液体燃料という表現を使う人もいる。 これだけでも大分話がややこしくなってきた。次の機会にはもっとシンプルに話を進めたい。
2008年09月21日
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19日のNYMEX/WTIは、投機資金の市場への再流入を主因として6.67ドルの大幅高、バレル当り104.55ドルとなった。 9月12日以来5日振りの100ドル台復帰だった。 ついさっき(日本時間午前11時過ぎ)、私のHPの価格情報源をサーフィンしたところ、NYMEXは103ドル台へと低下していた。幾分失速気味というところか。 ICEは依然104.55ドルだった。 MEES誌は金曜日がお休みだったのか100ドル割れのままだった。これから休み明けに出社して更新してくることだろう。 OGJ誌はお休みに入る直前の情報だろうが104.10ドルとNYMEXの終値よりは幾分安めとなっている。失速の兆候を感じつつPCの電源を切り週末の楽しみに入ったというところだ。 とにかく土日は休まなくっちゃ。 ハリケーンの被害状況、米石油在庫の減少、ナイジェリア問題の悪化などを考えれば当然の結果ではあるが、米政府の救済策により金融危機に一応の目途がついたとの判断で資金を動かした投機家の主導で急上昇したことは誠に気になるし腹の立つ展開だ。 投機資金の再流入についてはCFTCの最新の資料(9月16日に終了する週)で実証されている。彼等は原油価格暴落を横目で睨みながら、虎視眈々とポジションを変えていたのだ。 来週の展開がどうなるか気になるところだ。生き残ったゴールドマンサックスが覇権をかけて価格引き上げに挑戦してくるのか。はたまた、100ドル割れの潮流が再現されるのか。 勿論、いち消費者としては後者を望むのだが・・・ 本当に残り少なくなった米議会での投機の行き過ぎを規制する法案が議会を早い時期に通過することを祈らざるを得ない。 目下下院で成立した、商品先物における投機の行き過ぎを規制するための法案HR6604が上院に廻った。上院でこれを可決し米議会で法案が成立しても、最悪、大統領が拒否することも考えられる。 それを議会で覆すには、本当に時間がなくなってきた。
2008年09月20日
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石油がいつまでもつのだろうかという大変シリアスな問いに対してあまりに気軽にコメントしてはいけないのだろう。世界中の専門家が懸命にその真実に迫ろうと一生懸命努力していることを考えると申し訳ないような気になる。 しかし、本当にその真実に迫るのは並大抵のことではない。この件については世界中に良質な報告書、統計もあるが、いずれも完璧ということはない。それは、前に書いた通り、究極的には穴の中を覗き、正確に測ることが不可能だからだ。それに、資源国有化の波で、油田に近づくことも容易ではなくなった。それは独裁政権下ではトップシークレットだ。生産量だってそうだったが、これはやがて市場に出るのでそこで推定は出来る。埋蔵量は闇の中だ。 とはいえ、埋蔵量については幾つかの良く使われている統計などがある。一つは、OGJ誌という石油天然ガス専門の週刊誌だ。毎年年末号にその年の末の確認埋蔵量(正確には翌年1月1日時点)を推定している。これはその歴史的長さからしても最も権威を持っていると言ってよい。ただ、なんのことはない世界各国から提出されるデータを紹介しているだけだが、それはそれで一つの見識だろう。その信憑性は提出元にかかっている。そんなものだ。だから、それを見る方でその限界、定義を把握しておく必要がある。無料でいつでも気楽に覗ける資料としては、あのスーパーメジャーの一つBP統計、それに米エネルギー省エネルギー情報局の資料がお勧めだ。これらの資料には齟齬というか差異がある。例えば、OGJ誌がカナダ政府の提出に従い、超重質原油を埋蔵量に加えた時にBPではそれを加えなかった。これは相当な量であるから大問題となった。その後、原油価格の高騰もあり、カナダの資源量を上方修正する方向にある。まあそんなものだ。 OGJ誌では2007年末時点での世界の原油確認埋蔵量を1兆3316.98億バレルと紹介している。これに対しBP統計では年末時点を1兆2379億バレルと紹介している。因みに上記で問題にしたカナダについてはOGJ誌が1785.92億バレル、BP統計が277億バレルと紹介しており相変わらずその差が大きい。米エネルギー省エネルギー情報局は1兆3316.98億バレルとOGJ誌と同じだ。カナダも1785.92億バレルとOGJ誌と同じになっている。 BP統計によれば、2001年1兆1330億バレル、2002年1兆1800億バレル、2003年1兆2063億バレル、2004年1兆2113億バレル、2005年1兆2204億バレル、2006年1兆2395億バレルとなっている。米エネルギー省エネルギー情報局によれば、2001年1兆319.54億バレル、2002年1兆2131.12億バレル、2003年1兆2650.26億バレル、2004年1兆2772.28億バレル、2005年1兆2929.36億バレル、2006年1兆3166.62億バレルだ。2002年に急増しているのはカナダが超重質油を加えたからだ。それにしてもこうならべてみると、毎年300億バレル程度の石油を消費しているにも係わらず、同じような水準を維持出来ているものだと感心する。 世界では、この原油確認埋蔵量の変化に注目している。なお、この原油確認埋蔵量というのは油田の中にある原油全体ではなく、そのうち地上に取り出せるものを意味している。可採埋蔵量だ。従って、原油価格が高くなれば、それまで採算に合わずに取り出せないと思っていたものも埋蔵量として追加されることになる。今のところ、地上に取り出せるものの比率は3割程度とされている。これが4割、5割になれば一挙に確認埋蔵量が増えることになるが、それはかなり困難な作業のようだ。 そういえば、9月18日に面白いニュースが流れた。ベネズエラがその確認埋蔵量に新たに74.3億バレル追加して合計1423.1億バレルとしたというのだ。8月初めには55.5億バレルの追加で合計1350億バレルとしたばかりであり、矢継ぎ早である。なお、上記を計算する人のために念のために申し添えれば、8月発表時と今回発表時の差と今回発表の追加分との間には、1.2億バレルの差がある。両者の時点の差が明確ではないのでなんともいえないが、仮に日量200万バレルの生産で1ヶ月とすれば数字は合わない。日量250万バレルで45日間生産したとすればほぼ数字が合うことになる。いずれにしてもその辺りの説明はない。数字は間違えたわけではない。あるいはニュースソースの誤りかもしれないが大した問題ではない。今後も更に1726.1億バレルの追加があるとされており、その意気軒昂ぶりには驚かされるが,これも超重質油でいずれカナダ同様の論議を呼ぶことになろう。 今回もこの辺りで話を止めておこう。それでは、また。
2008年09月19日
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18日のNYMEX/WTIは、ドル安を主因として72セント上昇、バレル当り97.88ドルとなった。従来のドル安、原油高の連鎖関係からすれば原油価格上昇は当然の動きで一時102ドル強まで上昇したが、結局、金融不安の影は濃く100ドルを割り込み、98ドル弱の水準に止まった。 ハリケーン被害、製油所の稼動停止などもあり、本来ならば軽く100ドルを超えてもおかしくなない展開だったが、リーマンショック、それに新たに名前のあがってきたモルガンスタンレイの合併の噂などに対する懸念もあり、それが暗雲として市場にたちこめ、擡げ始めた原油価格の頭を抑えたのだ。 米議会(9月16日開催の上院エネルギー天然資源委員会エネルギー小委員会の公聴会)で証言した先物取引関係者・マスターズの報告を見るまでも無く、今年の原油価格乱高下の主因が投機資金の石油市場への流入、引き揚げにあることは間違いのないことだ。このようなことで庶民が高いガソリン、灯油価格を支払うというのを不当、不公正という。そのような米大投資銀行の節操のない貪欲な利益追求及びそれをサポートした米政府の責任は重い。なおかつ、未だに、その非を認めようとしない態度には誠に腹が立つ。彼等は、高原油価格は世界経済、世界石油需給などのファンダメンタルズに起因するもので投機のせいではないと相変わらず主張している。大投資銀行は立場からしてそう発言するのは当然のことであるし、まあ良いだろう。しかし、そのような事態を監視し沈静化する義務のある米政府及びその息のかかった分析家の鉄面皮には、空恐ろしさまで感じる。原油価格が100ドルを切った現在米議会は残る会期が少ないこともあり、熱が醒め気味なことが気になる。ここで一気に膿を出し切るべきだろう。健全な投機に戻さないと世界の福祉、ニューエコノミーの将来には暗雲が漂うことになる。
2008年09月19日
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17日のNYMEX/WTIは、米石油在庫の大幅減少、ドル安を主因として6.01ドル高のバレル当り97.16ドルとなった。 昨晩、私のHPの価格情報で見た通りの流れがそのまま嵩じて大幅な価格上昇に繋がっていった。嫌な展開だが、まあ、予想通りでもある。石油在庫、特にガソリン在庫の減少は、ハリケーンの影響で未だ日量300万バレル近い精製能力が停止となっているので当然の結果だ。原油も同様だと思う。 ただ、ポイントは、相変わらずの米石油需要低迷にある。ハリケーンの影響がなくとも在庫を低下しなければならない状況にあったと言える。投機筋はそのようなことはおかまいなしだ。このままドル安が続けば、100ドル復帰ももうすぐだと発言し始めている。誠に嫌な人たちだ。 さしものゴールドマンサックスも苦渋の中で原油価格見通しを下方修正した。当然だ。ただ、今は下がり過ぎだと断じることも忘れてはいない。この価格上昇の一方の元凶は、虎視眈々と資金流入を考慮しているに違いない。このままではリーマンの二の舞になってしまうとの危機感もあるだろう。そこまでいかなくとも膨大な損失は間違いのないことだ。 米議会の会期は残り少なくなった。原油価格暴落を目にすると、揚げた拳を静かに下ろしたくなるだろうが、ここが肝心だ。断じるべきは断じて、二度と世界経済に大きな混乱を招かないようにして欲しいものと思う。
2008年09月18日
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今日は、たまたま情報収集が遅れた。朝早くHPを更新できないと一日そわそわすることとなった。いったいどうなったのかと半ば心配しながら調べて見ると、大幅続落でホッとした。思わず、このまま低下し、早く80ドル台になってくれと祈った。 16日のNYMEX/WTIは、米金融業界の混乱を主因として4.56安のバレル当り91.15ドルとなった。AIGの救済決定がドル高を呼び、それもこの続落に影響したようだ。 大変結構な展開だ。こんな日は私のHPの価格情報を覗き最新の展開を追ってみようと覗いてみてがっかりした。覗かなければ良かった。NYMEXのHPでは、3ドル強上昇し、94.27ドルとなっていた。ICEも上昇していたが、こちらは93.86ドルとなっていた。NYMEXの方がより新しい値動きとすれば上昇傾向にある。嫌な展開だ。なかなか一本調子で下落ということにはならない。早く投機筋の息の根を止めるほど下がらないとOPEC強硬派が牙をむくかもしれない。気が気ではない。
2008年09月17日
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15日のNYMEX/WTIは、リーマンショックにより5.47ドル安のバレル当り95.71ドルとなった。去る7月3日に記録した史上最高値からは50ドル近い大暴落となった。 この辺りで「原油価格暴騰」というタイトルを取り下げたらいかがですかと言う人もいるかもしれないが、そうは行かない。まだまだ高いと思っているからだ。それに、今回はリーマンショックが多くの強気要因を消し去っている状況で油断は禁物だ。ハリケーンアイクによる製油所の操業停止、ナイジェリア問題、はたまたベネズエラ、ボリビア問題など懸念材料は多い。米はまだハリケーンシーズンだ。それに加えてここまで下がってくるとOPECが臨時総会を開催する可能性だってある。それに、それにそもそもこれからは北半球の石油需要期に入ってくる。競争相手が淘汰された大投資銀行も虎視眈々と再起を狙っているかもしれない。 まあ、世界経済にとっては大混乱だったが、原油価格について言えば、とりあえずは不当、不公正の是正に向かったと言える。
2008年09月16日
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大投資銀行リーマンブラザーズが破産状態にあるというのは大変ショッキングなニュースだ。まあ、前から噂が出てはいたが、現実の話になると別だ。米国の金融界に激震が走っているのは、これが最初ではない。自由放任主義の米国では、その放任を履き違えず、政府がその原因を詳しく調べる必要があろう。 全て自己責任で銀行が崩壊しようが関係ないというスタンスでいたいがそうもいかないだろう。国民生活に影響を及ぼすからだ。あのバークレイズがリーマン買収を考えたようだが、思い止まり、リーマンは破産した。政府資金を投入して救済というのが筋かもしれないが、あまりにもそれが多すぎたのでどうなるか分からない。他方、メリルリンチは、バンクオブアメリカが買収することになったようだ。このような空前絶後の出来ことが続くと、米経済、ドルに与える影響も考えなければならない。既にドルは安値に転じた。 ドルが安値になろうが関係ないと言いたいが、ここのところ、それが原油価格に強い影響を与えてきた。折角、安値に向かっていた原油価格がそれを主因としてまたぞろ高くなる可能性が高い。自由放任主義で原油価格が上がり、自由放任主義で大投資銀行が崩壊し、それがまた原油価格を引き上げるようなことがあれば、悪循環となる。誠に困った話だ。一定の節度が欲しい。何でもかんでも儲ければよいと言った姿勢がこのような結果を招いていると言えるのかもしれない。 話は全く変わるが、スペインでは日の出の勢いだった石油会社レプソールが経営破綻をきたしているようだ。原油価格、石油価格高騰の折にどうしたことかと思ったら、不動産に手を出してそこで破綻がきたようだ。目下、誰がこの会社を買収するかが話題になっている。スーパーメジャー傘下にすることは政府が許さないだろう。外国の強大資本も狙っていることだろう。スペインをこよなく愛するアラブ資本あたりもその中にあるのではないだろうか。これも興味あるニュースだ。
2008年09月15日
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今日は敬老の日でお休みだ。敬老の日というのは年寄りを敬うということで、年寄りを切り捨てなどと非難されている政府にとっては大変皮肉な日だ。今は、姥捨て山が全国化しているということか。誠に困ったことだ。ああ、目出度い日にこんなことは言いたくなかった。因みに敬老の老とは70歳以上のようだ。これは対象者をなるべく少なくしたいというお役所的発想かもしれない。そんなことで区切るのではなく、要するに老人いや年寄りを敬う気持ちが大事だと思う。それが敬老の日の趣旨の筈だ。 さて、原油価格は消費者にとって好ましい方向へと動いている。まだまだ終値ベースでどうなるかは分からないが、NYMEXの電子取引Globexエネルギー先物では100ドルを割った。いつも通り私のHPで各種情報源に当った結果は下記の通りだ。MEES誌 WTI バレル当り(他も同じ) 98.78 GMT 9月15日01:25現在 現在(GMT 9月15日 02:01)も上記と同じ NYMEX 99.60 -1.58 15分遅れ、少し前 99.63、現在(GMT 2:18) 99.58ICE 99.74 -1.44、現在(GMT2:19) 99.62 なお、OGJ誌は、まだお休みで、HPには20分遅れの市況とは書いてあるが、恐らく週末の最終価格である0.07ドル安の100.80ドルとなっている。これはいたし方のないことだ。こんな時はMEES誌が結構役に立つ。PIW誌、FTは同じくお休みだ。 と言ったところで、アジア市場がほぼお休みなので薄商いのようだが、たった一取引だった100ドル割れが太宗となった。これから、欧米市場が本格的に動き出す。ハリケーンアイクの石油施設に対する影響は僅少と見られ始めているのが、軟化の主因のようであるが、ナイジェリアでは不穏な動きが出てきたようだし、米はまだハリケーンシーズンなので市場を注視する必要がある。 夏休み開けの米議会での集中的議論、投機の行き過ぎに向けての具体的立法の動き、100ドル割れとなったことでOPECがどのような動きをするのか、北半球では石油需要期に向かう現在気になる要因が多々ある。
2008年09月15日
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NYMEXは現時時間(米東部標準時EST)金曜日の午後2時30分(日本時間土曜日午前3時)に立会いが、同土曜日午後5時15分(日本時間日曜日午前6時15分)に電子取引が終了する。従って、ここで常にフォローしている終値ベースでは土日に動きが出ることはない。電子取引でも日曜日は動きがない。 私のHPの価格情報(http://www.ne.jp/asahi/kappa/kawataro/oilprice.html)でそれを確かめると、NYMEXのHPでは案の定WTIについての価格情報がna(入手不能)となっている。日曜日は本当にリラックスできる。ところがあのロンドンの抜け穴ICEは日曜日での取引が行われている。それはICEのHPに価格動向が詳細に掲載されているのでそれでチェックできる。 話は長くなったが、そのICEで見ると、現在価格は0.19ドル安の100.99ドルとなっている。今のところ100ドル割れに向かう趨勢には変化がない。ハリケーンアイクの影響が懸念されたので覗いて見たのだが、幸い今のところ原油価格への影響は出ていない。投機筋は強気一辺倒の筈だから製油所の稼働率が下がれば強気とすぐに出るが、実際は被害の石油需要に与える影響を見るべきだろう。製油所の稼働率が下がったり、停止となれば確かに石油供給に影響を与えるが、消費者が家に閉じこもったり、自動車に被害が出て、自動車を運転できなくなることなども想定しなければならない。要は、その影響が米エネルギー省エネルギー情報局(DOE/EIA)の週間統計にどのように出るかである。だが、いずれにしても、決して、風が吹けば桶屋が儲かる、他人の不幸を利するような儲け方はしてはいけないことには間違いがない。
2008年09月14日
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原油問題ABCというか、石油問題ABCとしてもおかしくない定番かつ重要な問いは、「いったい石油はいつまでもつのか」というものだ。ほぼ、どこに行っても聞かれる。 応えから先に言えば「少なくともあなたが生きているうちはもちますね」というものだ。いや、たった今生まれた人が死ぬまででももつだろう。それは、何十年という単位ではない。100年という単位である。具体的には100年以上もちますということだ。もちろん、このもつという表現は大変微妙なものだ。 ちょっと専門的になるが、あといくら石油が残っているかというのを「残存石油埋蔵量」などという。埋蔵などというと埋蔵金など少しミステリアスになる。冒険と活劇のイメージだ。わくわくする。石油についても同じだ。これをさらに究極埋蔵量、究極可採埋蔵量、確認埋蔵量などと定義したりする。そう言うと、段々と何が何だか分からなくなってくる。それにいろいろな数字が出てきて夜空のきらきら星のようにどれがどれやら皆目見当が付かなくなる。ただ、美しいものだなどとぼんやり見つめている他はない。まあ、しかし、そんなものかもしれない。だって、誰も油田の奥深く入ったことはないのだから。 ここのポイントだけ言えば、幾つかの定義があるが、結局、「あとどれくらい残っているのか」というのと「そのうち、地上に取り出せるのはどれくらいなのか」という区別があることだ。より重要なものは後者だ。取り出せなければ使えない。当たり前のことを言ってしまった(笑い)。やっかいなのは、これだけと思っていたのが増えたり技術が進んで、この取り出せる量が増えるということだ。やっかいではなく良いことだろうといわれればそのとおりだ。やっかいと言ったのは、定まらないということだ。また、ここでも誰も中に入ったことがないということが効いてくる。油田の中は、地上に人間が作るタンクとは違う。複雑で凹凸もいくらもあるだろう。それに、それは油田によってかなり違うだろう。それを同じに考えるわけにはゆかない。また、全部くみ出すことはとても不可能なことは分かってもらえるだろうと思う。 今日のところはそんなところでお話を終えさせてもらおう。また、いずれこの続きを話そう。
2008年09月13日
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12日のNYMEX/WTIは、結局、31セント高のバレル当り101.18ドルで落ち着いた。一時は、4月2日以来初めて100ドルを割るひとこまもあったようだ。メキシコ湾岸ではハリケーンの影響で操業を停止している製油所もあり、ガソリン先物が上昇を続けた中での、この落ち着きは、低下傾向が趨勢となっていることを良く示唆している。 今回、100ドル割れは一取引のみであったようだが、興味あることにこの売り取引を行なったのは、初の100ドル超えを買ったのと同一人物とのことだ。この時もたった一取引だった。この初の100ドル超え取引はその後のトレンドの前兆となったが、今回もそうなるのか興味津々だ。 昨日はあとひとつとんでもない情報が飛び交った。ガサネタに違いないがサウジがOPECを脱退するというものだ。複数の情報だったが、同一情報源かもしれない。記事によると?が付いているが、そんなことがあればOPEC崩壊と言ってよい。その記事によれば、超強硬派のイラン、ベネズエラ、特にアハメデネジャド大統領、チャベス大統領の横暴に腹を据えかねて、サウジはケツをまくり勝手にやると言って会議の席を立ち、OPEC本部から出てきたというものだ。「見てきたようなうそを言い」ということだとは思うが、実に良く出来た話だ。実態を良く表している。脱退はありえないとしても席を立って表に飛び出したのは本当かもしれない。その気持ちは消費国に住むものとしては良く判る。あの二人はこと石油価格・生産政策に関しては実におかしい。消費国、いや世界の消費者の敵と考えても良いだろう。
2008年09月13日
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11日のNYMEX/WTIは、石油需要低迷を主因として1.71ドル低下して、バレル当り100.87ドルとなった。 大変結構なことである。特にハリケーン来襲という環境下での低下は、政府の緊急時対応策の発表など毅然たる政策の反映でもある。これが本来の姿であった筈だ。これまでがおかしかったのだ。ただ、製油所が稼動を停止しガソリン在庫が低下しているので、ガソリン先物は上昇している。要注意だ。 ここで残る会期が少なくなった第110回米国議会における先物投機抑制法案の審議状況が注目される。幸い夏休み明け早々に活動を再開した米議員の発言を見ると、法案推進派として著名なものではあるが、相変わらず法案成立に向け意欲的だった。これも大変結構なことだ。ただし、議会での成立もそうだが、大統領の拒否権が行使されることを念頭に入れると心もとない。SPR購入停止法案の時のように、議会の三分の二の多数があれば大統領の拒否を覆えせるのだが、そのためには少なくとも10日間を要するので、法案成立にはかなり厳しい環境だ。次期大統領選も絡み、ブッシュ大統領の握り潰しを阻止できるかどうかが注目される。
2008年09月12日
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10日のNYMEX/WTIは、石油需要減退に対する懸念を主因として68セント安のバレル当り102.58ドルとなった。OPECの実質減産決議に対する見方も、投機筋の主導した当初の減産という解釈よりも実態を反映した、更なる原油価格低下に対する防衛的解釈へと変化したことも、低下の理由の一つと見られている。 当たり前のことが当たり前のように取られた結果で大変結構なことだと思う。投機筋では、OPECの実質減産を価格上昇要因として、ここのところの低下で売りにまわったものは泣きを見ているなどと表現するものもいたが、困ったものだ。いつもの通り何でも強気要因として買いを膨らませたい気持ちは判るが、それならば、150ドル、200ドルへと向かうと言って大量に買いを入れていたものはどうなるというのだ。それこそ大変な泣きを見ているのではないか。 だから何だというかもしれない。確かに、自己責任で投機を行うものがそれで失敗しようが、成功しようが私の知ったことではないが、あまりにもあくどい方法で自分だけ儲け、世界経済、世界の消費者に迷惑をかけるようなことをされては困る。それを不当、不公正というのだ。やはり、何等かの形で社会に貢献する、維持可能な成長を念頭に置いた儲け方が理想だと思う。
2008年09月11日
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9日のNYMEX/WTIは、ドル高、9日のOPEC総会での減産無しとの観測を主因として3.08ドル安のバレル当り103.26ドルとなった。 しかし、その後、ウィーン現地時間10日(水)午前2時30分過ぎに終了した第149回OPEC総会で現行生産上限の堅持を決議すると上昇に転じ一時104ドルを超えた。実質減産決議は、ここで予想した通りのものであったが、投機筋は、削減するというのを強調したためである。これは前にもそのようなことがあった。売れないから減産するというのは当たり前のことであるが投機筋はそのようには捉えない。因みに、OPEC総会はもめにもめて議論が午前様に及んだというわけではない。イスラム圏諸国が多いOPECでは、目下、ラマダン期間であるので、それに合わせて開始時間が午後9時過ぎだったからだ。 現在は、103.76ドルへと落ち着き始めている。ICEでは103.55ドルだ。今後は、一体OPECはどの程度の水準まで我慢できるのかという点に興味が移る。イランは100ドルが最低ラインと主張した。超強硬派のベネズエラも同様だ。ケリルOPEC議長は、開発コストからして70~80ドルが必要と発言した。中東専門誌では、サウジなど穏健派が80ドルを主張していると伝えたようだ。そうとすれば、結構高めだ。150ドル近い価格まで行った実績がここに濃い影を落としている。消費国としては、2004年以降の異常な動きを是認するような姿勢を示してはいけない。ここが踏ん張りどころだ。
2008年09月10日
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イスタンブールの印象は大変強い。トルコの首都アンカラにも行って、その歴史の古さに圧倒もされたが、イスタンブールは、また独特だ。まず、そのエキゾティックな響きが堪らない。その昔、「飛んでイスタンブール」という歌が流行ったことがある。当時は、演歌が全盛でこのようないわゆる洒落た歌が流行ることは少なかった。新鮮な響きだった。 イスタンブールは東西文化の融合するところだ。欧州であり、アジアである。その双方からエキゾティックとみられている。生憎、イスタンブール、アンカラにはそれぞれ1回しか行ったことがない。また行ってみたいところの一つでもある。 イスタンブールは、ブルーモスクとトプカピ宮殿があまりにも有名だ。ブルーモスクは文字通りイスラム教の教会と行って良いが、ここには東西文化の跡が刻まれており、ところどころにキリスト教の名残もある。本当に面白い。後で、また紹介してみたいが、取り敢えずその威容を紹介しておこう。 トプカピ宮殿は、入ってみて最初に感じたのは、スペイン・グラナダのアルハンブラ宮殿に何となく似ているなということだ。水が恋しいアラブ人の気持ちが込められたようなアルハンブラ宮殿の庭よりは、その点では見劣りがするが、こちらの方が本家本元ではないかなどと考えると見る眼が違ってくる。天気の良い日にゆっくりと、ぼんやりと中を歩いてみたい。 これは、トプカピ宮殿内の一室だが、ステンドグラスはイスラム的ではないとも思われるが、その他は、全くアラブの応接間といった風情がある。
2008年09月09日
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8日のNYMEX/WTIは、ドル高、ハリケーンアイクに対する懸念から11セント高のバレル当り106.34ドルとなった。昨日、価格関連のHPをサーフィンしておいて良かった。上昇傾向になり心配したが、結局は落ち着いたようだ。ただ、それがドル高のせいだというのでは困ったものだが・・・ これで囁かれていることは、実際はハリケーン懸念というよりも資金筋が動いたことが当初の上昇の主因でそれがドル高で最終的に萎んだと言うことだ。それがアジアに市場が動いた時のことだからますます嫌になる。 ハリケーンについては何回も繰り返すが、このような風が吹けば桶屋が儲かる的な利益の上げ方は公序良俗に反すると思われるし、日本人的倫理感からすればとても堪えられない。ここは、ハリケーン被害が懸念されても、パニックを抑えるよう動いたり、じっと堪えるのが筋だろう。そんなことを言っては儲けにならないと言う人には馬に念仏と言ったところだ。 明日のOPEC総会は焦点の一つだが、今の動きなら減産決議ということにはならないだろう。OPECとすれば減産協定遵守を上手く表現すると言ったところか。
2008年09月09日
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皆さん、おはよう。赤々と日はつれなくも秋の風と言った風情のある朝になった。今年は、原油価格だけではなく、暑い梅雨、雷雨・豪雨の夏と異常が続いた。政界も福田首相の突然の辞任と異常続きだった。天気くらいは普通に戻って欲しいものと思う。台風の少ない天高く馬肥ゆる秋、味覚の秋、紅葉の秋と、平和にのどかに行って欲しいものだが、どうなることか。困ったことに原油価格には不穏な兆しが出てきた。 日本時間月曜日はNYMEXの立会いも無く気楽に過ごせる日だが、米東部時間7日(日)午後6時(日本時間本日午前7時)にはNYMEXの電子取引が始まっている。ここでは、立会いの終値ベースで動きを追っているので、参考程度だが、気になる動きだった。 NYMEX/WTIは、ハリケーンアイク(Ike)に対する懸念で開始早々2.46ドル上昇しバレル当り108.69ドルとなった。その後1.94ドル高まで低下したものの、午後10時(日本時間本日午前11時)現在では、HPの注意書きでは15分遅れの市況だそうだが、2.62ドル高の108.85ドルとなっている。一時は、2.66ドル高の108.89ドルまで上昇した。他方、ICEでは2.53ドル高の108.76ドルだった。OGJ誌は1.37ドル安の106.52ドル、MEES誌は107.80ドル(GMT1時50分:日本時間午前10時50分現在)となっている。後者は、くどいようだが、基本的には、自社の操業時間内がカバー範囲になるのでOGJ誌の場合は、NYMEXの立会い終了後をカバーしているものの、金曜日のデータとなる。MEES誌の方は一応リアルタイムのカバーの筈だが、まあ、時には早く、時には遅く、表現は悪いが、好い加減と捉えておいた方が良い(笑い)。 ニューヨークは、そろそろ社内で対応するには24時間体制の投機筋としても限界だろう。中心人物は適当に休まなければならない。そこで、これからは日中のアジア、即ちシンガポールが中心となる。そこから米ハリケーンに対する懸念などと言う情報を引用するのだから、筋違いもいいところだろうと思う。投機筋は、とにかく懸念を高めればよいのだからストーリーは単純だ。加えて9日からのOPEC総会についても減産情報を期待している。勿論、それが強気要因となるからだ。彼等にすれば、イランの強硬発言は格好の材料となる。しかし、彼等も目下大きな矛盾、ジレンマを抱えている。もし、ハリケーン懸念が無く、原油価格が一気に暴落すれば、イランの影響力が増し減産決議ということになろうが、総会前に上がるか現状程度となれば減産決議に至らない可能性が高くなる。 ここのところ流行の季節変動を考慮しない、より素人考えの原油需給分析では、イランの減産を支持することになろうが、10月から始める第4四半期は需要期だから、需給上減産を絶対的に正しいとは言えない。ただし、イランは原油価格の最低価格は100ドルと主張しており、その意味でOPEC減産に対する期待は高い。ここのところの原油価格大暴落の一つの要因はサウジの増産にあるわけだから、イラン、現OPEC議長(アルジェリア石油相)は、公然とサウジ批判をしている。ただ、OPEC総会は全会一致が原則だから、サウジがこれを馬耳東風とすれば、減産決議が行なわれることはない。まあ、サウジ次第の展開だ。今回総会での、強硬派、穏健派間の一つの落としどころとしては、今は生産上限を超えて生産している国が多いので、生産上限遵守、実質減産というところかもしれない。ただし、おかしなことではあるが、それを表現する方法で市場へのインパクトが異なる。そこがまた調整のポイントになる。
2008年09月08日
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NYMEXの立会いは、現地時間(米東部標準時)の土日はお休みだ。そこで、本日は、点検の意味もあって自分のHPの価格情報を辿ってみた。自分ながら良く出来ていると感心した(笑い)。http://www.ne.jp/asahi/kappa/kawataro/oilprice.html NYMEXはna(入手不能)マークが並んでいる。ICEは同HP6日の情報でWTIがバレル当り106.65ドルと42セント高となっていることを紹介している。ICEはここで指摘した通り公然とロンドンの抜け穴として市場をリードしていた時は勢いがあったが、その後の米議会の追求などによりNYMEX並み情報を米CFTCにも提供することになり大分おとなしくなった。それに、電子取引だし、NYMEXの終値ベースを補足するものでしかないが、こんな日は、NYMEXが上記のようにnaになっていれば、紹介せざるを得ない。 ドバイは、WTIを見るためには不適なのでその他をサーフィンしてみよう。エネルギーインテリジェンス(PIW)、フィナンシャルタイムズはNYMEXの終値ベースなので、5日の終値をそのまま載せている。OGJは1.37ドル安の106.52ドルとなっている。MEESは9月5日23時25分現在で107.40ドルだ。ここでも再三注記してきたが、それぞれのメディアの稼働時間、価格監視のスタンスが出ていて面白い。お休みの動きをみるにはそれなりに参考になる。 私は、いつも原油価格動向、エネルギー価格動向に関連する動きも追っているが、その中にサウジ情勢も入る。通常、サウジ英字紙の記事を参照しているが、今日は、そこに米印各協力に関する情報が載っていたことに強い興味が惹かれた。記事そのものは米印核協力の進展を客観的に伝えたものだが、それがサウジ英字紙でいち早く伝えられていること、サウジではインド情報がかなり敏感に追われていることも含めて面白かった。 米の協力のもとに、インドの核開発が進めば、サウジ独自あるいはアラブ湾岸諸国とともに核開発を進めたいサウジとしてみれば、これが手本になることは明らかだ。今回の進展には高い関心があろう。 しかし、事態はそんなたやすいものではない。ただ、既に米印はクリアが難しいとされていた45か国から成るNSG(核供給グループ)からはインドを例外として認められることに成功したようだ。残るは米議会のクリアのみだ。まず、それが簡単ではない。これは昨日も書いた通り、米議会の会期は既に三週間を切っており、その中でブッシュ政権がこれを通すことが出来るかどうか予断は許されない。それに、本件については、インド国内だけでも、両極端の、インドの核兵器開発が阻止されてしまう結果となるという強硬派勢力の見解、逆に核不拡散条約、核の平和利用に抜け穴を作ってしまうのではないかという平和標榜派の見解が相次いで表明された。 原子力はCO2発生ゼロの温暖化政策推進の救世主と単純に歓迎は出来ない状況だ。核開発の推進は代替エネルギーの切札として将来の原油価格動向にも大きな影響を与えるので、強い関心を持って、米議会の動きを見守って行きたいと思った。
2008年09月07日
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5日のNYMEX/WTIは、ハリケーングスタフ一過後の復旧、米国における失業率上昇に対する先行懸念を主因として1.66ドル安のバレル当り106.23ドルとなった。 未だ米国はハリケーンシーズンにあり、まだまだ予断は許されないが、グスタフ直撃による被害僅少、米政府、IEAの毅然たる態度表明、カトリーナの教訓などにより、今のところはハリケーンカトリーナ、リタの時のような大惨事は防げそうだ。大変結構なことだ。 投機の行き過ぎを糾弾してきた米議会も夏休から戻り、審議を再開するが、今のところ残す会期は三週間程度で、今年はそれで終了するという。ここのところの原油価格低下で審議の熱が冷えてしまっていないかどうかなどが注目される。喉元過ぎればではなく、兜の緒を締める必要がある。
2008年09月06日
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4日のNYMEX/WTIは、ドル高、石油需要減退を受け、1.46ドル安のバレル当り107.89ドルへと低下した。これで5日間連続、計10.26ドルの下げとなった。 ハリケーン・ドリー、グスタフによる価格上昇前の趨勢に戻った形だ。100ドル割れも囁かれる状況となり、早速、イランは、減産、協定遵守を主張した。OPECは減産協定を遵守すべきであるという至極当然の主張ではあるが、その当の本人も協定を守っていないのだから語るに落ちるというところがある。この予想された反発に対してサウジがどのように応じるのか、さらに9日に迫ったOPEC総会ではどのような展開が見られるのか注目である。超強硬派のイランはともかくOPECは本当に世界経済、世界福祉に貢献することを考えているのかどうか踏み絵のような総会となる。
2008年09月05日
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3日のNYMEX/WTIは、ハリケーン被害僅少との情報、ドル高を受けて36セント安のバレル当り109.35ドルとなった。7月3日に記録した史上最高値・145.29ドル(期近終値)からは、ほぼ36ドルの急落ということになる。 そろそろ原油価格暴落というタイトルを変えた方が良いのではという人もいるであろうが、ほぼ90年代を通じて維持された約20ドルの原油価格を知るものにすればまだまだ高い、とても許容できる水準ではない。150ドル近い水準を経験し、さらに200ドルになるだろうなどとの予測を聞いたりすると、110ドル近い現在の水準を安く感じてしまう人も出てきているから不思議なものだ。 2004年5月にオランダのアムステルダムで開催された閣僚級会合・第9回国際エネルギーフォーラムでは、当時の40ドル程度を「高い」と形容し、その対策を訴えた感覚を忘れてはならない。この会合には消費国だけではなく産油国の閣僚も参加している。この基本線で合意していたことを常に心に留めておくことが肝要だと思う。
2008年09月04日
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9月2日のNYMEX/WTIは、ハリケーングスタフの影響は僅少との判断を主因として、5.75ドル安のバレル当り109.71ドルとなった。その急落ぶりは凄まじく一時は105.46ドルまで下落してNYMEXの値幅制限である10ドル(先週末の終値が115.46ドル)に到達したことからNYMEXでは規定通り取引を6分間停止して値幅制限を2倍の20ドルに変更した後に取引を再開したほどだった。 しかしながら、未だグスタフの被害が明らかになったわけではないし、次々とハリケーンになりそうな暴風雨が発生しており、この急落の理由が分からないとするものもいる。こんな時にも、投機筋はそれが投機だというのだろうか? 今回のハリケーンによる価格上昇、下落は、投機の問題を考慮する際に教訓となることだろう。その軌跡を具に追って、分析してみる必要がありそうだ。
2008年09月03日
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終に、ハリケーングスタフは、9月1日米中部時間午前9時30分過ぎ(日本時間同日午後11時30分過ぎ)にニューオリンズ付近に上陸した。ハリケーンカトリーナに次ぐ被害が懸念される中、NYMEX/WTIは、ハリケーン被害が僅少との見通しを主因として電子取引で先週末の終値から4.86ドル安のバレル当り110.60ドルまで急落した。 この急落ぶりに投機筋からは、未だ被害状況が明確でないのに下げ過ぎであるとの非難が出た。確かにその通りと言いたいが、グスタフの進路も定まらない内に高値に投機して118ドルまで吊り上げた張本人からそのようなことを聞きたくはない。彼等は自分の儲けのために他人の不幸を待ち望んでいるような人間達だ。 現地時間今日(2日)午前9時にはNYMEXの立会いが始まる。電子取引では目下111ドル台まで戻しているが、今のところの趨勢では110ドル割れもありえる。そうなれば、新たなジオポリティックス要因の発生、大幅なドル安でも無い限り100ドルを目指す展開になる可能性も出てきた。強気要因となりやすいハリケーンシーズンに、このような動きとなるのは大変結構なことだ。 早く100ドル割れとなって欲しい。そうなれば、9月9日のOPEC総会でOPECの価格水準についての真意が見えてくるからである。彼等の目標には天井がないことは明らかで待つまでもないという人には、ご免なさいと言いたい。そのような人には、強硬派ではなくサウジの見解が聞きたいと思っているのだと付け加えたい。
2008年09月02日
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米国では本日(月曜日)はレイバーデイでお休みだ。NYMEXの立会いは無い。ただし、電子取引はいつも通り日曜日の午後6時に始まった。開始早々は、予想通りハリケーングスタフに対する懸念でバレル当り118ドル超えも出たようだ。 HPには15分遅れで市況がアップされるが、それによれば、直近では116ドル強程度へと戻った。投機家達はヘッジングのためとはいえ、休み無しの動きには恐れ入る。ICEでは未だ117ドル程度となっているが、恐らくNYMEXをフォローする動きになることだろう。何と言ってもハリケーンは米国のことだ。ただし、現地時間月曜日となると強気の投機家達が久々に買いを入れ、カトリーナの時の勢いとなり5ドル程度は上昇するとの声が聞かれる。ということは120ドルということだ。誠に困ったことだ。 確かに、グスタフの勢いは強く、ニューオリンズでは避難が始まった。大変結構なことだ。カトリーナの教訓の試金石ともなる。グスタフは今世紀最強との表現が出始めているが、今後より強いハリケーンが来襲する可能性を否定することは出来ないだろう。米政府、石油業界の緊急時対応能力を実証することにもなる。これらがWTI価格に反映され、それが世界の原油価格に影響を与えるわけだから、決して他人事ではない。
2008年09月01日
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