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なぜ多くの人は生きることに行き詰るのか?
それはもちろん、嫌われるのが怖くて八方美人になるからである。
その人から離れることが幸せになるスタートである。しかし、じつは離れることとはそういう簡単なことではない。それはその人から離れることは、ものすごいエネルギーがいるからである。
「嫌われるのは怖いと、恐れてはいけない」と思って、離れようとする。しかし離れるためには、かなりのエネルギーがいる。
もちろん心理的なエネルギーがもっとも重要であるが、必要なのは心理的なエネルギーばかりではない。肉体的なエネルギーもいる。時間もかかる。
要するにいったんできた人間関係を変えるためには手間暇がかかる。それはムダなエネルギーと時間に思える。しかしこのエネルギーを使うことなしには、問題の人から離れることはできない。
じつは生きることに行き詰っている人は、このエネルギーがないから生きることに行き詰るのである。
いったんできた人間関係から逃れるということは簡単なことではない。
それは恋愛関係であろうと友情であろうと、仕事関係であろうと、弁護士と依頼人との関係であろうと、血縁関係であろうと、どんな人間関係でも変えることはエネルギーがいる。
変える過程で腹が立つことも多い。耐えることも多い。でも変えなければ幸せにはなれない。
いわんや離婚のような、深い関係を解消するときには膨大なエネルギーがいる。
私はある離婚調停で、依頼人との弁護士との関係で驚いたことがある。
依頼人は離婚をしたくなかった。しかしそのケースでは、離婚成立がその弁護士に利益をもたらす。そこで弁護士は依頼人の不利益のために働いている。
それは依頼人にもわかってきている。つまり本質的には相手方には二人の弁護士がいて、その人にはだれも弁護士がいない状態である。
それでもその依頼人はその弁護士を解任できない。
私はそのときに、嫌われるのが怖いという恐怖心はこれほどものすごいものかと驚いた。結局離婚は成立して、その依頼人は病気になって弁護士は巨額の利益を得た。
その弁護士は依頼人の弱さを見抜いていたのである。
嫌われるのが怖いという恐怖心は、ずるい人の餌食になる。
「嫌われたくない症候群」の人は、自分を病気に追い込んでいくような人にもいい顔をする。心底孤独なのであろうが、そんな孤独なときに周りにいる人はろくな人ではない。
一人ぽっちになる覚悟が幸せになる秘訣である。
【だれにでも「いい顔」をしてしまう人に—嫌われたくない症候群】加藤諦三著/ PHP 新書
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