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「 TALK &トーク」代表取締役 野口 敏
人が雑談をするのはストレス解消という意味もあります。私たちは仕事や家庭の中で、小さなストレスにまみれて暮しています。それをどこかで吐き出してしまわないと、心が疲れてしまうのです。
「今日の営業先の人が苦手でね」とか「課長にまた文句を言われたよ」と言うことで、ストレスを外に出しているというわけです。
この時に聞き役の人の立場は重要です。「うちの家内は金遣いが荒くってさ」と言われた時に、つい「お金の管理はあなたがしたらいい」などと解決策を示してしまいそうになりますが、それは決してしてはならないことです。
話し手の望みは、心に詰まった苦しみや迷いを言葉にして吐き出すこと。だから愚痴をこぼされた時の最善の対処法は、「うわあ、それは困ったね」と気持ちを分かってあげる言葉を送ってあげることなのです。
解決策を示されても、心に詰まったストレスは解消されません。これは男性がよくやってしまうミスで、相手を閉口させてしまいます。
愚痴や他愛もない話には、解決よりも相手にしゃべらせてあげる、吐き出せてあげるという気持ちで対応すると、話も弾んで相手も喜んでくれます。
例えば、「それはこうしたらいいんだよ」ではなく、「へー、そりゃ困ったね」でいいということです。
女性たちが電車やファミレスで、ああでもないこうでもないと結論の出ない話を延々と楽しげに交わしている光景を見たことがあるでしょうか。男性の中には、あの姿を見て「女っていうのは意味のない話ばかりして」と見下す人もいます。
実は、女性は意味のないような話をしつつ、ストレスを発散しているのです。よく考えてみると、総じて女性の方が楽しそうで、しかも健康を長く維持しています。これはストレスの発散方法が男性よりも優れている証だと思います。
雑談は意味がないからこそ楽しいものです。愚痴は言わないと決めている昭和の男もまだまだ多いことと思います。しかし、それでは心が疲れてしまうはずです。
「仕事はしんどいな」「ほんとに」「やってられないよ」「金があればすぐに辞めてやるんだけど」「そうだな(笑)」とこんなことで OK 。職場や居酒屋でぜひお試しください。
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