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April 8, 2025
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カテゴリ: 文化

一人旅で満足度アップ

休憩も観光も自分軸

日本トラベルヘルパー協会会長  篠塚恭一さん

グルメや花、歴史、低山登山も

旅行はシニア世代に根強い人気があります。子育てや、仕事が一段落し、時間に融通が利きやすくなる年代。それまでできなかった旅を、ゆっくり味わいたいという声を聞きます。現実は働き続ける人も多く、短い日程になることが多いようですが……。

旬の物を食べに行くグルメ旅はもちろん、この時季ならネモフィラや藤、シバザクラなどの花を見るたびも好評です。年齢を重ねるほど歴史旅へのニーズは高まり、白や大河ドラマの舞台を訪ねる人も。最近は、健康志向から、運動を兼ねた低山登山やハイキングも増えています。

旅といえば、非日常の入り込むことで「自分とは何か」「自分の好きなものや感じ方」を再認識できるのも、魅力の一つでしょう。また、「無事に帰ってきた」ことが、「いつまでも元気」と自信につながります。

昭和の頃は、団体旅行が一般的でした。いまだに、旅のイメージはそのままという方もいます。

しかし、シニアにこそ一人旅がオススメです。年を重ねるにつれ、人に合わせて行動するのは、難しくなります。歩くスピどもそれぞれ。トイレの頻度も違います。食事や、官庫したいものの好みもあるでしょう。ゆっくり寝たい人、朝から散歩したい人。一人旅は、人に合わせる必要がなく、気ままで、満足度が高くなります。

もちろん、体調面などで不安があれば、無理して一人だけでいく必要はありません。ただ、友だちとグループでいく時も、プライベートの自由時間を確保することを推奨します。例えば、「ランチや夕食以外は個別行動」「泊まる部屋は別々」「集合時間を決めて観光はそれぞれ」とか。自分の時間を予定しておくだけで、積極的に見て回ることも、疲れたぼーっと休むことも、その時に合わせた調整ができます。

余裕のあるスケジュール

旅程を立てるコツは、イベントを詰め込み過ぎないこと。予定が多少ずれても大丈夫なくらい、時間が多少ずれても大丈夫なくらい、時間に余裕を持ったスケジュールにしましょう。とくに今は、インバウンドで海外からの旅行客も大勢います。観光地が予想以上に混雑しているということもあります。

事前の下調べは大切です。情報はネットで得る時代ですが、現地の最新情報を知るには、検索のテクニックが必要です。目的地の観光協会、また、宿泊を伴う場合は宿泊先に、周辺の込み具合などを電話で問い合わせるのもよいでしょう。

余裕をつくるのは、体調を崩さないためでもあります。自分の体調変化に気付きにくくなるのがシニアの特徴。普段と違う環境は刺激になる半面、ストレスがかかります。旅になれていない人であればなおさらです。少し控えめに行動するくらいがよいでしょう。温泉旅行も湯につかった結果、疲れが出てぐったちということもあります。せっかくの旅も、健康を害してしまっては元も子もありません。

行くところによりますが、この時季は朝晩の寒暖差に注意が必要です。日ごとの気温の変化も大きくなります。羽織るものは用意しておきましょう。また、朝夕涼しく日中気温が上がる時は、熱中症の心配があります。

こまめな水分補給を必ず行いましょう。

春の日差しは柔らかいように感じても、紫外線が強く、体に負担がかかります。サングラスや帽子、日焼け止めなどの対策も忘れずに。常備薬派の見慣れている風邪薬や、胃腸薬、頭痛薬などを持ち歩いてください。

メジャーな場所をちょっと外して

旅程を考えるのが苦手な一人旅初心者には、ツアーへの参加をご提案します。

最近は、シニア向け一人参加限定プランもあります。ツアーは、旅行会社の規格だからこそ見られるものや、見られる場所があるのも魅力です。自由時間がたっぷりと確保されているものもあります。

参加者の中に、旅の達人みたいな人がいれば、仲良くなってみるのもよいと思います。旅情報を交換すれば、行きたい候補が増えることでしょう。

旅慣れしている方に、私がオススメする工夫は、ちょっとずらすことです。「宿泊も、観光も、メジャーな場所」では人も多く、疲れてしまいます。漢口をした後は、少し離れた宿泊所を選ぶとか、観光自体を、メジャーから外すことで、人込みは回避できます。

例えば京都なら、舞鶴に拠点を構えて、京都府北部を楽しむ。春の海を見に行く時は、熱海や下田を外して、熱川とか、東伊豆を使う。高尾山がいっぱいなら、青梅の御岳山。同じような自然に触れながら、ゆっくり過ごせます。瀬戸内海なら、人気が出てきていきますか、車で渡れる淡路島。東北でも話題の申湖温泉から、車で 40 分ほど走ると、赤倉温泉(最上町)があります。五島列島も、新五島町の方なら、比較的すいているので、長崎港から船で渡ることもオススメします。

泊まるところも、高級ホテルや高級旅館で毛ではなく、民宿や脳白を使用すると、地元の人との交流や生活に触れることもでき、値段が安く抑えられます。こういう触れ合いの中で、ガイドブックでは知ることができない情報を得ることができる、貴重な体験になります。

観光に動き回るのも、ひたすらゆっくりするのもいい、誰に気兼ねすることもない、気ままな一人旅に出かけてみませんか。

【幸福社会】聖教新聞 2024.4.24






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Last updated  April 8, 2025 04:36:49 PMコメント(0) | コメントを書く
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