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問題解決あきらめないで
作家 伊東 潤
仕事上で発生する問題の多くがダブル・バインドの要素を孕んでいる。ダブル・バインドとは、何らかの問題に勅命した時、それを解決するには矛盾した要素があり、 A を立てれば B が立たないという状態になることだ。
例えば、イスラエルによるガザ地区への攻撃をやめさせたい米国民主党政権だが、イスラエルの支援をやめてしまうと、米国籍のユダヤ系国民の支持を失うことになる。
こうしたダブル・バインドの問題を解決することに長けたのが、この七月から福沢諭吉に代わって一万円札の顔になる渋沢栄一だ。渋沢の手品のような財政手腕によって明治政府は草創期の財政危機を脱し、近代化への道をひた走ることになる。その手品の詳細については複雑なので記さないが、関心があったら調べてほしい。
さて、こうしたダブル・バインドに直面した場合、すぐに「ダメだ」「無理だ」「不可能だ」と思考停止していないだろうか。さらに自分が直面している問題は特別なので「言うは易し、行うは難し」と思っているのではないだろうか。しかし見方によっては、世の中は特別な問題だらけだ。どのようなダブル・マインドだろうと、渋沢のように解決策を見出している人がいるのを忘れないでほしい。
そのカギは「深く考える」ことにある。またさまざまな問題解決を諦めてしまうことだけは避けてほしい。とにかく大切なのは Deep thinking だ。あなたも紙幣の顔になれるかもしれない。
【すなどけい】公明新聞 2024.5.24
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