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晩婚晩産化は、男女とも医学的な妊娠・出産の適齢期を逸脱してしまうことになりかねません。家庭では一生のうちに夫婦間に生れる子どもの数が減る、いわゆる少子化が起こっています。国立社会保障・人口問題研究所の2010年調査では、夫婦が理想とする子どもの数は2・42人ですが、2013年の出生率は1・43人と、子どもの数の理想と現実には大きな開きがあります。人口を維持できる水準とされる2・07にも届いていません結果、少子化の影響を大きく受けて今後、社会全体として人口が減少するのです。 日本の人口推移予測この図は、国土交通省国土計画局が作成した日本の人口の現在までの推移と、今後の推移を予想をしたものです。これによると鎌倉、室町、江戸時代は徐々に人口が増加してきました。江戸中期から明治維新のころまでは約3000万人でしたがその後、「産めよ増やせよ」の政策により人口は急速に増加しました戦後も増加が続きましたが、人口のピークは2004年でその後減少に転じています。出生率が低いまま推移すると、2050年には人口が3000万人減り、人口全体に占める65歳以上の高齢者の割合がほぼ4割に達する「超高齢社会」がやってきます。少子化・人口減少の何が問題なのか。家庭で考えると、実際に子どもを出産する数が、夫婦が理想とする2.42人に達しないことも問題ですが、社会全体としては、社会を動かしている社会保障が機能しなくなることが問題と考えられています。現在、当たり前のように享受している医療、年金、雇用、災害補償介護、児童手当、公的扶助、社会福祉、公衆衛生などの社会保障が受けられなくなるのです。身近な例を挙げると、ごみの収集や道路の修復のための舗装工事、医療費の公費負担7割などもできなくなる可能性が高くなるわけです news source/asahi apital
2014年06月27日
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これほどわけのわからない文章はない。集団的自衛権の行使をめぐる与党協議で示された原案である自公がそれぞれ都合よく説明できるよう表現を仕組んだせいか、普通の人には意味不明だろう。両党は大筋合意し、きのうは国会の日程まで相談したが、信じがたい乱暴さだ。集団的自衛権の行使とは、武力攻撃を受けた他国を助けることをいう。日本は憲法9条があるので、日本が攻撃されれば個別的自衛権で反撃できるが、他国を助けることはしないという方針でやってきた。安倍政権はそれを転換しようとしている。わけがわからない点は大きく二つある。第1、原案は、他国に対する攻撃であっても、そのせいで日本の存立が脅かされたりする「明白な危険」がある場合は、集団的自衛権を使って反撃していい、ということにしたいらしい。そんなに危ない状況なら日本が攻撃されたのと同じではないかという疑問が浮かぶ。現に原案は、日本による反撃について「憲法上は、あくまでも我が国を防衛」する措置だと書いている。これは集団的ではなく個別的自衛権の話ではないのか。第2、原案は、集団的自衛権の行使は憲法上許されないと結論する1972年の政府見解を引いて、この理屈は今後も維持すると書いている。歴代内閣の憲法解釈を変更するといっているのに、それを引き継ぐ。つじつまがあわない。およそ理解しにくいこの文章を国民に読めというのだろうか振り出しに戻ってもう一度議論し直すべきだ。 news source/asahi.com
2014年06月26日
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『作家の酒』という楽しい本がある。つまみの写真が豊富で、眺めているとのどが鳴る。作家の愛する酒として、日本酒やワイン、ウイスキーは登場するのに、ビールはほとんど出てこない。不思議だが、店に入って「とりあえず」と注文しつつ、後は別のものを楽しむ人は多い。口開けの一杯。ジョッキの恋しい季節だ。ビール業界の競争は激しい。同時に国税当局とのせめぎあいも熾烈(しれつ)だ。酒税でもビールの税率は特に高い。原料の麦芽を減らして税率を低くした発泡酒が登場すると、「節税ビール」と呼ばれたものだ。飲み助にはありがたいが、当局はおもしろくない。発泡酒への課税が強化されると、業界はさらに税率の低い「第3のビール」で迎え撃った。麦芽以外の原料でつくるか、発泡酒に蒸留酒を混ぜるかする。安さが受けて年々シェアを伸ばし、ビールや発泡酒は押されつつある。その有望株の受難である。去年発売されたヒット商品「極ZERO」が、第3のビールに当たらない可能性があると、当局に確認を求められた。製造元のサッポロビールはきのう、自主的に修正申告し、差額分の116億円を納めることを決めた。攻防の深層はまだ明らかではない。酒税の複雑な仕組みの問題なのか、そもそも税率が高すぎるのか。買う側としては、ともかくおいしく安く飲めるに越したことはない。とりあえずの一杯の喜びは何ものにも代え難い。 news source/asahi.com
2014年06月22日
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働きづめだったあのころは遠くなった。〈診断は昔過労で今加齢〉。全国老人福祉施設協議会が先ごろ出した『還暦川柳』の収録作だ。〈歳(とし)重ね丸くなるより固くなる〉。衰えゆくのはいかんともし難い。「フレイル」という言葉があるそうだ。年を取り、筋力や活力が低下した状態をいう。英語のfrailty(フレイルティー)からきている。もろさ、はかなさ、弱さなどを意味する。ハムレットの有名なセリフにも登場する単語だ。〈心弱きもの、おまえの名は女!〉。日本老年医学会はこのほど、健康と病気の中間的な段階を「フレイル」と呼ぶことにした。そのまま放っておくと介護が必要になるような状態である。疲れやすくなる、歩くのが遅くなる、体重が減るといった要件が三つ重なると認定される。ただ、元に戻らないわけではない。早めに気づき、栄養をとったり、ストレッチなどの運動をしたりして回復することも可能らしい。フレイルという言葉が広く知られ、人々の予防意識が高まり、要介護のお年寄りが減ることを老年医学会はめざす。予防に効果的なものの一つは肉などのたんぱく質だという。某作家の逸話を思い出す。200グラムのビフテキを3枚、毎晩欠かさず平らげた。88歳の死の直前まで書き続けたパワーの源泉だったろう。肉でなくとも、おいしく食べればからだは喜ぶ。元気でいられる。そのためには工夫と心の持ちようである。 news source/asahi.com
2014年06月18日
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〈えーと、今度はアレをやらなきゃ……〉 〈そうだったかあ。どうすりゃいいかな……〉 最近、職場や自宅でつい独り言をつぶやいている。 自分ではなくても、同僚や妻がぶつぶつ言っている。 そんなシーンに思い当たる人は少なくないだろう。 ひとりでしゃべっているのだから周囲はなんとなく気味が悪いし、ひょっとして病気なんじゃないか? と心配にもなる。 独り言が多くても問題はないのか。 独り言が多い人というのは、主観的な感覚の内的イメージが豊富で想像力が豊かな人や、感受性が強くて感情が高ぶりやすい人に多いようです。 ただ、どんな人でも、うれしい、悲しい、悔しい、緊張したなど、感情が高ぶったり興奮気味になったりした時に、内的な気持ちが言葉になって口に出やすくなるものだ。 一説によると、内的な気持ちの高ぶりを独り言として声に出すことで、精神の高揚を緩和してバランスをとったり、ストレスを解消する役割があるとされています。 思考を整理する役割も。 また、頭の中で考えていることを口から音声として発し、それを耳に入れることでキチンと整理するために独り言をつぶやく場合もある。 独り言には、気持ちを安定させたり、ストレスを発散させたり、思考を整理する働きがあり、ほとんどはこれに当てはまる。 その状況に合致した独り言であり、〈思わず口に出たけど、周りに人がいることに気づいたらすぐにやめる〉ことができるタイプなら、放っておいても心配ないようだ。 テレビを見ながら、〈あーっ!〉とか〈よしっ!〉などと叫んだり、〈そうじゃないだろ〉と話しかけたりするのは気にしなくていい。 〈よしいける〉〈うん、いい感じ〉といった自分を鼓舞するようなポジティブな独り言も問題ない。 気をつけたいのは、〈ああ、どうにかして〉とか〈はあ……もう限界〉といったネガティブな独り言が増えた場合です。 ストレスがたまっているサインなので、意識的に休息やリラックスを心がけることがいいようだ。 周囲の人がそうなら、ゆっくり休ませてあげたり、悩み事や不満がないかを聞いてあげるのがいいようだ。 もっと“危ない”病的な独り言もある。 まったく状況に合わない独り言を繰り返したり、周りに人がいても気にせずぶつぶつ言い続ける。 〈死んじまえ!〉とか〈殺すぞ!〉といった異常に攻撃的な独り言や、周囲に誰もいないのに誰かと会話しているようなケースは要注意。 統合失調症、重度の自律神経失調症、うつ病、双極性障害、発達障害といった病気の可能性があるとか。 高齢者で独り言が増えた場合は、認知症も考えられるという。 脳がうまく働かなくなり、記憶だけでなく、思考、見当識、言語、判断などさまざまな認知機能に障害が出るので、独り言が多くなるケースがあるようです。 そうした病気の場合、本人は病気だと自覚していないことが多い。 無理に病院に連れていこうとすると拒絶されるので、〈よく眠れるように医者に診てもらおう〉〈疲れがたまっているみたいだから、ちょっと病院に行ってみよう〉など、別の症状を改善するために受診を勧めるといい。 news source/tokyo web
2014年06月13日
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ある人が聞いた。「君のオフィスではどれくらいの人が働いているんだい?」。「半分くらいかな」。社員の数をたずねられて、まじめに働いている人の割合を答えたジョークを、『すごい言葉』(新書)からお借りした。せっせと働くイメージのアリも、2割ほどがサボっているという。そんなユルさも大目に見られた時代は遠く、失われた20年をへて、いま、成果主義が職場を支配しつつある。何時間働いたかではなく、あげた成果で賃金が決まる。それ自体は合理的な考え方だ。しかし、その果てに、残業代ゼロの長時間労働という図が透けていては、働く側は不安になる。財界の要請を受けて、政府は、長時間働いても賃金が変わらない制度を導入するという。成長戦略の柱というから、経済成長のために働く者を踏み台にする感がぬぐえない。対象は「幹部候補」など限定的とされるが、運用しだいで拡大される懸念は残る。「遅れず、休まず、働かず」と自嘲しながら、日本人はよく働いてきた。モーレツ社員なる言葉も生まれた。ちなみに冒頭の笑話は英語のジョーク。半分も怠けては何だが、職場にはほどよい「ハンドルの遊び」があってほしい。終身雇用と年功序列への郷愁だけで経済は語れまい。とはいえ「グローバル」という言葉はくせ者だ。昨今はこの一言の威光で、無理筋の話まで正当化されてしまう。世界を相手の競争に勝ったはいいが、あげくに「企業栄えて社員滅ぶ」のでは、人間の価値は軽い。 news source/asahi.com
2014年06月06日
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昔から“美人薄命”という。古代エジプト王国と運命を共にしたクレオパトラ7世、安史の乱で落命した楊貴妃、フランス革命の犠牲となったマリー・アントワネットなどが典型かな。 しかしながら、一般に女性は男性よりも長寿であるから、もちろん長命した美女もいる。トロイア戦争の原因となったヘレネは、大戦争の後にスパルタ王メネラオスのもとに帰って天寿を全うし、小野小町は(少なくとも能の世界では)100歳で旅の僧と禅問答を楽しむ。近世の人物では、ナポレオン3世の妃、ウージェニー・ド・モンテイーホがこれにあたるだろう。 ウージェニーは1826年、スペイン南部の古都グラナダに、公妃マリア・マヌエラ・カークパトリックの次女として生まれた。 実家はスペイン貴族ながらボナパルト主義者で、フランス文化に心酔し、姉とともにサクレクール寺院女子修道院に預けられる。父の死後、姉が大部分の爵位を継承してアルバ公と結婚、ウージェニーはテバ伯を譲られる。その美貌はスペイン1と称賛され内外の王侯貴族より求婚者が殺到するが、並の王侯貴族には何ら魅力を感じないウージェニーはこれを断り続ける。 そして1848年に大ナポレオンの甥、フランス大統領ルイ・ナポレオン・ボナパルトが主催した舞踏会に出席し、運命の出会いを果たす。大もてだった大統領には数多くの「婚約者」がおり、身辺整理が終わって結婚できた1853年には、第二帝政の皇帝となっていた。 news source/asahi apital
2014年06月03日
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芥川龍之介は〈あらゆる社交はおのずから虚偽を必要とするものである〉と書いた。確かに本音をむき出しにするばかりでは衝突も起こる。上手に隠すことも時には必要か。利害の一致には効用があると芥川は説く。わだかまりのある間柄でも、それが緩衝材になってくれるからだ。政治家の交わりでは往々見られるからくりである。小泉純一郎元首相は盟友との密な関係を「友情と打算の二重構造」と呼んでいた。この2人の場合はどうだったか。12.21 石原都知事VS橋下市長 2012ニッポンに吠える! 日本維新の会を率いた石原慎太郎、橋下徹の両氏が決別することになった。老雄が「星影のワルツ」を引いて別れのつらさを述べれば、かたや「あれほど面白い人はいない」と最後まで持ち上げたむろんきれいごとばかりではない。石原氏1人と手を組むか、氏を取りまく議員とも一緒になるのか。合流前に橋下氏が「石原さん以外とはやりたくない」と語ったことが、心理的な亀裂なり、ずっと尾を引いたと石原氏は明かした。対する橋下氏は、先にけんかを売ってきたのは石原氏周辺であり、言うべきことを言っただけだと述べている。「きれいな別れ」の演出も帳消しになるように思えた。選挙勝利という利害の一致が遠ざかり、わだかまりが前面に出てきてしまう関係の現状があらわだ。野党再編の動きはどう進むだろう。政策の違いを克服し、巨大与党に対抗する勢力の確立という一点で纏るかどうか。打算も友情も動員した高度な交わりの術の出番である。 news source/asahi.com
2014年06月01日
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