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後半に入ってすぐ、54.5km地点でドロップバッグを受け取りました。
ここでふくらはぎサポーターをつけ、消炎剤を吹きつけ、リュックを背負います。
後半に向けて少しリフレッシュして、再スタートします。
このエイドでは、リタイアした方を収容するバスが多く走っていきます。
さすがにこの暑さに、過酷なコースですので、リタイアも多く出ているようです。
やはり、いつもそうですが、残りフル1本となる地点から、60km過ぎ以降は疲れもかなり出てきます。
暑さもあり、水分摂取が多くなり、梅干しやバナナなどの補給も増えます。
そのうちに、徐々に内臓がやられてきます。
苦しい状況になってきたので、早めに胃薬を飲みます。
エイドで座って休んでいる人や、歩いている人も多く目にします。
私もかなり苦しくなってきました。
70km過ぎからは、残りがなかなか減っていかない感覚になります。
ペースが前半に比べてかなり落ちてきているので、我慢の走りが続きます。
74kmのエイドで、冷たいそうめんを食べました。
つゆも塩分が効いており、少し元気が出ました。
80kmの手前から、右手にオホーツク海、左手にサロマ湖を臨むワッカと呼ばれるコースに入ります。
ここでは、リタイアすると収容に1時間以上かかることがある、という看板が立っています。
わたし、世界を走ってます 20代で43カ国のマラソンを走って見えてきたこと [ 鈴木ゆうり ]
走っていくと、いつ終わるともわからない折り返しコースになります。
ここが正念場と言い聞かせながら、前へ進んでいきます。
なかなか折り返しが見えず苦しみます。
かなり先の方が見えるのですが、行っても行っても折り返しにはならないようです。
北海道マラソンの新川通りを思い出しながら、2回のエイドを超えて、ようやく折り返しを迎えます。
思わず、やっと折り返しと声が出ました。
しかしながら、この地点の景色は素晴らしい景色で、これを見れば苦労も吹っ飛びます。
そして90km地点を超えて、残りは10kmになります。
あとは来た道を戻るだけですが、今度は向かい風を浴びてなかなかペースが上がりません。
疲れもピークになり、気力で前に進みます。
既にすれ違うランナーもいなくなりました。
長い長いワッカを超えて、最後のエイドで水分補給をして、残り2kmほどの距離を進みます。
ここまで走ってきた長い1日を思い出しながら、最後の力を振り絞ります。
そして残り1kmを過ぎ、フィニッシュ地点が近づいてきました。
沿道の年配の女性が「お疲れ様。待ってたよ」と声をかけてくれ、思わず涙が出そうになりました。
応援の力を受けて、右手に見えてきたフィニッシュ地点に突っ込みます。
アナウンスで私の名前が呼ばれました。
そして、そのまま憧れのサロマのゴールを切りました。
思わず、やった、と声を出し、左手でガッツポーズが出ました。
こんなことは珍しいのですが、それだけ苦しかったレースを走り切った満足感からでしょう。
フィニッシュタイムは、ネットタイムで12時間6分53秒でした。
やはり苦しいレースだったことがわかりました。
サロマ湖100kmは、やはり過酷な大会でした。
それでも、多くの方がこのサロマを目指している理由が、少しはわかったような気がします。
多くの方の応援のおかげで、無事に完走することができました。
この場を借りて、皆様に感謝を申し上げます。
本当にありがとうございました。
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