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2.5年間の歩み(田口先生、佐藤前校長、石田校長へのインタビューを中心に)◆導入初年(2017年度:平成29年度) 佐藤匡子先生が校長に着任 山口先生の指導で、三ヶ日東小学校でのピア・サポート活動が始まり、田口かな子養護教諭がピア担当となって導入のベースを築いた年 三ヶ日東小学校の「ピア・サポート活動」の生みの親、佐藤匡子校長先生の導入への思い 『砂丘小学校の教頭時代、浜松江之島高校の保護者の方が学校に来てくれて、山口先生の進めているピア・サポート活動についての説明と、「自分の子供はそれですごく救われた」という話をしてくれました。 赴任した三ヶ日東小学校は単学級の小規模校で、地域の温かさが子供たちの人柄に反映している学校でした。素直で優しい子が多かったのですが、やや消極的な面も見られることもありました。 そこで、主体的に人間関係作りに関わって、自主性を持ち、自己決定・自己調整していける子供に育ってほしいと願っていました。 それには、子供同士で支え合い、自分たちの手で問題を解決していくピア・サポート活動が相応しいと考え、退職後、山口先生が浜松市教育委員会に勤務していることを知り、導入の支援をお願いしました。 当時から三ヶ日東小学校は教員数が少なく、担任は授業や担任業務の他、学年で行う行事の企画・運営や部活動の指導等々、多忙を極めていましたので、担任にこれ以上の業務はお願いできないと判断しました。 私と同じ年に同校に赴任した田口かな子養護教諭は、子供の体の健康ばかりでなく、心の健康も大事に思い、保健室経営を行っていたので、彼女にピア・サポート担当をお願いし、快諾してもらいました。 学校健康委員会や学級活動を通じて、ピア・サポートを広める推進役を担ってくれました。』(つづく)
2022年03月29日
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「ピア・サポート活動」は、子どもたちのいじめや不登校をなくすための活動として、カナダで始められました。「ピア」は友達・仲間、「サポート」は支援を意味し、コミュニケーション能力を高めて、お互いの違いを認め、互いに尊重し合い、何でも話せる「安心・安全」な場をつくる活動です。 これは学校の中で児童・生徒が行う「道徳実践活動」そのものだと理解し、山口先生が各小中学校で行っている「ピア・サポート研修」の「出前授業」を支援して来ました。 私は、少しでも多くの学校にこの活動が導入され、「学校へ行くのが楽しい」と思える子どもたちが増えることを願っております。 そこで「ピア・サポート活動」を導入して素晴らしい成果を上げている学校を紹介し、「我が校でも導入したい」と感じて頂ける先生を増やしたい、との思いから、浜松市立三ヶ日東小学校の導入成功事例を紹介するレポートを書くことを思いつきました。 これから数回に分けて、このレポートをUPさせていただきます。1.レポート作成の動機◆三ヶ日東小学校長 石田直美先生へのメール『いつも学校訪問させて頂く度に、元気の出る素敵なお話を聞かせて頂き、ありがとうございます。 私は、三ヶ日東小学校の素晴らしさは「職員室の中でピア・サポート活動が実践されている」点にある事に、石田校長先生や田口先生とのお話から気付きました。 先生同士が助け合い、支え合い、アイデアを出し合って、子どもたちを楽しませるにはどうしたらいいかを、全教員が常に考えておられるからこそ、それが子どもたちの心に伝わっているのだと、確信しております。 この三ケ日東小学校の、「先生が手本を見せるピア・サポート」の素晴らしさを、浜松中の先生に、そして全国の先生や学校に伝える事が、日本を安心・安全で住み良い国にするために必要だと考えるようになりました。 山口権治先生のお話では、「今小学校の先生方は、道徳の教科化、英語やIT教育、キャリア教育など、新しい仕事が増える一方で、その代わりに止めてもいい仕事がないために、“スクラップ アンド ビルド”ができず、“ビルド アンド ビルド”になっていて、ピア・サポートを導入する余裕がない」とのことでした。 しかし、ピア・サポートの導入当初は大変でも、これが軌道に乗り、「子どもたちが互いに支え合い、助け合って、子ども間の問題は子どもたち同士が解決してくれる」様になれば、児童の成長に役立つばかりでなく、生徒指導が減り先生方に余裕ができますので、本来の教育活動に専念出来るようになり、先生方にも大きなメリットがあると考えております。 そこで、三ヶ日東小学校の例を紹介し、「ピア・サポートの導入は、先生方の仕事を軽減するための、将来に向けての投資」であることを、教育委員会や政治家、各小学校に伝えていくことが、私の使命であると考えるようになりました。 私の最大の関心事は、養護教諭の田口先生が、ピア・サポートの導入に意欲を持って取り組んだとしても、「授業を受け持つ多忙なクラス担任などの先生方までもが、なぜ熱心にピア・サポートの導入に積極的に取り組まれるようになったのか?」です。 この「秘密」が分かれば、他の学校でも導入が容易になると思われるからです。 そこで手始めに、三ヶ日東小学校にピア・サポート導入の当初から5年間、ご苦労を重ねてこられた田口先生に、より詳細な情報を得るために、インタビューをさせて頂きたいと、お願いしました。 その結果、下記の様な返信を頂きました。 「三ヶ日東小がすごいところは、先生方一人ひとりが力を持った方の集まりだからです。今ピア・サポートは、先生方が、実践してくださっているので、私ではなく先生方にインタビューしていただきたいです。研修主任や特活主任が頑張ってくれています。よろしくお願いします!」 そこで、石田先生にお願いです。先ずは田口かな子先生の業務の邪魔にならない範囲で、5年間の流れをヒアリングさせていただきたいと願っております。ご検討の程、何卒宜しくお願い申し上げます。』◆石田直美校長先生からの返信メール『御丁寧なメールを受け取り、恐縮しております。御提案をお受けしたいと思います。自分達の教育活動については、自分たちではなかなか気が付かないもので、学校の外の皆様方からの御意見がたいへん貴重であります。その意味からも、今回お話しいただきましたことはたいへん有意義なことであると感じます。どうぞよろしくお願いいたします。』(つづく)
2022年03月28日
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