喜久蔵blog

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2005.10.24
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カテゴリ: 音楽・映画
終わらない歌 というのがある。

何度も聴きたくなり、同じフレーズを何度も何度も繰り返し練習して歌いたくなる歌のこと。


僕の場合、すぐに思い浮かぶのがピーボ・ブライソンの歌う"ホールニューワールド"です。

ブレス、アタック、フェイク、言い回し、発音。

気になるフレーズをリピートして何度も何度も練習しました。

でも誰かの前で披露するという目的があったわけではまったくないんです。

ホールニューワールドを心ゆくまで堪能したい。

ただ、それだけでした。

現在では練習することはなくなりましたが、それでも時間があればまだまだ練習し続けたいと思っています。





太陽のように燦々と輝く歌声。

キューバと日本では音楽の質やレベルが桁違いだが、日本でいうところのMisiaのような存在だと思う。

そんな彼女は去年までの三年間、長崎・佐世保にあるハウステンボスのステージで夏の二ヶ月間、ほぼ毎日ステージに立ち続けました。

当時、僕が在籍していたバンドなどを通じて、幸運なことにハイラやチャランガアバネーラとお話しする機会が何度かありました。


メンバーの一人がこう聞いた(*かなりうろ覚え↓w)

「毎日、ず~っと同じステージで、同じ曲を歌ってて、飽きることはないんですか?」

ハイラ
「とんでもない。歌は毎日変わり続けます。私はその日の歌の最高レベルに近づけられるように精一杯歌うだけ。」

この話には非常に共感したなぁ。

僕もバンドに在籍していた頃、同じステージで同じ曲を歌い続けていたけど、飽きるどころかどんどん歌の魅力に引き込まれていったものです。

人間の歌唱を超越していると感じさせるハイラは歌に対して誰よりも謙虚なのだろうな。





音楽に慈しみやリスペクトを感じない、使い捨てのような現代音楽のことだ。

ひどいときにはBメロあたりでもう飽きている。

なのにカラオケにでノリで歌うと最後までさらりと歌えてしまったり。



 こんなことを夜中のお風呂でふと思ったのだが、こう考えると、歌って恋人のようなものだよね。

お互いに慈しみや尊敬のないカップルに明るい未来はありえないでしょう?





_終わらない恋であって欲しい。


 終わらない歌のように。





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Last updated  2005.10.24 05:42:59
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