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どうでも良い事なんですが…。 最近引っ越して来たお隣さん。 年齢不詳、中太り、無職。 一日中部屋にいらっしゃる。 相当退屈なのか、私達のどちらかがバルコニーに出ると、直ぐに嗅ぎ付けて同じくバルコニーに出る。 それだけでも困り者なんだけど、無理矢理話しかけて来るだけでなく、その話の持って行き方がもう滅茶苦茶なのだ。 ★遭遇その1 洗濯物干しを組み立ててバルコニーから引き返すと、お隣さんが「あのーーーーー!」と中を覗く様にして話し掛けて来る。 無視していたら「あのーーーー!」を繰り返すので、仕方無く応答すると「この洗濯物干し、良いなぁ!どこで買った?」 「忘れちゃった」とかなりつっけんどんに言うと、「こんな洗濯物干し見た事無いんだけどな。何処だった?」としつこい。 「忘れたって」と言うと「自分で買ったんだよね?」って…。 余りに馬鹿馬鹿しくなって「いや、思い出した。こんな珍しい洗濯物干しは滅多に無いからと言って、両親が遺産として残してくれた」と言ってみた。 「へぇ…分かるなぁ。これは本当に珍しいからなぁ…」と言いながら、流石に私の声音に怖気付いたか自分の部屋に引っ込んでくれた。 ★遭遇その2 私の酋長さんと昨夕、かなり疲れて車で戻って来ると、その駐車場を見下ろしている例のお隣さんが目に入った。 うえっと思ってなるべく目が合わない様にしようと身をかわした瞬間、半開きのドアの角に思いっきり額を打ち付けた。 目の前に星が飛び交っている私に向かって、お隣さんが一言声を掛けた。 「ねぇ、そのシックな車、君の車?」 ★遭遇その3(間接的) その晩、酋長さんがバルコニーに出て煙草を一服していると、直ぐ様お隣さんが出て来て話し掛けた。 お隣さん>「この部屋、君が住んでるの?それとも女の人が住んでるの?」 酋長さん>「僕は単身赴任でね。妻は今夏休みでこちらに一緒に居るんだ」 隣>「単身赴任って、じゃぁ君は働いてるの?このマンションって学生か無職しか住んでないのかと思った。」 酋>「僕たちにはもう一つ、州を越えてもう一部屋あってね。」 隣>「なんか聞いてると、君ん所、インターネットとかコンピューターとかあるみたいだね。」 酋>「仕事に必要だからね。」 隣>「だけど君もエロいサイトなんかガンガン見れるから良いと思わないか?」 酋>「妻が居るから」 隣>「それじゃ見られないよな。」 酋>「要らないって意味だけどね。」 隣>「そう言えばさっき、奥さん頭思いっきり打ってたね。」 酋>「タンコブ作ってたよ。」 隣>「俺、絶対にナンパするつもり無かったから。」 酋>「そりゃそうだろう。」 隣>「彼女に是非そう言っておいてくれないか。」 酋>「ああ、構わないよ。」 隣>「大丈夫か?って訊いただけなんだから。」 酋>「妻の言い分とは異なるけれど、そう伝えとくよ。」 と言って、酋長さんは、非常に和やかにお隣さんと別れて部屋に戻って来た。 正直言って、アナタの様な忍耐力、私には無いなぁ…と酋長さんに言うと、 「ああ、彼のは悪性じゃないから」 と言ってのけた彼。 幾ら何でも 腫瘍じゃないんだから… ねぇ。
2006/07/24
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グーズベリーって言う日本語で聞いた事が無いこの不可思議な果物を衝動買い。ドイツ語ではStachelbeere(棘スグリ)。形が如何にも頑固そうなので買って朝食のヨーグルトに入れたら…酸っぱいの何のって。それも、赤スグリの様に思いっきり酸っぱくて小さくてプチプチしているなら、ほんの少量だけ入れてその食感も楽しめるのに、このグーズベリーは食感がイマイチ。水っぽい様な、それで居てジューシーとは言い難く、葡萄の様にプリプリとしている訳でも無い。とにかく、我が酋長さんに大不評を蒙った。 可哀相なグーズベリー。 このまま冷蔵庫がお棺になったら惨めだね…と、思い切ってスパゲティにしてみた。 鳥のモモ肉、玉葱・ニンニク・生姜の微塵切りを適当に切ったグーズベリーをオリーヴオイルで炒め、白ワインで締め、顆粒スープや塩・胡椒、タイム、ナツメグ、砂糖少々で味付けをし、最後に細切れにしたトマトの果肉をざざっと混ぜた。 これに茹でたスパゲティを混ぜて食べたら、以外に美味しかった!のでした。グーズベリーの皮なんかも残らず、でも酸味だけが爽やかさとなって大活躍。バジリコの新鮮な葉があったらもっと良かったかなぁ。 これは、これから一寸病みつきになりそう…。
2006/07/14
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耳鳴りにはリラックス~♪って、何もしないと言う事が出来ない貧乏性は、仕方が無いので春巻きの皮に初挑戦する事にしました。 そもそも春巻きを生で食べられるって、この「人気の韓国&アジアごはん」を読む迄知らなかったんですね。一度生で食べたら、揚げた春巻きなんて食べられ無くなります。以前、アジアショップで見付けたベトナム産上新粉…(?)…Rice Starchとあり、又漢字で「特選粘米粉」とあるので「粘る米ならもち米?その粉なら上新粉?」と、幾分短絡的衝動買い。400gで1.2ユーロ。 本当は、市販の春巻きの皮を只、熱湯に潜らせて生春巻きとして食べる予定だったのが、我が家に買い置きが無かっただけ。 難しいんかなぁ…と、ネットを探すと結構簡単そう。 上新粉150g、片栗粉50g、サラダ油大匙2、水300cc。(2~3人分) これを混ぜ混ぜして15分から1時間常温放置。 テフロン加工のフライパンを軽く熱し、刷毛にサラサラの生地を含ませてたたっとフライパンの上に伸ばして行く。この温度調節がなかなか難しい。冷た過ぎると生地が水溜りの様になってなかなか固まってくれないし、熱過ぎると刷毛を当てた瞬間固まってしまう。凸凹でひび割れの沢山ある春巻きの皮ばかり出来る…。 これは、その時に食べ切れる分だけ作って、皮が出来た側からトッピングをぎゅっと詰めて巻き込んで行くのが宜しい…と、後から思いました。出来立ては表面がもちもちしているので、巻いて閉じるのが簡単かも。 若しくは、水を含ませたキッチンタオルを固く絞って置いた物の間に挟んで行くか…。今回は、一寸乾かしてしまったので巻く時に苦労して、折角綺麗に出来た皮迄巻く途中で破れてしまった。 でもね。 手間隙掛けた物は、何でも美味しい。 漬け汁はヌクチャム。 ヌクマム(ベトナム魚醤)35cc、水80cc、砂糖25g、酢15g、レモン汁大匙1/3、水で戻した赤唐辛子1/2~1本を混ぜるだけ。 最初はレモン汁を省略して酢の量を増やしたのだけど、レモン汁の有無はかなり味に響きます。 最近、どうも体脂肪が落ちてくれないので、揚げ物は極力避けています。でも、春巻きは生の方が断然美味しい!と思うのは私だけでしょうか…? 因みに春巻きの皮の作り方は←の本を書かれた永井良史氏の【男の趣肴ホームページ】を参考にさせて頂きました。海外生活をしている者にとって、このHPは宝の島の様です。入手出来ない素材なら作ってしまおう…と言う人を、とことん応援してくれます。
2006/07/07
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耳の中のザーザーはここ数年の間何度かあったが、まぁ疲れたんだろうで済ませていた。大抵近くで酷く煩い時にかなり大きな雑音がしていたからだ。3週間前、鼻風邪が酷いのにオケの練習に3時間半付き合ってから又始まった。私の左横では校長がホルンを吹いていた。彼の喇叭から何か鳴る度、ザーザーザーザーと気が狂いそうになった。耳鼻が詰まっているからだろうと思い、翌日教えていたら今度は右側に座った生徒が音を出す度に右耳がザーザーと鳴る。それと殆ど時を同じくして、電話を耳に直接当てられなくなった。キーンとして痛いのである。食器も恐る恐る洗う。何かが金属に当たる度に耳が破裂するかと思われる程痛い。これはまずいと耳鼻科に行くと、適当に聴力検査をして「一箇所の音域以外、貴女は却って聴こえ過ぎですね。良く聞こえるんだから問題ない」と言って、ビタミン剤と血行促進剤を処方された。翌日、同じ音楽学校で教えている同僚に偶然会い、彼の場合は長い間放置していたので、ピーーーーっと言う耳鳴りが絶え間無くする所迄行ってしまい、不眠症になり、勿論自分でトランペットを吹くのも不可能になってしまったと言う。教えるのに音楽家専用に作られた聴覚調整機を着けながら教えて居ると言う。そうなっては一大事だ…と、慌てて別の耳鼻科に電話を入れ、やっと昨日診察して頂いた。耳鼻科には鼻・咽喉専門と耳に詳しい医者とに分れると言う知識も無かったのだが、成る程と思った。同僚に紹介されたこの耳鼻科では、聴覚・耳のテストが4種類も行われた。今迄仕方が無いので市販の耳パッドを着けながらレッスンをしていたと言うと、「とんでもない!直ぐに止めなさい。もっと酷くなりますよ!」と言われ、じゃぁどうやって教えたらいいのかと尋ねると「教えないで下さい」と病欠届けを書かれてしまった。診断を読むと「耳鳴難聴兼聴覚過敏」とある。病欠届けを校長に届けると、耳鼻科の医者が聴覚調整機を必要とすると書けば、音楽学校の属する州が229ユーロもするその機械の全額を支払ってくれると教えてくれた。独逸語で「忙しい」を「耳の周りに沢山」(viel um die Ohren)と表現する事がある。メニエール病の症状に酷似している所を見ると、ストレスから来ているのかも知れない。元々、耳鳴りはストレスの赤信号なのだろう。プールの跳び込み台から落ちた男の子の為に折り紙で小さな飾りを作った。半日中、和紙を手にして居たら耳の圧迫感もかなり和らいで来た。小さい男の子に更に2ヶ月の安静は厳しいだろう。子供と親で出来る折り紙の本も一緒にプレゼントしよう。
2006/07/04
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…と、誰かが言った。小林秀雄。「魂の親戚」と、良く独逸語では耳にするが、久し振りに彼の文章を読んで最初に浮かんだのが是だ。言葉の半面性を知り尽くして、猶もこうストンと気張らずに書ける人を他に知らない。ストンと落としてひょいと拾い上げる。弄ぶでも無く、真摯そのものなのに、その自らの真摯さでさへも文底で笑って居る感じがある。自分は一応書いて飯食べているなんて言う。実際は、考えているばかりだと言う。絶対に「思想家」だなんて言わない。彼にしてみれば、「思想」も脆いのだ。ただただ、考えているだけなのだ。その「考えているだけ」に、一体どれだけの人間が惚れてしまった事だろう。その深遠な「謙虚」そのものに、一体どれだけの人間が惚れてしまった事だろう。彼のその海原の様な広さと深さの中で、時にははぐらかされ、揉まれ、突き上げられ、抱かれ、ふと気が付くと、海原が笑って居る。全く心憎い海原で、私は又笑う海原へ裸で飛び込んでいく。この笑いが水面の一瞬の煌きと私の踵を貫く時、嗚呼と思う。たとえ言葉がどんなに半面的であろうとも、この時ばかりは言葉の在る事を有り難く想う。この時ばかりは同じ言葉を母に持つ事を有り難く想う。-------------------------------------小林秀雄著:人生について(中公文庫)
2006/07/01
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