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今学期の授業
が固まったので、ラインアップをご紹介したいと思います。
Functional and Strategic Finance
オプションの価値を算出する ブラック・ショールズ・マートン・モデル
を考案して、 ノーベル賞を取ったロバート・マートン教授の授業
。
「ハーバード留学記」の岩瀬さんもこの授業を絶賛しておられるので、きっとファイナンスの本質に迫る珠玉の講義なのでしょう。
ケーススタディーばかりのHBSの授業の中で、 唯一、講義形式
の授業です。
でも、ときどきコールド・コールもされるし、宿題もそれなりに出るので、気は抜けなそう。
で、肝心の内容は。。。
最初の二回の講義は、 子守唄
のようにしか聞こえませんでした。。。(チーン)
でも、マートン教授からは、
「ロックも 最初はメロディーしかわからなくても、 何度も聴いているうちに歌詞のよさもわかってくるだろ?
だから今はメロディーだけ聴いてくれればいいさ」
という力強いお言葉あり。
しばらくは居眠りだけはしないようにしつつ、臨みたいと思います。
Building & Sustaining A Successful Enterprise
名前のとおり、企業の成功を持続させるためにどんな方策があるかを考えていく授業。
「イノベーターのジレンマ」で有名なクリスチャンセン教授の経営理論
を骨子にして、授業が進んでいく予定です。
戦略、オペレーション、マーケティングなど、 general managementの集大成
みたいな授業だそうで、楽しみ。
「Business at the Base of the Pyramid」という貧困層をターゲットとしたビジネスケースを見ていく授業との間で選択を迷ったのですが、
最後の学期だし、 ビジネスパーソンとして生きていくうえで一生拠り所にできるようなshelf life(賞味期限)が長い内容を学ぶ授業を取ろう
、ということで、 涙を呑んで「Business at the Base of the Pyramid」を落とし
、この授業を取ることにしました。
クリスチャンセン教授自ら教えるセクションは人気がありすぎて入れませんでしたが、1年生のときのオペレーションでお世話になった ギルマーティン教授(製薬会社メルクの前CEO)
のセクションに入ることができました。
ギルマーティン教授の 元CEOらしくない謙虚なキャラクター
は大好きだし、クリスチャンセン教授をコンサルタントとして雇ってメルクの戦略を練った経験を持ちクリスチャンセン教授の理論は熟知しているらしいし、 なによりもご高齢なので英語をゆっくりしゃべってくれる
ので、きっといい学びがあると思っています。
Institutions, Macroeconomics and the Global Economy
1年生のときの マクロ経済の授業の続編
です。
引き続き、いろんな国の経済や政策を学んでいきます。
最初の授業のテーマは ボツワナ
の奇跡的な成長
。
南アフリカの北隣にあり、かつてボツワナ国債の格付が日本国債の格付よりも良い時期があって(今は同じ格付)、話題になった国です。
内陸の乾燥地帯
に位置し、 ダイヤモンドが取れるということ以外、まったくとりえのない
ボツワナ。
しかし、ボツワナ政府はアフリカでは(あるいは世界でも) 例外的にビジョンがあり、腐敗がすくない政府
で、
ダイヤモンド産業をいろんな政策を用いて盛んにし、
ダイヤモンドから上がる収入を、ちゃんと教育・保健分野・インフラなどへの国の将来につながる投資
にあて、
その結果、ボツワナはアフリカの中ではトップクラスに豊かな国になったそうです。
天然資源から上がる収入を国を豊かにするためにちゃんと使う、なんて当たり前のように聞こえますが、
天然資源収入が政治家や官僚の高級車や豪邸に化けてしまったり、利権をめぐって争いが発生したりする国がいかに多いことか。。。
ケースを見ていくと、たしかに僕が投資家でも、ボツワナ国債のほうが日本国債より安心して買えるだろうなあ、と思ってしまいました(毒)。
教授は、アルゼンチン人の明るくぬるめなキャラ
Agribusiness
名前のとおり、様々な 農業ビジネス
を見ていく授業。
途上国の農業ビジネス振興に関わりたい僕にとっては、ぜひとも押さえておかなければならない授業のひとつです。
授業には、 ブラジル人やアルゼンチン人がもれなく参加
しているし、増え続ける人口に対応していかに食糧確保をするかということに関心のありそうな 中国人も多く
、
受講者の構成はいい感じで国際情勢を反映
しています。
初回の授業は、アメリカの 牛肉産業で進みつつあるサプライ・チェーンの効率化
に関する授業。
でも、早速アホな発言をかましたので、先行きは暗いかもしれません。。。
教授が「牛肉の品質にとって大事な要因はなにか?」と聞いてきたので、すかさず手を挙げ、
「 牛さんがいかにリラックスして育つかが大事
だ。日本では、牛にビールを飲ませたりするほどだ。」
と自信満々で答えたところ、クラスみんなから爆笑された上、教授にも軽く無視されました(泣)。
結構まじめに言ったつもりなのに、わかってもらえなくて、哀しいです。
Microeconomics of Competitiveness
前回のエントリーで紹介した マイケル・ポーター教授の授業
です。
ビジネス・スクールとケネディー・スクール(公共政策大学院)との合同授業
なので、政策的な視点など、ケネディーの人たちから多くを学べそう、というところも楽しみです。
1月下旬に開講なので、また様子をアップデートします。
* * *
「今学期の授業はいまいち」という声が多く聞かれる中、
納得のいく選択ができたので、満足しています。
今学期は、泣いても笑っても最後なので、 思い残すことがないように、 がりがり勉強していきたいと思います!
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