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30年以上診てもらった医師から主治医を別の医師にかえて、人工股関節に置き換える手術を受けることにした私だったが、本当にこれでよかったの??という気持ちが拭いきれず、あれこれ考えていた。 そもそも、新しい主治医のO医師は積極的に人工股関節の手術を勧めているわけではない。その理由のひとつは耐久性の問題だ。人工股関節は寿命が20年くらいとされている。平均寿命くらい生きるとすれば入れ換え手術を2回はしないといけないのかもしれない。そのため、まだまだ多くのドクターは30代40代の人にはよっぽどひどい状態でない限り人工股関節を勧めることはないようだ。私の場合も、どうしても手術しなければならないという状態ではないという。 今の状態を改善する手術以外の方法としては、まずは安静にして痛みを取ってから、運動療法をするという方法はあるという。 手術しなくてすむならそれもいいかなと思ったけれど、時間がかかりそう…。その間に今はまだ大丈夫な、反対側の足が傷んできても困る。それに、頑張っても手術をちょっと先送りするだけのような…。先送りすることで、まだ日本では認可されていない、もっと高品質の関節が使えるようにならないとも限らないとのことだけど、それもかなり不確定なはなしだ。 もっと他の病院にもいってみたら?という人もいたけれど、前回も書いたように、どうやらこの問題は正解というのはないらしい。あとは本人の意思ということのようだ。そうなると、他の意見も聞いたりするとまた悩みが増える危険性もあるし、正直さらに病院通いを続けるというのは大変だ。ここはなにかの縁と思って、手術をするならO医師にお願いするのがよい気がする。 こんな感じであれこれ迷いつつも、手術する方向で、徐々に覚悟が決まっていった。 さて、どうなることやら・・・・。
Aug 31, 2010
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主治医の話を聞き、主治医に傾きつつも、なんとなく踏み切れず、もう一度、O医師の診察を受けに行った。この日は元々、O医師に手術をしてもらうならどんなことをしてもらえるのかの判断材料のために、CTを撮ることになっていた。CTを撮り、いざ診察へ。 私はこう切り出した。「主治医に会いに行ったところ、O医師が提案してくれたような手術は必要ないと言われましたが、先生は主治医の方法でも出来るけれども、私の年齢も考慮して、よりよい結果を期待するならということで前回伺ったような提案をして下さったという理解でよろしいでしょうか?」O医師は大きくうなづき、そういう理解で結構ですと答えた。「ただ、前回言ったことは最大限にできたらという話で、実際は中の筋肉の状態などで出来ないことも出てくるかもしれません。どのくらいのことをやるかは切ってからの判断にならざるを得ないところがあるし、実際は今行ったことの何割かになってしまうこともあります。」とのこと。さらにこうも言った。「CTを見ると、左足の大腿骨は、本来頭が横向きについているはずが、真っ正面を向いてしまっている。これまで手術してきた症例のなかでもねじれが最も大きい部類に入る。関節の屋根も大分上にあるし、力学的に見ても筋肉にきちんと力が伝わりにくい構造になってしまっている。これを私に手術しろと言われたらどうするか…。」 あら?それをお願いしようとしてるところなんだけど・・・。 いきなり弱気とも取れる発言に驚きつつも、実はその言葉でお願いする意思がかたまったといってもいい。能力の高い人であればあるほど、「こんなの簡単!」とはならず、自分にはできるだろうか、もっといい方法はないかなど常に考えるはずだし、それを率直に言ってしまうO医師の姿勢に誠実さを感じたのだ。 「人工関節にするのがいいのかというのも含め、迷うところはあるのですが、今回は先生にお願いしようと思っているのですが・・・。」 私がそういうと、O医師はちょっと驚いた様子だった。今日はまだCTを撮った結果などを聞いて、再度検討してくるものと思っていたようだった。 私達の希望としては、手術は9月ごろがいいというのを伝えると、予定表を見て、午後に予定の入っていない、じっくりと取り組める日を選んでくれた。これで手術日と入院日が決定。私が以前に手術した20年以上前は、手術の1週間くらい前に入院していたけれど、今は術前検査などは外来でするので、入院は手術日の前日でよいとのこと。 手術の日を決めたのは5月。まだ先のこととはいえ、手術日が決まるとなんだかいきなり具体性を帯びてくるなあ・・・。ホッとしたの半分、ドキドキ半分という気分だった。
Aug 15, 2010
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主治医の言葉は私たちにかなり強く響いた。やはり30年以上診てくれていたドクターに真っ向から反対されちゃうと、やめておいたほうがいいのかなという気分になる。でも…。 私にはなにかひっかかるものがあった。 と言っても、素人には判断しようがないところもあり、どちらが正しいのか、皆目見当もつかないけれど…。いや、もしかしたら正解はないのかもしれない。結論を出すには、何をしたらいいんだろう?? そんなことを考えて数日経ったある日、急にある考えが浮かんだ。主治医は「必要ない」って言ったよね? 必要ないっていうのは、できないっていうのとは違う。同じように、O医師も主治医の手法がダメとは言わないけれど、まだ若いし、歩き方の改善など、よりよい結果を得るためには他の方法のほうがいいのでは?という提案をしてくださったということでは?? そうなるとこれはどちらが正しいか判断するというよりは、私自身がどちらの手術を望むかということなのかもしれない。 だったら、そりゃ、せっかく手術するのだから、ちょっとでも手術前(できれば調子のよいとき)よりもよい状態になりたいと思う。 ここは思い切ってO医師にお願いしようか・・・・。 私達はもう一度O医師の話を聴いて、納得がいけばO医師にお願いすることに決め、O医師の診察を再度受けに行った。【つづく】
Aug 4, 2010
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