ここのところ成績落ちています。心配で、個別指導もお願いできますか?という保護者の方もいらっしゃるのですが、逆効果かもしれません。
疲れが理由であることが多いからです。夏期集中、かなりの多くの知識に触れました。
点数が低いのは、「入っていない」のではなく、「入っているけど出すのに手間取った」というケースも多いのです。
入れたものを脳が整理するためには、睡眠時間やぼんやりする時間が必要です。
消化するための時間といいますか、しみこむ時間といいますか、とにかく詰め込んだだけでは、テストでアウトプットできません。昨年も、この時期に偏差値10近く落とした家庭教師先の生徒さんがいまして、一回思いっきり休息してみることを提案しました。2週間、塾を休み、たっぷり眠る時間を確保し、自分のしたいものだけ勉強しました。そして受けた、志望校別合否判定テストでは過去最高の成績が取れました。
「頭の中にあったもやが取れたみたい」と本人は言っていました。
疲れがたまっていて、鬱の一歩手前のようになると、理解できているはずのことまで間違うようになりますから。
先日、塾の私のクラスで眠気と戦っている生徒さんがいました。
テキストの中の文字も、呪文のようです。記号すらまともに書けていません。
とりあえず埋めた解答欄の答えはすべてまちがっています。×です。
それで、そのお子さんには教室を出てもらい別室で「一回机につっぷして、休みなさい。目が覚めたらおいで。」15分ぐらいして様子を見たら、寝息を立てていました。ちょうど他の生徒さんは、次の読解問題に取り組み始めていて、静かに集中しているタイミングでふと、起きて、先ほどの文章題に取り組みました。
そこからは、正解の連続です。別人のようです。
成績やテキストの○×は、本人の実力を常に示してくれるわけではありません。
学力以外の理由もありますね。眠気と疲れには勝てません。
無理に授業を受けるよりも、そこは本人の力を引き出すために、あえて、「休む」ということが必要なときもあります。他の生徒さんにも言いました。今日は調子よくない、眠くてしかたない、プールがあって疲れています、そういう情報も先生にちょうだいね。頭が動かないときに、動かそうとして動くときはいいけど、どうしても無理ってときもあるから、そのときは、国語の時間別室で休息して、次の算数はしっかり頑張るとか、そういうふうに考えていこうね。相談にのるからね。と
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