『 子どもへのまなざし
』の読書メモ、
つづきです。
(今回が第5回。 第1回
はこちら。)
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『 子どもへのまなざし
読書メモ5
(p277~290「保母さん、幼稚園の先生へ」の章、部分抜粋)
・ 子どもをしからないがまん 。
・ 保母さんに目を向けてもらうには、手段を選ばずどんなことでもする。
= 注意獲得行動
・そういう子はしかればしかるほど、
そういうことがエスカレートしていきます。
・子どもが人のいやがることを、わざとやるということは、
こんなことをしても、僕のことを愛してくれるかなということを
確かめているわけです
。
・育児のうまくいかないお母さんを支援しなければいけない。
・そういうお母さんを愛せるか、思いやってあげられるか。
・その親も子どものころに、ほぼ同じ運命にあってきたのですし、
いまも、もしかしたら周囲から思いやられていないのかもしれないのです。
・その子どもをふびんに思うのとおなじ感情を、
親にも持ってあげられたらいいですね。
・少なくとも子どもたちの親を敵にするということは、しないでいただきたい。
・ 親の幸せをないがしろにして
子どもの幸せは考えられない。
・親を幸せにするためにはどうするかという訓練を、
まず、うけなければなりません。
子どもの幸せを考えるということは、かならずそういうことになります。
・はじめは、子どもには手をつけなくてもいいのです。
親の幸せだけを考えるところから入っていくのです
。
・ 子どもそっちのけで、親の幸せだけを考える。
・人が好きだから教育にたずさわり、保育にたずさわり、
子どもが好きだから保育者になったのでしょう。
・根は人が好きなのですね。
ですから、ちょっと心がければいいのです。
(今回参照したのは「保母さん、幼稚園の先生へ」の章より、一部の表記だけです。
次回は「お母さんへ、お父さんへ」の章から。)
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「 注意獲得行動
」は、「 注目欲求
」などの用語で、
他の本でもふれられていたのをおぼえています。
今、こういう子が非常に増えていると思います。
僕が本を参考に心がけていたことは、
注目を引きたいがためにわざと悪いことをする子への基本対処法は、
「悪い行動に取り合わず、
よいことをしたときにすかさずほめる」
こう書くと簡単ですが、これが簡単に行きません。
具体的には「立ち歩いたとしてもほうっておく」というような対処になるのですが、
僕がひとつ学びになったのは、
「立ち歩いたから即止めなければいけない」という常識はない、
ということです。
「視界にとらえながら、あえて無視する」という教師の選択肢は、
ありなんです。
これをうまくされている先生は、非常に泰然とされておられます。
子どもが、「ふさわしくない行動」で気を引こうとしても、
根を深く張った大木の如く、
歯牙にもかけないありさまで、
そのかわり、そういう子がちょっと良いことをすると、
目ざとく注目して、称賛を与えるのです。
僕はとてもその域まで行きませんので、
子どものペースにはまって
ドツボから脱出できないことも多い
です。
ただ、「愛されたいのだ」「注目を引きたいのだ」「かまってほしいのだ」という
子どもの側の隠された意図に、いじらしさやかわいらしさを感じる教師ではありたい
と思っています。
でも、本当言うと、「やめてほしい」んですけどね。(^^;)
これについて佐々木先生がおっしゃる
「 まず親の幸せを考える
」は、
新しい視点でした。
子どもを変えようと思っても、親や教師が変わらなかったら、変わらんですよ。
教師も変わろうとし、親も変わろうとする。すると子どもが変わる。
親と教師のつながりはとても大事ですね。
「連絡帳」「電話」「家庭訪問」「学級通信」は、そのためにも、大事なことだと思っています。
こちらから動くことで、少しでも親とつながりが持てたらすてきだなあと考えています。
子どもへのまなざし
』
(佐々木正美、福音館書店、1998、1700円)
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