『 教師とスクールカウンセラーのためのやさしい精神医学(1)
(LD・広汎性発達障害・ADHD 編
)
』
(森俊夫、ほんの森出版、2006、2100円)
上の本の読書メモの第10回。う~む、年内に、終わるかな。
「第6章 注意欠陥/多動性障害(ADHD)への対応
」
の後半、 学校での対応について
の第2回です。
(1) ADHDの認知特性に合わせた対応
(2) 一貫した対応
(3) 子どもたちの自尊感情や自己効力感を高める対応
を順に、参照していっています。
今日は < 一貫した対応 > のところです。
前回は こちら
。
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『教師とスクールカウンセラーのためのやさしい精神医学(1)』読書メモ10
(p156~163より)
4. < 一貫した対応 >
・「問題行動」というものは、
チグハグな対応をしていると、拡大していく傾向がある。
・基本的な対応方針については、
きちんとスタッフ間で話し合って、共通認識をもっておきましょう。
○対応の基本方針策定にあたって
・「当面の目標」にからんだものであること
・学校からその子を排除するようなものではないこと
・ADHDの場合、「最終」ゴールは、
「落ち着いて、皆と仲良く過ごせるようになること」
・ 「誰が」「どこで」「いつまで」ということに関して、
コンセンサスをつくっておきましょう
「どのように」というのは、細かく決めないほうがいいかもしれない。
それぞれのスタッフが、それぞれの持ち味を活かしたかかわりを
自由にした方がよい場合が多い。
どうやるのかはその人に任せた方がいい、という考え方、賛成です。
僕もその方が動きやすい。
・個々自由にやって、
「こうやったらうまくいったよ」ということの情報交換は
頻繁に行われるべき
ケース会議を何のために開くかといったら、
一番のメリットはこれじゃないか、と思います。
うまくいっていることを、広げていく。
うまくいったかかわりを、知ってもらう。
・保護者も参加していることが望ましい。
最低でも、方針について了解が得られていなければならない。
・学生ボランティアが関わる場合、
(共通理解への)時間的コストはかけなくてはならない。
★問題行動の程度がひどくないのに、つい強く叱責してしまったり、
かなりひどいことをやっているのに何も注意しなかったり・・・
介入ラインがそのときどきで動いてしまっているような対応は、
決してよい結果を生みません。
「ここまでのことはうるさく言わないが、
ここを超えることをしたらきちんと注意する」
といった問題行動のラインを明確に設定しておき、
それを動かさない。
自分はなかなか守れていません。
大いに反省するところです。
特に自分が疲れていたり、時間がなかったり、
「とにかくもう大変!」って状況の時は、
問題に気づいても見過ごし・・・ということも。
だから、そもそも「基準」を守れるように、
自分の感情や忙しさがどうであろうと守れる「基準」を最初から
設定しておかないと、破たんしますね。
そういう意味では、介入ラインは甘めでもいいと思っています。
厳しくいろいろ言い出したら、こっちが守れなくなるので。
○3つの行動分類とそれへの対応
a 絶対許されない行動・・・・・・断固たる対応
b 減らしたい行動・・・・・・無視
c 増やしたい行動・・・・・・ほめる
・細かいことをアレコレ注意しても改善しない。こちらが疲れるだけ。
注目は c に対して与えましょう。
○本人がよいことをした → 本人が得をする
●本人が悪いことをした → 本人が損をする
というパターンに一貫性をもたせる
・口でほめてあげるだけでなく、
何か残るものをあげられるなら、それもしてあげたほうがいい。
(p163の途中まで)===============================
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