書きかけで止まっていた読書メモ、再開します!
『 ザ・ファシリテーター
人を伸ばし、組織を変える』
(森時彦、ダイヤモンド社、2004、1600円)
この本で扱われている「 ファシリテーション
」という手法、
この間研修会で体験してきました。
他の方と話し合う時に、
「相手の言うことを否定しない」というルールがあらかじめはっきり示されたので、非常に話しやすかったです。
普段他の場所では言わないような自分のことも言っちゃいました。(^^;)
さて、今日は 『ザ・ファシリテーター』 というビジネス小説の読書メモの第6回。(第1回は こちら )
ここでは、「自己紹介」のちょっとしたアイデアが出てきます。
ついでなので、そのアイデアにのっとって、僕の自己紹介をやってみましょう。
<ウソつき自己紹介>
このブログの著者、「にかとま」です。
次の4つのうち1つは、真っ赤なウソ。
それを見破ってください。
1.教師になる前は、ゲーム会社勤務。
2.小学生のころ、1万円をひろった。
3.「いつも何度でも」を合唱用に編曲し、指揮した。
4.学校心理士の資格あり。
「自己紹介」が一方的にならず、聞く方が真剣になる、
いい方法だと思いました。また、自己紹介をする方も、意外な経歴や言いたいことを3つまで
入れられて、なかなかいいです。
盛り上がりそうなので、機会があれば新しい集まりのときにやってみたいです。
(ちなみに、最後のがウソです。学校心理士ではなく、特別支援教育士の資格を持っています。)
それでは、いつもどおり端的に、読書メモとして整理していきたいと思います。
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『ザ・ファシリテーター』
6
(今回は、第4章「SWAT」の途中から第5章の終わりまで。
太字
部分が、本の内容。
顔マークのあとの緑文字は僕の個人的コメントです。)
<ウソつき自己紹介> ※具体例は上の例を参照
・アイスブレークの1つ 。
・メンバーの意外な経験が披露される。
・メンバー同士、意外な側面を知り、部屋の中が驚きと笑いで満たされる。
○同僚をよく理解し、みんなの気持ちをほぐすのに大変役立つ。
やっぱり、まずはメンバー同士がお互いを理解することからですよね!
あと、気持ちをほぐしてリラックスしながら意見を言えるのも大事です。
さすがこの自己紹介法は、大事なところをおさえてますね。(^^)
<グループダイナミックスの「ラボラトリーメソッド」>
(1)グループの活動に参加しながら、
その行動そのものを観察し、その背景を分析する。
(2)その結果をメンバー相互にフィードバックし、
お互いに次の行動に反映し、
それをまた観察・フィードバックする。
・リーダーが自分のリーダーシップについて、
関係者から率直なフィードバックを受けるセッションも効果的。
・自己開示とフィードバックを通じて、
人間として大きく成長する機会をつくる
・物事がまとまる、つまり「 収束
」する前に、
必ずいったん「 発散
」という過程を通る。
= しっかり「発散」させる。
テーブルを叩いて喧々諤々の議論をする。
「収束」と「発散」というキーワードで、
議論の過程をまとめているので、わかりやすいです。
「発散」ができていないと「収束」もできないわけですが、
そうすると、いかに「発散」させるか、というのがキモになりそうですね。
<タックマンのモデル>
・組織は、形成された後、
すぐに機能(パフォーミング)しはじめるのではなく、
その前に、ストーミング(混乱・対立)があり、
ノーミング(統一)が進んで はじめて機能しはじめる。
・「あっ、ストーミングが始まったな」とか
「いよいよパフォーミングを始めた」とか、
グループダイナミックスを楽しむようにする。
「離見の見」というのにも通じますが、
渦中にいながらも少し離れて見ることで、
いやなトラブルであっても冷静に受け止めることができる、
ということも、あるかもしれません。
カウンセラーさんとかは、カウンセリングしながらも
このテクニックを使っていそうですね。
客観的に冷静に見ることができずに、感情的に引きずられちゃったりしたら
成立しない職業ですから。
ストレスマネジメントとしては、こういうことを知っておくことって
とても大事でしょうね。
<会議のグランドルール>
・会議の運営方法やマナーについて確認しておく
大事ですね。
本書では、グランドルールもメンバーで話し合って作っていました。
学校とか、時間が限られている1発ものの会議とかだと、
これはファシリテーターのほうからいきなり出す場合もあるかと思います。
この間の会では、ラミネートカードに大きくルールを書いたものを
ぽんぽんぽんと貼り出されて確認されていました。
視覚的なルールカードで、太い目目立った文字で示されるのは
かなり効果的だと思います。
<重みつき多重投票>
・赤、青、黄、3色1セットになった直径2cm程度の円形のシールを使用。
・赤は5点、青は3点、黄色は1点とする。
・一人ひとりが3つの重みつきのカラーシールを気に入ったカードに投票し、
多数決で決める。
・同じカードに複数の色を投票するのは、なし。
・重みつき多重投票だと、差がはっきりと出るので決着しやすい。
・アイディアを出し十分議論したら、この多重投票で決定して
どんどん前に進む。
・立ち上がって、見て回って、カラーシールで投票することで
気分転換にもなる。
これ
はこの本で初めて知ったやり方ですが、
すごく面白い!と思いました。
たとえば今日の引用部分のアイデアについて実施希望投票をするとすると、
「重みつき多重投票」に赤シール(5点)、
「会議のグランドルール」に青シール(3点)、
「ウソつき自己紹介」に黄シール(1
点)、
という感じですかね。
集計後の点差が開いて決定判断がしやすくなるのと、
参加者が優先順位について頭の中で考えやすくなるので、
使い勝手がいいような気がします。
ただ、参加者が多いと集計の計算に時間がかからないよう、
機械的・自動的に集計が出るような工夫があるといいと思いますが。
機会があればぜひやってみたいです。
・ファシリテーターは、単にツールを当てはめるだけではなく、
視野を広げる、考えさせる、動機づける。
(p206~p327より) ============================
この本も残すところあとわずかとなりました。
次回は、第6章「 何が変わったのか 」を参照します。
6章と「エピローグ」で この本は終わりです。
では、また次回!
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