きょういく ユースフル! ~ 僕は触媒になりたい ~

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2021.01.04
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カテゴリ: 考え方
​​​ 「学ぶ」 ことに関する多くの本を読んできました。

「学ぶ」ことのそもそもの捉え方が大事だな、と気づかされました。


「なぜ学ぶのか」というそのものずばりの本質的な問いをタイトルに掲げた本があります。


『なぜ学ぶのか 科学者からの手紙』

仮説実験授業を提唱された板倉聖宣先生は、学ぶことの本質を見ておられました。

この本では、非常に具体的な1つの事例を取り上げ、学ぶことの意味を子ども向けに分かりやすく問いかけています。

本書の中の 「なんのために覚えるのか」

知識を、自分の役に立つか立たないかのどちらかで判断し、
「役に立たないものは覚える必要がない」と思っていました。
(今でも、そうですが・・・。)

しかし、この本を読むと、 学ぶことそれ自体が面白い という、原点のような気持ちを思い出していくことができました。

本書の冒頭で取り上げられている非常に具体的な1つの事例というのは、
「ジャガイモのいもは、茎」 というものです。

いかにも、覚えても意味がなさそうな知識です。(^^;)
それよりも食べられるか食べられないかの知識のほうが重要かもしれません。

板倉先生は
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・「ジャガイモのいもは、じつは茎の変形したものなんだ」というような知識は、感動的に教えられるのでなければ、いくら教えてもなんにもならないのではないか

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と書かれています。

本書では、歴史上はじめてそれを知った人たちの感動や、どうして教科書に載るようになったのかといった経緯も含めて、大きな視野から「学ぶ」ということについて学びなおすことができます。

そもそも人間にとって「学ぶ」とは、必要があるからとか、役に立つからという理由でおこなわれるものでも、なかったのかもしれません。

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・人間というのは、<自分で考えるのがたのしい>というようにできている

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「学ぶ」ということを、狭くとらえすぎてしまうと、しんどくなってしまいます。

そもそも学びは喜びに満ち溢れたものだったのです。


「学ぶ」とは学校の勉強だけを指しているものでも、ありません。

たとえば学校の勉強とは対極とも思える「ゲーム」にしても、そこから学ぶことができます。

日本で初めてプロのゲーマーになった梅原大吾さんはこう書かれています。

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・どうでもよく思えることにも、必ず気づきがあり、自分なりの答えに行き当たる。
 その答えが正解かどうかは、あまり重要ではない。
 それよりも自分自身で考え抜き、何かしらの答えや新たな考えを見つけることのほうが大事なのだ。

(『勝ち続ける意志力』p96)
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『勝ち続ける意志力 世界一プロ・ゲーマーの「仕事術」 』


梅原さんはゲームばかりしていてそれで世界一になり、プロになった方ですが、「学ぶ」ことから逃げて、楽をしてプロになったわけでは、決してありません。
「ゲーム」と捉えるとイメージがわきにくいかもしれませんが、僕は本書を読んで「これはプロの将棋指しの考え方と一緒だ!」と思いました。将棋のプロが考えて考えて考え抜くことを何千何万回と重ねてプロになったのと全く同じでした。一般的な気晴らしとしての「ゲーム」とは対極にある「学び」を、彼は積み重ねてこられたのだと思います。梅原さんの本を読むと、主体的に取り組む姿勢こそが大事なのだと気づかされます。

「これが大事だから」とされた知識をただ受け取るだけよりも、自分で大事だと思ったことを積極的に受け取ろうとしたり、自分で考えようとする姿勢こそが、「学ぶ」ことの本質的な意味なのかもしれません。

そうすると、 トラブルからこそ最も学べる 、ということにもなります。

斎藤一人さんが 「困っているんではない。学んでいるんだ」 と言われていたのがずっと頭に残っています。

学ぶことの意味が分かっている人は、壁にぶち当たっても、「困る」ことなく、学び続けていける人ではないでしょうか。

最後に、『山崎拓巳の道は開ける』という本の中の1節を紹介して、終わります。
数多くの成功する考え方を、分かりやすく説いている、おすすめの本です。
その中には、次のように書かれています。

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・「次のレースまでの課題発見の場」と意味を与え代えると……。
​「学ぶことへの喜び」として
  壁は 姿を変えるのだ。​

(『山崎拓巳の道は開ける​』p170)
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送料無料【中古】『山崎拓巳の道は開ける​』

梅原さんの取り組み姿勢とも重なります。

大事なのは、どのような意味を与えるか。


2021年、あなたは、目の前のことに、どのような意味を与えますか。

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Last updated  2021.01.04 04:59:23
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