きょういく ユースフル! ~ 僕は触媒になりたい ~

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2023.12.23
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今日は、​ 前回のブログ ​でとりあげたドラマ版 「デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士」 の放送日です。

そこで、関連する本として、次の本をご紹介します。スマイル


『耳の聞こえない人、オモロイやん!と思わず言っちゃう本』
(大谷邦郎・手話エンターテイメント発信団oioi、星湖舎、2019、税別1500円)​


大阪の手話エンターテイメント発信団oioiさんの本です。

聴力の単位はデシベルを使い、その数値が高いほど聞こえにくい、といった知識も知ることができますが、本書の特徴はなんといっても当事者目線。
とっても楽しい本なのですが、当事者に対して、ちょっと聞きにくいことも思い切ってインタビューしちゃおう、といったノリが全開です。

当事者が語られることから僕らが気づかされることは、ほんとに多いです。
びっくり

学校の中での出来事として紹介されていた次の話は、学校関係者として、特に覚えておきたいと思った話です。


​・「これは聴覚障害者あるあるなんですけど、だいたい僕らを 教室の一番前 に座らせますよね。」​
​「だけど、それは意味がない。」​
(p98)


少し聞こえにくいぐらいなら意味があるかもしれませんが、全く聞こえない状態に近い場合、口が動いているのを見てようやく、「今この人はしゃべっているんだ」と認識されるそうです。一番前の席だと、先生は板書をしながらしゃべることが多くて、しゃべっているかどうかが分からないし、クラスの誰かがしゃべっていても、一番前だとそのことに気づけないのだそう。

今、日本は国連から、通常学級の場の中で、インクルーシブ教育を進めるように、勧告を受けています。
通常学級の中で「耳の聞こえない人」も安心して授業を受けられるようにするには、こういった声にしっかりと耳を傾ける必要がありそうです。

なお、このお話をされているのはノブさんという方なのですが、ノブさんは就職後、会社で学校のときとは大違いの、合理的配慮を受けられているそうです。
具体的には、会議の時の座席の決定権はノブさんにあるのだとか。
全員の顔が一番よく見えるところがノブさんの席になる 」んですって。ウィンク
(p105)
学校でも、そんなふうにしてくれていたら、ずいぶん助かっただろうな、と思いました。しょんぼり


「周囲の無理解がつらかった」という話も出てきます。
読んでいて、身につまされました。号泣

勇気を出して語っていただいたこと、「本」のかたちにまとめていただいたことに感謝し、誰もが安心して通える学校をつくっていくために、活かしたいと思います。

みなさんも、ぜひ、読んでみてください。


『耳の聞こえない人、オモロイやん!と思わず言っちゃう本』
(大谷邦郎・手話エンターテイメント発信団oioi、星湖舎、2019、税別1500円)​





楽しくバリアクラッシュ! 手話エンターテイメント発信団oioiさん


『耳の聞こえない人、オモロイやん!と思わず言っちゃう本』
 (2023/06/24の日記)





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Last updated  2023.12.23 09:38:01
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