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SF講和条約後の「A級戦犯」

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2012.04.24

あまりにむごい事件事故を取り上げて自分の意見をというのはどうにも憚られてしまうのだが。

しかし先日と昨日の京都府の事故、特に昨日の亀岡市の事故とは言いがたい最早事件なのではないかと思ってしまうほど酷い交通事故とその報道にはやはり大きな違和感を持つ。

一報は昨日午前中だった。
最初は情報が錯綜していたが全容が徐々に明らかになってくるうちにそのむごさとまた犯人像が明らかになってきていた。

そして夜のニュース。

私は夕方のワイドショー的自称情報番組が大嫌いなので視ないのだが、夕飯の支度をしに下に降りると母の見ている居間のTVは大抵点きっぱなしなので民放番組を聞く羽目になる。

そこで最初の違和感を覚えた。

やけに道路事情について詳しく、いや今の道路になった経緯まで詳しすぎるほど懇切に解説している。

いやまあ心理的にはそうだろうけれど、しかしそれを道路が悪いから事故が起きたかのような印象の寄せ方をするのはなんだろうと夕飯の支度をしながら首をひねっていた。

そして一番眉を寄せたのは被害者のご家族に事故直後にマイクを突きつけている映像で、被害者も加害者も条件が同じ(身元判明という点で)ならあそこまで被害者の身元を詳細に報道するよりは加害者家族にでも行けとね。

私は妻とお腹の子を一遍に亡くした方のお顔を見たい声まで聞きたいとは思わないぞ。

確かに犯人の18歳は未成年だがこんな重大な事故、いやもう事件だろうを起こせばそれなりの社会的制裁はやむを得ず、また被害者遺族をあのような晒し方をし、また映像で垂れ流すのなら加害者家族のせめて声でも同時に流さんかいと。

正直言って18歳ともなればいつまでも親の責任というわけでもなくもし有権者年齢を引き下げるという論の方がおいでならその権利には当然大人としての責任の取り方、義務も天秤になるのだからその辺りどうお考えか伺ってみたいくらいだ。

この重大事故は道路のせいでも車のせいでもなく本人が引き起こしたことであって事故の原因を何とかして本人から軽減させようとしているとしか思えないバカな報道はNHKまでやっていたのだが。

考えようによっては人間を軽視しているとしか思えないこんな考え方がここまで蔓延しているのか、いやそれとも個々の人間の責任や義務は放棄して構わない、なんでも誰かの何かのせいにすればそれでいいという余りに無責任な考え方をマスコミが本気で推し進めようとしているのか疑ってしまう。

道路も車も人間がいてこそ便利なものでありまた時に都合で犯人にされていてはそれこそ浮かばれないだろう。

道具は使う人間によってその真価を発揮しまた時には害も為す。
ただそういうことなのにな。

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