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選択。馬車博物館の馬車やソリ。精巧なのでいろんな角度で紹介したいと今回は馬車3台の紹介です。(次回ソリ)
ニンフェンブルク宮殿(Schloss Nymphenburg) 4 (馬車博物館 馬車)
マーシュタール博物館(Marstallmuseum)(馬車博物館)
カール・アルブレヒト(Karl Albrecht)カール7世(Charles VII)の馬車
ルードビッヒ2世(Ludwig II)の馬車
宮殿の左翼側
、
騎士の館と呼ばれた王室用の厩(うまや)、マーシュタール(馬小屋)を改良して造られた馬車博物館がある。
そこにはヴィッテルスバッハ家が保有し使用していた祭典用の馬車から普段使いの馬車、そして冬用のソリなどが保管展示されている。
特に馬車 コレクションはヨーロッパ最大
と言われているらしいが、確かに他で馬車の展示を見ることはほとんど無い。しかも非常に贅を尽くした驚愕の豪華さなのである。(これはそれ事態が芸術品。)
またソリのコレクションについても「これがソリ?」と驚く豪華さなのである。
以前ブリュッセルのサンカントネール美術館のところで数点のソリを紹介した事があったが、ルードビッヒ2世がしつらえさせ、彼自身が好んで愛用していたというソリは次元が違う。(もはやソリではなく使用してはいけない美術品。)
ニンフェンブルク宮殿まで行ったのであるなら、是非足を運んで欲しい必見の場所です。

場所はB地点。
厩(うまや)とは思えないです


カール・アルブレヒト(Karl Albrecht)カール7世(Charles VII)の馬車

バイエルン選帝侯カール・アルブレヒト (Karl
Albrecht))(1697年~1745年)が神聖ローマ皇帝カール7世(Charles VII)として戴冠した時のスペシャルな馬車がこれである。
※ カール・アルブレヒトについては「ニンフェンブルク宮殿 3 (狩猟用宮殿アマリエンブルク)」で書いています。
御者台の装飾と馬車後部の装飾はこれが神様の乗り物であるかのよう。
パリで製作された馬車らしい。
おそらく装飾の女神は戦いの神であり都市の守護神でもあるアテナイ神。ローマ神話ではミネルヴァ(Minerva)

![]()
後部側
凄いです![]()
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神聖ローマ皇帝に昇り詰めたヴィテルスバッハ家の権力を象徴する馬車なのは確かです。
ルードビッヒ2世(Ludwig II)の馬車
上に紹介したカール・アルブレヒトの馬車をモデルにロマンティストなルードビッヒ2世が製作した式典用の新しい馬車が下。
Neuer Gala Wagen ・・新 祝祭 車両

ガソリン式の自動車(1876年)なるものを発明したのはまさにドイツ人
である。
そして1885年にはダイムラーとベンツがそれぞれ特許申請をし、馬車にエンジンを付けた車の販売を始めている。
それは ルードビッヒ2世(Ludwig II)(1845年~1886年)の時代にも被っていて、 少なくともルードビッヒ2世はガソリン車を知っていたはずだ。
ではなぜこんな豪華な馬車を造ったのか?
それはやはり19世紀末、ドイツを風靡したロマン主義思想にあるのだろう。
古き良き時代? 理想化した中世へのあこがれは文学、音楽、美術、建築などあらゆる芸術作品を生んだ。
ルードビッヒ2世の城もこの馬車もそうした理想の中の産物。
実は彼らの中世へのリスペクトは、実際全く別の世界観を造ってしまった。ルードビッヒ2世はそこに現実逃避していたわけだ。


扉の絵から察するにバイエルン王位についた戴冠式の時に使用?
婚約者ゾフィー・シャルロッテ(エリーザベトの妹)との結婚式でも使用されるはずだった馬車
こちらは天使やニンフ?がたくさん装飾され、女性的な繊細さのある馬車となっている。
後部側
ロマン派のルードビッヒ2世の趣味はとても乙女チックなのである
ルードビッヒ2世の馬車 2
御者台の下

白鳥はルードビッヒ2世のシンボルのようなもの

車輪のホイールにあたる部分にも何やら貴人が・・。
ソリの部に続く
リンク ニンフェンブルク宮殿(Schloss Nymphenburg) 5 (馬車博物館 馬ソリ)
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