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グループ展は7月の金土日の3日間で行われた。他の展示を見に来たお客さんも通りがかりに入ってくれたり、それぞれの友達がかけつけてくれるのでけっこうな賑わいになった。初めての試みだったけれど、たくさんの人に見てもらいたいという望みはかなえられた。・・・なんだか、純粋に好きなことをやって楽しいということは初めかもしれないな、と思った。岩崎くんは、日曜日にゆかちゃんと一緒に見に来てくれると言っていたが、午後3時を回ったけれど、まだ現れる気配がない。・・・だいたい彼女と来ると言ってもなんと言って連れてくるのだろうか?そもそもヤッちゃった女のところに彼女をつれてきて、彼自身は平気なんだろうか?彼女があたしのことを見て、なにか感づいたりする心配はないのだろうか?それとも、彼女を連れてくることによってゆかちゃんが本命だということをあたしにアピールしたいんだろうか?いずれにしてもどこかおかしいけれどおかしくても、彼女連れでも、かまわないから岩崎くんに来てもらえたらうれしいと思っていた。・・・でも、彼女が来たくないと言ったから来られなくなったのかも知れないし、夜更かしして出かけるのが億劫になったのかもしれない。もう、来ないだろうと思って見に来てくれたほかのお友達と遅いお昼を食べに出かけてしまった。
2006.06.20
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4枚目は美瑛のひまわり畑。北のやわらかい日差しに育てられているので東京の眩しいひまわりとは違って、おだやかな黄色をしている。5枚目は学校の中庭。日曜大工で作ったような木製のテーブルとブロックに板を渡しただけのベンチ。その上に桜の枝が影を落とす。スイセンやパンジーや・・・の鉢植えがたくさん置かれ、日の光を誇らしげに受けて、ゆれていた。描くのに疲れたとき、授業をちょっと抜け出して誰もいないその中庭を見下ろしていた。・・・学校というのは、いいものだ。お金を稼ぐことと自分のやりたいこととの狭間で悩みつづけていることから、『学ぶ』という大義名分のもとに束の間、開放してくれる。社会のキビシさから目を背けていられる隠れ処のようなものだ。昼下がりの中庭を眺めながら、そんなことを考えたりした。・・・岩崎くんのことを忘れていられるのは描いているときくらいかもしれない。
2006.06.08
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