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更に、善導大師が投身自殺を否定する見解であったことが、
善導大師自身の行実を見ても、明らかである。
善導大師は「禅師」「闍梨」「和尚」「律師」等と呼ばれ、
具足戒も受け、戒律に厳しい人であったと言われるから、
自殺が戒律で禁じられていることを知っていたと思われる。
さらに、小康『往生西方浄土瑞応刪伝』や賛寧『宋高僧伝』には、
善導の弟子懐感が、はじめ念仏往生について疑いをもっていたので、
善導は、もし心から念仏すれば必ず霊験があるだろうと教えた。
そこで、懐感は三週間、道場にこもって念仏をしたが、
何の霊瑞もあらわれなかったので、みずから罪障の深さをなげいて、
絶食して死のうと思った。ところが、善導はこれを許さなかった。
懐感はその後三年間、念仏にはげみ、霊瑞を感じて、
ついに念仏三昧を証得したという。
とあって、弟子の自殺をかたく禁じて許さなかった善導大師が、
自ら、戒律を犯して自殺するということは、まず考えられない。
これらの記述から、今日の研究では善導大師が自殺していないという事実が、
明らかになっている。



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