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《安心小話》より
六六 徳母院良雄擬講師信後の心得一概すべからざるに就き、十二條を挙げて曰く。
一。信を得たりと思う機に信を獲得したる人もあるべし、又未安心の人もあるべし。
一。信ずる一念がたのむ一念、たのむ一念が信ずる一念なりと心得たるに正義有り、不正義あり。
一。疑いなきは信なりと心得る機に正義あり、不正義あり、
一。後生たすけ給えとたのむが信心なりと合点したる機に自力あり、他力あり。
一。後生こそ一大事なりと思う心、信前にもあり、信後にもあり。
一。かかる浅ましき機を御助けと信ぜられたる人にも歎く機あり、喜ぶ機あり。
一。懈怠いかがと嘆く機に未安心あり、自力あり、他力あり。
一。一念も歎く心なくよろこぶ機に邪見あり、自力あり、他力あり。
一。かかる浅ましき機をたのむ一念に御助けと信ずる機に正義あり、不正義あり。
一。信後の思いに住しながら慚愧懺悔する機に自力あり、他力あり。
一。念仏は申さねばならぬと励む機に自力あり、他力あり。
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