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洛陽の喜助云く、浪華の天王寺邊に五劫思惟の法蔵菩薩の痩(や)せ衰へさせ給ひし御すがたあり。
それをある信者が拝みて、「私一人の為めに、法蔵菩薩は痩(や)せ給ひしばかりでなく、
御身のはれふくれさせ給ひし事もあるならむ」と申されたれば、その御すがた、
俄にふくれさせたる事あり。
その御すがたは、洛北妙心寺邊の椿寺(つばきでら)にもありと申しけり。
これを思ふても、御思の程をよろこぶ可き也。
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