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2009.04.09
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カテゴリ: Figure Skating(2008-2009)
<続き>


コーチ交替の噂もありますが、とんでもないことです。去年3ルッツを奪われ、今年はセカンドの3ループを奪われました。こんな内堀まで埋められたルールで、今コーチを替えるなど無意味です。出来る限りのことをやるしかないのだから、誰よりフィギュアのことをわかっているタラソワにまかせるべきです。タラソワ+浅田真央にまかせて、それでもオリンピックに間に合わなかったら? 

仕方ないと思います。ファンも「真央ちゃんは、キム・ヨナに勝てるでしょうか」「金メダルとれるでしょうか」という、せせこましく、俗っぽい考えは捨てましょう。結果だけを気にするのは、心が「欲」にまみれた状態。どんな状況で安藤・浅田選手が戦ってきたか、今回ようやく理解できたはず。これは2季かけてじっくりカナダ陣営が作り上げてきたルールによる包囲網なので、今ごろ気づいてギャーギャー泣いてもどうにもなりません。浅田選手は、それを2度までも正面突破して、大きな大会で実力で勝ってきた。それがどんなに凄いことだったかわかりましたか? そしたら、今回はとうとう、「パンドラの箱」まで開けました。

どんな状態でも、人間はできることをできるかぎりやることです。浅田選手は、それができる人です。「また課題ができたので、頑張りたい」こんなふうに言えるのが、浅田選手の強さです。ダウングレードされれば、それがどんなに理不尽でも、「次は認定してもらえるジャンプが跳べるよう頑張りたい」。認定されれば、「認定されて嬉しい」。まったく理想的な受け答えが、教え込まれたわけでもないのにできてしまう。まさに天才ですね。

ファンも結果ではなく、その過程を応援しましょう。ジャッジが出す点を、こちらがどうにもできませんよ。OPシーズンに入ったら1試合1試合の出来で、ああでもないこうでもないと浅田選手の心配をしないこと。浅田選手のもっているよさをいつでも見つめましょう。一番大事なのは、日本選手が自分の夢の舞台で落ち着いて演技をし、音楽の世界に入って感動を表現できるように、完全な準備をさせてあげることです。今回の世界選手権では、まったくそれができませんでした。日本スケート連盟の罪は重いですね。全日本で、ダウングレード判定がある限り浅田選手の3ループが認定されないこと、3Aも非常に難しいことがわかったのだから、年明けに無駄な試合やショーに出さず、対策を練る時間を与えてあげるべきでした。

2月末になって、山田コーチがようやく、浅田選手のハードスケジュールを批判しましたが、元コーチが口を出さざるをえない状況というのが異常です。ファンも、今年はショーも試合もできるだけ浅田選手が控えられるよう後押ししましょう。落ち着いて練習する時間、自分の世界を見つめる時間が必要です。ショーはオリンピックの後でいいはずです。

安藤選手もジャンプ構成を落として、今回ちゃんと台にのぼりました。ダウンレード判定がある限り、安藤選手に4回転をやらせてはダメです。もうファイナルで見せてもらいました。あれで十分です。安藤選手は満身創痍。怪我がちですし、なんとかオリンピックまで身体をもたせなければなりません。

マスコミや連盟の態度も、ファンの声でだいぶ変わってきたと思います。判定に疑問があれば、ISUに「質問」を出しましょう。抗議ではなく、質問や進言をすることですね。「ダウングレード判定が理解できない。判定のビデオで説明してほしい」こういうことを言うだけで、監視されていると知ったISUはプレッシャーを受けます。



今季のプログラムはフリーにスローパートがない分、ショートがスローパートの練習だったと思います。スローな曲は表現が難しいんですね。「月の光」は結局、浅田選手がストロークののび「だけ」は、キム選手には及ばないという欠点が見えたのかもしれません。「浅田選手のスケーティングには、伸びやかさが失われている」とバカの1つ覚えのようにリピートしてる新聞記者がいますが、それだけ難しい曲で滑ったんです。スピード感のあるキム選手の曲とは難度が違います。何度も言いますが、スケートの技術といってもどこに着目するかなんです。選手の持ち味は、それぞれ違うんです。

ただ、ダウングレード判定やエッジに気をとられすぎて、浅田選手は最後はまったく「音楽の世界」に入ることができませんでしたね。月の精、悲劇の貴族夫人になりきるには、浅田選手には心理的な夾雑物が多すぎました。これが一番いけません。

それは男子選手もそうでした。最後はジャンプ、ジャンプ、ジャンプ… これでは振付もうまく表現できません。

今小塚選手の振付を佐藤有香がやっていますが、佐藤選手が世界女王になったときのVSボナリーのフリーはまさに、フィギュアのスケートの技術のどこを評価するかという試合でした。ボナリー選手は結果に不満で、台にのらず、涙で抗議しましたが、あれはMizumizuは間違いなく佐藤選手の勝ちだったと確信しています(そもそも採点にどんなに不満でも、結果が出たら笑顔で勝者を讃えるのが選手のマナーです)。

難度の高いジャンプをどんどん跳んだボナリー選手に対し、ジャンプを1つ失敗しながらも、最後に素晴らしいステップで魅せた佐藤選手。2人には対照的な長所と短所がありました。

ボナリー選手は難度の高いジャンプを跳びますが、着氷がすべてピタッと決まることがない。要するに、雑なんです。足首がやや硬いし、ランディングの流れがよくないんですね。そして、そもそもストロークがのびない。浅田選手の比ではなく、何度も何度も「漕いで」スピードを出さなければなりません。しかもルッツは助走が長すぎました。

佐藤選手は逆に非常に柔らかなスケーティングをします。身体的なプロポーションには必ずしも恵まれていませんが、滑りがエレガントなんです。そして、最後のステップ。フットワークだけで満場の拍手をもらえる唯一の女子選手と言われていました。素晴らしいエッジさばきでまるで氷上から浮くように回転し、滑走していく佐藤選手のフットワークはいまだに目に焼きついています(←実は録画して何度も観賞しました♪)。ただ、佐藤選手はなんといってもジャンプが弱かった。前半にジャンプを集めているので、構成も偏っているといえばそうです。

でも、誰ももっていないフットワークでジャンプの弱さを補ったんですね。開催地が日本だったという幸運もあるいはあったかもしれません。ただ、ジャッジは佐藤選手のもっている技術と表現力に軍配をあげたんです。ボナリー選手はいまだに納得していないかもしれませんが、結局フィギュアの採点とは、どの選手のもっている長所をより評価するかという競技だともいえます。

その佐藤選手が振付師になって小塚選手のプログラムを作っているので、なんとなく懐かしいんですよね。佐藤有香が氷上に戻ってきたようで。佐藤選手も世界女王になるだけの強さと信念をもっている人でしたね。伊藤みどりのジャンプばかりがチヤホヤされるなかで、「私にはみどりちゃんのようなジャンプはない。でも他のところで見せられる部分があると思う」といい続けました。そして世界女王になったときは、「他の選手のことは気にならなかった」と明言しましたね。そういう準備ができていたから、よい演技ができたんです。

そのすぐ前に行われたオリンピックでは、佐藤選手は直前の練習でジャンプが決まらず、「氷上で考え込んでいた」と五十嵐さんが言ってました。ジャンプの調子というのは、ちょっとしたことで乱れてしまうんです。オリンピックではショートの連続ジャンプを失敗して最終グループには残れませんでしたが、フリーではジャンプをなんとかまとめて順位をあげ、次の世界選手権につなげたこともよかったと思いますよ。佐藤選手はその後アメリカでプロとして成功しました。

今、地に落ちてしまった採点に対する信頼性は置いておかないといけないでしょう。それに心がとらわれると、自分自身が先に進めなくなります。採点に対する不信感ばかりを募らせ、オリンピックでジャンプ失敗したら、禁止技のバックフリップやったボナリー選手のようなみっともない真似を選手にさせてはいけません(まあ、日本選手にあんなのはいませんが)。



選手のほうは、やはり男子、女子ともにジャンプ構成を再検討して、もっと振付を見せる演技を心がけないと、感動が伝わりません。音楽の表現といいますが、実際にはちょっとした部分の音の拾い方だったり、腕や顔の表現だったりします。

日本男子は特に、「自分には表現力がない。だからジャンプで」と思いこむ傾向があるのではないでしょうか。演技・構成点で勝てないからジャンプで勝とうとして、難度を上げ、結果自分で失敗して、演技・構成点もサゲられる。やり方が逆だと思うんです。ジャンプの難度は下げて、エレメンツの取りこぼしをなくし、プログラムの振付にも余裕をもたせて、ところどころメリハリをつける。そうやって「自分のもっているもの・自分が表現できるもの」で勝負すべきだと思います。

フィギュアというのは結局、その世界に入り込んで演じることが、結局は一番大切なんですよね。そこまでもっていくには、不安をかかえたままではだめ。不安がないように準備すべきなんですね。ジャッジへの不信感も、選手がもってはダメ。そうした雑事は、忘れる強さが必要なんです。世界王者になったライザチェックだって、別に表現力に圧倒的な評価のある選手じゃありません。ファイナルを制したアボットだってです。

自分と、音楽と、感情を伝えたい誰か――それだけになったときに、本当に人を感動させられる演技ができるんです。もちろん、これはかなり「後からつけた理屈」という部分もあります。ジャンプが決まってくれば気持ちも乗るし、余裕もできる。だから、やっぱりジャンプだという言い方もできるんですよね。ただやはり、ジャンプ跳ぶだけ、では、人を感動させられないのも事実。

ライザチェックはいち早くジャンプ構成を下げてきました。Mizumizuは、「アメリカ選手はすでに対応を始めているのに、日本男子だけ大技に固執している」と批判しました。ライザチェックは、すぐに結果は出ず、ファイナル落ちしましたが、最後の最後の世界王者に。振付もだいぶそぎ落として、あれじゃタラソワの振付とはいえないのじゃ、と思いましたが、結果は優勝でした。






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最終更新日  2009.04.09 01:45:08
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