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2009.04.26
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シチリア名物のお菓子といえば、 フルッタ・ディ・マルトラーナ

映画『みんな元気』で、マルチェロ・マストロヤンニが、本土に暮らす子供たちへお土産として持って行ってたっけ。

日本人からすると見た目の色が毒々しくて、あまり食指が動かないかもしれない。観光地にはよく売られているのだが、ハッキリ言って香料が強くておいしくないものが多い。

だが、パレルモのホテルに置いてあったフルッタ・ディ・マルトラーナは、相当イケた。ホテルの兄ちゃんにどの店で買ったのか聞いたところ、ホテルから近かったのでさっそく買いに行き、お土産にした(日本に帰る前に、かなり自分たちで食べてしまったのはいうまでもない?)。

泊まったホテルは、 エクセルシオール・パレス

大理石と木目の美しい木材をふんだんに使った内装は、いかにもシチリアの伝統あるホテルらしく、スタッフも親切でとてもよかったのだが、今部屋の写真を見たら、改装されてしまったようだ。南イタリアの老舗ホテルは、水周りに多少難があるホテルもあり、改装自体は不可欠だと思うのだが、それにともなって古き良き時代の香りがなくなり、どこにでもあるような「モダンな」内装のホテルになってしまうのが、非常にもったいないし、さびしいことだ。エクセルシオール・パレスの部屋も、普通の都会的なインテリアになってしまった。

おいしいフルッタ・ディ・マルトラーナの店を教えてくれた兄ちゃんはとても若く、高校生ぐらいにしか見えなかった。レセプション近くのテーブルに飾ってあったフルッタ・ディ・マルトラーナが、見かけも非常によくできていたので、Mizumizu母とじぃ~と見ていたら、ちょっと離れた場所から、

と声をかけてくれたのだ(よっぽど物欲しげだったのか?・笑)。
「そう?」
と言って、1つつまもうとすると、
「1つだけにしてよ」
念を押されてしまった(よっぽどがっついて見えたのか?・笑)。

フルッタ・ディ・マルトラーナを売っている店では紙の箱しかなくて、お菓子の形を崩さずに日本に持って帰るのに、かなり苦労したのだった。

シチリアというと、「マフィア」のイメージがあって、一般人も怖い人が多いと偏見をもっている日本人も多いが、一般の人はむしろ素朴で、誤解を恐れずに言えば、単純な人が多い。

州立考古学博物館に行ったときのことだ。

特別展覧会をやっていたので、ついでに見たいと思ったのだ。ところが、イタリアではよくあることだが建物が壮大すぎて、入り口がわからない。

ちょうど警備員のような人が、ガラスで隔てられた小部屋に座っているのが見えたので、彼に
「すいません」

「展覧会はどこで見られますか?」

すると!

小部屋でリラックスして座っていたおじさん、東洋人の小娘と見たのか、ものすごくバカにした表情で、

「わかんな~い!」

と、薄笑いを浮かべながら両手を広げて見せたのだ。


「La mostra!!(展覧会よ)!」
と、単語で怒鳴りつけた。

すると…!

バカにしたような笑いを浮かべていたおっさん、まるでびっくり箱(←いまどき、あるのか?)から飛び出した人形のように、弾かれたがごとく立ち上がり、

「て、展覧会ですね」
と言って、小部屋から出てきて(オイオイ、持ち場を離れていいのかよ?)、
「こちらです。どうぞ」
打って変わった丁寧な物腰で、エントランスまで案内してくれたのだ! 人を小ばかにしたような薄笑いは、へりくだったお世辞笑いに変わっていた!

あまりの態度の豹変ぶりに、内心あっけにとられたのだが、もちろん、そんなことはオクビにも出さず、

「ありがとう、ご親切に」

と、鷹揚にニッコリ笑ってお礼を述べたのだった。

しかし…

シラクーサの 「(メーター)見せただけだよぉ」のタクシーの運ちゃん といい、シチリアのオトコは、高飛車な態度のオンナに弱いのか? もしかして、あまりの強気の態度にマフィアのオンナだと思われたのか?(苦笑)。

Mizumizuの態度は、日本人としては激しいほうかもしれないが、なんのなんの、イタリア女性に比べれば、まだまだその足元にも及ばない(と自分では思っている)。

イタリア・オンナはもっと容赦ないし、気に入らないことがあれば、ものすごいキツイ口調でガンガンに抗議する(相手もひるまないことも多いが・苦笑)。

国立考古学博物館

何がなんだかわからないが、不愉快な人が突然親切な人になってしまった国立考古学博物館の中庭で撮った写真が上。

パレルモのクワトロカンティという街中の観光名所で、「2度も妻がひったくりに遭った」という投書を新聞で読んだ。「なんという街だと呆れた」とその日本人観光客(かなりの年配)は感想を書いていたが、実際にクワトロカンティに行ってみて、あそこで2度も引ったくりに遭うなど、その無防備ぶりのほうにむしろ呆れた。

もちろん、引ったくりをする人間が悪い。それは絶対だが、ちょっとした注意でそんな犯罪には巻き込まれなくてすむのだ。具体的に言えば、バッグはハンドルの小さい、手に持つタイプではなく、ストラップの長いバッグにして、肩から襷掛けにし、バッグ本体は前でかかえるようにする。これでまずほとんどの引ったくりやスリは防げる。

南イタリアの都市には、「貧困エリア」がわりと観光名所と隣りあうようにして存在しているので、そこには近づかないように十分注意しなければいけない。危険な場所はホテルに聞けばわかる。そうした問題はあるにしろ、ちょっとした注意で簡単に避けることができるし、シチリアを女2人で公共交通機関を使って個人で旅しても、特に危険な目には遭わなかった。

シチリア=マフィアだと思う日本人はまだまだ多いが、シチリアの住む大半の人は当然ながら、普通の市民だ。ホテルの資本はマフィアが牛耳っているらしいが、宿泊客としては、せいぜいホテルのレストランで水の値段をごまかされるとか、注文してもいない料理の請求が混ざっているとか、不快な目に遭うといっても、しょせんその程度のセコい問題だけだった。

逆に魅力は尽きることがない。

人も、歴史も、文化財も、豊かさと貧しさの残酷な対比も。

そうそう、南特有の植物も。
バニヤンツリー















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最終更新日  2009.04.26 22:46:21


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