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感想の続き。お次は浦井メンフィスについて。(いまだ興奮が冷めずの長文&乱文です。ご容赦いただける方だけどうぞ読んでやって下さい)ある意味、千秋楽公演は、メンフィスが一番大化けだったかもしれません。中でも、これまで観た回と比べて最も変化を感じたのは1幕ソロの『ファラオとして』でした。歌いだしからみなぎる気迫。パワー炸裂。激しさ全開。 傲岸で猛々しい、若い雄ライオンのような強さとしなやかさ。滲む残忍さ。 きた~!これですよ、これ!!!キャロルに影響される前のメンフィスは、超がつくほど傲慢なファラオでなくては!(もちろん傲慢というのはあくまでも現代人目線ですが)浦井メンフィス、この一週間で何かが吹っ切れたのか?明らかに、ひとつ殻を破った感がありました。ソロが終わった後の拍手の大きさに、この日の観客のエキサイト具合が表れていたように思います。他にも、1幕、キャロルと出逢って彼女を"狩ろう"とする際の獣度も上がっていました。まるで野生の豹。どう見ても意図的にキャロルを威嚇しながらなぶって楽しんでいるので、現代人目線では人として最低!なヤツなんですが、古代の支配者目線、メンフィス目線ではキャロルは文字通り「獲物」なので、何が悪い、といったところでしょう。こういうメンフィスの乱暴で残忍なところ、それを隠そうともしないところが、個人的には萌えポイントのひとつで大好きでした。それから、浦井メンフィスは回を重ねるごとにだんだん若くなっていった印象があります。幕が開いた当初より、楽では印象としては3歳くらい若い青年ファラオだったのでは。メンフィスが若く見えることは、彼の精神面での不安定さや危なっかしさ、統治者としての未熟さを匂わす上でも有効だったと思うし、キャスト間のバランスという点でも、落ち着いた大人な平方イズミル王子との対比がより鮮明に感じられ、面白かったです。メンフィスの感情表現もどんどんストレートに。これも良かった。キャロルと出逢い、彼女を愛しいと思う自分の気持ちに気づいてそれをためらいなく周囲に知らしめる。キャロルに「メンフィスの側にはいられない」と言われてショックを受けて怒ったり、思い通りにならないキャロルに苛立って怪我を負わせてしまうと、そのことを悔やんで人知れず葛藤したり、そんな自分にさらに苛立ったり。キャロルがイズミルに切られて大怪我を負うと、抱きしめながら大声をあげて泣き叫ぶし。(←イズミル王子が歌っている場面なので、あくまでもメンフィスはそういう演技をしているだけで実際に声は出していませんが)姉アイシスに対する想いも以前はあまり表に出していなかった気がしますが(メンフィスがアイシスをどう思っているのかいまひとつよく分からなかった)、千秋楽が近づくにつれ、姉として敬愛はしているけれど、女性として愛しているのはキャロルだけ、という毅然とした態度が見えてきました。アイシスにすがられての「姉上。やめて下さい」も、最初の頃は割とあっさり言っていましたが、後半になるにつれ「・・・やめて下さい」と微妙な間が入るようになり、口調にも、憐憫のような、謝罪のような、そんな姉上は見たくないという願望のような、なんともいえない複雑なニュアンスを帯びるようになってきました。つまるところ、メンフィスにとっては家族愛、アイシスにとっては男女の愛、なんだよねー。。。←アイシス、切ない(泣)。観る人によっては、いくつもの課題も感じた初演メンフィスだったかもしれません。でも今はそれはひとまず脇に置いておいて。。。今はとにかく、以前、浦井くんがこの作品を「メンフィスの成長の物語でもある」と言っていたことがすとんと腑に落ち実感できた千秋楽公演で本当に良かったと思うし、そんなメンフィスを楽しませてくれた浦井くんに感謝です。この後、秋には新国立劇場での『ヘンリー四世』が控える浦井くん。ハル王子を演じることは、きっと再演でのメンフィスを演じる上でも大きな糧となるに違いありません。再演で浦井メンフィスに逢える日を、楽しみに待っています!再演は心置きなくリピートできるよう、仕事の休みGETへの準備とチケット資金の積立を今から始めるのだ~!(←バカです)
2016年08月28日
本日8/27、ミュージカル『王家の紋章』千秋楽公演を観て参りました。楽のWキャストは、宮澤佐江キャロル・平方元基イズミルでした。終わっちゃったよー!!!(泣)来年4月まで、もうメンフィスもアイシスもキャロルもイズミルも観られないなんて・・・。寂しい。寂しすぎる。しばらくは王家ロスの日々が続きそうです。。。そんな打ちひしがれた気分ではありますが、しばし気をとりなおして本日の感想。千秋楽にして、メンフィス、アイシス、イズミル、三人そろって化けた!おいおいおい、プリンシパルが揃って化けるなんて、そんなことがあるのか。(←今回あった!)10年以上観劇してますが、こんな体験初めてです。『王家の紋章』おそるべし。とはいえ実際のところは、前回観たのが一週間前なので、あれから徐々に進化してきたのか、それとも今日いきなり飛躍したのかは分かりません。が、とにかく前回観た時より三人とも格段にスケールアップしていたことは間違いなくて。こんな貴重な公演を観られた幸運に、心から感謝。まずはアイシス。1幕序盤の『王家の呪い』からして、迫力が倍増!これまでだって十分「さすが濱めぐさん!」な迫力がありましたが、今日はそのさらに上をいくレベルで。まさに、怒れる神アイシス、降臨。キャロルと共に観客までが、絶対的な王者、神の逆鱗に触れたようで、リアルに鳥肌が立ちました。アイシスソロ『いつも(想い儚き)』の切なさも増大。幼い頃からただひたすらメンフィスだけを見つめてきたアイシス。でもメンフィスが姉として以上には自分を愛していないことに、実はちゃんと気づいている。メンフィスが、いつか自分以外の女性を愛するようになるという予感。キャロルの出現でその予感はさらに大きくなって、アイシスは不安で押しつぶされそう。2幕の『イシスとオシリスのように』でも、神々になぞらえてメンフィスを翻意させようとするしかないアイシスが観ていて辛い。メンフィスからは「冥府でなら姉上と結ばれよう」と言われちゃうし。アイシスが欲しいのは現世でのメンフィスの愛なのに。はてはイムホテップからもキャロルとの結婚こそ正しい道、国民の望みとまで言われて、もう立場も気持ちの行き場もないアイシス。懸命に女王としての威厳を保とうとしながら、堪えきれず肩を震わせる姿に思わず涙。そんなアイシスの一途さと弱さがたまらなく愛おしく感じるのは、やはり濱めぐさんだからなのだろうなぁ。。。と同時に、アイシスは自分に愛を告げてくれるミヌーエ将軍に「何をする、けがらわしい!」と言い放ったり、ヒッタイトの従者たちをいとも冷酷に毒殺させたり、はては隣国の王女ミタムンまで自らの手で焼き殺す、女王ならでの傲慢さと残忍さを併せ持った人でもあります。そもそもヒッタイトとの間で戦争が起きたのも元はと言えばアイシスがミタムンを殺したからなわけで。それでも決していアイシスが悪役にならない(みえない)のは、ひとえにメンフィスへの愛に生きる姿のいじらしさと、身勝手で非情な女王のギャップが、絶妙なバランスで成立しているから。こんな難しい役をあそこまで魅力的に演じられるなんて。濱田めぐみさん、本当にミュージカル界の宝です!ありゃ。アイシスだけで長くなってしまったので、ここでひとまずUP。
2016年08月27日
ミュージカル『王家の紋章』。初めて観た時は正直ここまでハマるとは思ってもいませんでしたが、新妻キャロルを観てしまったのが運の尽き。久々に、沼まっしぐら。・・・というわけで、今週末も再び帝劇へ。ありがたいことに8/20ソワレと8/21マチネを観ることが出来ました。キャロルはもちろん新妻聖子ちゃん。イズミルは20日が平方元基くん、21日が宮野真守さん。前回の感想で言い尽くしたので新妻キャロルの素晴らしさについてはもう書きませんが、二日続けて観たことで、イズミル王子の個性の違いがより具体的に体感できて、非常に面白かったです!前回、二人の違いを「動」の宮野に「静」の平方、あるいは「陽」の宮野に「陰」の平方と表現しましたが、今回もうひとつ追加。「歌」の宮野、「演技」の平方。もちろんお二人とも歌も芝居もそれぞれに魅力的ですが、宮野さんはクリアな発声と迫力ある歌(2幕中盤のソロ『略奪』は圧巻)が、元基くんは緻密な演技と役の造形の確かさが、強みのように感じました。私はどちらかというと芝居重視のミュージカルファンなので、もしもあと1回だけ観られてキャストを選べるとしたら、平方イズミルをチョイス、かな。(このWキャストは実に対照的なので、どちらが良い悪いではなく、完全に好みの問題)二日連続で観たばかりなので今はまだいろいろなナンバーが頭の中をぐるぐる回っていて大変幸せなのですが、多分、数日もしたら徐々に記憶は薄れてしまうはず。今度の土曜日には千秋楽だなんて、信じられない。来年までこの作品が観られないだなんて辛すぎる~。。。せめてCDを出してくれませんか、東宝さん!ライブ盤が無理ならスタジオ録音のハイライトでもいいから!(ライブ盤は再演の時にぜひお願いします)余談ですが。二人のイズミルの違い、実は、文系の宮野イズミル、理系の平方イズミル、というのもチラッと頭をよぎりました。
2016年08月21日
先日、来年2017年1月に日生劇場にて上演されるミュージカル『フランケンシュタイン』の制作発表記者会見が行われましたね。早速、主役を演じる中川晃教くんと柿澤勇人くんの歌唱披露映像がUPされました。ぎゃ~、かっこいい!伴奏はピアノ一本なのに、それでここまでキャッチーでドラマチックでエネルギッシュって。韓国ミュージカル恐るべし。二人の衣装とも相まってゴシック調な雰囲気も素敵です。ラスト、ロングトーンしちゃうアッキーが自由すぎ(笑)は~。。。。この一曲を聴いただけで、俄然観たくなってしまった。・・・というわけで、気が付いたら、ホリプロオンラインで先行チケットをポチッとな。してました(^^;)1月なんてそんな先の予定は正直全然わからないけど、仕事の休みが取れるかも怪しいけど、とにかくアッキーとカッキーのフランケンを観る機会を確保しておくのだ!我ながら、珍しく前のめり。でもね、主演二人もだけど、演出はあの板垣恭一さんだし、共演は小西遼生くんや濱田めぐみさん、鈴木壮麻さん、音月桂さんなど豪華だし、ミュージカルファンにとっては外れなしの作品だと思うので、いいのです。(←自分への言い訳)
2016年08月20日
ミュージカル『王家の紋章』感想の続き。Wキャストのイズミル王子、宮野真守さんと平方元基くん。それぞれ個性的で見応えがありました。宮野イズミルは、とにかく華やか。動きも大きくてアクティブなイメージの王子でした。イズミル王子のソロはロックナンバーが多いのですが、彼の明るめの声質が曲によく合っています。一方の平方イズミルは、シックで(注:決して「地味」ではありません!←ここ重要)、クールで知的。そしてどこかミステリアス。発散型の宮野イズミルとは対照的に、感情をぐっと内に秘めているイメージ。ソロナンバーではグワっとパワーを炸裂させますが、それでいてやっぱり印象としてはクールなんです。原作のイズミル王子のイメージに近いのは、どちらかといえば元基くんの方かな。一言で二人の違いを表現するとしたら、「動」の宮野、「静」の平方。あるいは「陽」の宮野に「陰」の平方、でしょうか。もともとの個性なのか、それとも稽古をしていく中でお互いを観てああいう方向に役作りを変えていったのか、とにかく好対照な二人。よくぞあの二人をWにしてくれました。キャスティングした人、ぐっじょぶ!二人に共通して言える事といえば・・・二人ともすごくカッコいい!ということ(笑)そもそも、あの衣装が反則。あんなマンガの中からそっくり抜け出てきたような衣装がリアルに存在するなんて。金糸の刺繍や織りが入った袈裟のようなゴージャスな布がポイント高いです。ロング丈で袖もたっぷりあって頭も布ぐるぐる巻きで顔しか肌の露出がないのに、どこか色っぽい二人のイズミル王子。豪華絢爛な浦井メンフィスも目の保養ですが、Wイズミルも眼福。空前のチケット難ではありますが、機会があるのであればぜひ両方のイズミルを観比べてみることをお勧めします。それぞれの良さが際立って、作品の面白さ倍増間違いなしです!アマゾン★ FRONTIER 【初回限定盤CD+BD】宮野真守★★MAMORU MIYANO LIVE TOUR 2015-16 ~GENERATING!~ [Blu-ray]★★気鋭のミュージカル俳優たち: Actor's Mind 上原理生 海宝直人 小西遼生 成河 中川晃教 平方元基 古川雄大★
2016年08月14日
7/13ソワレ、帝国劇場にて今期2度目のミュージカル『王家の紋章』を観て参りました。前回が宮澤佐江キャロル・宮野真守イズミルで、今回が新妻聖子キャロル・平方元基イズミルでしたので、効率よくWキャスト制覇!いや~、キャロルもイズミルもキャストによって全然違っていて、非常に面白かったです。これぞWキャストの醍醐味。結論から申しますと・・・・新妻キャロル無双。聖子ちゃん、凄いです。原作ファンを公言するだけあって、作品への愛がダダ漏れ。「役作り30年」は誇張じゃない。完全にキャロルが憑依しています。宮澤キャロルもよく頑張っていると思ったけれど、こうして新妻キャロルを観てしまうと、キャリアの差は歴然。歌も芝居も、細かな部分まで神経が行き届いた役作りも、全てが素晴らしい新妻キャロル。宮澤キャロルは元気いっぱいで気が強くて、いかにも現代っ子。ドタバタ感含め、原作1巻目のキャロルの雰囲気に限りなく近い印象でした。古代へタイムスリップしてからも(いい意味で)一人だけ浮いている感じがするし。ただ、キャロルが神の娘として古代の人々から愛され崇められるようになる流れでは、残念ながら少々説得力に欠ける気も。なんというか、「神の娘」と勘違いされるだけの知性や神秘性がまだまだ宮澤キャロルからは感じられないのですよ。古代での「神の娘」としての在り方や、キャロルが古代で生きていく決意をするまでの心の変遷をどう表現するかが、彼女の最大の課題なのかなぁ、と感じました。さて、もう一方の新妻キャロルはと言えば。冒頭のソロからぐっと観客をひきつける歌唱力・存在感はさすが。ビジュアルも美しくて可愛い!(←実年齢よりはるかに若く見えます!)新妻キャロルは、表情が豊かで演技も細やか。知的で好奇心いっぱい。とても魅力的なキャロルです。新妻キャロルと絡むと、メンフィスの心の変化や揺らぎも非常に分かりやすくて、浦井くんが「これはメンフィスの成長の物語でもある」と言っていた意味がすんなり理解できました。とりわけ秀逸だったのは、サソリに刺され瀕死のメンフィスを救うべきかキャロルが迷い葛藤する場面。(原作ではコブラに噛まれるシーンですが、舞台版ではサソリに変更されています)メンフィスが若くして死ぬことを知っているキャロルは、本来の歴史を守るため、死にかけれている彼に何もしないことこそが正しいのでは、と逡巡します。しかし、キャロルは人の命の尊さを説くキリスト教文化の中で育った女性。最終的には、例え歴史を曲げたとしてもメンフィスを救うことを選びます。ここでのキャロルのソロが絶品。一曲の中で人物の心情が劇的に変化する、ミュージカルならではの表現方法が最大限に活きている場面だとも思います。もうひとつ新妻キャロルで印象的なのは、物語のクライマックス、ヒッタイトの城でメンフィスとエジプト軍のために命をかける場面。メンフィスを案ずる想いや、古代エジプトの人々と共に生きようとする決心、(実際はただの人間であるにしても)神の娘と敬愛される存在であることの受容、一人の無力な女性としての必死さ、などが見事に表現されていて、とてもドラマチックに感じました。あそこまで原作の雰囲気を再現できるなんて。凄すぎる。、前回の感想で「主役はキャロルではない」と書きましたが、前言撤回。新妻キャロルは堂々たる主役でした。(浦井くん少々喰われ気味ですが(^^;)、あの新妻キャロルではそれも無理からぬことかと。ファラオとして悠然としていてくれればそれでいいのかな、と思います)アマゾン★SEIKO(新妻聖子)★★LIVE MOMENTS(新妻聖子)★楽天ブックス★SEIKO [新妻聖子]★
2016年08月14日
本日8/7マチネ、帝国劇場で上演中のミュージカル『王家の紋章』を観て参りました。よくぞここまで原作を忠実に再現したな!まずはこれに尽きるかと。最初のヒッタイト戦までを3時間ちょっとにまとめているので、当然端折(はしょ)られているエピソードや設定もあります。が、観終わってみれば、台詞ふくめ結構細かい部分までちゃんと再現されていたことに驚きを禁じ得ません。特に、冒頭、アイシスが「暁の光とともに はるかナイルの彼方より 太陽の神ラー現れ出(い)でん・・・」と語り始めた時は、心の中で思わず狂喜乱舞! だって私にとって、アイシス登場のイメージはまさにこのセリフなんですもの!とにかく、登場人物のビジュアル再現度が半端じゃないです。メンフィスやキャロル、アイシスなどのメインキャラはもとより、ナフテラやウナス、ルカ、ミヌーエ将軍まで、まさに原作からそのまま抜け出てきたよう。衣装や髪型、古代エジプト独特の冠や胸飾り、腕飾りなど、装飾品も細かいところまで凝っていて豪華です。今回、『王家の紋章』という少女マンガ界のモンスター作品を、アニメ化でも実写映像化でもなく、ミュージカルという形で舞台化したことは、大正解だったと思います。アニメにせよ実写にせよ、映像では、原作のあの展開とスケール感を成立させるのはとてつもなく難しいだろうけど、ミュージカルなら、音楽と歌、それにダンスという表現方法をフルに使って、それが可能になるわけで。演出の荻田さん、本当にいい仕事なさってます。素晴らしい。それから観ていてふと感じたことなのですが。この作品、兄妹(姉弟)間の恋愛的な「愛」が影テーマにもなっているのかな。弟メンフィスを愛する姉のアイシス。妹キャロルを溺愛する兄ライアン。妹ミタムンを想いメンフィスに敵対する兄イズミル。古代ヒッタイトがどうだったかは知らないけれど、少なくとも古代エジプトでは兄妹(姉弟)間の結婚も珍しくはなかったから、彼らの関係は、現代人の私たちが考える兄妹愛より、より恋愛感情に近いものだったのかも。(ライアンは現代人ですが、なんといっても彼はメンフィスとイズミルを足して2で割ったような男ですから!)特に濱田めぐみさん演じるアイシスは、王女であるが故の孤独感とメンフィスへの報われない愛があまりに切なくて。アイシスソロを聴いてたら不覚にも泣きそうになってしまいました。また、殺された後のミタムン王女が無残な姿で何度となく舞台上に現れるのも、イズミル王子の中での妹の存在を暗示しているのかなぁ、と。(だって、ぶっちゃけ、イズミルとルカ以外、誰もミタムンのこと考えてないよね?)キャロルが主役じゃない『王家の紋章』ってどんな?と思っていたのですが、観てみたら、確かに主役はキャロルではありませんでした。が、じゃあメンフィスがバリバリの主役なのかといえば、そうでもない。なんというか、古代エジプトを舞台にした(一部現代もありますが)「群集劇」という趣。レミゼも、主役はバルジャンだけど、それ以外のキャラのドラマも作品の中で幾重にも描かれていますよね。あんなイメージかな。プレビュー公演を含めても、幕が開いてまだ5日。まだミュージカル『王家の紋章』は生まれたばかり。これからますます成長していくに違いありません。Wキャストを観比べる楽しさはもちろん、さらにそれぞれのキャラがどう変化していくかにも注目です。アマゾン★ミュージカル 2016年7月・8月号 ★★王家の紋章 コミック 1-60巻セット (プリンセス・コミックス) ★
2016年08月07日
録画しておいた井上芳雄くん出演回の『情熱大陸』を見ました。・・・あらら(^^;)内容の方向性に、ビミョーなズレ具合を感じたのは私だけ?密着取材中に知念ちゃんとの結婚のことがスッパ抜かれたものだから、「今視聴者が一番知りたいのは彼の結婚に関することに違いない!」と番組制作側の人たちが勘違いしちゃったのかなぁ。。。ミュージカルファン(もちろん井上くんのファンでもある)な私としては、舞台本番に向けて役を創り上げていく過程の葛藤や試行錯誤とか、共演者やスタッフ・演出家から見た井上くんの姿やエピソードとか、井上くんの役者人生の中でターニングポイントになった作品やその理由など、もっと舞台や芝居に寄った内容を深く掘り下げてくれることを期待していたのだけど。私は、役者は舞台の上での姿が全てだと思うタイプのファンなので、プライベートなことはどうでもいいのです。だからか、結婚について語らざるを得なくなった井上くんの姿を見ていたら、なんだか逆に胸が痛くなってしまった。この番組を作った人たちは、普段あまりミュージカルや舞台を観ない方々なのかもなぁ。。。(←舞台俳優とファンの関係性をあまりよく理解していないように感じたので)せっかくの密着番組だっただけに、残念。アマゾン★Yoshio Inoue sings Disney ~One Night Dream! The Live★★YOSHIO INOUE meets Disney ~Proud of Your Boy~★楽天ブックス★Yoshio Inoue sings Disney ~One Night Dream! The Live★★ディズニー・ソングス・セレクションーデラックス・エディションー/井上芳雄★
2016年08月02日
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