今週は2件の乳癌手術をしました。
1件は17年前に私が乳癌の手術をした方です。今ではやりませんが、Patey法といって、大胸筋の下の小胸筋を切除してレベル2のリンパ節郭清をする術式でした。現在55歳ですから38歳の時に1回目の手術をしました。5年ホルモン療法剤を内服していただき、再発がないことを確認して中止、その後は年に1回定期検診に通ってみえましたが、10年経って、もう大丈夫でしょう、これからは一般の乳癌検診を受けて下さいと7年前に言った方です。先日、切除をした胸壁にしこりが出来たと言って私の外来に見えました。1cmくらいの大きさですが、確かに乳腺は全摘して何もない胸壁の皮下に結節があります。細胞診をしたら、乳管癌の細胞が出ました。認めたくはありませんが乳癌の局所再発です。血液検査で乳癌の腫瘍マーカーも正常、骨シンチ、CTを撮り、他には転移所見はありません。
そこで、その胸壁再発の切除をしました。
乳癌では手術して年数が経つほど再発のリスクは減って行きますが、10年以上経っても0にはなりません。不必要に再発を恐れることはありませんが、そのことは頭の片隅に入れておかなければなりません。もちろん、再発をするということは癌の細胞がそこに残っていて、17年かかってようやく1cmくらいの大きさに成長したということですから、年数が長く経ってから再発する癌ほど増殖速度の遅い大人しい癌であるということになります。
うちの女房も手術をしてもうじき5年経ちます。
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