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監督: アリソン・イーストウッド ケヴィン・ベーコン、マーシャ・ゲイ・ハーデン出演のハートウォーミングストーリー。 末期ガンの妻メーガンと列車運転士の夫トムとの間に子供はいなかった。未来に希望を見出せない悲しみの中で、ふたりの心は空虚にすれ違っていた。ある日、トムが運転する列車の前に一台の車が立ちふさがる。 我が子を道づれにした無理心中だった。でも、車から脱出した少年は助かり、運転していた母親は轢死した。孤児になった少年を家に迎え入れたトムとメーガンに再起の光が見え始める。残された時間の中でメーガンの心に活力が甦り、少年は家庭の温かさを知る。求めあうものが一致し、愛によって築かれたひと時の安らかな時間が流れた。 難しい心の描写をマーシャ・ゲイ・ハーデンが巧みにこなし、静かながらもパワーのある映画だった。
2009.11.27
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監督・ 脚本 リック・ローマン ウォースティーヴン・ドーフ、ヴァル・キルマー出演の監獄アクションムービー。正当防衛で強盗を殴り殺してしまったウェイドは、過剰防衛という判決を受け刑務所に収監されてしまう。でもそこは地獄のような場所だった。管理統制に腐敗した刑務所の中で、極悪犯罪者たちは互いに敵対し、暴れると銃で威嚇する看守たちにルール無用の処罰を受けていた。 ウェイドは新参者として強烈な暴力の洗礼を受ける。 強盗を退治する為にした行為が、幸せだった人生の歯車を一気に狂わせてしまう。 大切なものが次々に壊されていく人間の心理描写と、迫力ある死闘シーンがリアルで良かった。
2009.11.27
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監督・製作・脚本: ジョエル・コーエン / イーサン・コーエン アカデミー賞4部門(作品賞・監督賞・助演男優賞<ハビエル・バルデム>・脚色賞)を始めとする合計114の映画賞を受賞した犯罪サスペンス。 ベトナム帰還兵の男モス(ジョシュ・ブローリン)は、テキサスの荒野において麻薬取引に絡む銃撃戦直後の死体現場に遭遇し、停められていた車から200万ドルを奪い逃走する。モスに差し向けられた殺し屋シガー(ハビエル・バルデム)の残忍で執拗な追跡劇が恐怖を呼ぶ。コインの裏表で決める殺人鬼の異常性が恐怖心を倍増させる。私は差し迫る緊迫感で何度もテレビの音声を低くした。 この映画は観る者を、追われる男モスの心理状態にさせていく。
2009.11.27
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ケヴィン・コスナー、デミ・ムーア共演のサイコ・サスペンス 社会的に大物実業家であり、プライベートでは妻や娘をこよなく愛す良き夫アール・ブルックス(ケヴィン・コスナー)。 その完璧なまでの人間像の裏には残忍な連続殺人鬼としてのもうひとりの人格・マーシャル(ウィリアム・ハート)が存在していた。 秘密裏にアルコール依存症患者の集会に出席し(罪を告白する集会)、善と悪の葛藤に苦しみ続けるブルックスだが冷徹無慈悲なマーシャルに支配権を渡してしまう。理想像を精神面で維持させる為に相反する人格を創造し、完全犯罪を行うことでバランスを保つ。 ケヴィン・コスナーが正統的で、堂々たる風貌であるがゆえにより恐怖心があおられる。マーシャルという邪悪な影がいつも傍らに付きまとい、友人のように話しかけてくるという演出が良かった。
2009.11.14

村上春樹さんの話題の作品 ’ 1Q84 ’ をようやく読み終えた。 「青豆」というめずらしい名字の女性と、「天吾」という名の男性の、何の接点もない二人の人生をどこまでも並行に描いている小説・・・読み始めは次のページをめくる面白さも感じらず期待はずれの小説のように思えた。人間的モラルが欠如した性欲の強い女たちと、特に何も考えず人生を受動的に生きているゴーストライターの話・・ 秋の夜長、ため息をつきながら、なんとなく読み進めていくうちに、接点の無いはずのふたつのストーリーがゆっくりとクロスし始め重大な事柄を暗示してきた・・・。 カルト宗教、狂人が創る架空の精神世界。 親のエゴで人権を奪われる子供たち・・永遠に解放されない心の暗闇に閉じ込められる。 感情を亡くした少女はもうひとりの自分を紡ぎ出した。 学校の教室で10歳の青豆は、天吾の瞳に「同類の孤独」を見出だし、無言のまま強く手を握り締めた。そしてそれが二人が共有した最後の大事な時間になった。10歳のまま大人になった主人公たちは、過去を離れた今も心を閉ざし、都会で現実逃避を繰り返す。 法律で裁けない「悪者」を、代わりにこの世から抹殺しようとする正義感も、ある意味独善で自らも犯罪者(悪者)となる。 主人公たちがお互いを探し求め、夜空に浮かぶもうひとつの青い月を共有する時点から本当の意味の現実がしっかりとした色や形を現わし始めた・・・ ※ 対比させているジョージ・オーウェルの小説 「1984年」 について http://www.geocities.jp/utopian20c/utopia/1984.htm
2009.11.03

日曜日の午前中は陽射しが強く、9月に逆戻りしたような暑さでした。庭に植えたサザンカが今年も咲き始めたというのに部屋ではエアコンを作動させていました。でも、天気予報通り、午後から雲がわき出してになって、夜を通して激しい雨風が吹いていました。そして月曜日の朝が来て、お天気も明るく回復したので、午後から買い物も兼ねて車でムクと散歩に出掛けたら信じられないくらい気温が下がっていました。 急に夏が来て急に冬になった感じです。シベリアからの寒気の影響で気温が下がることは天気予報でわかっていたけれど、薄手のジャンパーでは全然間に合いませんでした。でも、ムクは寒いくらいの方が体調がいいので、うれしそうにしています。 大きな公園に到着すると、周辺の街路樹が一気に紅葉を加速させていてとても綺麗でした。公園に植えられたカエデの下の芝生は風に散らされた大きなモミジの絨毯になっていました。 この木はナンキンハゼと言うらしい。 いろんな落ち葉を拾って紅葉コレクション。 これくらいの大きさのカエデです。 1か月ほど前から、ハーブエキスによっててんかんの薬なしでも発作を起こさなくなりました。でも、軽い鎮静剤はまだまだ離せない状況です。でも大きな進歩なので、目先の目標として、とりあえずは鎮静剤が1錠から半錠になるよう天然成分の薬をもっと研究して気長に介護していこうと思っています。介護犬ではなく介護される犬ですが、本来のムクはとっても賢いしやさしくて可愛い犬なので私も頑張ります。
2009.11.02
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