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子供がいるから……とメインイベントの講演会を見事キャンセルし、ぐうたら仲間の息子と共に図書館に篭るが、娘は元気に「自作の凧」を上げ、吹きすさむ雪の中、かけていった。なるほど。昨日からただお絵かきをしていただけでは無かったのね。 青いビニールに大きく黄色で描かれた「オカメインコ」。 本当にパタパタと羽をはためかせ、新潟の空に飛び立つのだろうか? 一抹の不安を感じつつも、息子と手をつなぎ、娘の後を追った。「さ、寒い……」 昨日までの寒さとは全然違う。 雪がビュービューと吹きこれこそ「雪国」である。気持ちはずっと一緒に居てあげたいが、風邪を引いては元も子も無いと五分で駐車場を退散する。娘の凧は墜落を繰り返しつつも、確かに中空に浮き、凧としての用を成していた。今回一つ勉強になった。凧は雪が降っていても空に飛ぶのである。人間長生きはするものである。「シーユー・また会う日まで!」 私はというとスタコラサッサ温かい部屋へ移動する。 息子はというと旦那に預け、「遊び足りなかった」と後々・後悔ない程雪で遊ぶようコトずけ、手袋をはめる。申し訳ない。健康第一の母はとっとと安全地帯にて高見の見物であるが、その後も雪はどんどん降り続けついには「雪合戦」が可能なほど降り積もり始めた。「パパやっつけるー」「とりゃーーー」 どこから現れたのか「ユキダマ製造機」が八面六臂の働きをし、子供たちはユキダマ工場の稼動の恩恵を受け、バコバコ大人に容赦なくぶつけ、積年の数々の復讐? を果たしていた。 初めて見る「ユキダマ製造機」はプラスチック製でできており、両側から挟む形で雪を掴むだけで「ぎゅっと硬い」ユキダマを作る事ができる代物である。あまりの高性能に気に入り入手先を後に聞くと、どうやら東北地方のどこかの「スキー場」で買った記憶があるだけだという。世界の平和のために是が非でも手に入れなければ……と思うが、冬の季節はもう終ってしまうのだろうか。気はハヤルが入手は来年になってしまうかもしれない。 バス集合時間の五分前になって、防寒具を私もようやく「雪合戦」に参戦した。息子は私にユキダマを投げ、満面の笑顔で駆け回り始めた。たった五分間外に出ただけであるが、その後私はこの冬初、見事に風邪を引き寝込んでしまうことになるのだが。やはり見栄を張らず、負い目など感じず大人しくしていれば良かった…… ビチョビチョの身体のままバスに乗り込む。 雪国、最期に思い出をありがとう。息子と娘は最初の目的通り、心行くままに雪遊びを堪能し、「来年も来るぞーーー」「くるぞー」 と私には到底理解できない雄叫びをあげていた。「誰が来るんじゃ。誰が。あたしは何も約束しないからね!」ミレディ最新作★中国茶トリビアの泉★現在楽天BOOKSで絶賛発売中買えない場合は直接送ります。メールにてお問い合わせ下さい
February 26, 2007

時計が九時を回り、パーティはお開きになり参加者はそれぞれの旅館へと戻って行った。ある者はお酒を飲み千鳥足で、ある者は遊びに夢中になり、母親の存在を忘れ人前みっともなくゴロゴロと転がり奇声を上げ呼んでも呼んでも気がつかず遊び呆けていた。「優しい声でいっている内に姉ちゃん出て来いーーー帰るぞーーー」 宿に戻った後はもう一度温泉に入りそのまま蒲団に入る。わが家は健康的な家族である。ま、最も夜放浪しようにも、周りに店が無く、悪さのしようが無いのだが。疲労が溜まっているのか枕が替わったのにその日は一度も夜目を覚まさなかった。 翌朝、娘は朝五時に起床し旦那と共に朝の散歩。餌を貰いに湖へとやって来る白鳥見学に出かけて行った。私はというと行きたい気持ちはあるのだが、身体が全く動かず断念。のそのそ起き出した後はオモラシをした息子の世話をし、セコセコ温泉に出かける。残念ながら露天風呂は空いてはいない。何故か電気がつかない内風呂に入り、十五分で部屋に戻る。団体行動は朝が忙しい。ノンビリ温泉につかるのは贅沢であるらしい。「もう、集合時間だぞー置いてかれるぞー」 追い立てられるようにバスへと移動し、ツアーのお姉さん曰く今回の「メインイベント」である講演会へと拉致される。こんなの見たくない……どうせ寝てしまうだけだから……子供もいるし……と思ったがあっという間に入り口は閉鎖され、脱出は不可能となった。「うわーまたお偉いさんの講演だ……もう何回目よ!」 と思ったのは最初の三人、三十分だけであった。 その後は地元小学五年生による「創作劇」であり、作り込んだ台本、熱の篭った演技に圧倒されてしまった。 彼らが切に訴えていたのは「無農薬田」という新しい栽培方法である。農薬の代わりに米ぬかを使い、更には手で雑草を抜き、より美味しいお米を作る。最近の研究では農薬を使わず育てた野菜の一部には、外虫から身を守るため「本来なら無い毒素を分泌し」毒草となることもあることが知られてきているが、こと稲に関してはそのような心配は無いようだ。 農薬を使っていないのだから当然田んぼには常に微生物が溢れており、北国から飛来した白鳥は好んで「無農薬田」の落ちた米を食べるという。キラキラとした目で踊り歌う彼らの姿に、四歳の息子も拍手喝采で大喜びしていた。 そういえば、眠いのを堪えながら聞いた最初の講演において、「昨年は新潟でも米が余ってしまった。これからの農業というのはただ作るのではなく、より品質の良い美味しいお米を作るという事、そして今まで海外に頼っている「家畜用の米」というものも、今後は研究し、国内での栽培を考えて行くべきなのかもしれない」 と語っていた。なるほど奥が深い。眠い目を擦り起きていて良かった。 私自身生協の「予約米」というのを利用し、毎月一定量を必ず購入するようにしているが、日本の美味しいお米を守るため、多少高くてもこうして頑張る地方の米を今後は率先して買っていくべきなのだろうなと思った。 二時間ほどの後はようやく休憩時間となった。無料配布されたジュースを飲み一息つく。外は風が吹きすさみ、雪が舞い始めた。娘はというともう講演には興味が無いらしく、昨夜同様別室に用意された「お絵かき部屋」へ行き、「凧」作成へと友達と共に出かけてしまった。「娘と書いてハクジョウモノと読むっていう作家がいたけど本当だね……ま、楽しんでいるんなら良いけど」 ぼーっとコーヒーを飲みながら雪景色を眺める。娘はこの嵐の中凧を上げようというのだろうか? 白く舞う雪の姿になんだかようやく雪国にやって来た気分になってはきた。「でも雪はあまり積もっていないんだよね……」ミレディ最新作★中国茶トリビアの泉★現在楽天BOOKSで絶賛発売中買えない場合は直接送ります。メールにてお問い合わせ下さい
February 23, 2007

よーいドン! で料理に手を伸ばす。息子はオニギリ、私はお刺身をいただく。新鮮で美味しい……娘はというと会場で見つけたお友達と一緒に既にどこかへ消えてしまっている……薄情なことこの上ない。どうやらお酒を飲む親に配慮し、別室に「お絵かき場」というのが設けられているらしい。八歳の娘は一人で行ってしまっても構わないが、四歳の息子はやはり一人でやるわけにはいかない。「お寿司食べたいな」「分かった貰ってくるよ」 二人三脚。旦那がテーブルから出かければ私が残り、私が出れば旦那が残る。不自由ではあるが料理は美味しいので文句は無い。傍から見れば旦那を顎で使う鬼嫁に見えるのだろうが、特に気にはしない。私が一瞬目を話した瞬間、ちなみに今日は新幹線を降りる時にそれがあったのだが、その時、息子は私の手を振り払い旦那を追い見事新幹線隙間から墜落したのである。「ハヤト! ママを置いていかないで! 駄目だよ! 離れちゃ!」 その後、同行のツアー客からは「おっこちのハヤト君」といわれ、私も旦那にきつくどやされた。とにかくまだまだ危険人物。世界の平和を考え親のどちらかは専任で側にいなくてはならない。 しかし、息子以外、会場に到着してからずっと私の気を引いている物があった。それは机に並べられたビールでも、純米酒でもない。隅のほうにぽっと置かれたグランドピアノだった。「あれピアノ? 弾いて良いのですか?」 スピーチのお礼をいいにやってきた会場担当者にここぞとばかり話を聞く。時折この会場でピアノコンサートを開く時のために置いてある物で、決して「弾いてはいけない」物ではないという。「ミレディさん弾くのなら私アナウンスしますよ」「いえ。アナウンスはいらないです。こっそり弾かせてくださいな」「やるぞー」と、たまたま同席した子供達と盛り上がり、息子を寿司を持ち戻ってきた旦那へ預け、グランドピアノへと向かう。本当はもっとお寿司を食べていたかったのだが、そんなことをしている場合ではない。綺麗に手入れされたグランドピアノの魅力に叶う物などだるだろうか。私の旅に出た時の一つの喜びは「現地のピアノを弾く」ということだった。既にピアノ歴は二〇年。指はピアノ用に完全変形している私はピアノの先生なのである。「じゃ、まずはベートーベンの悲愴から……」 盛り上がる子供達。お酒を飲んでいなければもっと上手に弾けたのだろうけれど……子供たちはとても喜んでくれ、私が弾いた後、次に次に椅子に座り曲を披露してくれた。最も多かったのは「猫ふんじゃった」だけれど、一度も話したことのない子供達もピアノの音色に惹かれ、ずりずりと回りに集まって来る。しかしその中に一番弟子・娘の姿はない。「ほら、あなたも弾いてごらん。グランドピアノを弾く機会なんてそうないんだから。このピアノは多分三百万以上する高級品だよ。普通だったら発表会以外子供はまず触らせてもらえない代物だよ」 途中からは遠慮をして、子供達に席を譲った。 こういうイベントも旅の楽しみ……と笑顔で五メートル先にいる息子の方を振り向くと右手を口にチュパチュパと咥え、ネメツケルような目で私を見つめる姿があった。「ど、どうしたの。ハヤト怒ってるの?」「相当怒ってる。お前が他の子供と遊んでいるのが気に食わないらしい」「まだ遊んでるの?」という目で私を睨む息子。しかしピアノは私のライフワークなのだ許して欲しい。背後に怒りを感じつつピアノの元に戻る。子供達は更に盛り上がり、「エリーゼのために」を弾いてくれといい始めた。「いいよ。君たちが弾いているぐらいの曲だったら何でも弾ける。任しといて~」 嫉妬深い息子を持つと、ついうっかり目の届く位置にいてもこのありさま……その日は楽しいような辛い夜でありました。 ミレディ最新作★中国茶トリビアの泉★現在楽天BOOKSで絶賛発売中買えない場合は直接送ります。メールにてお問い合わせ下さい
February 22, 2007

温泉で化粧を落とし、ペタペタと髪を直し出かける準備をする。 今日の夕食はツアー参加者と産地の方々との「交流会」ということになっているのだ。 旅館のバスで出向くこと五分。指定されたロッジに到着した。入り口には大きな雪だるまが作られており、息子は大興奮。が、これまた無理やり取り押さえ中へと入る。北国は外は寒いけれど中はティーシャツ一枚で過ごせるほど温かくするのだという話を聞いたことがあるが、まさにその通り。中はホカホカで、コートは勿論トレーナーも不要なほど温かだった。 会場の一角に場所を取り、料理を物色する。お刺身、オニギリ、揚げ物等々中々美味しそうな料理が並んでいる。やはり「米の地」だけあって、オニギリは大好評なのだという。「団子まき」同様、パーティが始まる前は何故かお偉いさん? のスピーチである。眠い……やっぱり、こういうのは苦手だ……とあくびをしていた所、「では本日の感想を ミレディさん お願いします」 と声がかかった。「え、あたし?」 入り口で渡された名札を確認するが、間違いなく私の名前が呼ばれている。参加人数は百人前後であろうか。何でその中私が的中してしまうのだろうか。 何故? と思ったが、行動怪しく、皆にばれたのかもう人の列は私に向けて割れている。何で私が……と歩きがてら文章を頭でまとめる。掴みはここ、笑いはここ、最期の落ちはここにして……折角目立つ機会である、どうせやるなら完璧なスピーチをしたい。マイクを渡され、会場全体を見つめながら私は話し始めた。「はじめまして。新潟はとても寒いですね。一万八千円、新幹線込み、三食つきのツアーという事で参加したのですが、イベント盛りだくさんで家族皆で喜んでいます。先ほどありました「団子まき」では一等の「越の寒梅」を当てることができました」 オーという声が上がる。当たったのはどうも私だけであったらしい。「でも、実はそれは近くにいたおじさんがくれたもので、自力で取ったものでは無いのです。子供が何も取れなくて可愛そうだと思ったのでしょう。雪国の人はとてもやさしい方ばかりだと思いました。ありがとうございます」 私が来客席に軽く会釈をすると、軽い拍手が舞い上がる。よしよし。予定通りだ。これで最期のオチに行かれる。「その後、当たった一升瓶を旦那に渡して歩いてたところ、また「何も取れなかったのは可愛そうだ」とあるおばあさんがお菓子やら、パンやらをまた息子にプレゼントしてくれたのです。断る前におばあさんは手を振って行ってしまいました。 子供の手を持って荷物を持って歩くのは大変なのですが、やはり北国の人たちの気持ちを考えると、手ぶらで歩くことが大きな問題、失礼なのだと思い、バスまで荷物を持って歩くことにしました。今回のイベントもそう考えてみるとこの価格は地元の方の優しい気持ちの賜物なのではないかと思います。参加させていただいてありがとうございます。とても良い思い出ができました」 深々と頭を下げ、会場を後にする。狙った通りの反応。バッチリである。私は満場の拍手でとても気分が良い。「不思議な話を聞いた」「そんなこともあるんだ……」「俺は何ももらえなかった」 等々背後からはいろいろな声が聞こえてきた。 何を隠そう私はとにかく「くじ運」が良い女なのだ。一等・二等を当てたことなど星の数ほど。旦那がくじを六回引いて全てティッシュなのに、私は一等・二等をそれぞれ当て両手一杯の荷物といったことは決して珍しい話ではない。最高金額は十万円相当のスキーセットを当てたことがある。 このような話をすると「宝くじ買ったらいいよ!」ということを必ずいわれるが、私自身相当のケチであり、はずれた瞬間に紙くずになってしまう瞬間が勿体無く耐えられないので、買うような愚かなことはしたことはない。「すごいね。お酒当てたんだ」「うん。そういわれてみるとスピーチも当ててしまったね。こういうのは当てたく無いんだけど」 そう。良いものだけ当たるのなら私のくじ運は素晴らしい物だと思う。 しかし結構余計なものも当ててしまう。ちなみに今年最大級の当たりは小学校の「PTA委員長」の席を当てた……これまた百人以上いるのに何であたしが当たるのよ……しかもその時私出席していないのに……「ミレディさん見事当選です。すぐ学校に来てください」「え……サーバーダウンして今・仕事忙しいんですけど……明日じゃ駄目ですか?」 何か間違っている。間違っている。が、その時はずばっとした百人の視線に囲まれ、拒否しきれず受諾したのであった。それに考えて欲しい。今回の「越の寒梅」も結局飲むのは旦那であり私には全く関係無いのだ。 スピーチを聞き、「すごーい。当てたんだね!」と、にわかに回りに集まってきた子供達の顔を見考える。文句ばかりいわず、今日は、まあ良しとするべきだろうか。宴は始まったばかり、これからやっと乾杯をしてごちそうを食べられるのである。ミレディ最新作★中国茶トリビアの泉★現在楽天BOOKSで絶賛発売中買えない場合は直接送ります。メールにてお問い合わせ下さい
February 21, 2007

雪道を歩く。というのはやはりコツがいる。 これ以上被害を増やさぬよう、息子の手を握り慎重に・慎重に。しかし息子は少しでも雪の上を歩き、サクサクとした感覚を味わいたくて、仕方ないらしい。ずるずるこけそうになる度に、必死に小さな身体を押さえつけお尻まで墜落するのを防ぐ。「気をつけて。もう少しだから我慢して!」「さくさく・たのしいんだよ」 息子の十七センチの靴はもうボロボロ。邪魔だと思っていても、もう一足長靴を持ってきて良かった。 ビチョヌレの靴を宿の大型ヒーターで乾かすようお願いし、客室へと向かう。二階建ての木造住宅だ。古くからある建物なのであろうか。引き戸を開くと一部屋あって、その先に十畳の和室が広がり、既に蒲団が敷かれていた。暖房はすでにつけられており、ホカホカ・ホカホカ。「これは広い……」 大喜びで汚い身体のまま、蒲団に転がる子供達。宿の人がいる前でやめて欲しい……必死で制止し、荷物を片付ける。あれはこっち、これは濡れているから乾かして……バタバタ走り回る私を横目に、娘は既に読みかけの本を取り出し寛ぎタイムに入っていた。「あんたは何しに来たの???」「本を読みに来たのよー」 そうはさせない。 腰の重い娘のお尻を叩き、息子と手をつないで早速露天風呂へと向かう。今回泊まった宿は二十四時間お風呂に入ることができるのだが、露天風呂に関しては男女交代制なので、時間がずれると入れないのだ。「温泉といったら露天に入らないと。ねえ」 ぶるぶる震えながら湯船に入る。無色透明の高めの湯である。さらさらとしていて普通のお湯と変らぬような気がした。 それでも冷えた身体に温泉はとても優しい。 散々動きを制限されてきた息子は露天風呂に大喜びし、パタパタ・パタパタ温泉内を歩き回り嬉しそうだ。娘はというと、普段三十九度のお風呂に慣れている関係上、熱くて熱くて仕方ないらしく、温泉から少しでも早く出ようと文句三昧いいはじめた。「分かっているんだから。駄目よ。あんたは。ただ部屋に戻って本を読みたいだけでしょ」「えーもう出たい!」 雪景色にふとため息をつく。本に完全に狂っている。まるで私の小さい頃を見るようだ…… 自宅に帰宅した後、息子に聞いたところによると一番楽しかったのはこの「露天風呂」で遊んだことだという。ぷくぷくと流れる泡に顔に刺す寒風。ああこれが北国なのだなあと思ったひと時でありました。ミレディ最新作★中国茶トリビアの泉★現在楽天BOOKSで絶賛発売中買えない場合は直接送ります。メールにてお問い合わせ下さい
February 20, 2007

長靴をドロドロにしてスルメを振り回す娘。 対する無傷の息子もかなり興奮してきているのが手に取るように分かる。「僕も暴れたい」「僕も参加したい」気持ちが手を伝ってくるが仕方ない。何もついていない竹ざおを渡すことも、針金がついている関係上かなり危険だ。 しばし休憩し、次のイベントに備える。次は台の上からお菓子やパンを投げる「団子まき」というイベントである。火祭りを終えた観客が徐々に「団子まき」会場に移動してくる。良い場所をゲットするために、開始一時間前から既に皆やる気であるのか、あちこちから奇声が上がっていた。「ママ。あたしも頑張ってくるから! バイバーイ」 とっとと居なくなる娘。相変わらず薄情である。 後を追う旦那も大変だ。親が必ずついて来ると信じている娘は振り返りさえもしない。 私と息子は会場から近い、ぬかるみが極力少ないまだ雪の残る位置に場所を取った。この場所だったら私の靴に水が染みるのを最低限に押さえることができるし、運が良ければ何か拾えるかもしれない。ぎゅっと息子の手を握り合う。「ママ一人では寂しいからずっと一緒に居てね」「いいよ。僕が守ってあげるから」 子供にはいいかたが大事。少なくとも「一緒に居ないと怒るからね」といったいい方をしてはならない。時間になりまたしても神事が行われ「無病息災」と書かれた鯛が吊り上げられた。そんなことは良いから早く始めてくれ……でないと靴から既に浸水が始まってきている…… 私の思惑をよそに次に来賓の言葉が長々とあり、ついに「団子まき」が始まった。普通の状態ではまず我々が商品をゲットすることはできない。そこで私は作戦を練った。私は運良く誰よりも通る大きな声を持っている。これを利用しない手は無い。「ここに居ます! ここに投げてください!」 手を大きく振り叫ぶ。私の真似をし、息子も私の真似をして必死に手を振る。 狙いは「子供を持っていそうな女性」である。壇上の女性に向かって必死にアピールする。子供が小さくて動けない。でもどうかお願い。この子に夢を与えて頂戴。何度も何度も諦めずに手を振る。向こうもこちらの存在には気が付くらしい。数回こちらにボールが飛んでくるのだが、届かない。飛びすぎてしまう、足を動かした瞬間に泥にはまる……息子も駆け出したい気持ちを押さえて一歩、二歩踏み出す。でも届かない。後少し、後少し。多くは望まない。ワザワザこの東北までやって来たのだ。せめて、せめて一つ思い出をこの子に分けて貰えないだろうか…… 自分でも私は打算的な人間だと思う。人の弱みに付け込み、商品をゲットしようとしているのだ。でも今の私に他に何ができるだろう。必死に手を振り、声を張り上げ飛んできた物を必死に手で探る。別段息子に全く防寒対策をしていない訳ではない。一人ばっちりスキーウエアを着、見た目「雪だるま」状態で勝負に挑んでいるのだ。多少駆け回っても問題無いかもしれない。無いかもしれないけれど、やはり泥まみれで泣き叫ぶであろう息子の姿を想像するとそれ以上のことは出来なかった。「駄目だ。ごめん。ハヤト。ママ届かない。取れないよ」 願いは通じず、泥にまみれることを覚悟で一歩踏み出し、二歩踏み出しても手はしゅっしゅと空を切るばかり。「また駄目だった……」がっくりと肩を落としていると、その隣で「赤いボール」をはしっと掴んだおじさんが笑顔で「これ持ってきな」といって息子にそれを渡してくれた。嬉しそうに満面の笑顔で受け取る息子。一つあればそれ以上はもういらない。泥沼を抜け、私は深く頭を下げた。「あ・ありがとうございます……」 もうこの場所に用は無い。 とっとと水の無い場所に移動し、カラーボールを商品に引き換える。お菓子などは受け取った本人がそのまま持ち帰れば良いのだが、カラーボールに関しては少し離れたテントで商品を受け取ることとなっていた。「はい。おめでとう。一等の「越乃寒梅」だよ」「えーーー」「五千円得したね!」 これは、日本酒を殆ど飲まない私でも知っている超・高級日本酒だ。近所では一本七千円で売られている……あまりのショックにぼーぜんと一升瓶の入った箱を持って佇んでしまう。ちなみに娘は泥だらけになって「ヨーヨー四個」に「カキピー」そして「泥だらけの菓子パン」をゲットしてきた。「いえーいうちらは一等賞だよ!」「えーなんで! 悔しいーーー」 人前・気にせず大泣きして騒ぐ娘。 調子に乗って騒ぐ私。一時間振りぐらいに旦那を見つけ「パパだ! パパだよ!」と大騒ぎし、私の制止を振り切り駆け出しこける息子……ベトベト泥だらけになってしまい、手持ちのタオルで必死に拭き取る。私の今までの苦労は一体何だったのだろう……結局泥まみれになるのだったら、やっぱり最初から自由にやらせれば良かったのでは無いだろうか…… 納得いかないながらも、一通りのイベントを終え、濡れた身体のままバスへと移動した。これからは宿に移動し、ようやく休憩時間となるのである。ミレディ最新作★中国茶トリビアの泉★現在楽天BOOKSで絶賛発売中買えない場合は直接送ります。メールにてお問い合わせ下さい
February 19, 2007

文句ばかりいって悪かった。ここは確かに首都圏とは明らかに気候が違う。 新幹線の外、新潟は確かに刺すような寒気で覆われており、これがきっと「北国」、「東北地方」というものなのであろう。ぴゅーっと風でも吹こうものなら身体の芯から冷え切ってしまいそうだ。 セーターに厚手のコートを身にまとい、ホームから移動用のバスへ小走りする。バスの中はポカポカ陽気で新幹線よりも広く気持ちよい。息子もようやく自分が落ち着いてゆったり転がれる場所を発見できたのであろうか。広い椅子にコロッと横になり、すやすやと寝息を立て始めた。「バスでは本読んじゃ駄目?」「……車酔いするから駄目!」 勢いが余り、娘は暇であるらしい。車での移動の場合「まーだ」「まーだ着かないの」と騒ぐのだが、人が多いので頬は膨らんでいても、見た目上大人しく座っている。 バスは一時間ほど一般道を通り「火祭り」会場へ到着した。道は当然? スカスカ。広い平野部・田んぼの真中に作られた道を通る行程は非常に静かであった。小学生の社会で「新潟は平野部が広がり、稲作に適した環境となっている」と習ったが、まさにここは田んぼだらけ。というか田んぼ以外は何も他に見るものは無かった。「こちらではスズメが白鳥なんですね」 バスガイドのお姉ちゃんが無農薬田には白鳥が米の残りを突っつきに来るというが、本当に田んぼの一角に「白い影」のようなものができ、大きな白鳥が何羽も集まってきていた。白鳥の重量は十キロ近く。飛ぶ鳥としては最大級の大きさである。 火祭り会場は大きな広場があり、その周りを新しい作りの一階建てのロッジのような建物で囲まれていた。建物の一つでは「豆腐」を作ったり「手芸教室」を開いたりといったことをしているそうだ。バスは入り口すぐの用意された駐車場に無事停止。他の車は駐車場が一杯で入れないようであったが、このバスの扱いは別であったらしい。「解散です~三時半に戻ってきてください~」 眠りこける息子を揺り起こし、それをぽいっと旦那に預け、まずは「無料配布の餅」を目指す。雪は降っていないが、昨日からの雪がベチョベチョに溶けて靴に染み込んで来そうで怖い。ということで替えの靴の無い私としては「餅」のゲットもまた旦那に任せ、次は娘と共に「千人鍋」を目指した。「限定ですからね~お早めにお召し上がりください~」 それは急がねば! 一杯百円の「千人鍋」には名産品のマイタケがたくさん入っているせいか、汁の色目は黒かくどんよりとしていた。見た目で食べ物を判断する娘は食欲が無いらしく、一杯丸々おいしく頂く。寒いと汁物は特に美味しく感じる。他にも「蕎麦」が五十円、「鯛のてんぷら」が百円で売られていた。安い……。「こんなに安いのに食べなきゃ損だよ!」「食欲無いの! 放っておいて!」 なるほど。娘は旅に出ると食欲が無くなるタイプだったのね……まだまだ経験が足りない。一番損する人間だ。 つきたてのお餅を娘の分も頂き、ついに火祭り会場へ。この場所もまたビチャビチャである。走り回り衣服の被害が発生せぬよう息子の手をギュッと掴み、安全そうなアスファルトの上で待つ。旦那と娘は急遽「長靴」に履き替え、竹ざおにスルメ、餅のついたアイテムを持って「火祭り」会場へと急ぐ。藁を燃やした火でスルメを焼きそれを食べると一年間病気にならずすごすことができるのだという。「頑張って焼いてきてねーコゲコゲは勘弁だよー」 神事が行われ、宮司の一言で十メートルを越える「やぐら」ならぬ「さいの神」に火が入れられる。やぐらは表面は藁でできており、内部は「竹」でできていた。これを組み上げるだけでも一つの技術が必要だ……舞がる火の粉と蛇のように、のたうちながら上空へ上っていく炎の勢いは十メートル以上離れた距離から見ていても迫力満点。息子は怖くなったのか私の胸に抱きついてきた。「ママの命のハヤト君。大丈夫だよ多分ここまで火は来ないから」「ママの命は僕が守るから。大丈夫」 抱っこをされながらどうやって命を守るのかは不明だが、数分後、やぐらは炎の勢いに「ドドドド」という音をたてながら観客の方へと倒れた。あちこちから「キャー」という悲鳴が上がる。丁度前にいた娘はその時必死になって逃げたという。「怖かったよー。本当に目の前に倒れてきたんだから」 だったら前の方になんて行かなければいいのに…… それでも懲りず、燃え残りの火に竹ざおをさらし、皆でスルメを焼く。が勿論綺麗に焼けよう筈も無く……コゲコゲの餅、生焼けのスルメを持って娘は戻ってきた。一応食べるが想像通りおいしくはない…… しかし娘は意気揚揚。 次は竹ざおの先に「マシュマロ」をつけて焼きに行くのだといい始めた。「それはやめて。マシュマロなんてつけても綺麗に焼けないから」「えーそのためにワザワザ買って来たのに! あたしは行くわよ!」 世界平和。いや、火祭りの平和の為にも、いかせない。いかせない。 娘を何とかなだめ、次のイベントを待つ。手を握っている息子はというと駆け出して遊びたくてウズウズ・ウズウズ止まらない。しかし普通の靴の君があの泥の中行ったら大変な惨事になるのだよ……子供達のボルテージは上がる一方、とどまる気配を見せなかった。「この為に来たんだから楽しまないと損なのは分かっているんだけどね、親にはいろんな事情があるのさ。ドロドロになったら私が本当に辛い思いをするんだから。ちょっと分かってくれると嬉しいな」ミレディ最新作★中国茶トリビアの泉★現在楽天BOOKSで絶賛発売中買えない場合は直接送ります。メールにてお問い合わせ下さい
February 16, 2007

長距離の移動を行う際、暇をどのように潰すかというのはある意味非常に重要な問題である。 前回は娘にはマンガを買っておいて、当日ナイショで渡すという作戦を取ったが、今回は娘に選ばせることとした。理由としては娘もついに「成長」し、マンガから小説を読むに至ったからである。「小学校でね。昼休み暇な時本読んでるんだー」「へー。あたしと同じようなことしているんだね」 昨年映画が公開されたこともあり、「チョコレート工場」の本を買い読ませようとしたが、強烈に拒否され結局本屋で買ったのは「たまごっちの攻略本」であった。娘にも本を読む楽しみを味合わせてあげたい。そう思い幼稚園から「えんぴつらんど」という読み聞かせや「あいうえお」を教えてくれる教室に通わせたが、絵本を読んでもらうのは好きでも、自分から読もうとはしなかった。「無理をさせて、本を嫌がるようになっても……」 ちなみに私は三歳から文字を読み、母が読み聞かせてくれた話の途中が気になり、夜中にこっそり起き出し書棚から本を盗み読んでいた悪党である。待ちに待った八年間! 娘がついに自分の意思を持ち本を手に取ったのだ。 私は慌てる気持ちを押さえつつ本屋に向かい「好きなだけ本を買いなさい」「好きな本を選びなさい」といった。勿論旅行の暇つぶしの意味もあるが、私は小さい頃から父に「本代だけはけちるな」といわれて育ってきた。それをついに娘にいう時がやってきたのだ。「どれでもいいの?」「いいわよ」 悩みに悩んだ末娘が買ったのはジュニア小説の「黒魔女さんが通る」という本だった。買ってきてすぐ家で読み始めたがこれまた問題ではない。本を読むという事はそれだけで人生を豊かにしてくれる。読み終わったら次を買えば良いだけなのだから。「さ、よーもうっと!」 既に自宅にて二冊を読破し、帰りまで読み残りの本が持つのかどうか不安である。ちなみに息子には五冊組のトーマス絵本を買った。五冊あればしばらく間が持つだろう。 四歳は席が無ければ無料! ということでケチったため、四人で三つの椅子に座る。狭い……が文句を言っても席は広くはならず、少し寄ってくれと頼んでも娘は本を読むのに夢中で私の話を聞いてはくれなかった。「しゃあない。私のお膝で過ごしなさい……」 途中サンドイッチを食べ、苦行に耐える。ケラケラと笑い騒ぐ娘は非常に楽しそうである。 息子は飛行機同様、乗り物の中に乗っていてもそう喜びは少なく、実感も無いらしい。朝早かったから寝てくれると楽なのだけれど……外の景色が雪景色に変わり、いつしか新幹線は新潟駅へと到着した。外は一面の銀世界とはいかなかったけれど、ぽちぽちと雪が積もり、首都圏とは違うことを教えてくれていた。「じゃないとワザワザ来た意味が無い! いざ雪国へ突撃じゃ!」ミレディ最新作★中国茶トリビアの泉★現在楽天BOOKSで絶賛発売中買えない場合は直接送ります。メールにてお問い合わせ下さい
February 15, 2007

家族の起床時間は六時、ということなので私は五時半に目覚ましをセットした。 眠い目を擦り、朝子供達より三十分早く起きて何をするか。 別に何する訳ではない。ただコーヒーを飲みたいだけなのだ。 缶コーヒーは砂糖が多くて口に合わず、外で飲むレギュラーコーヒーは悲鳴が出そうになるほど馬鹿高い。 でも、自分でドリップしタンブラーに入れればいつでも美味しいコーヒーが飲めるし、節約にもなる。キュキュキュとタンブラーにコーヒーを詰め、子供達を起こした。「起きなさいー置いてくよー」 というだけで、彼らが起きる訳は無く…… わが家では暴力は禁物である。振るった瞬間に「暴力を振るったから起きない」という勝手な言い訳が通るようになってしまう。 脅したり、すかしたり。時間をかけ声だけで子供達を起こし、服を着替えさせる。わが家は駅まで片道三十分かかるので、まずは車で駅まで全員で移動し、旦那が車を家に戻し再び歩いて駅に戻ってくるという作業を行う。勿論家族全員で歩いて駅まで向かっても良いのだが、まず四歳の息子が歩かず難儀することは間違いないだろう。 全員集合した後は電車に乗り込み、指定集合場所「東京駅・銀の鈴」を目指す。 どうやらここは団体旅行客のための待ち合わせエリアであるらしい。たくさんの椅子に溢れんばかりの人の山。何とか座る場所を確保し、持参したオニギリを食べる。心配していた味は中々美味しい。割り当てられた個数を食べたあと、自慢のコーヒーをようやくいただく。まだ温かくて美味しい……子供達はというとようやく暴れられる環境に到着し、ストレスを発散させ暴れていた。「椅子に立っちゃ駄目!」「足をガタガタさせない!」「無駄に走り回らない!」 この場所には他のツアーの人間の他にホームレスらしき人間も何人か集まって寝ていた。 新潟に何をしに行くのか。 新幹線に息子を乗せたいというのは勿論であるが雪遊びをさせて上げたいという目的もある。 しかし二〇〇七年新潟の一月は「百年振り」に全く雪が降らず、積雪が無いという前代未聞の状態が続いていた。これでは何のために新潟に行くのだろうか……予想外の展開にインターネット上ウエブカメラから悩む娘。いっていることは子供でもやっている事はハイテクである。「ママ、テルテル坊主飾らないと」「雪にする時はどうするの? 雨は逆さでしょ!」「きっと横にするんだよ!!!」 それは本当なのだろうか? かくして娘の祈りは通じ? 出発する前日からようやく雪が降り始めた。良かった良かった……ではなくて余りにも突然一気に降りすぎたため、新幹線が止まってしまったのだ。「え、それじゃ新潟行かれないの?」「いや止まったのは新潟に行く「上越新幹線」じゃなくて「東海道新幹線」だから大丈夫」 それは良かった。ちなみに当日は夜の間に更に雪が降り続き、新潟への途中駅にあたる「GALA湯沢」スキー場は閉鎖されてしまったそうだ。配られたリボンをバッグにつけ、時間を待つ。これだから団体旅行はダサくて無駄で嫌なんだ……余計なことを呟きつつ、旗の向きに従って新幹線ホームに歩き出したのは、東京駅に到着してから三十分以上経ってからだった。「リボンがダサい……こんなのつけてたらノイローゼになっちゃう……」ミレディ最新作★中国茶トリビアの泉★現在楽天BOOKSで絶賛発売中買えない場合は直接送ります。メールにてお問い合わせ下さい
February 14, 2007

「ママ旅行楽しみだねー」 最近娘の話は次に行く「新潟」の話ばかりである。 沖縄旅行の時は「一度」しかいわなかった癖に……本人も大分旅行の楽しみが分かってきたらしい。パンフレットを片手に読めない漢字を読もうと必死に悩んでいる。「楽しみは楽しみだけどね。それより他にもママは色々と考えなくちゃいけないことがあるのよ」「何それ?」「到着した夕食はついているんだけど、朝ご飯とお昼ご飯はついていないわけよ。朝はもう起きてすぐ出るから家では食べてる時間無いでしょ、お昼も東京駅で駅弁何回か買ったことあるけど、いつも外してしまうのよね……どうしたらいいかなあ……美味しいお店探しておかないと……あと新幹線の中でどうするか。結構長いからねー飛行機の時はあんたの為に漫画買って来たけれど、今回は本にしようかなと。そうすれば少し軽くなるでしょ」 旅行に行く前にそんなこともあったのかと頭を捻る娘。自分の友達であるオカメインコについては深く考えることは無いらしい。「じゃ、朝ご飯にはオニギリを作っていって、お昼はサンドイッチにしましょう」「朝作ってる時間は無いわよ。あんた達は朝素直に起きないでしょう」 さて、どうしよう……と頭を捻る娘。しかし若いだけあって発想は非常に豊かだ。「夜作りましょう! 夜作ったら間に合う!」 かくして言葉の通り、作戦は前日の夜実行された。ちなみに持って行く本はアマゾンで注文した。 その日、普段、家族が食べる分一・五合しか炊かないわが家の炊飯ジャーが五合のお米を炊き悲鳴を上げた。これは米を切るのも一苦労……であるが膨大な米の山に娘は「オニギリの素」の指示どおり百六十グラムづつ、ボールに移し、混ぜ、サラランラップに入れ成型するという作業を繰り返した。最近は「カボチャ味」「ニンジン味」のオニギリの素があるのである……私だったら怖くて絶対買わないであろうが、娘は色が綺麗なのでガンガン新しいものに挑戦する。失敗しても食べないとまずいんだろうな……ま、イザとなれば旦那に押し付け、世界平和を守るため私は逃げよう。 次々と完成していくオニギリ達。砂場で散々「泥団子」を作ってきた成果だろうか。中々に上手だ。しかしこうなると息子も興味が湧いてくるらしい。同じボールを取り出し、シャモジを持って「ていやー」と椅子の上に立ち身構えた。「あんたにはまだ無理よ。オニギリなんて作れないでしょ」「つくれまーす」 こちらは何と私が愛用する「オニギリの型」を机から取り出し、サクラデンブを撒き散らし始めた。小さいながら良く考えるものだ……確かにこれなら作れるだろう。お米を詰め、押し、抜く。完成! を喜びながら手についたお米を食べるな……撒き散らすな……「でーきた。次はサンドイッチをやりますーママはパン焼いておいてくれましたか?」「はい。こちらに」 明日のために少しでも早く寝て欲しいのに。 気持ちは伝わらず。夜十時にはオニギリ十四個、サンドイッチ十個が完成した。 味については既成のものを使っているので駄目な可能性もあるけれど、多分。多分大丈夫だろうと思う。 最期に火祭りで焼く予定のマシュマロを袋に入れ準備完了。 明日子供達は六時起床、私は五時半、出発は七時で東京駅に九時半到着予定である。やっぱり新幹線はそこまで行くのが大変だよなあ……多少の不安を抱えながらも、曲りなりとも朝食夕食が無事準備されたのである。家計的には感謝感激。いつもなら私が気にかけ準備するものが、全て用意されたのだ。やっぱり破壊・失敗が多くても家事を手伝わせて来て良かったなあ……「これが一回で飽きずに次もやって欲しいなあ」 但し美味しかったら、だけれど。 その日は仕事もそこそこに、私も早く蒲団に入った。 いつも背中に感じるヨークシャーテリアの気配が無いことが寂しさを感じながら、夜はあっという間にふけて行った。ミレディ最新作★中国茶トリビアの泉★現在楽天BOOKSで絶賛発売中買えない場合は直接送ります。メールにてお問い合わせ下さい
February 13, 2007
なんだか今日はバタバタしていて適当な文章を載せるよりは……と思いましてはてさて、アメリカで結婚した妹。アメリカ旅行記はこちらパラシュートガールはもう飛ばない -ロサンゼルス赤ちゃん訪問珍道中http://book-mobile.net/read.php?code=1&ucode=2&bcode=2http://book-mobile.net/read.php?code=1&ucode=3&bcode=2で公開しておりますが今日電話がありまして、出産費用がやっと分かったそうです。「何で今ごろ分かるわけ?」「保険使ったから、実際は十万円ぐらいしかまだ払ってなかったのよ」そうだった。で、ワザワザアメリカから電話をかけてきたということはかなり衝撃的な値段なのであろう。「で、いくらだったの?」「いくらだと思う?」「娘が34万円、息子が38万円。一週間入院費付だから…… 入院二日では50万円ぐらいでしょ」「三万ドルだった」「あ、30万ぐらい。安く済んでよかったねー」空気が凍る。どうも一桁間違えたらしい。「三百万だよーーーーびっくりーーーー」「どひゃああああああーーーーーーーー」頭の芯からしびれてしまった。妹の説明によると、無痛分娩用のガスを三本(普通の三倍)使ったからと入院は通常一日の所が二日入院していたためその分お高くなってしまったのだという。「アメリカではうっかり赤ちゃん産めないね」「保険無かったら怖くて産めないよ」恐怖の真実。ということで、来週はまた新潟旅行記の続きですではまた
February 9, 2007

わが家には人間四人以外に、ヨークシャーテリア、オカメインコ、金魚などが一緒に共同生活を営んでいる。人間含め全ての生命体がそれぞれ気にかける事なく我侭放題・好き勝手に暮しているのでそれぞれの仲は非常に悪い。 子供には「限界年齢」というものがあり、一定の年齢に達するまでにペットなどを飼う習慣が無ければ一生そうした生き物と暮らそうという興味が無くなってしまうのだという。動物無しの人生なんて何てツマラナイ……そんな子供だけにはなって欲しくないと心から思う。 私はというと幼い頃から様々なペットに囲まれて生活してきた。 小さいものは「モルモット」大きいものはオオカミ犬「アラスカンマラミュート」トンチンカン系では「アヒル」などなど数を上げればきりが無い。今年ついに息子が「幼稚園」に行くこととなり日中は「独身生活」に戻ることに相成り「これ以上の我慢は不要!」と売れ残り、産犬に王手をかけていたヨークシャーテリアに家に来てもらうことにした。娘はというと日々「オカメインコ」を可愛がっておりワンコには全く興味を持っていない。「そんなピヨピヨしか鳴けない鳥が可愛いなんて私には訳分からないね」 怒りを込め「きっ」と睨みつけてくる娘。本気で怒っているらしい…… 普段は複数のペットに囲まれた生活は楽しいのであるが、旅行となると話は別である。旅行中のペットの処遇は誰しも悩みの種になるのでは無いだろうか。 ペットホテルに頼んでも良いのだけれど高いから……ノイローゼにならないか心配だし…… 旅行に行きたくても行けない人の理由はこうした「ペットの処遇」があるのかと思う。 沖縄に行く際は金魚には長時間パラパラと溶ける餌を水槽に入れ、ヨークシャーテリアとオカメインコは「動物園」化している実家に預けた。ヨークシャーテリアにしてみれば勝手知ったる実家であるが、オカメインコは「初の外出」寒い外の空気にギャーギャー怒り狂い、手におえなかった。「何怒ってるのよ! あんたの安全のためでしょう!」「ジャジャジャジャ(二日ぐらい大人しく家で待ってられるわよーといいたいらしい)」*オカメインコは普通雛の時のみ「ジャジャジャジャ」と鳴くのだがわが家のオカメインコは何故か成鳥になってからも「ジャジャジャジャ」と鳴き威嚇行動を繰り返す。 預かる方も小動物は怖いらしく、日当たりの良い専用部屋を用意し、日に何度か「餌が入っているかどうか」「水があるかどうか」確認するだけでそれ以上のことはしなかったという。文句三昧で移動してきたくせに、オカメインコは部屋に一人で待っていることはツマラナイらしく、人間が通る度に歌をうたい興味を誘うような行動を繰り返していたという。「インコは飼ったことあるから大体は分かるんだけどね……やっぱり怖いわよ」「そりゃそうだよね……次から短い旅行は家で待っていて貰うことにするわ」 ということで、一泊二日の旅行ならとオカメインコは自宅待機が決定した。 で、残りのヨークシャーテリアは…… また実家に戻そうかとも思ったのだけれど、とにかく短い時間なので近所のママさん友達にお願いし預かって貰うことにした。盲導犬最初の一年を担当する「パピーウオーカー(飼育奉仕者)」を申し込んでいる人で、長く犬を飼うことはできないけれど、短い期間であれば育ててみたいと考えているという。「宜しくお願いします。飼いやすい犬なので大丈夫だと思いますが」「分かった。任せておいて!」 オシッコは一日ニ回。散歩に出してあげればトイレはいらない。 一日家を空けるということは実は全てにおいて大事件。とはいえクリアできない課題では無い。日々の外顔良子ちゃん。人間関係構築は無駄では無かった…… 感謝感激。但し彼らにしてみれば迷惑な話であろうけれど、毎月ある話ではないので我慢して貰うこととしよう。預かり先を決める以外、旅行を前にしてやらねばならぬことは他にもたくさん存在していた。ミレディ最新作★中国茶トリビアの泉★現在楽天BOOKSで絶賛発売中買えない場合は直接送ります。メールにてお問い合わせ下さい
February 8, 2007

沖縄旅行の熱さめやらぬ中、新潟に旅行することはあっけなく決定した。「ねー見てみて。新潟一泊三食つき新幹線代つきで一万八千円だって」「お、安いじゃん。じゃ行こうか」 わが家は夫婦間で意見が一致すればそれで全ての決済が下りることになっている。 あれから三歳の息子は四歳へと進化を遂げ、あえなく航空料金子供料金化が決定した。これからは無料という訳にはいかない……のは飛行機だけであり、新幹線を含む電車料金は小学生に入るまで相変わらず無料なのだ。ありがたい。「次は新幹線乗せてあげたかったのよね……喜んでくれるかしら」 新潟火祭りツアーと記載されたそのツアーは生協の産地訪問の企画で、私が毎日食べている新潟産コシヒカリの産地の人たちと会う事ができるというツアーである。娘にも年に一度は雪でしっかりあそばせてあげたい。仕事先の人にニコニコで次の旅行の話をすると、不思議そうな顔でこういわれた。「新潟に何しに行くんね。あそこは何も無いよ」「雪遊びに行くのよ。首都圏はここの所雪が殆ど降らなくて……昨年は箱根にソリ遊びに連れて行ったのだけれど、結局人工雪で子供達転んで痛がって殆ど遊べなかったのよ」 実際こけてみると分かるが、人工雪は本当に痛い。 何故なのだろう……とスノーマシンから出てくる雪を確認すると、フワフワの雪では無く、小さな氷の粒のようなものをシャクシャク出していることに気がつく。これは確かにこけたら痛そうだ…… 本物の雪で遊ばせてあげたい。 という子供に対する思いとは別に私自身が東北地方に行った事が無い。ということがあった。仙台辺りまでは仕事で何度か行く機会があったのだが、何故か新潟含めた東北地方に縁が無い。秋田、青森、岩手県。どこも興味があるのだが、行くきっかけが存在しない。何かのツアーで旅行に行くというのは五年ぶり位であるが、普段の自由旅行と違い、イベント込み、移動込みであれば子連れでも楽をすることができるのかもしれない。「ま、たまにはこんな旅行も良いかもね」 集団行動が苦手なことをコロッと忘れながら。 また新しい旅が始まることが決まった。ミレディ最新作★中国茶トリビアの泉★現在楽天BOOKSで絶賛発売中買えない場合は直接送ります。メールにてお問い合わせ下さい
February 7, 2007
沖縄旅行記が無事書き終わりほーっと一息。今回もまた長々と、2泊3日の旅行を一ヶ月間書きつづけておりました……合計して計算すると原稿用紙117枚ほどになりました綺麗に整理整頓しましたらきちんと公開したいと思いますブログで読み進むのは少々大変ですからね今回の沖縄旅行記執筆に関してはたくさんの方から本をお借りして大変お世話になりました。ありがとうございます来週か再来週にはお返しにうかがいたいと思います戦争あたりのことも触れるか、触れまいか資料を集めながら考えましたが結局「笑い」を優先し、一切入れることはしませんでした文章にソグワナイという点もありますがそうした物を入れることによって旅行記が旅行記ではなく論評になってしまったらつまらないなと思ったからもありますいつかはこうした点について触れる時があるかもしれませんがもし、皆様に「沖縄の楽しさ」が伝わりましたら勿怪の幸いであります。次作は「新潟旅行・米の旅」ですどうぞ宜しくお願い致します!
February 6, 2007
沖縄から持ち帰ったお土産は「黒砂糖」「ちんすこう」そして「サトウキビの茎」「星砂」…… 黒砂糖は美味しく毎日のヨーグルトに入れ食べている。「黒い食べ物」=「悪」という図式を持っている息子も黒砂糖はいたく気に入ったらしく、三時のオヤツには必ず「黒砂糖入りのホットミルク」を飲むようになった。食べ終わった後近所のスーパーにて「沖縄産黒砂糖」を購入したが、味が全く違う。やはり作りたてが一番だねと娘と見詰め合い、小学校で貰った朝顔プランターに植えた「サトウキビの茎」に期待を寄せるのであった。「みきちゃん。頑張って取りたて黒砂糖。だよ。皆待ってるよ」「頑張る。頑張る。任せておいて!」 九割の確率で芽がでることは無いと思うけれど、今サトウキビは寒さを避け玄関の隅、水も貰えずカラカラ状態で放置されている。掃除の時邪魔なのでどけて欲しいんだけど……と思っても、そういうことは口から出していってはならないらしい。「いじわるばっかり言ってると、黒砂糖出来たときあげないんだから!」 どうせできないから、いらないけどさ。 目が出たら五メートル以上になるらしいので、くれぐれも余計なことをせず、このまま埋もれて貰おうと思う。 星砂は近所の子供達に配り、残りは家に飾った。 それ以外の使用方法は無く、何故あれほど狂って買い漁ってしまったのか今は分からない。娘も星砂には既に興味が無くなったらしく、机の中どこかにしまいこみどこに置いてしまったか忘れてしまったらしい。 年末は子供達は伊豆に、年明けは熊本、その後は新潟に遊びに行く予定。すっかり「沖縄病」に罹患した娘と旦那は来年もまた沖縄に行く気であるらしいが、私の方ではトンとその予定は入っていない。「どうしてだよ! 何でもう行かないの!」「ママはあちこち行く所があって忙しいのよ。フランスにも行きたいし、オーストラリアにも。春には房総の方に遊びに行こうかなーと思っているし、沖縄一箇所だけにこだわっている時間はありません」 オーストラリアか。それもまたいいな。と当初の目的を忘れ立ち去る娘。 娘はオーストラリアに住む「ピンクインコ」と遊ぶのが夢なのである。実家の方では私が約束を破り沖縄に行ったことが問題となり、母は改めてアメリカに住む妹と「沖縄に旅行すること」を約束したのだという。その話を聞き怒り狂う娘……娘もその約束が履行される時は一緒に沖縄に出向くつもりだという。「別に誘われればまた行きますよ。今回はたまたまでして」「まあ。いいじゃない。家族で行かれるなんてそれが一番幸せなことなんだから」 娘とは後何度旅行に行かれるだろうか。 旅が終るたびに私はそう考える。 私は中学二年生ぐらいまで親と日本各地をパタパタ旅行していたような気がする。 いつしかその習慣は無くなり、父と時折思い出したように「フェリーの二等は辛かったねえ……」「もっと一緒に出かけていれば良かったねえ」「いやいや。またどこか一緒に行きましょうよ」と話をするようになった。 思いはいつも夢の中に。 消えゆきたとしても、私は忘れない。「ということで、次は新潟です」「了」沖縄病 白水社 沖縄語の入門より 沖縄病は戦後に発見された風土病で、もっぱら沖縄以外の人間に感染します。潜伏期間は人によってまちまち。初期症状では沖縄のポップス・民謡や沖縄料理を愛好する程度ですが、病が進行すると、高い旅費などものともせずに年に何度も沖縄に通いつめたり、三線を習ったりしはじめ、末期には沖縄に在住してしまうこともあり。 沖縄の自然や文化・人々との交流によって感染することは確認されていますが、はっきりとした原因は不明。治療及び予防の方法がまだ見つかっていないので、注意が必要。参考書籍 沖縄時間 本物のスローライフの見つけ方 大和出版 岸朝子 琉球語の文法と辞典 日琉語比較の試み 山口栄鉄 ちゅらおばあの なんくるないさ 平良とみ 沖縄おばあに会える店 発行 株式会社ゼネラル・プレス 65人が語る沖縄移住 求人おきなわ責任編集 本音で語るアドバイス 株式会社 ジャニス 沖縄ノート 大江健三郎 岩波新書 沖縄からは日本が見える 永 六輔 祥伝社 与那国の歴史 岩間 栄三 沖縄・七〇年前後 中野 好夫 岩波新書 ふるさとの文化遺産 郷土資料事典 47 沖縄県 人文社 危ない食品食べてませんか? 増尾 清 王様文庫
February 5, 2007

飛行機に乗るにあたり、娘には一つ悩みがあった。 沖縄と本土は気候が違う。であるからして動植物の一部は持ち帰りが不可なのだ。かんきつ類は特にいけないというが、娘はパイナップルパークで「さとうきび」の茎を買ってきてしまったのだ。「いい。お店の人が大丈夫といっても、空港で駄目な可能性もあるからね。その時は黙って廃棄箱に捨てるのよ」「大丈夫だよ。お店の人は大丈夫だっていっているんだし、バッグの奥にそっと隠しておけば分からないよ」 廃棄箱とはゴミ箱の意味である。 隠し事を基本的にしたことが無い娘は旦那のアドバイスにドキドキである。もし取られてしまったらどうしよう……気になるのか何度も何度もバッグの中身を確認する。これでは大した物を持っていなかったとしても空港の人間に怪しまれて全品検査に連れて行かれてしまう。それは家族にとって限りなく迷惑……何としても阻止せねばならない「みきちゃん。もっと堂々としなさい。検査場では胸張って歩きなさい。検査する人も「その人がどんな人か」という所をまず見ているんだから。堂々と笑顔でゲートを行ったら絶対バッグの中身なんて検査しないよ」「でも、だって……」「サトウキビをタオルで巻いて、洋服の袋に突っ込みなさい。後は何も考えない。検査官の目を見て「お願いします」「ありがとうございます」といって進みなさい。ママを良く見なさい。まず検査なんて引っかかったこと無いよ」 ビクビクするからいけない。怪しまれる行動を取るからいけない。 私の言葉に少し安心したのか、娘はサトウキビを強く握り締め、祈りを込めるようにバッグの奥にそれをしまった。帰宅に向けた検査は本当にあっけなく終った。国内の移動はそう厳しくないようだ。海外では完全禁止の「ライター」も「一人一つは可」である。予定よりも早く検査が終ってしまったため、空港内で創作回転寿司を食べ、しばし店舗内を歩き回った。やはり価格的にはここが沖縄内一番高い……パイナップルジュースにカレーパンを買い家族の元に戻る。子供達は空港内に用意された「キッズエリア」で楽しく遊び、帰る気配も無い。「はーい。そろそろ移動ですー。置いていきますよー」 帰りの飛行機は気流の問題か行きよりも短かったような気がする。 息子はもう興奮せず、飛行機の細やかな揺れに眠気を誘われ、乗って数分で別の世界へと行ってしまった。彼は飛行機に乗る為にこの旅行に来た筈だったのに……スチュワーデスさんに毛布を貰い私も目を閉じる。二泊三日ってあっという間……帰宅した翌日からはもう学校が始まる。娘は何か感じただろうか? 答えを見つけただろうか? あと何回私と旅に出てくれるだろうか。 考えはまとまらず、旅行記の執筆途中で飛行機は羽田空港に到着した。もう後は帰るだけ。全ては終ったのだ。「おぬし、最初から最期まで全部寝ておったな……飛行機は何だか覚えていますか?」「ぜーんぜん。わっかりましぇーん」「……」ミレディ最新作★中国茶トリビアの泉★現在楽天BOOKSで絶賛発売中買えない場合は直接送ります。メールにてお問い合わせ下さい
February 2, 2007

二日目の朝はゆっくりと起き、ホテルをチェックアウト。 特に追加料金も無く、空港にて荷物を預け「無料バス」にて沖縄初、超大型大量ショップ出店という「アウトレットモール・あしびなー」へと向かう。実は自宅側にも「グランベリーモール」という大きなアウトレットモールがあるのだが、沖縄には「グッチ」や「コーチ」など高級ブランドのアウトレットモールがあると聞き興味があったのだ。「あしびなー」とは老若男女が集い交流する神前の場という意味だという。 だだっ広いモール内を特に目的も無くフラフラと放浪する。 日曜日なのに人が少ない。朝だからだろうか? 近所のアウトレットモールは朝でももっと人がいるような気がするのだけれど。まだ星砂を買いたいというリクエストを受けて沖縄の土産店を覗くが価格的に少々高め。ブランドショップの一部は七割引きセールを行い「撤退予定」となっていた。「七割引でも、まだまだ高い……」 コーチのバッグはDFSと同程度の値段。スオッチのアウトレットは珍しいのとデザインが可愛いので息子と娘に記念に時計を買う。いや買って貰う。がその後はお茶をしただけでアウトレットモールからは立ち去ってしまった。息子はアウトレットモール内を走る一回二百円の「カラフル路面電車」に乗りたがり暴れていたけれど、無料バスは予約制でその時刻を逃すと乗れなくなってしまうから仕方ない。 もう少し沖縄らしい商品があった方が良いのかなあ。夜遅くまでやっているようなので、朝いちではなくて夜遅く遊びに来るとまたイメージが違うのかもしれない。何も買わなかったことを後悔しつつ、一路空港・へとバスは戻って行った。 ミレディ最新作★中国茶トリビアの泉★現在楽天BOOKSで絶賛発売中買えない場合は直接送ります。メールにてお問い合わせ下さい
February 1, 2007
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