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ナデシコ彦 @ Re[1]:1歳7ヶ月(05/21) mama336さん >おはようございます^0^…
mama336 @ Re:1歳7ヶ月(05/21) おはようございます^0^ そうだね~。 …
ナデシコ彦 @ Re[1]:1歳半です。(04/21) mama336さん >おはようございます^-^ …
ナデシコ彦 @ Re[2]:早いねぇ(04/21) D-Bさん >仕事中だったから…とか言い訳…
mama336 @ Re:1歳半です。(04/21) おはようございます^-^ ナナミちゃん、…
D-B@ Re[1]:早いねぇ(04/21) 仕事中だったから…とか言い訳。 きちんと…
ナデシコ彦 @ Re:早いねぇ(04/21) D-Bさん >もう1歳6カ月になったんや。…
ナデシコ彦 @ Re[1]:1歳半です。(04/21) 赤い花3737さん >可愛いね~。 >毎日…
D-B@ 早いねぇ もう1歳6カ月になったんや。 ナデシコ…
赤い花3737 @ Re:1歳半です。(04/21) 可愛いね~。 毎日が楽しみですね。 …
2009年08月10日
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仕事が終わって、泣きながら運転して帰ってきた。

今日は8時間シフトの日で、3時半にあがりだったんだけれど
ちょうど3時半にある患者さんの家族から電話があった。
こういう電話は、あがりであってもそれまで看たナースがとるのが
状況的に的確だと思うからとったのだけれど

もう帰るからって言って、次のナースにつないでもらえばよかったよ。
と、心から後悔した。

この患者さんDさんは昨日、ガンがいろんなところに転移して
しかも肺に転移したガンの進行がものすごく早くて

昨日でたばっかりだった。
Dさん本人は、それを理解できているかどうかも分からないぐらい
病状はよくない。

Dさんの姉と名乗る人から電話があった。
この人は、Dさんの病状に関するインフォメーションを与えてもよいと
Dさん自身が承諾をした人の一人であった。チャートにその書類があった。
ドクターがたまたま、フロアーにいたので
Dさんはドクターと話をして、その内容を聞きそしてDさんの娘に話をした。

よくあるパターンは、患者の家族・親戚などが遠方に住んでいて
そのうちの誰かがドクターから、しかも電話で
かなり短い余命の申告をされたり、手の施しようがないといわれたりする。

それを聞いた家族がパニックになって、また電話をしてきて
ドクターと話がしたいという。
仕方が無いことなのだけれど、そういうときの彼らはかなり感情的で
抑えきれないネガティブな感情をそうとうダイレクトに私たちにぶつけてくる。

パニックになって電話をしてきたのはDさんの義理の息子と名乗る人だった。

私から情報をひっぱりだそうと必死だった。

日本はどうかしらないけれど
アメリカではプライバシーの問題はものすごくシビアで
むやみやたらと患者の医療に関する情報を与えることはできない。
患者が「この人には何も言ってはいけない」というのであれば
たとえそれが娘や親であってもそれは絶対に守らなければならない。
それを破れば、病院は即刻、スタッフを解雇することができる。
そして、多分、罰金と刑務所行き。だったと思う。

だからナースは、家族と名乗る人からの
病状に関する情報の引き出しをものすごく慎重に扱う。
ときにそれは、家族の神経を逆撫でて、怒らせることも少なくない。
神経を逆撫でするつもりも、怒らせるつもりもないのだけれど
Dさんのようなケースはそれはそれはお互いに
ものすごいフラストレーションになる。

で、結局義理の息子のそばにDさんの娘がいたので
(なんで最初から娘が電話をくれないのか。。。)
その人と話をしてなんとかつながったのだけれど
この義理の息子の荒いこと荒いこと。。。
けんか腰、暴力的、なんというかほんとに
勘弁してほしかった。

シフトの最後、ドドドドッド~~~!!!と来た。

こういう攻撃的な電話の展開はよくあることだったけれど
子供を産んでから打たれ弱くなってしまったのか
はたまた、長らく仕事を離れたからなのか
なんなのかは知らないけれど、かなり精神的にこたえた。

いつもなら泣くほどのことではないのだけれど
運転しながらなんだか、さっきまで空腹だったお腹が
何にも食べたくなくなった。
胸もつかえてきて、胃が気持ち悪くなってきた。

夫を思い出した。

私が暴力的に言葉で夫を攻撃したあと、いつもいう

「胸が苦しい。」

を私は笑ってバカにしていたけれど
心から反省した。

あぁ、私はDさんの義理の息子と同じように
夫のことを言葉の暴力で苦しめてたんだなぁ。
仕事でこんなに辛い思いをしたあと
あぁ、帰ってリラックスしたい。癒されたい。
包まれたい。そんなふうに願う場所で
癒してもらうはずの妻からそんな攻撃的なことばかりいわれたら
夫もさぞかし辛かっただろうに。。。
今帰って、夫が暴力的だったらもう耐えられん。。。

そしたらもう、夫に申し訳なくて反省の涙があふれてきた。
というわけ。

結局、「今から帰る」と夫に電話してからすでに1時間以上経っていたので
夫から電話がかかってきた。

運転中だったにもかかわらず、遅くなった理由を話していたら
涙が出てきて、泣きながら謝りながらだったので
夫が電話のムコウでものすごく心配してくれた。

泣かなくてもいいから、事故にあわない様に早く帰ってきなさい。
It's OK. I love you.
夫はそういってくれた。

家に帰って、話をしながら夫に泣いて謝ったら、

「君はそれほどに、ひどくないよ。」

と、笑いながら言ったけれど
これからは家族を一番、大切にしする努力をしようと
心に誓った出来事だった。





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Last updated  2009年08月10日 12時35分32秒
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