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2021.12.25

すぎやまこういちさん（1）学生街の喫茶店（ガロ）

カテゴリ：歌謡曲／映画／テレビ

作曲家のすぎやまこういちさんが、2021年9月30日、90歳で亡くなられました。
ドラゴンクエストなど有名な多くの曲を作られましたが、私が好きな曲を紹介したいと思います。

まずは、ガロの「学生街の喫茶店　歌詞：山上路夫、作曲：すぎやまこういち、編曲：大野克夫」（1973年）です。
「君とよくこの店にきたものさ、訳もなくお茶を飲み話したよ」で始まる歌ですが、とても流行りました。
喫茶店で一緒だった女性とは別れたけれど、それが「愛」だったことを、今になって気が付いたというノスタルジックな歌です。

色々な本でガロの「学生街の喫茶店」が記載されているので、一部を紹介します。

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１）「デラックス近代映画　20世紀アイドルスター大全集　PART 2 　1965年～1979年／近代映画社」
Ｐ69　「ガロ」大野轟ニ、日高富明、堀内護のフォークグループで結成は1970年。1973年「学生街の喫茶店」がヒットし、「ロマンス」はレコード大賞大衆賞を受賞。ほかに「君の誕生日」などがあるが1975年に解散。

２）「本当の意味を知ればカラオケがもっと楽しめる！　昭和ヒット曲全147曲の真実／橋本テツヤ／中経の文庫」
Ｐ132～133　「ガロ　『学生街の喫茶店』作詞：山上路夫、作曲：すぎやまこういち（1972年、昭和47年6月発売）」
「『♪君とよくこの店にきたものさ・・・』。この曲、最初はＢ面だったのだが、ラジオの深夜放送ＤＪが頻繁に放送したことから人気が高まりＡ面になった」

「相手はゼミ仲間の女子大生。『♪片隅で聴いていたボブ・ディラン・・・』。どんな歌だったのか？
これはディランの代表作『風に吹かれて』のこと。『片隅で聴いていた』の詞の後にボブ・ディランの名前が出てきたことで、若者たちがディランのレコードを買い求めるという現象まで起きた」

「喫茶店は実在していたのか？御茶ノ水の明治大学近くにあった”丘”という喫茶店がモデルだという説がある。その一方で、早稲田大学界隈の喫茶店だと言う人もいる。だが、作詞の山上路夫は場所の特定をしていない。だから皆さんの心の中にある”学生街の懐かしい喫茶店”の全てがモデルなのだ」

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３）「Hotwax presents 歌謡曲　名曲名盤ガイド　作曲家編　1950－1980／ウルトラ・ヴァイブ／シンコーミュージック・エンタテイメント」
ｐ42～43　すぎやまこういち「ガロ　『学生街の喫茶店』　鈴木啓之氏執筆。
「（学生街の喫茶店は）リリースから８か月後の1973年2月のチャートで遂に1位を獲得する。結果80万枚近い大ヒットとなり、日本有線大賞新人賞を受賞、続いてのシングル「君の誕生日」も連続首位を獲得し、NHK紅白歌合戦にも出場した」

「すぎやまが作曲を手掛けた経緯については、彼らの世話役であった人物が、ザ・タイガースのマネージャーを務めていた中井國ニ氏であったことが大きいだろう。グループ名も氏が自分の子供にと考えていた名前から付けられたという」

４）昭和歌謡　職業作曲家ガイド／監修＝馬飼野元宏／シンコーミュージック・エンタテイメント」
Ｐ116～117　すぎやまこういち　「学生街の喫茶店」
「（学生街の喫茶店は）1973年に入って売れ出し、オリコン・シングル・チャート第１位獲得は（1973年）2月19日。それから７週に渡って1位を記録した。ＣＭ用に英語ヴァージョンも制作されたが、未音源化」

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