Mr. Cats' Gardenのブログ あるいはニャンスケの生活と意見
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風間杜夫(隊長 俗物博士、村岡)、金守珍(産婆のお市= おこそ頭巾の婆)、渡会久美子(マサノ)、松田洋治(腹心=印肉貧相、井上)、水嶋カンナ(水島カンナ)、島本和人(片腕=天地震動、書生)、 宮原奨伍(水島)、八代定治(中年男=ミシン売り、予想屋の将軍、薔薇族のエディター)、藤田佳昭(領事、警備員、植木屋)、奥山ばらば(白骨の化身・男)、のぐち和美(朝顔売りの婆=お市の従姉)、 えびねひさよ(妻と称す女=女1、ラシャメン)、平山ともかず(流しの兄弟左近)、清水美帆子(おトヨ、ホステス、おこそ頭巾の女、ラシャメン、町内の人)、 松永健資(マネージャー、宮川、薔薇族のカメラマン)、二條正士(兵士、ビルマ僧、町内の人)、中嶋海央(銀次少年)、紅日毬子(白骨の化身・女、白痴女)、 染谷知里(おサト)、諸治蘭(おツタ)、本間美彩(女2)、中井健勇(紳士2)、浅尾啓史(兵士、ビルマ僧、町内の人、清掃員)、山崎雄介・池田竜渦爾・柴野航輝(兵士、ビルマ僧、町内の人)、田中周平(流しの兄弟右近)、河西栞祐・山田のぞみ・佐野美紀(ホステス、おこそ頭巾の女、ラシャメン、町内の人) 相方は又もや欠席である。停年職無しに「退屈で、やってられない」と彼方此方にエントリーして、某大手の始めたシニア英会話コースのマンツーマン方式の先生職を取り敢えず獲得した。ゴタゴタが一杯あって、退屈はしないが草臥れた、ということの様である。本日不貞寝。 で、宿主は一人(のつもり)で花園神社にお出かけなのだ。寄生して居るニャンスケの存在などつゆ知らず。 コロナ非常事態宣言化の東京、でも皆やり方に慣れてきている。不要不急と皆が認識する活動領域が段々狭くなり、舞台人を公的に支援する制度がないなら、開催される舞台は出来るだけ行くべし、という発想が共有され始めている。 今日は風間杜夫主演の「ベンガルの虎」初日、18:30開場予定が大部遅れている。何だかギリギリまで立て込んだ準備を必死に進めている様子が窺える。そして、多分公演準備も、そしてテント周りの世話をしている団員達に活気と意気込みが漲っている。 またパンフを売っている。それも結構良い装丁の、買う。紫テントがパンフを売っている、それが時の流れと状況の記録そのもの。 テント内は桟敷でもベンチでもなく、独立した折りたたみ椅子が整然と並んでいる。今回から始めたとのこと。一寸間隔が詰まり気味で、社会的ディスタンスとはほど遠いが。そして、前方席は、体育座りを心地よくする座椅子が、番号をつけて並んでいる。B目だった宿主は恒例の水よけビニルシートを列で共有?でも今日は違った、A列B列には個々に簡易レインコートが配られたのだ。 開演:髑髏と竪琴、黄色い僧衣:ビルマなのだ。 そして、僧衣の風間杜夫が中央花道から登場:風間杜夫というと、2020年度の菊田一夫演劇賞大賞を「セールスマンの死」「女の一生」「白昼夢」の好演により受賞した当代随一の俳優。そして、つかこうへいの舞台と映画、そしてアングラの世界からのスタートした演劇の全部を潜ってきた人というように感じてが、この日のあの花道からの僧衣での登場が、テント初舞台、本物アングラの殿堂への初登場だったのだ。 そんな予備知見が紛れ込んでいたためかも知れぬが、もちろん揺るぎたい所作ではあるのだが、何だか一寸、初めてテント舞台に、演劇の原点に立っているというような感激が目つき顔つき全身から押さえようもなく迸っているような、そして、足の裏が浮いてしまう感じ、新人の様の声が上ずりそうな感覚、そんなものが、ビルマに身を没する覚悟の旧日本兵僧侶の確固たる決意の演技に二重写しに見えてしまう。 そして、この、原点に戻って演ずることへの感激が、今日の出演者が共有していた演劇エネルギーなのだ。 人間の記憶には時系列の軸と時系列が圧縮され重ね合わせ/写像になっている部分がある。今書いている字を何時習ったのか、多分だれも覚えていない。それを何らかの形で表現するとSurrealismとか何とかと言われるようになる。 ベンガルの虎、ガーッと大きく掴んで、多岐多重な、第二次大戦でのインドシナ半島での旧日本軍の傷跡と鎮魂、拉致されて大日本帝国籍を与えることを栄誉と考えた為政者側と祖国を奪われたものの悲しみ、戦争は儲かるとはしゃぐ一部軍属エリート続と流浪の民となっていった善良純朴な庶民。 ニャンスケは寡聞にして水嶋カンナという芸名は、彼女がベンガルの虎に初めて出て主役を演じたときの役名、水島カンナ、から唐十郎のお墨付きでもらった名前だとは知らなかった。 ということは、ベンガルの虎は本来新宿粱山泊における水嶋カンナの持ちネタ!! この芝居でも、パンフレットでは目玉商品 風間杜夫を先頭に劇団の頭達を全面に、5枚目(5番目)ぐらいになっている。 だが、台詞が一番目立ち、ほとんど全ての歌を歌うのはカンナなのだ 3幕目後半、カンナが行李に詰められて海(水槽)に放り込まれる。そこで、例の通り、舞台奥がガーッと裏の駐車場に向けて開く。今日そこにいるのはシャベルカーだ。シャベルカーの腕が回転して、ずぶ濡れのカンナが掬い上げられ、シャベルに乗ったままグルーンと大きく回転塔のように一回転振り回される。そしてカーテンコール、30人ぐらいの出演者が並んで、まだ主役が出てこないなと感じたとき、びしょ濡れのカンナが舞台奥から中央に立つ。そして黄色い僧衣の風間杜夫が現れ中央に、水嶋カンナの横に立つ。そして最後に花道から現れ全員の並んだ中央辺り、花道と舞台の境辺りに金守珍が起ち、客への挨拶。風間杜夫を始め、俳優陣に年配者が多い。是非体調に気をつけて!シャベルカーの利用は大部リスキーな感じがする。カンナさん、怪我なし事故無しで、無事に終演まで頑張って下さい。演技は才能を満開に迸らすことを自然に求めている。しかし、枯れた味が出て来るまでの長生きも芸の内なのだ。 この芝居も演劇大賞もの。女の一生や白昼夢より、1ランク上の名舞台と感じられるのだ。 コロナが芸術を昇華させている。だからといってコロナを礼賛するのではない。この騒ぎの中で、演劇の原点を皆が掴んで洗練さと逞しさが増しているのだ。 最近ニャンスケは礼賛辞ばかり発しているが、この芝居は、昨年来のいくつかの素晴らしき芝居の中でも、より更に更にお勧めなのだ!【中古】 日本人のこころ ここは新宿・花園神社 / 片山 文彦 / 新人物往来社 [単行本]【宅配便出荷】花園神社の貧乏神様花園神社の貧乏神様 [ 乙雷明 ]【中古】 花園神社三百五十年誌 上下揃い 【古本・古書】
2021.06.16
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