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初日の出を拝もうと、山を登っていた。星空の正面の視界を、水平線からほぼ三角形に遮っている黒い影の頂点が山頂だ。そう遠くはない。一寸水平線が白んできている。急がねば。 何時の間にか、山腹は火山灰でできた砂丘状態になっている。一生懸命、目の前の砂礫を登っていく。フト目を上げる。余り進んでいない。星空に浮かぶ稜線が近づかない。高度を稼げていない。一寸慌てて歩調を早める。また目を上げる。まだ進んでない。サクザーサクザーサクザー。フト足を止めた。ザーザーザーザー。あれ、変だ。歩き出せばザクザーサクザーザクザー。止めるとザーザーザー。足を止めても砂が動いている。 やばい、ここは流砂の上だ。速く抜け出さねば。足が必死になる。ザクザクザクザクザーザクザクザクザーザーザーザーザーザクザクザクザーザー。もう顔を上げたまま目を稜線に据えたまま足を動かす。ザクザクザクザーザーザザザーザラザラザー。近づくはずの稜線が何と少しずつ遠くなっていくでは無いか。一寸くたびれてきたザクザクザーザーザクザーザーザーザザザー。だんだん夜が明けてきた。ザクザクザーザー。空が青い。ザクザクザーザー。稜線は今や黒と青の境界線だ。ザクザクザーザー。 一寸くたびれたのか、歩みが遅くなる。青空の下に中央が高い山なりに見えていた稜線は、いつの間にか中央部がへこんだ前と逆な曲率を持ち始めている。だいぶ流されてしまったのであろうか。一寸何か絶望感のようなものが忍び込んでくる。一寸やばい感じ。 それでも何とか足を動かしながら目を一寸左右にしてみて、更に変なことに気づいた。稜線が青空を囲み始めている。横からも上からも稜線の様な縁取りが現れ始めている。もしかして、これは大きな穴なのではないか。砂流が大きな穴に向かって流れ込んでいる。その中でニャンスケは蟻地獄に落ちた蟻のようにもがいているのではないか。焦る。焦る。あせる。あせる。ザクザーザーザーザクザーザーザーザクザーザーザー。。。。 もはや青空は暗闇に浮かぶ満月のように見える様になっている。目の前の砂は見える。だが少し目を上げると砂流の遠い先は丸い青空につながっていたはずなのだが、見えている砂流の遠い先端は細り、既に蒼穹との間に漆黒の闇が横たわっている。不思議なことに、視野の端の方に、真正面の青い円盤と同じようなものが時々のぞくような気がする。呆然とし始めているニャンスケをあざ笑うように、月のような青い円盤が、いつの間にか空に無数に散在し始めて来た。円盤は次第に小さくなり、次第に、月より小さな円盤になっていく。ニャンスケが登ろうとしていた尾根があったあの蒼穹はどの円盤にあったのか素田見もう判らない。今や、ニャンスケは宇宙の中のたった一匹の、誰もその存在を知るよしもない、孤独な漂流者なのだ。更に気がついた。円盤たちをよく見ると、円盤が皆ペアをつくっていて、ペア毎に色が違う。青い円盤で真ん中に黒い縦筋、銀色に黒縦筋、金色に黒縦筋、ネヅミ色に青縦筋、何だか皆猫の目のよう。音がわずかに聞こえてきている。囁くように絹がこすれるように、ンフンフンフ、ンニャンニャンニャ,クルクルクルクル、フンガフンガフンガ、ゴロゴロゴロ、コロコロコロ、ルルルルルル。。。あれは聞き慣れた猫の笑い声ではないか。猫族は笑うことを潔しとしない。だが、どうしようもなく押さえきれないとき、クックック、ウニャウニャウニャと言うようなこえが出てしまったり思わず喉がゴロゴロいったりしてしまい、髭が動いてしまう。そういう音の集合がそわそわと伝わってきているのだ。ニャンスケは沢山の猫に遠巻きにされた中で、孤軍奮闘、流砂のオモチャの中で砂と戦っていたのではないか?何だか違和感一杯、そのうちだんだん疲労困憊で意識が弱くなっていきそう。。。だがしかしまた、それと共に別の意識が強くなってきている。変だよ。私ニャンスケは宿主の中のヴァーチャルキャットだったはずだよね。自らは五感も五体も落ち合わせていないはずでは、。。これはヴァーチャルキャット・ニャンスケが実は五感五体を自ら持ったほんまの猫になりたがっているという、潜在意識がもたらしたニャンスケの夢だったのか。変な初夢だった。あんまり変だったので、正月早々は遠慮して今日までアップを延ばした次第!
2019.01.27
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今年のニャンスケは言いたいことを言おう。そうしないと、何も言わぬうちにいつの間にか踏みつぶされたパップクドンのようになってしまうかも知ないではないか。 年初、急激に株価が下がったと騒いでいた。半月たってだいぶ戻したようであるが、今後の展開は不明である。しかしこの株価騒ぎ、賭け事が苦手な人間しか見ていないニャンスケには全く理解が出来ぬ。ここで株価といっているのは国内企業の円建てで見た株価である。しかるに、日本の企業の株売買も、平均してみても半分近くは海外投資家によるものである。日本の株価は世界の中の位置づけを視座にして見るべきである。海外投資家から見れば、株価は結局彼らにとっての利益の有無に帰結されるので、より世界的なのは、世界の基本通貨のように扱われているドルやベースあるいはユーロをベースの話になる。また、国際的な企業の力を判断するのは国際的なスタンダードにおいてであるから、全ての資産・株価はドル・ユーロベースになる。円建てをあくまで主張する場合、今度は海外企業の資産や株価を円建てで評価しないと比較できない。 ネット検索すると、既にいろいろなところで日経平均株価のドルベースでの推移などが出ている。だから、その動向は多くの人が、知ろうとすれば知ることが出来る状況になっている。米国ダウ平均株価の経年変化も出ているから両者を併せてみると、株価は日米とも2009年あたりを底に上昇に転じている。俗に言うリーマンショックからのV字回復である。しかし、日本の場合、東日本大震災があり、投機筋が退いていたためか、株価という観点からは投機的動向がない分、停滞期が1年ほど続いた。 震災の直近における影響を除く意味で、2012年1月からのダウと日経のドル建て株価の変化を、2012年1月初めを基準として比較すると、2016年暮れ近くまで、日米株価は殆ど同じ動きで値上がりしている。2016年10月30日の時点ではダウ、日経(ドル建て)とも2012年1月初めと比較してほぼ1.5倍になった。 その後、トランプ政権発足に伴ってダウは急な値上がりを見せたが日経は従来と同じ上昇率を保ったため、ダウと日経に、2012年1月からに値上がり率で見ると10%を越える差が生じてしまった。日米とも、2018年1月末に株価が最近10年来のピークを迎えた。その時、2012年1月に比しダウは約2.2倍、日経は約1.95倍の株価を示していた。以来、値下がりトレンドが続き、この話をしている今はダウが約1.9倍、ドル建て日経は約1.7倍になっている。 こうしてみる限り、日本企業の株式は、東日本大震災以降、比較的順調に回復している。しかし、政権交代以降の総理が吹聴し、部追従者が騒ぎまくったような株価上昇は何処に有ったのだろうか。まじめ人間からちゃらんぽらん人間に政権交代した直後の2013年2月から5月にかけて、ドルベースの日本の株価の上昇率が最近数年間の平均の2倍ぐらいになり、その直後に急落して平均的上昇率から予想されるレベルの戻った、いわゆる仕手筋が大喜びする株価の動きが総理の吹聴した株高なのであろうか。似た動きが過去数年所々で起きている。これは株遊び仕手相場である。まともな景気には無関係、むしろ有害。 では、総理が喜々として吹聴していたまともな景気につながる株価上昇は何処にあったのであろうか。実はなかった。からくりは為替相場が生み出した見かけ上の大幅株高だったのである。 株価が投機的な要素によって大きく擾乱されながらも株式を発行している会社の価値を示すバロメータであるなら、為替レートは同じく投機的動向に擾乱されながらも国の力を示すバロメータである。企業の国際比較は総資産、総売上,利益率、従業員給与などから比較される。比較するためには、尺度を合わせねばならぬ。つまりどこかの通貨に合わせることになる。あるいは昔みたいに金の重さに換算する手もあるかも知れないが、結局は同じこと、為替レートを介して各国の企業を同じ土俵において考えることになる。屡々世界の大学ランキングなどが話題になる。この仕組みも基本的に同じ。教員と学生の比、それぞれの人数、面積などはレートに関係ないが、総予算、教員の給与、奨学金の額、研究予算など、全て金銭絡み即ち為替レートで決まる。そして勿論国のGNPも為替レートで決まる。 そして、円安になれば、ここに挙げた様な国際基準で評価される日本のものは全て安くなる。人件費、生産物、大学の授業料、企業の資本金、資産の全て。要するに、日本の経済的レベルはガーッと下がる。これが円安効果である。1ドルが70円の時、当たり前ではあるが100円のものを買うためには1ドル43セント必要だった。1ドル120円になれば、海外から見れば100円のものがたった83セントで買えるのである。半額セールである。 円高の時、日本の一挙子一刀即が注目され警戒された。巨人なので、どう動いても影響が大きい。しかし、円安状態になれば、その重みは円に比例して軽くなる。国際的な地位は円の高さに比例する。円を軽くすると宣言した時総理大臣は世界から歓迎された。世界の重鎮が自ら格下げして退くと宣言したのだ。気にする相手が減った、軽くいなせる相手に自分から変わった。気楽になった。円安誘導は経済的武装放棄みたいな感じ。 では円安で何が助かるのか?それは外国品を扱う商人?商社?あるいは国際相場で値が決まる株をつかう。そうなんですよね。為替相場で大量に円を売ってドルを買えば、急な円安を演出できる。円が大量に放出されても国際相場にはそれほど影響はなく、株価国際通貨の上では変わらない。しかし円が安くなったので、円建てで見ると株価は急騰している。逆に円高に向かえば株価は下がる。これを利用すると、政府指導で、税金を使って株価が操作できることになる。 実は円高時代、最も困っていたのは,いわゆるあぶく銭を頼りに生活していた人々であった。生活が合理的になり家庭的になり、豊満な遊興享楽に費やされる金銭が急減していった。不労所得が急減していく。何とかしなければ、バブルをもう一度、それは一般社会人勤労者と離れた世界の急務であった。 年金基金、銀行預金など、日本は大量な蓄財をして、それによって安定な社会を担保してきていた。その基金を取り崩して円安を演出すれば、株の乱高下で堅実な世界から巻き上げた金が相場筋、仕手筋、バブル世界に舞い戻るであろう。国際的な地位などどうでも良い。ほしいのはバブル的豊満なお金。 これが何とかミクスの本質なのだが、そのやり方を容認している日本の選挙民は、やはり任侠もの博徒渡世がお好きなのでしょうか。はたまた巧言令色仁少なしと言われながらも、やはり巧言令色に弱いのが日本の選挙民なのでしょうか。ニャンスケ、気落ちしながら宿主にお供して、また柴又参りでもしますかいな? 今日は寅さん雰囲気?はたまた趣向を変えてたまに聖書は如何?新約は何処のホテルにもあるからここは一寸旧約にしてみようか?
2019.01.15
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