日本語で話そう

April 22, 2008
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カテゴリ: 東海道五十三次
東海道五十三次の旅

東海道沿線、その地域地域でそれぞれのやり方で東海道を保存していて、現代の旅人のために楽しみを用意してくれている。それを見つけるのはとても楽しい。うっかりやり過ごしてしまって、後で地図を見て見逃したことに気がつくとがっかりする。

さて、前回東戸塚の駅から電車に乗った。実は駅と東海道は15分ほど離れている。前回東海道から外れて駅に出てしまった。そこで、少し東京方面に戻ることになるが、境木地蔵からやり直すことにする。
たかが300メートルぐらい進行方向にパスすればいいじゃないかと思うかもしれないが、その300メートルの間に何か楽しい事が有ったら残念に思うだろうから、自分の気持ちとしてパスは出来ない。
やはり、この日も最初から面白いものを見つけた。
スキップしなくてよかった。

境木地蔵の前にある相模の国と武蔵野国の国境の杭。
そう、ここの地蔵尊の名前の由来だ。
sakigi



焼餅坂を通って品濃一里塚へ

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ここは両側に一里塚がちゃんと丘になって残っている。
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歩いている道は細い静かな道で車もほとんど通らないが、少し右手は車がびゅうんびゅうん通って、町は東京通勤圏のため写真のようなニュータウンになっている。

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弥次さん喜多さんもビックリ。

途中にあった道しるべの裏に書かれた言葉。
「歴史は古く、永く そして悠久に継承される」
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本当だね。今こうして400年以上も前の道をみんなが保存しようとしている。

川には鯉も鴨もいた。過ちに気付いた人からその過ちを正して行こう!
誰かが始めている!
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戸塚宿江戸方見附
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   の前のレストランでお昼にする。

昼食を摂ってから宿場入りをする。

車やビルばかりでは昔の宿場を想像することは難しい。
そこで東海道ではないが、以前行った中山道の妻籠宿の写真を思い浮かべよう!
妻籠は昔のままの町並みを保存してある場所だ。

中仙道妻籠宿。

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きっと昔の東海道の各宿場もこんな風だったんだろうな。

東海道歩いていると街道沿いには道祖神や馬頭観音、庚申塔が数多く残っている。
男女が寄り添っている旅の安全を願う道祖神。
「さえのかみ」などとも言う。
悪霊が進入するのを防ぎ、通行人や村人を災難から守るために村境や峠、辻などに祭られる神様。
馬頭観音は道中馬が急死したりしたところに建てる事もある。
庚申塔は道祖神信仰と結びついて路傍に建てられることも多い。
申の字から3猿とも結びついて行き、塚の下のほうに「見ざる言わざる聞かさる」が彫られていることもある。
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こういうことも分かってくると道祖神を発見するのも思いを遠く馳せることが出来て面白い。

この日は人との出会いも有った。
街道沿いに小屋があり、「陶器展示しています。」と有ったので見せてもらった。
ちょうど陶芸教室をしていて、それも見学させてもらった。
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ちょっと前にNHKで「街道てくてくの旅」を放送してこの陶芸教室に立ち寄ったと言うことでそのときのアルバムも見せてもらった。
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東海道を歩く人たちが時々ふらりと立ち寄るそうだ。
そういえばこの辺はあまり面白いものも無くちょっとだらけて来て、人恋しくなるあたりだ。
お礼を言って去り際、お土産をもらった。
竹を削った2枚の拍子木のようなものでたたくといい音がする。
「元気が無くなったらこれをたたきながら歌を歌って歩きなさい」
と言われた。
うーんちょっとそれは恥ずかしい!
だけど鼻歌ぐらいなら・・・。

藤沢宿に近づくと道は上り坂。
歩道は大きく波打っていてちょっと歩きにくい。
けれど近所の人が花を植えたり、きれいに手入れしたりして、何故かイングリッシュガーデンの中を歩いているような感じになる。
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これなら横を車が走っていても気にならない。

松並木保存の看板も。
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そして藤沢、遊行寺に到着。
本日はこれまで、JR藤沢駅より帰路へ。






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Last updated  April 22, 2008 11:15:54 PM
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