日本語で話そう

April 23, 2014
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山肌には桜のピンク、キリ、クヌギ、ヤマグルミなどの雑木の若芽の黄緑、ホウのような大きな葉を持つ木の裏葉が風で銀色に光り、それらが葉の落ちない針葉樹の濃い緑の間に混じって、山はまるでパッチワークのようだ。

高速道路に入る。
萌え立つ薄緑がトンネルを抜ける度に躍動する。

そして、最後に長い笹子トンネルを抜けた。
そこには雨が上がり、突き抜ける青い空が待ち構えていた。

甲府盆地にはピンクの桃の花の絨毯。
南アルプスはけれど霧の中。


車はその平らな盆地を大きくカーブして南アルプスの北側をかすめるように再び山岳地帯に向かって登り始めた。



高速道路の両脇の田園地帯には盛りをわずかに過ぎた桜が田や畑の中にぽつんぽつんと咲いていた。
関東ではすっかり終わってしまった桜、また再びの桜である。

須玉を過ぎて車は回転数を上げて登って行く。
山間に入ると目に入る桜の木々が満開になっていく。左を見ると朝霧が晴れた南アルプスの山々をバックにしだれ桜、右を見ると八ヶ岳連峰をバックにソメイヨシノの満開。

車は長坂インターで降りる。

わあ、綺麗。

八ヶ岳の残雪を遥バックにして、満開の桜、韓国の春先の山にいっぱい咲くという濃い紫のチンダルレ(朝鮮紫躑躅の韓国語)、レンギョウ、真っ赤な花桃の大木。

桜前線が北上してしまっても、標高の高い信州やその一帯は取り残されて今まさに桜の満開を迎えていた。

もうすぐ清里。

川俣側に差しかかる頃、ものすごい霧に包まれる。
晴れた日は左に八ヶ岳、右に富士山が見える位地、底深い谷に川俣川が流れる清里高原道路の大橋からは深い霧で何も見えない。10m先さえ怪しい。


いつもと同じ位置にいるから、絶対いてほしいと願う目で容易に見つけ出すことが出来る。

清里を超えて、野辺山の道路は気温0℃。



その夜、まだ白樺の木の芽も出ず、桜の花も咲かない冬枯れの雑木林の中、標高1,450mの山の家でストーブで部屋を暖めてから眠った。

翌朝、ベットに伏したまま、そっとカーテンを開けてみると、外にはうっすらと真っ白のヌン(雪の韓国語)が敷き詰められていた。

ニュースが韓国の船の遭難を伝えていた先週の週末の事である。



  • P1110208.JPG




寄る年波と今年の山梨の大雪には勝てず、樹の半分ほどが無くなってしまって以前の美しい姿が見られなくなってしまった。

今は病気治療中みたいで、風よけのネットに守られていた。






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Last updated  April 23, 2014 11:38:25 AM コメント(12) | コメントを書く


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