日本語で話そう

July 31, 2015
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カテゴリ: ドイツ旅行


その日の内にマイセンに行って来たかったので、ホテルまで行かず、そのまま駅のロッカーに荷物を預けSバーン(地下鉄でない都市線かな)で郊外のマイセンの2つ先の駅まで乗った。
どこかにその方が目的のマイセン磁器工場は近いと書いてあったのだ。

工場内はグループ見学。
実は夫、この旅行でマイセンに行ってアウトレットで食器を買うのを楽しみにしていたのである。イギリスのストークオントレントのエインズレイの工場アウトレットで山積みされている中からケーキ皿やらスープ皿やら大量に買った事が有るので、あの時の楽しさが忘れられず、2匹目のどじょうの発見を狙っていたのであった。

しかーし、さて絵付けや作成の工場見学、古典や新作の展示場を見学して、いざアウトレットに行ってみると、あまりの高さに全く手が出ない。
以前、デュッセルドルフのセバスチャンに「飾って置かないで使ってね」と言われプレゼントされたティーポットがアウトレットでさえ日本円で計算すると65,000円の値札がついていた。あーこれからは手が震えてそのポット使えない。娘が昔ドイツで買ってくれ2客だけ持っている花柄の紅茶カップを買い足したいと思っていたがそれも今では2倍の値がした。アウトレットでさえも。円は弱くなった。

意気消沈。

柿右衛門at マイセン
柿右衛門at マイセン posted by (C)灰色ウサギ



2人で意気消沈。

仕方なく買い物は諦めて、丘の上のアルブレヒト城へ。
磁器が買えなくてがっかりしちゃったので、2人とも坂を登る足が重い。
そしてお城は螺旋階段を登ってはドアを開けて部屋に入り、螺旋階段を登っては上に進む。我ら今までの海外旅行で教会や尖塔には途中休憩場所の無い何百段もの螺旋階段が有ると知ったので、旅行前、より歳を取ったこの旅では絶対螺旋階段を登らないと誓った。その螺旋階段を登らないと城見学が出来ないようになっていた。

体力消耗。

節約旅行ゆえ、ウイーンのアウガルテン工場でも何も買えなかったし、マイセンでも手が出なかった。
それでもウサギが巡ったウィーンやドイツのあちこちの宮殿で、我が日本の古伊万里や柿右衛門に出会った。それも半端な数じゃない。昔、彼らがどんなにか日本の陶磁器にあこがれたかが良くわかって、ちょっと誇らしかった。ちなみに現在のマイセンのお得意様は日本だそうだ。古伊万里がヨーロッパに渡ったことを知る日本人がマイセンを重宝がるのかもしれない。

写真はマイセン磁器工場の展示室に有った柿右衛門。
今度また有田の柿右衛門窯を再訪することが有ったら、展示されているお皿を前にそっと呟こう。
「ヨーロッパで仲間に会って来たよ。大切に愛されていたよ」と。






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Last updated  August 1, 2015 12:37:26 AM コメント(7) | コメントを書く


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